meta description(メタ ディスクリプション)を設定する理由を解説
meta description(メタ ディスクリプション)とは検索結果でタイトルの下に表示される説明文のことです。SEO対策では必ずdescriptionを設定するよう指摘が入りますが実はSEO効果は無いと言われています。

メタディスクリプション(meta description)とは
meta description(メタ ディスクリプション)とは検索結果のタイトルの下に表示される説明文のことです。タイトルだけではコンテンツの中身がわからないことも多く、クリックすることでどのようなコンテンツを提供しているかを流入前のユーザーに伝える役目があります。
HTMLの<head>内に入れるmetaタグ(メタタグ)に設定される項目で、metaタグといえばtitle、description、keywordsの3つを総称する意味になります。meta descriptionは単に「ディスクリプション」と呼ばれることも多く、SEO効果はないもののSEO対策の際には必ず設定するよう指摘される個所です。
広告でも広告文と説明のことをTD(Title and Description)と略して使うこともあります。
metaタグはtitle、description、keywordsの総称と紹介しましたが、metaタグと言えばmeta descriptionを指すこともあります。それはmeta titleは単にタイトルと呼ばれることが多く、meta keywordsは現在では設定しなくても問題のないタグですので話題に挙がること自体が少ないです。
まとめると3つのmetaタグは次のようになります。
タグ | 読み | SEO効果 |
meta title | タイトル | 効果がある |
meta description | ディスクリプション | 効果はないが設定推奨 |
meta keywords | キーワード | 効果はない |
検索エンジンによって見え方は異なる
日本ではGoogleが主要検索エンジンですが、Yahooもよく使われますし、bingを使うユーザーもいます。検索エンジンごとにディスクリプションがどのように見えるのかを「東京SEOメーカー」の検索結果で比較いたします。
※一例です。サイトやページによって見え方は異なります。
Googleの結果

一般的な結果です。URL、タイトルの下にディスクリプションが表示されています。
yahooの結果

YahooはGoogleと同じ検索エンジンを使っているため、基本的にはGoogleと同じ表示になります。若干の見え方が違いますが同じものが表示されていることがわかります。
bingの結果

bing(ビング)はMicrosoftが提供している検索エンジンです。シェアはそこまで大きくはありませんが、一定数の方はbingを利用されています。特にWindowsの初期設定ブラウザであるMicrosoft Edgeを使っている方は検索をするとbingの結果が表示されるので馴染みがある人もいるはずです。
Google、Yahooとは異なるエンジンですので検索結果が異なるのはもちろんですが、上図のようにdescriptionで設定した内容が反映されず、本文から引用された文章に指し代わっていることが確認できます。
設定すべき理由
ディスクリプションはページの内容を説明した文章です。端的に内容を表すことでクリック率を上げることができます。ユーザーの利便性を高めるという意味ではユーザビリティを向上させることができますのでわかりやすい記述にしてください。
ディスクリプションを設定をしなかったとしても検索エンジンが本文からテキストを引用して自動的に表示してくれます。そのため、空欄になるということはありませんが、ユーザビリティということを考えれば設定しておいた方がよいです。
ディスクリプション設定における7つのポイント
ディスクリプションは、わかりやすく端的にまとまっていれば問題ありません。しかし、注意すべき点はいくつかあります。
headタグ内に記述する
ディスクリプションはmetaタグの1つですので、必ずheadタグの中に記述する必要があります。正しく反映させるためにはこのルールは必ず守ってください。
WordPressでサイトを管理しているところも多いですが、WordPressの場合にはテーマやプラグインにより非常に設定が簡単ですのでお勧めです。
わかりやすく端的にする
ディスクリプションを設定するのはユーザーのためです。ユーザビリティという観点ではわかりやすく端的に示すが重要です。
文字数の100文字前後
ディスクリプションの設定に文字数制限はありませんが、検索結果に表示される文字数はモバイルで50文字前後、パソコンで120文字前後です。長すぎる文章は途中で切れてしまいますので100文字~125文字を目安に文章を作ってください。
わかりやすく端的に説明した結果、短くなっても問題ありませんが、タイトルやh1よりは長くしてください。短すぎると説明文にならないことがほとんどだからです。
すべてのページでユニークに
ディスクリプションはすべてのページでユニーク(独自)なものにしてください。SEOという視点では評価されませんので、同じ文章を使いまわしても評価分散やマイナスということはありませんが単純にもったいないです。
キーワードを入れる
SEO集客を狙っているページであれば必ずキーワードが定まっているはずです。ディスクリプションにも必ずこのキーワードを入れてください。キーワードを入れても順位は上がりませんが、太字で強調表示されることになります。これがユーザーへのアピールにつながり、クリック率に影響するためです。
キーワードは冒頭に入れる
キーワードは文章のできるだけ前のほうに入れてください。これはタイトルも同じですが、冒頭にあった方がユーザーの目に留まりやすいためです(広告業界ではこれをFの法則と呼びます)。
モバイルでは50文字しか表示されないため、後半に入れると省略されてユーザーの目に映らない可能性があるためでもあります。
キーワードを詰め込みは禁止
狙ったキーワードが複数ある場合や関連語、共起語などを積極的に使っているサイトを見かけます。これはユーザーの心に響くように工夫した結果で、とても良い対策です。
しかし、関連する用語が多いからといってキーワードを詰め込みすぎることは推奨されません。単純に読みづらくなり、クリック率が下がることが想定されるからです。
感覚になりますがキーワードは2回~3回程度、関連する用語は1回~2回程度で構いません。
ディスクリプションのSEO効果
ディスクリプションにSEO効果は無いと言われています。どれだけ工夫しても、これが理由で検索順位が上がったり下がったりすることはありません。しかしながら、検索ワードをメタディスクリプションに入れることによりキーワード検索に引っかかることがあります。
クリック率が上がることによりアクセスが増え、内容に共感した人が拡散したり、リンクを付けてくれる可能性はあります。アクセスが集まり、滞在時間が伸びれば良いサイトと評価される可能性はあるため、間接的なSEO効果は期待できます。
Googleはアクセス数や滞在時間をSEOの評価には使っていないと明言しています。同様にGoogleアナリティクスのデータは一切使っていないとも公表済みです。しかし、一度検索したユーザーが流入した後に、次の検索までの時間は何かしらの方法で計測しているようです。この1回目の検索と2回目の検索の時間が短いということは、1つ目のサイトで自分の問題を解決できなかった、と推測できます。このような統計データを集めてランキングに反映している可能性はあります。
ディスクリプションのよくある質問
ディスクリプションについてのよくある質問をまとめております。
Q.記号や絵文字などは使ってよいですか?
A.使ってよいです。
記号、絵文字、特殊記号などであってもディスクリプションに使って問題ありません。むしろ使うことで目立たせることができることもありますので、場合によっては積極的に使ってよいです。
Q.設定した説明文が表示されないのはなぜですか?
A.Googleの仕様です。
Googleではディスクリプションを次のように判定しています。Google では、ページ上のコンテンツのみから取得できる情報よりもページの概要をユーザーに正確に説明できると判断した場合、ページの <meta name=”description”> タグを使用して、検索結果のスニペットを生成することがあります。
>>検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する|Google検索セントラル より
つまり、コンテンツを読み込み、そこから自動的にディスクリプションを作ろうとしますが、この時にあらかじめ設定されていたmeta descriptionの方が優れていると判断した場合には設定に従うということです。
これは、自身の設定がよくなかったとGoogleに判断されてしまったということですので一度内容を確認してください。
Q.設定しない方がよいことはありますか?
A.あるにはあります。
原則的にはディスクリプションを設定することをお勧めします。しかし、SEO上級者の中にはあえて設定しないという方もいます。
これは自分で設定しなくてもGoogle側で本文から一番適切な文章を引用して反映してくれるから、というのが理由です。ディスクリプションの作成には意外に時間を取られますので、その時間に別のことをやった方が有意義と判断されたということでしょう。
しかし、これができるのは、本文の引用だけでユーザーを魅了させるだけのコンテンツを提供している場合に限りますので推奨はされません。
Q.どうやって書いたらよいのかがわかりません。
A.リスティング広告を参照してください。
ディスクリプションを書く際に困った場合には競合サイトを見るのはもちろんですが、リスティング広告の文章を参照してください。リスティング広告はお金をかけて検索の上位に表示させる広告ですので、いかに安く、いかに効果的に配信できるかに日々苦心しています。
ということはリスティング広告の傾向はユーザーのクリックを促す傾向になっているということです。ぜひ参考にしてみてください。
meta descriptionと文字数
前述したようにディスクリプションの文字数は100文字~125文字前後で設定し、モバイルを考慮して50文字までに必要な情報を入れることを推奨しています。
これは検索結果に表示される文字数が120文字程度だったことに起因します。しかし、2017年12月ころには250文字程度まで表示される時期がありました。Googleもどのような表示が最適なのかをテストしているのです。
現在では120文字前後に戻りましたが、今後どうなるかわかりません。モバイルの普及により50文字がスタンダードになり、パソコンでの表示もこれにあわせることになるかもしれませんし、増えるかもしれません。どちらにしても2021年の時点では100文字前後という認識を持っておいてください。
スニペットの文字数制限設定について
一般の方にはそこまで重要ではないのですが、実はスニペットの文字数は制御できます。
※スニペット:厳密にいうと意味はいろいろあるのですが、ここではディスクリプションだと考えてください。
Google検索セントラルにはスニペットの表示の調整方法について次のようにあります。
スニペットの作成と検索結果でのサイトの表示を行わないようにするか、または、スニペットの最大文字数を Google に伝えることができます。nosnippet メタタグを使用すると、Google 検索結果にそのページのスニペットが表示されなくなります。また、max-snippet:[number] メタタグを使用することで、検索結果のスニペットの最大文字数を指定できます。さらに、data-nosnippet タグを使用して、ページのテキスト コンテンツの一部のみをスニペットに表示しないようにすることもできます。
例えば、次のように設定することでパソコンの検索結果であっても50文字に制限することが可能です。
<meta name=”robots” content=”max-snippet:50″> |
なお、スニペットを表示させないmetaタグも存在します。
<meta name=”robots” content=”nosnippet”> |
一般的にはスニペットを制限するメリットはあまりありませんので、普段使うことはありません。特別な事情により文字数を制限したいということがあれば、こちらのタグをお使いください。
まとめ
