意味のないSEO対策とは?抑えておくべきこれからのSEO対策を徹底解説
サイトを運営していく際に必ず必要になるSEO。上位表示されないと悩んでいる場合、取り組んでいる対策が意味のないものになっている可能性があります。

意味のないSEO対策とは?
運営しているサイトが検索結果において上位表示されないのは、効果のないSEO対策をやっていることが原因である場合が多いです。
数年前までは主流だったやり方でもGoogleのアルゴリズムアップデートにより効果が出なくなってしまった手法は、使用しても意味がありません。
自作自演リンク
自社のサイトを評価してもらうために複数サイトを作成し、メインサイトにリンクを貼るという方法です。もちろん、関連した情報を載せているサイトのリンクを貼ることは効果が期待できます。
しかし、全く関連性がないリンクをむやみやたらに貼るとGoogleからペナルティを受ける可能性もあります。
たとえば、旅行に関するメディアであるにも関わらず、文章の途中に旅行と全く関係のないリンクが貼られていると不自然であると判断され、サイトの評価も下がってしまいます。
リンクを貼る場合は、関連性があるかどうかをしっかりと判断しましょう。
キーワード出現率・含有率の調整
ひとつの記事の中でキーワードがどれくらいの頻度で出てくるかを表しますが、SEOにおいては気にする必要がないという考えが主流になっています。
以前は「キーワードを多く使えば評価される」という考えがありましたが、現在はキーワードの使用頻度だけでサイトの良し悪しを決めているわけではありません。
また、キーワードを必要以上に詰め込んだからといって、そのサイトが必ずしも質の良い情報を載せているとは限りません。どれくらいの割合でキーワードを使うかということにこだわるのではなく、タイトルや見出しなど、適切に使用することが大切です。
キーワードの詰め込み
必要以上にキーワードを詰め込んでもGoogleからペナルティを受ける可能性が高くなるので注意しましょう。
例えば、ひとつの記事に対して2つ以上入れると、何に特化している記事なのか判断しにくくなってしまいます。幅広い情報を詰め込んだつもりでも、どの検索ニーズに対応しているのかが曖昧になりGoogleから思うように評価されにくくなります。
関連性の高いキーワードはひとつにまとめても良いですが、ひとつの話題に絞って書くことで専門性の高い記事だと評価されやすくなります。
metaキーワードの設定
ページがどのキーワードと関連付けられたページなのかを表すmetaタグのことを意味します。ユーザーからは見えない部分ですが、Googleに対してページの情報を伝える役割があります。
以前は、記事の重要なキーワードを判断する検索エンジンの精度があまり高くなかったため、metaキーワードが重要視されていました。しかし、検索エンジンがアップデートされたことで考慮しなくなり、SEOへの効果はなくなりました。
metaキーワードの設定は、ランキングの順位に一切影響はないのでこだわる必要はないでしょう。
不必要なalt属性の設定
画像を使用した際、その画像の内容を説明するテキストがalt属性です。検索エンジンが画像だけでその内容や中身を完全に判断することは難しいと考えられています。
使用した画像がどういうものなのかを記述することでSEO効果も期待でき、画像検索の結果にも表示されやすくなります。
ただし、装飾のために使用する画像については記述する必要はありません。alt属性は画像の内容を分かりやすく簡潔に書くことがポイントです。全く関係のない説明を入れたり不必要に長くするのは避けましょう。
無意味な動画・画像の埋め込み
画像や動画を記事に使用することと検索ランキングに因果関係は全くありません。そのため、むやみに画像を多く使ったり動画を埋め込むだけでは適切とは言えないでしょう。
ただし、コンテンツの中に埋め込まれた動画や画像が間接的にSEOに良い影響を与える場合もあります。文章を読ませるだけではなく、内容と関連性があるものや目を引く画像などを使用することでページの滞在時間が伸びたり、最後まで読んでもらえる可能性も高くなります。
直接SEOに影響するわけではないので、必要以上に使用するのは控えましょう。
長文SEO
「文字数は多い方がいい」と考える人が多いですが、実際にはSEOに文字数は関係ありません。
上位のページの文字数が多いのは事実でもありますが、文字数の多さが理由なのではなく、内容が充実しているか、ユーザーが求めている情報が含まれているかどうかで判断されています。
そのため、文字数がわずか数百文字のページでも上位に表示されているページは多くあります。ただ量を増やすのではなく、ユーザーのニーズや疑問を理解し、知りたい情報を伝えることが大切です。
なぜ意味のないSEO対策が行われていたのか
では、なぜ効果の期待できない対策が行われていたのでしょうか。それは「SEO対策に関する知識をアップデートできていない」ことが原因です。
Googleは日々アップデートされていて、SEOに関する評価の基準もその都度変わります。以前は有効だったとしても現在では効果がなく、それを知らずに対策を続けていても当然結果が反映されません。
検索エンジンの評価の基準は読み手にとって有意義な情報を載せているかどうかです。常に情報がアップデートされる中でも、この基本をしっかりと押さえておけば柔軟に対応できるでしょう。
Googleが行った主なアップデート
Googleでは検索順位を決めるため数多くのアルゴリズムが使われていますが、その中でも中心になっているのがコアアルゴリズムです。年に数回、不定期にアップデートされ、サイトの評価を左右します。
パンダアップデート
低品質なサイトを上位に表示しないために実施されたアップデートです。低品質というのは、専門性が低かったりコピペが多いサイトを指します。
オリジナル性がなく広告が多すぎるのも低品質と見なされるため、質の良いコンテンツを作成できているかが大きなポイントとなります。とはいえ、順位を気にするあまり評価が下がるポイントを重視しすぎるのではなく、ユーザー目線でサイトを運営していくことが大切です。
フレッシュネスアップデート
情報の新しさを重視するもので、最新の情報を記載しているサイトが優先されます。たとえば、オリンピックなどの定期的に開催されるイベントを検索すると直近の大会の情報が出てきますが、それ以前についての記事はあまり表示されない仕組みになっています。
一方で、料理のレシピのように時間が経っても古くならないコンテンツは影響を受けません。また、ヘッダーや広告などを変更しても更新とは判断されないので注意しましょう。
ペンギンアップデート
主にブラックハットSEOを行っているサイトの順位を下げて評価しないという仕組みのアルゴリズムです。
ブラックハットSEOはサイトの順位を上げることを目的に、被リンクを大量に貼るなどの不正な手法のことを指します。
以前はこの手法を利用したサイトが多く存在しましたが、ペンギンアップデートによって現在は取り締まりが厳しくなりました。
スパム行為やキーワードを過剰に使うことも評価が下がる要因になっているため注意が必要です。
関連記事: コアアルゴリズムアップデートの影響を受けないSEO対策とは?
抑えておくべき意味のあるSEO対策
意味のないSEO対策はサイトの品質を下げるだけでなく、場合によってはGoogleからペナルティを受けてしまう可能性もあり、それを防ぐためには意味のある対策を行うことが重要です。
ここでは本当に押さえておくべきポイントをいくつかご紹介します。
タイトルにキーワードを含める
タイトルはSEOにおいて非常に重要であり、クリック率を大きく左右する要素と言えるでしょう。ユーザーが1番最初に目にするところであり、記事の内容が分かるようなタイトルであれば、ユーザーもある程度内容を理解することができるからです。
また、キーワードはなるべく前半にもってくることでユーザーの目にも止まりやすくなります。ただし、文字数が30文字以上になると検索した際に省略されてしまうので簡潔に書くことを心がけましょう。
全く関係のないタイトルにしたりキーワードを入れすぎても不自然になるので注意が必要です。
メタ ディスクリプションの最適化
記事の概要を100文字程度でまとめた文章のことで、検索欄ではタイトルの下に表示されます。
実はメタディスクリプションはランキングに直接影響しません。しかし、多くのユーザーはタイトルと概要文を読んでクリックするかどうかを判断するため、コンテンツの内容を分かりやすく、読み手に興味を湧かせる内容であればクリック数の増加が期待できます。
メタディスクリプションは設定していなくてもGoogleが自動で表示してくれますが、不自然な文章になっていたり記事の内容をうまく伝えられていない場合もあるので、設定することをおすすめします。
見出しタグの最適化
コンテンツにおいて見出しの役割を設定できるタグのことです。HTMLではh1〜h6まであり、数字が小さくなるほど大きい見出しになり、正しく使うことでSEO効果も期待できます。
h1は最も大きい見出しになるため、1記事につき1度だけの使用が望ましいです。また、hタグは文章の構造を正しく表示するために使うものであり使用する際は「h2の次はh3」というように順番を守る必要があります。
キーワードを入れることも重要ですが、無理に入れようとすると不自然になることもあるので注意しましょう。
良質な被リンクの獲得
以前は被リンクが多ければ多いほど良いとされていましたが、現在は量よりも質が重要だとされています。
特に自然に発生するリンクや関連性が高いサイトからのリンク、公的機関などの権威性があるサイトからのリンクは、評価が上がるポイントで質の良いリンクと判断されます。
そのためにはユーザーのニーズを探り、疑問や悩みを解決できるような質の良いコンテンツ作りを心がけることが大切です。読者が共感したり誰かに教えたいと思うような情報を発信できれば、良質な被リンクの獲得へと繋がっていきます。
関連記事: 被リンクチェックツール8選!被リンクのチェック方法とポイントを解説
altタグの設定
altタグには画像の説明をする役割があり、ユーザーが見る機会は基本的にありません。しかし、インターネットの不具合などにより画像を読み込めない場合にテキストとして表示されたり、目の不自由な人が音声を読み上げる機能を仕様した時にaltタグに記述した部分が読み上げられたりすることもあります。
検索エンジンに対して、何の画像なのかを伝えるためにも必要であるためSEOでは重要な項目のひとつです。文章が長すぎたりキーワードを入れすぎるとかえって分かりにくくなるので気をつけましょう。
XMLサイトマップを設置する
サイトのそれぞれのページのURLや更新日時、更新頻度、優先度などが書かれた検索エンジン向けのファイルのことを指します。
特に規模が大きいサイトなどは情報量が多くデータの処理に時間がかかることもありますが、XMLサイトマップを設置することにより、クローラーが効率的にサイトをクロールできるというメリットがあります。
サイトの上位表示に直接影響することはありませんが、検索エンジンにしっかり認識してもらうことで、新しくコンテンツを更新した際にすぐに検索結果に反映されることも期待できます。
ページスピードの改善
ページ表示速度はSEOだけでなく顧客満足度の点から見ても重要です。ページをクリックしたときに表示されるのが遅いと、ユーザーの多くは離脱してしまう傾向があります。
コンテンツの表示に時間がかかるとスラスラと読み進めることができず、読み終わる前に離脱してしまったり、滞在時間が短くなってしまい直帰率や離脱率も高くなり結果的にPV数にも影響します。
せっかく質の良いコンテンツを作成していても、ページ表示のスピードが遅いとユーザーの獲得に繋がりにくくなってしまうのでページスピードは常に改善しておきましょう。
これからのSEO対策で重要なこと
日々アップロードされ新しい評価基準などが出てくる中で、有効なSEO対策の手法も以前とは変わってきています。やるべき対策はサイトの状況に応じて様々ですが、SEOに取り組む際に覚えておくべき重要なことがあります。
E-A-T
Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthines(信頼性)の3つの頭文字を取った造語で、質の良いサイトを判断するうえでの評価基準のひとつです。
Googleではテーマに特化して情報を発信している方が評価される傾向にあります。ジャンルをひとつに絞り情報の専門性を極めていくことでサイト自体の信頼度や権威性も高くなります。
権威性は、「誰が書いているのか」や内容の説得力、被リンクの数などを元に構築されていきます。信頼性は情報が正確であるかどうか、ユーザーが信頼できるサイトなのかということを意味します。
それぞれの意味を理解しコンテンツを作成することはサイトの評価をあげることにも繋がります。
関連記事: SEO対策で重要視されるE-A-Tとは!?評価基準やEATの対策方法を徹底解説
ユーザーファースト
Googleは「ユーザーファースト」という思考を非常に重要視しています。つまり、ユーザーにとって価値のある情報を提供することが大切なのです。
ユーザーたちは何かしら疑問を持っていたり知りたいことがあるから検索ツールを利用し、サイトを運営する側も有益な情報を発信するためにコンテンツを作成しているはずです。しかし、アクセス数や利益ばかりを気にしすぎると、いつのまにか運営側目線の対策ばかりになってしまっている可能性もあります。
ユーザー目線に立って考えると、おのずと必要なことや改善ポイントも見えてきます。それが質の良いコンテンツにも繋がり、継続していくことでGoogleにも評価してもらえるようになるでしょう。
まとめ
