GoogleBot、HTTP/2をサポート開始
- 2020.10.01
- SEOニュース
2020年9月17日、Googleは2020年11月中旬から一部のサイトでHTTP/2をサポートすると発表しました。
参照:https://webmasters.googleblog.com/2020/09/googlebot-will-soon-speak-http2.html
GoogleBotがクロールの使用を変更したということでランキングにも影響は出るかもしれないとお思いでしょうが、サーバーをHTTP/2にアップグレードしたことによるランキング上昇があるか。という問いに対してGoogleははっきりと「No」と返答しています。
しかし、HTTP/2にアップグレードをすることによりクロール効率が上がり、結果的にインデックスが早まるかもしれませんし、Core Web Vitalsという観点でもページ速度向上に貢献できるかもしれません。何にせよSEO担当者としては考慮すべき点でしょう。 >core web vitalについてもっと詳しく
HTTP/2とは
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)はサーバーとクライアントが通信するためのプロトコルです。サーバーとブラウザが通信するための言語のようなものとお考えください。現在ではHTTP/1.1が主流ですが、次世代のHTTP/2ではリソースの読み込みが高速化できます。
HTTP/2のメリット
HTTP/2の大きなメリットは次の3点です。
- 多重化と同時実行性
- ヘッダーの圧縮
- サーバープッシュ
HTTP/2を利用することでサーバーとGoogleBotがクロールに費やすリソースを少なくすることができ、HTTPヘッダーのサイズを削減することで更にリソースを節約することができます。
HTTP/2に変更すべきか?
Googleが対応すると聞くと自分のサーバーにもHTTP/2を導入したくなりますが、現在多くのサイトではHTTP/1.1を使用しており、2020年11月から始まるのは一部のサイトに対してのみです。サーバーがHTTP/2をサポートしていてもGoogleBot側ではHTTP/1.1で通信することもありますし、ランキングが上がるわけでもありません。
現時点では「ユーザーファーストを考えたときに将来的に導入すべき」程度に覚えておきましょう。
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