SEOの基礎! 検索エンジンの仕組みを解説
現在、多くの方にとってインターネットが当たり前の時代となっています。多くの方はわからないことがあればすぐに検索をし、欲しい情報をすぐに手に入れているのです。特に、Google検索は日本でも浸透しました。

検索エンジン最適化とは?
検索エンジン最適化とは一般的にSEO(Search Engine Optimization)と呼ばれており、Google Chromeの検索エンジンで上位表示されるために高評価を得る活動を指します。
ユーザーは、何か知りたいことがあると検索エンジンにキーワードを打ち込んで検索をします。例えば、プログラミングを勉強したい人であれば「プログラミング 勉強方法」などと検索をするでしょう。このとき、SEOの評価が高いWebサイトから順番に表示されていくのです。
また、SEOの評価をしているのはGoogleであり、評価基準が明確に公開されているわけではありません。Googleによる評価は、何らかのアルゴリズムによってされていると言われていますが、定期的にアップデートがかかるため一度SEOで高評価が取れたからといって安心はできないのです。
SEOで高評価を得ることでWebサイトへの流入数増加につながり、自社の商品やサービスを知るきっかけにもつながるでしょう。
検索エンジン最適化の仕組み
検索エンジン最適化がおこなわれる仕組みには、大きく以下3つの仕組みがあります。
- クローリング
- インデクシング
- スコアリング
それぞれについて解説していきましょう。
クローリング
Googleでは数あるWebサイトを評価するためにも、クローラーと呼ばれる検索ロボットを使って情報収集をおこなっています。クローリングは、クローラーによる情報収集を意味しています。
インターネット上には膨大な数のWebサイトが存在しているため、クローラーを使って自動的に情報収集をしているのです。クローリングでは、WebサイトのHTMLファイルやCSSファイルを元に情報収集をおこなっており、SEO対策をしたコーディングをしていると高評価になりやすい傾向があります。
また、Webサイトを作ればいいのではなく、サイト内にWebページやコンテンツを用意しておく必要があります。そうすることで、クローラーが情報収集をする対象と認識されて、SEOの評価がされるのです。
インデクシング
クローリングをした情報は、インデクシングと呼ばれる仕組みによってデータベース上へ格納されます。
データベースとは、さまざまな情報を整形したデータとして格納できるもので、格納することで他システムとの連携やデータ分析をおこなえます。
インデクシングでは、クローリングの情報をそのままデータベースに格納するのではなく、コンテンツの中身次第でインデクシングの対象とならない場合があるのです。インデクシングはデータを整理してから格納をするため、時間を要する作業と言われています。
スコアリング
最後におこなわれる作業は、スコアリングです。スコアリングでは、インデクシングによってデータベースに格納された情報がキーワードに適したものであるかどうかを点数化します。点数化した結果、検索されたキーワードに対して点数の高いものから順に表示されるのです。
先述したとおり、スコアリングのルールはGoogleのアルゴリズムによって決められており、公表をしていません。しかし、重要になるのはGoogleが常に掲げている「ユーザーファースト」のコンテンツであるかどうかです。
ユーザーファーストのコンテンツとは、検索されたキーワードを解決できる内容がコンテンツ内に記載されているかを意味します。
スコアリングで高評価を得るためには、常にユーザーの立場に立ってコンテンツ制作に取り組むと良いでしょう。
Googleにサイトを認識してもらうポイント
検索エンジン最適化の対象となるためには、以下の4点に注意する必要があります。
- サイト構造
- ユーザーフレンドリー
- 内部リンク最適化
- スマホ対応
それぞれ解説します。
サイト構造
クローリングでは、単純な構造のWebサイトの方が対象となりやすいです。複雑なサイト構造をしている場合、クローリングの巡回がしにくくなってしまい、認識までに大きな時間を要する可能性があります。巡回しやすいWebサイトにするためには、以下の点を気をつけましょう。
- 浅いリンク階層を意識
- sitemap.xmlの作成
- 認識されやすいディレクトリ構造
浅いリンク階層を意識
Webサイト内では、コンテンツへ辿り着くまでに多くのページ遷移を繰り返してはなりません。ページ遷移を繰り返すことでクローリングに大きな時間を要するだけではなく、ユーザーが目的のページになかなか辿り着かなくなってしまいます。その結果、ユーザーファーストでないと判断されてSEOの評価も得にくいでしょう。
sitemap.xmlの作成
sitemap.xmlとは、検索エンジンが認識するために作成されるxml形式のファイルで、コンテンツのURLやカテゴリなどを記載します。
大規模なWebサイトや複雑なWebサイトで効果的と言われており、記載することで対象のページを優先的にクローリングしていくのです。
認識されやすいディレクトリ構造
Webサイト内にあるコンテンツは、ジャンルやカテゴリごとにわかりやすく分けておくことでクローラーに認識されやすくなります。
例えば、ボディメイクに関するメディアを作成していたとしましょう。ボディメイクには、筋トレだけではなく食事管理も必要となるので、筋トレと食事の二つにディレクトリを分けます。その後、筋トレであれば鍛えられる部位によって種目を振り分けることでディレクトリ構造をわかりやすくできるのです。
ユーザーフレンドリー
ユーザーフレンドリーとは、ユーザーが見やすいWebサイト設計を意味します。例えば、先述したようにディレクトリ構造をわかりやすく構成したり、Webサイトの表示速度を速くしたり、パンくずリストを設置してどの場所にいるのかを認識しやすくなるなどです。
ユーザーフレンドリーなWebサイト設計にすることで、クローリング時のスコアリングが高くなる可能性もあるでしょう。
内部リンク最適化
内部リンクとは、Webサイト内の別コンテンツへのリンクを指します。
内部リンクを設置することで、さまざまなコンテンツへ誘導ができるため、結果的に自社の商品やサービスの成約に結びつきやすくなるのです。
内部リンク最適化の対象としては、記事内に「この情報について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください」と表記しているのにもかかわらず、リンクを掲載していない場合などです。
スマホ対応
Googleでは、2021年3月末より「モバイルファーストインデックス(MFI)」と呼ばれる仕組みを実施しました。モバイルファーストインデックスは、PC用のWebサイトだけではなく、スマートフォン用のWebサイトについてもSEO評価をおこなうものです。
現在、多くの方がスマートフォンを持つ時代となってきたため、Webサイトもスマートフォンに対応したレスポンシブデザインにする必要があります。レスポンシブデザインにすることで、SEOの評価が上がりやすいだけではなく、ユーザーファーストのWebサイトに近づくでしょう。
検索エンジン最適化のペナルティ対策
Googleでは、特定のサイトに対してペナルティを付与する場合があります。ペナルティを受けたWebサイトは、長期間にわたってSEOで高評価を受けられないケースがあるのです。
ペナルティを受けないためにも、以下の点に注意する必要があります。
- 隠しテキストを入れない
- 過剰にキーワードを詰め込まない
- 無関係のリンクを貼らない
隠しテキストを入れない
隠しテキストとは、ユーザーに見えなくてクローラーだけに認識させるようなテキストをさします。以前まで使われていたSEO対策の一つで、背景とテキストを同じ色にして見せなくしたり、画像の背後にテキストを埋め込んだり、フォントサイズを0にすることで見せないようにしていました。
しかし、昨今のクローリング技術では隠しテキストを見抜くようになっており、ペナルティの対象となったのです。
テキストを記載するときには、隠しテキストを利用せずにユーザーが見える形で作成しましょう。
過剰にキーワードを詰め込まない
Webサイト内のコンテンツには、狙っているキーワードを過剰に含めてはなりません。不自然にキーワードを混入させることで、クローラーは悪質なコンテンツと判断してペナルティの対象となってしまうのです。
SEO対策をする場合、順位を得たいキーワードを見出しや本文に記載していきます。今までは、対策キーワードをできるだけ多く入れていくのが良いと言われていましたが、最近ではユーザーファーストの記事制作が基本となりました。
ユーザーが読みやすいコンテンツであることが最も重要であるため、不自然にキーワードを入れて読みにくくすることでSEOの評価も下がってしまうので注意しましょう。
無関係のリンクを貼らない
作成したコンテンツには、内容と関係のない被リンクを掲載しているとペナルティの対象になる可能性があります。クローリングでは、同じサイト内の内部リンクだけではなく、外部へのリンクも評価対象としています。
したがって、コンテンツと関係のない外部リンクが掲載されている場合、ユーザーファーストでないコンテンツと判断されてしまうケースがあるでしょう。

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