検索意図とは?SEOにおける検索意図の重要性!調べ方から利用方法まで解説
SEOを意識して記事を作るときには検索意図が重要といわれます。しかし、検索意図と一言でいわれても分からない人が大半です。記事制作を外注しても表面的な意味しか捉えてもらえず、検索意図まで把握してライティングしてくれる人はほとんどいません。
しかし、SEOライティングを考えたときには検索意図への対応は必須です。

検索意図について
検索意図とは検索する際の目的のことです。インテントともいわれます。
ユーザーは検索する際には必ず目的を持っています。その目的は知りたいなのか、行きたいなのかなどで分類され、以下の4つのクエリとなります。
- KNOWクエリ(知りたい)
- GOクエリ(行きたい)
- DOクエリ(やりたい)
- BUYクエリ(買いたい)
この4つのクエリを考えたうえでユーザーニーズを満たすことでコンテンツSEOを成功に導くことができます。
検索意図が重要な理由
検索意図が重要な理由はズバリ、検索意図を満たさない記事は検索エンジンにもユーザーにも見てもらえないからです。
特に個人ブログで時々見かけますが、サイトや記事の目的がわからないものがあります。これは自身が発信したい情報を書いているから起きるのですが、ユーザーにとって欲しい情報なのかといえばかなり疑問です。
有名人の日常生活であれば興味を持つ人もいますが、普通の人は興味の対象にならないからです。
つまり、WEBコンテンツはどのような人が見て、どのような目的があって、なぜ検索するのかを考えなければなりません。5W1Hといえば聞いたことはあると思いますが、さらに踏み込んで5W3H1Rまで考えることで検索意図が見えてきます。
すなわち、以下の9項目を可能な限り突き詰める必要があります。
- When:いつ
- Where:どこで
- Who:誰が
- Why:なぜ
- What:なにを
- How:どのように
- How much:いくらで
- How many:どのくらい
- Result:その結果どうなったか
最後の1R(Result:結果)はあまり聞かないかもしれませんが、これが意外に重要です。WEBコンテンツで情報を発信して最後に「いかがでしたか?」という記事をよく見かけます。
これはメディアで情報提供をしておきながらユーザーに判断をゆだねています。本当に正しい情報を提供しているのであれば「いかがでしたか?」で終わることはあまりありません。誤解をおそれずに書けば、情報発信者はすべてのコンテンツで断言できるはずだからです。
正しい情報を発信して断言できるのであればユーザーにとって、そのコンテンツを読んだ「結果」どうなるのかまで提供できるはずです。この「結果」がない限りは情報提供だけをして終わっているので他の記事と差別化ができず、価値の高いコンテンツにはなりづらいはずです。
最後に「いかがでしたか?」で終わるコンテンツを発信しているブログのことを、揶揄して「いかがでしたかブログ」と呼びます。使うことがまったくダメとはいいませんし、時には効果的なこともありますが「いかがでしたか」には弊害も多く、使うべきではありません。
かなり大手のメディアでも「いかがでしたか」で終わることがありますが、これはそのようなライターを使っているためです。本当にユーザーに価値を提供することを考えたうえで出てきた言葉であれば納得ですが、そうではないことが大抵ですのでコンテンツを発信する側としては困りものです。
検索意図の調べ方
検索意図を深く追求するようになるとペルソナを作り、カスタマージャーニーマップを作り、記事のターゲットを作り、ニーズとウォンツ(後述)を考える必要があります。もちろん、ここまでできるのが良いのですが、実務では時間が取れず、コンテンツを配信することに注力しがちです。
そこでコンテンツを作る際の検索意図は最低限、以下の4つは調べるようにしてください。
- クエリの分類
- 共起語
- 関連するキーワード
- サジェスト
クエリの分類
実際にキーワードで検索してみることでキーワードの傾向が見えてきます。
例えば、「天気」で検索すると天気予報、「コロナ」で検索するとコロナウィルスの統計情報やニュースなどが出てきます。検索意図としては現在の状況を確認したいというものがあることを検索エンジンがわかっているためです。
対して、「SEO」で検索すると情報提供系のコンテンツが多数出てきます。このようなクエリであればコンテンツを作ることで対策可能です。「ラーメン」で検索するとGoogleマップ上に現在地を参考に近いラーメン屋がいくつか出てくるはずです。
このようにクエリによっては検索意図がわかっていても対策が困難なもの、対策可能なものがわかります。
共起語
共起語とはキーワードから想起されるキーワードのことです。「スパゲティ」というワードを聞くとパスタ、イタリアン、ソース、フォーク、茹で方などのさまざまなワードが想起されるはずです。
このような共起語をツールを使って調べることで情報の網羅性を高めることが可能です。
関連するキーワード

関連するキーワードとはGoogle検索をした際に検索結果の最下部に出てくるワード群のことです。見出しはGoogleの仕様によりたびたび変更されますが、関連するワードが出てくることには変わりません。
このワードは検索された数に応じて出てくるといわれていますので、記事を作る際に参考にしてください。
※2021年6月時点では「他のキーワード」となっています。
サジェスト
サジェストとは検索エンジンで検索するとに自動的に出てくる入力補助機能ことです。ここに出てくるワードも頻出ワードであるといわれていますのでコンテンツを作る際に参考になります。
検索意図をコンテンツに反映する方法
検索意図の調べ方がわかったらコンテンツに反映させる必要があります。しかし、このコンテンツに反映する方法が非常に難しいことが多く、ほとんどの人はできません。
単純にキーワードの意味を調べているのか、クエリから想像できることだけでよいのか、ユーザーはどこまで知りたいのかを考えてコンテンツを作り込む必要があります。
情報の網羅だけでは不足
コンテンツを作るうえで情報を網羅することは重要ですが、網羅するだけでは足りません。情報の網羅は競合サイトもやっていることが多く、情報をまとめるだけでは他社の記事でも十分だからです。
情報を網羅した上で、それでも自分の記事を読んでもらおうと思った場合にはUSP(Unique Selling Proposition:自社の独自の強み)を入れたり、ユーザーが求めるさらに先の情報まで提供する必要があります。
ウォンツとニーズの理解が必要
ユーザーは何か目的があって検索をしますが、コンテンツ配信側としてこの際のウォンツとニーズを考える必要があります。この微妙な違いを把握することで記事の主題が明確になり、より深い記事を作ることができるようになります。
よく言われるのはニーズは「目的」であり、ウォンツは「手段」というものです。
「SEO」で検索する人は「SEOが何か知りたい人」、「SEOで効果を出す方法」などを求めていると想定できますが、「SEOを知りたい」はウォンツに該当します。では何のためにSEOを知りたいのかと考えると「検索順位を上げるため」、なぜ検索順位を上げたいのかと考えると「WEB集客のため」となります(途中経過を省略しています)。これがニーズです。
つまり、顧客はSEOを知りたいと言っていますが、WEB集客ができればSEOでなくとも良い可能性があります。ここを深く掘り下げていくことでより深い、独自なコンテンツが作れるようになります。
SEOを知りたい人の目的はWEB集客と片づけましたが、実際にはそこまで単純ではありません。このことをそのまま受け取ると、「SEO」での検索結果はWEB集客全般の記事で埋まるはずですが、実際には「SEOとは」系の記事が非常に多いです。
これは「SEO」で検索する人の目的がWEB集客ではありますが「最初からSEOが前提のWEB集客」をしたい層だからです。
企業にはそれぞれの担当者がいますのでSEO担当、広告担当、プロモーション担当、広報担当、SNS担当などはすべてデジタルマーケティングを扱っていますが、それぞれに専門分野が異なり互いに干渉しないことがあるためです。
SEO難易度があまりに高すぎる場合には広告メインで集客したほうがよいこともありますが、それは「SEO」の検索ニーズではありません。ここを履き違えると検索意図が大きくずれてしまいます。
すばらしいだけでは足りない
Googleが掲げる10の事実の中に「すばらしい」では足りない。とあります。これはコンテンツ作りにも同じことがいえ、すばらしい記事であってもそれだけでは足りないことがあります。
どこまでユーザーニーズを掘り下げてコンテンツを作るかで「すばらしい以上」のものになるかがかかっています。
まとめ
