ヘルプフルコンテンツアップデートとは? 4つの対策とチェックリストをご紹介
ヘルプフルコンテンツアップデート(Helpful Content Update)と聞くと、
- SEO上でどのような影響があるのか
- いつおこなわれたもので、自社サイトにも関係あるのか
- どのような対策があるのか
といった点が気になります。
まず、ヘルプフルコンテンツアップデートとは、コンテンツ品質を評価するためのアップデートのことです。
Google検索エンジンは、検索ユーザーの利便性を高めようと日々アップデートを続けています。そんななか、検索エンジンからアクセス流入を効率的に獲得しようと、SEO(Search Engine Optimization) を用いて検索エンジン対策に熱中しているWEBサイトが多数あるのが実情です。
そこで、Googleは、検索ユーザーが真に求める情報を評価しようと、2022年にヘルプフルコンテンツアップデートを実装することにしました。
今回は、2022年8月から12月にかけて実装されたヘルプフルコンテンツアップデートについて解説します。本アップデートの評価基準や具体的な対策方法について、SEO専門メディアの東京SEOメーカーがわかりやすくまとめています。
ヘルプフルコンテンツアップデートとは
ヘルプフルコンテンツアップデート(Helpful Content Update)とは、検索ユーザーにとって役立つコンテンツを評価するためのGoogleアルゴリズムの更新のことです。
このアップデートを導入したことで、検索ユーザーを満足させる高品質コンテンツが高く評価されることになりました。逆に、ユーザーの検索意図に応えられていないコンテンツは評価が下がります。さらに、こうしたサイト訪問者にとって役立たないコンテンツがサイト内に多いほど、サイト全体の評価も落ちます。
関連記事:アップデートとは
日本では2022年12月に実装
ヘルプフルコンテンツアップデートは、2022年8月に英語圏で実装されました。その後、対応言語を拡大して、同12月にはロールアウト(実装の完了)し、日本語もアップデートの対象となりました。
ヘルプフルコンテンツアップデートを実施した背景
Google検索エンジンでアクセスを集めると、WEBサイトとしては収益に結びつきます。そのため、営利目的の企業としては、SEOを用いて効率的にアクセスを稼ぐ方法を考えることになります。現実的には、過剰なSEO施策で検索順位を奪取しているケースもあります。
ドメインパワーが強いWEBサイトだと、こうした低品質記事でも、検索結果で上位表示できてしまうのが実情です。そして、SNSなどでは低品質記事を量産するメディアを「検索妨害」と表現して、ネガティブな意見の投稿が寄せられます。つまり、検索ユーザーの検索体験が損なわれているということです。
こうした状況が続くと、Google検索サービスの利便性が低下します。Google社としては、自社サービスの利用者が減ることになります。このことを問題視したGoogle社は、サイト訪問者を満足させるコンテンツの評価を底上げしようと、ヘルプフルコンテンツアップデートを実施することにしました。
2023年にヘルプフルコンテンツシステムが導入された
その後、ヘルプフルコンテンツシステム(Helpful Content System)が導入されて、2023年にコアアルゴリズムに統合されました。これによって、高品質コンテンツを評価するシステムが常設化しました。時系列をまとめると、次のとおりです。
- ヘルプフルコンテンツアップデートを実施(2022年8月)
- ヘルプフルコンテンツシステムを導入(2023年9月)
ヘルプフルコンテンツシステムについては、下記の記事や動画で詳しく解説しています。
関連記事:ヘルプフルコンテンツシステムとは?更新情報や対策などについて解説
ヘルプフルコンテンツアップデートで影響を受けるケース
ヘルプフルコンテンツアップデートの影響で、ユーザーに役立たないと判断されたコンテンツはマイナス評価を受ける可能性があります。
具体的には、下記の3つのパターンのケースで悪影響を受けています。
- 未使用の商品やサービスのレビュー記事
- トレンドキーワードに関するまとめ記事
- 不要なコンテンツが多いWEBサイト
1.未使用の商品やサービスのレビュー記事
一般的に、サイト訪問者がレビュー記事に期待することは、第三者による商品の使用感に対する感想や生の声です。
たとえば、「美白になる美容液」といった商品があるとします。そして、商品に興味があるものの、その効果がわからないので購入にいたっていない人がいます。この人は、商品のレビュー記事に対して、「実際にどの程度、美白になれるのか」、「本当に効果があるのか」、「実際の使用感」といった情報を期待しています。
仮に、「美白になる美容液」を利用していない人物がレビュー記事を書いたとしても、上述のサイト訪問者が求めている情報を提供できません。
そのため、こうした記事は、ヘルプフルコンテンツアップデートでマイナス判定を受ける対象になります。
2.トレンドキーワードに関するまとめ記事
ニュースやテレビ番組などの影響で、瞬間的にトレンドとなるキーワードがあります。
たとえば、タレントの結婚が報道されると、そのタレント名がトレンドキーワードになります。報道直後に、瞬間的にタレント名が検索されるようになります。このとき、検索結果でタレント名にて上位表示しているWEBページにアクセスが集まります。こうした理屈から、「タレント名 結婚」などをキーワード設定してWEBページを作成すると、大きなアクセスを集めやすい傾向にあります。
ただし、そのWEBページの作成者が「タレントに興味はないけれど、アクセスが集まるから作った」場合を考えています。そもそも、この人物はタレントに対して詳しくありません。そして、こうした理由で作られた記事は、往々にしてWEB上の情報を組み合わせて作られます。
Googleとしては、信憑性に欠ける記事を評価しません。そのため、ヘルプフルコンテンツアップデートにより、低評価される対象になります。
3.不要なコンテンツが多いWEBサイト
ヘルプフルコンテンツアップデートでは、WEBページ単体でなく、WEBサイト全域に影響が出るといった特徴があります。そのため、WEBサイト内に下記のように不要なコンテンツが多いほど、WEBサイト全体の評価も比例して下がります。
- 食べずに書いた食品のレビュー記事
- ゲームプレイせずに書いた攻略記事
- キーワードの先行奪取を目的とした中身が空状態の記事
- キーワード奪取を目的としたデマ情報を含むトレンド記事
- 他メディアを模倣して作った記事
- 他メディアの画像やデータベースを無断転用して作った記事
ヘルプフルコンテンツアップデートで悪影響が出たときの4つの対策
ヘルプフルコンテンツアップデートによって、サイト全体に悪影響が及ぶケースがあります。そこで、サイトオーナーとしては、サイト内に潜む低品質コンテンツの割合を減らす必要に迫られます。具体的には、次の4つの方法で低品質コンテンツを減らせます。
- 有用ではないコンテンツをリライトする
- 有用ではないコンテンツを削除する
- 有用ではないコンテンツをno indexで処理する
- 重複コンテンツをリダイレクトで統合する
有用ではないコンテンツをリライトする
有用でないコンテンツをリライトすることで、ユーザーに役立つコンテンツを生み出せるケースがあります。
原則的に、検索エンジンにおける有用なコンテンツとは、ユーザーの検索意図を満たして、満足させるものを指します。そこで、「なぜこのキーワードが検索されたのか」といった、検索ユーザーの感情を推察することが大前提となります。それを踏まえて、次のようなポイントを抑えてください。
- E-E-A-Tを高める
- 独自要素を盛り込む
- 内部リンクを充実させる
リライトの詳しいポイントに関しては、下記記事を参考にしてください。
有用ではないコンテンツを削除する
不要なコンテンツを削除、または非公開状態に設定して、Googleのインデックスから外す方法です。物理的にコンテンツを削除(非公開)するため、サイト内における、有用なコンテンツの割合を高める施策としては、もっともシンプルで確実な方法です。
有用ではないコンテンツをnoindexで処理する
noindexと呼ばれる設定をすることで、Googleのインデックスから外すことができます。
noindexとは、検索結果に表示したくないページ情報をGoogle検索に伝えるHTMLタグのことです。noindexを設定する方法は、HTMLファイルのheadタグ内に、下記コードを記述します。
<head> <meta name="robots" content="noindex"> </head>
重複コンテンツをリダイレクトで統合する
不要なコンテンツを統合することで、サイト内の有用なページの割合を高められます。
有用ではないコンテンツの1つに、重複コンテンツが挙げられます。1つのサイト内にまったく同じコンテンツが存在すると、検索エンジンはどのページを評価すべきか判断しづらくなり、結果として評価が分散する可能性があります。
そんなときは、不要なページから残したいページに対して、リダイレクトする方法が効果的です。リダイレクトとは、ページにアクセスしたユーザーやGooglebotを指定するページへ自動的に転送する仕組みです。これにより、検索エンジンが正規ページを認識しやすくなります。
ヘルプフルコンテンツアップデートの評価基準
Googleは、Google検索セントラルで、同アップデートの対策のヒントを掲載しています。それによると、ヘルプフルコンテンツアップデートでは、下記の2点を重視しているとのことです。
- ユーザーファーストでコンテンツ作成すること
- 過剰な検索エンジン対策をしないこと
要するに、「過剰に検索エンジン対策をするのではなく、検索ユーザーの利便性を最優先してコンテンツを作ること」を推奨しているということです。
関連記事:ユーザーファーストとは
ユーザーファーストのサイトになっているかのチェックリスト
Googleは、ユーザーファーストの精神でコンテンツを作成することを推奨しています。そこで、コンテンツ作成者に対して、以下のような6つの質問を投げかけています。
次の質問は、Google検索セントラルで提示されている、ユーザーファーストを意識しているか判断するための質問を要約したものです。
- ターゲットがコンテンツを有用と感じるか
- 実体験や専門知識によって作られたことを明示しているか
- サイトテーマを設定しているか
- ユーザーが訪問目的を果たせるか
- ユーザーに有益な時間を提供できたか
- Googleガイダンスに留意しているか
ここでは、ターゲットを設定したうえで、その対象が満足するコンテンツを作っているかが問われています。これらの質問に対して、YESと回答できれば、WEBサイトが評価されている可能性が高いということです。
ターゲットがコンテンツを有用と感じるか
答えが「YES」であれば、ターゲット設定できていて、コンテンツ品質が担保されている状態です。
ここで問われているのは、コンテンツの有用性ですので、「誰に対して」「どのような価値を」提供しているかどうかです。つまり、下記のような条件を満たしているかを確認してください。
- ターゲット設定
- 情報の価値
読者層をイメージして、「その読者がどのような情報を求めるか」を考慮してコンテンツを作成することが大切です。
実体験や知識によって作られたことを明示しているか
答えが「YES」であれば、オリジナル性が高くて、かつ、情報として正しいコンテンツを提供できていることを意味します。
この質問の意図は、実体験していることを証明できているか否かです。たとえば、下記のような対応をしているか確認してください。
- 実体験の工程をオリジナルの画像や動画で提示している
たとえば、食品の実食レビュー記事を作る際に、下記のような画像素材を揃えていきます。
- 自宅に商品が届いたときの段ボールケースを撮影する
- 商品パッケージの外観を撮影する
- 商品パッケージの蓋や袋を開ける様子を撮影する
- パッケージ内の食品を箸やスプーンですくう様子を撮影する
そして、記事の合間合間に、こうしたオリジナル画像を差し込みつつ、感想文を掲載していきます。すると、実食していることの真実味や本物の感想であることを伝えられます。
サイトテーマを設定しているか
答えが「YES」であれば、サイト運営者が一貫性を持ってコンテンツを提供できていることの裏づけになります。
逆に、サイトテーマがあやふやな状態になっていると、記事テーマを取り上げる理由が「キーワードの検索ボリュームが大きくてアクセスを集めやすそうだから」といった基準になっている可能性があります。このような考えで作成された記事は、低品質コンテンツに仕上がりがちですので注意してください。
ユーザーが訪問目的を果たせるか
答えが「YES」であれば、ページ内のコンテンツは、サイト訪問者が求める情報を網羅している状態を意味します。
サイト訪問者の目的を満たせるコンテンツは、次のような点を有しています。
- タイトルとページ内容が一致している
- テーマに対して、必要な情報を網羅できている
さらに、コンテンツ作成者には、次のような能力があります。
- コンテンツ作成者がサイト訪問者の人物像をイメージできている
- コンテンツ作成者がサイト訪問者の立場を考慮してコンテンツを作っている
たとえば、サイト訪問者が検索エンジンを経由して自サイトにたどり着いたとします。このとき、「どのような環境におかれた人物が」「なにを知りたくて」「どのようなキーワードで」検索をかけたのかをイメージします。そして、こうした考えをWEBページに反映していきます。なお、このような検索ユーザーのニーズを検索意図といいます。
関連記事:検索意図とは
以上のような条件を満たせていないと、サイト訪問者が再検索して別の記事を見にいくことになります。こうした履歴は、WEBサイトにとってマイナス評価となりますので注意してください。
ユーザーに有益な時間を提供できたか
答えが「YES」であれば、サイト訪問者に対して、ニーズがある情報を適切な環境にて提供できていることになります。
この質問では、有益な時間をユーザーが送れたのかどうかが問われます。そのため、ニーズを満たすことを前提として、さらに、下記のような条件を揃える必要があります。
- 使いやすい(読みやすい)コンテンツ
つまり、読みやすいテキストであったり、優れた操作性のWEBページを用意して、快適な環境で情報を提供できているかがポイントになります。そして、こうした快適なユーザー体験を与えるために必要な要素を示す指標として、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)という考え方があります。
関連記事:コアウェブバイタルとは
逆に、ニーズに合った情報を提供はできているものの、ページの操作性が悪かったとします。その結果、サイト訪問者は、WEBページ内で自身が欲しい情報を手に入れるまでに長時間を要します。この場合は、有益な時間の提供をできていないことになります。
Googleガイダンスに留意しているか
答えが「YES」であれば、Googleの基本的な考え方を理解していることになります。
ここでいうGoogleガイダンスとは、Googleが過去に実施したコアアップデートや高品質の商品レビューを書くポイントを指しています。
前者のコアアップデートに関しては、Google検索エンジンがどのような変化をしてきたかを抑えることで、今考えるべきことが見えてきます。詳しくは、下記リンク先の最新のコアアップデート情報(2026年5月時点)を参考にしてください。
関連記事:2026年3月コアアップデート
後者では、レビューを書くうえで、適している人物像を挙げています。
- 競合する複数の商品に関する情報を提供する専門スタッフや販売員
- 独自の意見を発信するブロガー
- ニュースサイトや出版サイトなどの編集スタッフ
引用:質の高いレビューを書く
ここでは、商品レビュー記事を作成するうえで、ユーザー視点で商品を捉えられて、なおかつ商品知識に長けた人物がふさわしいと指摘しています。
過剰な検索エンジン対策をしていないかのチェックリスト
Google検索エンジンに対して、過剰に施策しているWEBサイトは、評価を下げる要因を生み出します。検索エンジンを優先しているか否かは、次の9つの質問で判断できます。
下記の質問は、過剰に検索エンジン対策をしているか判断するための質問を要約したものです。
- 検索エンジンから集客するためにコンテンツ作成しているか
- 検索エンジンへ掲載するためにコンテンツを増やしているか
- コンテンツ作成時に、大部分で自動化を取り入れているか
- コンテンツが他者の意見の要約になっているか
- 話題になっているという理由でコンテンツ作成しているか
- コンテンツを読んだあとに、再検索する必要があるか
- 文字数を考慮してコンテンツを作成しているか
- 作成者に関わりのないテーマのコンテンツを作成しているか
- 答えが存在しないテーマに対して、回答することを示唆しているか
このなかで、YESと回答する要素があるとすると要注意です。Googleは、オリジナル性の欠如や過剰なキーワード対策をしているWEBサイトを警戒しています。このほか、検索エンジンを意識しすぎて、ユーザーに伝えるべき情報を変えているといったケースも問題視しています。
ヘルプフルコンテンツアップデートのよくある質問
ヘルプフルコンテンツアップデートについて、よくある質問をFAQ形式でご紹介しています。
Q:ヘルプフルコンテンツアップデートは、いつ実施されましたか?
Answer)2022年8月です。当初は英語圏の検索エンジンにアップデートの影響を与えました。その後、同9月から12月ごろに全世界展開し、日本語もその対象となりました。
ただし、この段階では、英語圏のみがアップデートの対象でした。
Q:日本では、いつ実施されましたか?
Answer)2022年12月です。
同8月に英語圏でアップデートが反映されたのちに、12月には全言語を対象としてアルゴリズムが更新されました。このタイミングで、日本語もヘルプフルコンテンツアップデートの対象となりました。
Q:ヘルプフルコンテンツシステムとはなんですか?
Answer)ヘルプフルコンテンツアップデートで取り入れられた仕組みのことです。
本システムは、訪問者を満足しているコンテンツと、そうでないコンテンツを自動的に識別するものです。詳しくは、下記リンク先のGoogleが発信している情報を確認してください。
参考:Google 検索のヘルプフル コンテンツ システムとウェブサイト
まとめ
昨今では、Google検索エンジンからアクセス流入を確保する目的でコンテンツを作っているWEBサイトが増えてきています。とりわけ、ユーザーファーストならぬ、検索エンジンファーストといったSEO施策が横行しています。なかには、検索ユーザーにとって不利益になることをわかっていながらも、こうした施策を推し進めているケースさえ見受けられます。コンテンツ作成時は、ユーザーファーストの精神を心がけてください。












