SEOツールの比較!SEO対策ツールでできることとおすすめツールを紹介
自サイトのSEO対策のためにSEOツールを使いたいものの、どのツールがいいか分からないという方は多いのではないでしょうか。

SEOツールとは
SEOは、ウェブサイトを検索結果の上位に表示させるために様々な対策を施すことで、日本では検索エンジン最適化と呼ばれています。
日本における検索エンジンのシェアはGoogleだけで70%を超えているため、SEO対策はGoogle対策と言い換えることができます。
Googleは、200以上の要素の他にも様々な技術を使って世界中のサイトを評価しますが、これらの評価基準(アルゴリズム)は公開されていません。
サイト運営者は様々な角度からSEOを分析して自サイトを改善していく必要があり、SEOツールはこの分析を補助するために開発されています。
SEOツールを導入するメリット
SEOツールを導入することには、主に3つのメリットがあります。
- SEO対策を効率化できる
- 自サイトだけでなく競合サイトも分析できる
- 検索順位アップのための対策を立てやすい
それぞれのメリットについて解説します。
SEO対策を効率化できる
SEOツールを導入する最大のメリットは、SEO対策を効率化できる点です。
SEO対策は、多くの視点からGoogleのアルゴリズムやサイトを分析して仮説を立て、対策を講じて検証するという一連の流れを何度も繰り返す、地道で手間のかかる作業です。
SEO対策は手作業で行うことも可能ですが、対策すべきページと競合サイトが増えるにつれて多くの時間が奪われることになります。
そこで、ツールにSEOに関する分析を任せることで担当者は分析にかける時間を大幅に減らし、コンテンツ作成などに注力できます。本気でSEO対策をするなら、SEOツールは必須といえるでしょう。
自サイトだけでなく競合サイトも分析できる
SEOツールの中には、自サイトはもちろん競合サイトも分析できるのもあります。
手作業ではページが増えるほど自サイトの分析だけで手一杯になりますが、競合サイトの分析もできるSEOツールなら手間をかけずに他のサイトの強みや弱みを分析可能です。
Googleの検索順位は競合サイトとの相対評価のため、Googleと自サイトの分析だけでは成功しません。競合サイトもしっかり分析し、分析から導き出した対策をサイトに反映することで上位表示が可能になります。
検索順位アップのための対策を立てやすい
SEOツールを利用するとSEO対策に必要なあらゆるデータを収集・分析できるため、検索順位を上げる対策を講じやすいのもメリットです。
例えば、検索順位を継続的にチェックしてグラフ化することで順位変動の推移がひと目で分かり、SEO対策の前と後の結果を客観的に把握できるツールなどがあります。
分析できるデータはSEOツールにより異なるため、自分がSEOツールに求めるものを明確にした上で選びましょう。
SEOツールでできること
SEOツールを活用することで、キーワード選定から検索順位のトラッキングまで多岐にわたり、主に以下の6つの機能をもつことが多いです。
- キーワードの選定
- アクセス解析
- コンテンツの診断
- 被リンクの把握
- 競合サイトの調査
- 検索順位のチェック
ここでは、これら6つの機能について見ていきましょう。
キーワードの選定
SEOツールの中には、キーワードの選定に役立つ機能を持つものがあります。
例えば競合サイトの流入キーワードを調査したり、Googleのサジェストキーワードや月間のキーワード検索回数を取得するといった機能です。適切なキーワードを選択することで、効率の良いSEO対策が可能になります。
アクセス解析
アクセス解析も、SEOツールで使える機能の1つです。
ツールによっては、ページごとのアクセス数やアクセスしているページをリアルタイムで表示し、どのページが多く読まれているかを把握できます。また、ユーザーが遷移したページやそのサイトから離脱したページを確認する機能もあれば、内部リンクの最適化に役立てることが可能です。
コンテンツの診断
コンテンツの診断は、作成したコンテンツを改善するヒントを得られる機能です。
具体的には、例えばアクセスしたページの中でもよくクリックされたり熟読されている部分を視覚的に分かりやすく表示できるヒートマップ機能が該当します。その他にも、クリック率が低いページやコンテンツの改善が必要なページを一覧で提示する機能もコンテンツの診断や改善に役立ちます。
被リンクの把握
被リンクの獲得は重要なSEO対策です。ただ被リンクであれば何でも良いわけではなく、質の高い被リンクを残しつつ低品質な被リンクは削除する必要があります。
低品質な被リンクをそのままにしておくとGoogleの自サイトへの評価が落ち、検索順位の低下にもつながりかねません。SEOツールの中には自サイトが獲得している被リンクを一覧で表示しつつ低品質なサイトからの被リンクを表示する機能を持つものもあるので、ぜひ活用したいところです。
競合サイトの調査
競合サイトを調査・分析することは重要なSEO対策の1つですが、手作業で行うのは時間的コストが高すぎます。
そこで、競合サイトを分析する機能があるSEOツールを使えばデータ収集と分析を代わりに行ってくれるため便利です。中には競合サイトで検索流入が多いと思われるキーワードを調査して提示してくれるツールもあり、自サイトのコンテンツ作成に大いに役立てることができます。
検索順位のチェック
SEO対策において、検索順位を継続的にチェックすることはとても重要です。
SEO対策の実施前後の検索順位を確認することで、実施した施策に検索順位を上げる効果があったかどうかの答え合わせをできます。
また、検索順位の大幅な変動でGoogleのアルゴリズム変更の兆候をいち早く知ることができ、適切なSEO対策を迅速に検討・実施できるのもメリットです。
SEOツールを選ぶ際のポイント
現在は多くの企業から様々なSEOツールがリリースされているため、どのツールが自分に適しているのか分からない方もいるかもしれません。
SEOツールを選ぶ際には、次の3点に注意し選定することが大切です。
- 機能
- 価格
- 使いやすさ
それぞれのポイントについて解説していきます。
機能
SEOツールは全く同じ機能を持ったものはほとんどなく、それぞれに使える機能・使えない機能があります。
適切なSEOツールを選ぶためには、自サイトのSEO対策で何をツールに任せたいのかを明確にしておく必要があります。まずはSEOツールに求めるものを洗い出し、ニーズをできるだけ多く満たすツールを選ぶのがポイントです。
価格
価格もSEOツール選びでは重要な要素です。
SEOツールは、無料のものから1ヶ月で10万円を超えるものまで様々な価格帯のものがあります。価格が高くなれば機能も増えますが、その分不要な機能がついてくる場合もあります。
SEOツールにかける予算が十分にない場合は、ツールに任せたい必須の機能ができるだけ多く備わっている高機能なツールをメインで使い、必須でない機能は他の安価・無料のツールや手作業で対処するなどの臨機応変な対応が必要です。
使いやすさ
SEOツール選びの基準として、使いやすさもとても重要です。
SEO対策を続けている限りSEOツールを使う機会は多くなりますが、そのツールが使いにくいと業務効率が下がってしまいます。
ツールの使いやすさは、SEOに求める機能や個人の好みによっても異なります。有料SEOツールの多くは無料や安価で体験できる期間が設けられているので、試してみるといいでしょう。
SEO対策におすすめのツールを比較
SEO対策では、様々な情報を集めて分析する必要があります。ここではSEO対策におすすめのSEOツールを比較し、それぞれのツールで具体的に何ができるのかを解説します。
MIERUCA
MIERUCAは、SEO対策の分析や改善に役立つ様々な機能を備えた統合型ツールです。次のような機能を搭載しています。
MIERUCAの機能
- 新しいSEOキーワードの提案
- 競合サイトの流入キーワード調査
- 上位表示に足りないコンテンツの可視化
- 検索順位の記録
- ユーザーニーズの把握と必要なコンテンツの提案
- 流入とコンバージョン改善や内部リンクの貼り直しの提案
- ヒートマップ
- コンテンツのコピーチェック
MIERUCAは、SEO対策に必要なほとんどの情報を収集できるのはもちろん、上位表示に必要なコンテンツや新しいキーワードの提案など、コンテンツの新規作成や改善に役立つ提案までしてくれます。価格は高いですが、その分の価値は十分にあるSEOツールです。
URL | https://mieru-ca.com/ |
価格 | 150,000円~/月(無料体験あり) |
SEARCHWRITE
SEARCHWRITEも、SEO対策に必要なあらゆる情報を収集して分析する統合型ツールです。次のような機能を搭載しています。
SEARCHWRITEの機能
- 新しいSEOキーワードの提案
- 競合サイトの流入キーワード調査
- 上位表示に足りないコンテンツの可視化
- 検索順位の記録
- 主要なKPIの記録
- コンテンツの改善提案
- コンテンツに必要な文字数やページ・キーワードのインデックス数を提案
- サイトの内部構造の問題の発見と修正点の提案
SEARCHWRITEにはヒートマップやコンテンツのコピーチェック機能はありませんが、その他のSEO対策に必要な多くの情報を取得・分析可能できます。また、統合型ツールの中では価格が安めなのもSEARCHWRITEのメリットです。
URL | https://searchwrite.jp/ |
価格 | 50,000円/月 |
ahrefs
ahrefsは、SEO対策に必要な一部の情報を収集・分析するツールです。次のような機能を搭載しています。
ahrefsの機能
- キーワードの検索ボリュームや難易度の調査
- 競合サイトの流入キーワード調査
- 検索順位の記録
- 被リンク調査
- SNSで人気の記事をリサーチ
ahrefsは、キーワード関連と被リンク関連の機能に特化しています。
キーワードの難易度は上位サイトの被リンクの数や質で判断するため、新しいキーワードを狙うかどうかの判断基準として活用できるのがメリットです。
URL | https://ahrefs.jp/ |
価格 | 99ドル~/月(7日間7ドルで体験可能) |
また、機能が限定されている分月額料金が安く、1週間は7ドルで体験できるため気軽に試すことができます。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、キーワードの検索ボリュームや関連キーワードを調査できるSEO対策で重要なキーワード選定に使えるツールです。
Googleキーワードプランナーは無料でも利用できるものの、無料ではおおよその検索ボリュームが表示されるのみです。より詳細な検索ボリュームを知りたい場合は、費用をかけて実際に広告を運用する必要があります。
とはいえ無料でもキーワード調査には十分役立つため、統合型ツールを利用する予算がない場合はぜひ活用しましょう。
URL | https://ads.google.com/aw/keywordplanner/home |
価格 | 無料 ~ |
Google Search Console(サーチコンソール)
Google Search Consoleは、自サイトを登録することで流入キーワードを調査できるツールです。
表示回数とクリック数が表示されるためクリック率が低いコンテンツを把握でき、タイトルやメタディスクリプションの改善に役立てることができます。他にも、コンテンツを公開・編集後にGoogleのクローラーにインデックス登録を促す機能があるなど、SEO対策をするなら必須のツールです。
URL | https://search.google.com/search-console/ |
価格 | 無料 |
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、Googleのサジェストキーワードを取得して一覧で確認できるツールです。
サジェストキーワードはユーザーがGoogleで実際に検索している複合キーワードのため、サジェストキーワードで作成したコンテンツが上位表示されればアクセスが見込めます。2語や3語のテールキーワードを選定する際に活用しましょう。
URL | https://related-keywords.com/ |
価格 | 無料 |
高評価
高評価は、タイトルやメタディスクリプションをSEOの観点から評価するツールです。
評価するだけでなく具体的な改善案も提示してくれるため、最適化することでクリック率アップを見込めます。また、調査したページに記載されている単語を出現率の高い順から表示する機能も便利で、コンテンツのリライト時に便利です。
URL | https://ko-hyo-ka.com/ |
価格 | 無料 |
CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、コンテンツのコピー率をチェックできるツールです。
オリジナルの文章を書いたつもりでも、他のサイトのコンテンツと似通ってしまう可能性はゼロではありません。
Googleにコピーコンテンツと判断されると検索順位低下の原因にもなるので、公開する前にCopyContentDetectorでチェックしましょう。
URL | https://ccd.cloud/ |
価格 | 無料 |
MOZ Link Explorer
MOZ Link Explorerは、ドメインの強さと被リンクを確認できるツールです。
また、被リンク元のサイトのページの強さやアンカーテキストも確認できるため、Google Search Consoleで低品質なサイトからの被リンクを否認する際に役立ちます。
URL | https://analytics.moz.com/pro/link-explorer/home |
価格 | 無料 |
RankTracker
RankTarckerは、検索順位を記録することに特化したツールです。
自サイトはもちろん、競合サイトの検索順位も同時に記録できます。順位をチェックするタイミングは自由にスケジュールを組むことができるので、例えば毎朝8時にチェックするといった運用方法が可能です。
URL | https://www.seopowersuite.jp/rank-tracker/ |
価格 | 149ドル/年 |

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