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EC-CUBE(イーシーキューブ)とは?導入メリットや料金プラン、評判を解説

EC-CUBE(イーシーキューブ)とは?導入メリットや料金プラン、評判を解説ECサイト構築に関して話題のプラットフォーム「EC-CUBE」。

 

近年、多くの企業や個人がECサイトを立ち上げる際の選択肢として、EC-CUBEを採用していますが、

 

  • 「具体的にどのようなメリットがあるのか」
  • 「料金プランはどのようになっているのか」
  • 「実際の利用者の評判や口コミはどうなのか」

 

など悩んでいる方も多いかもしれません。

 

SEOコンサルタント本記事では、これらの疑問を解消するため、EC-CUBEの全貌を徹底解説します。ECサイトを新たに構築する予定の方や、現在利用しているプラットフォームからの乗り換えを検討中の方はぜひ参考にしてください。

 

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EC-CUBE(イーシーキューブ)とは

EC-CUBEとは、日本の株式会社イーシーキューブが提供している、国産のオープンソースEC構築システムです。

 

このシステムは、ECサイトの運営や管理を効率化するためのCMS(コンテンツマネジメントシステム)として2006年9月に公開されてから、現在まで推定35,000店舗以上で導入されています。

(参照:EC-CUBE公式

 

EC-CUBEでは、利用者に応じて、2つの主要なバージョンが用意されています。

 

一つは、オープンソース版(ダウンロード版)で、利用する場合は専用のサーバー環境を用意する必要がありますが、大きな魅力は、高いカスタマイズ性です。利用者のニーズに合わせて、自由に機能の追加やデザインの変更を行うことができます。

 

もう一つのバージョンが、クラウド版です。こちらはオンライン上でのサービスとして提供されており、オープンソース版に比べるとカスタマイズできる範囲には制限があります。

 

しかし、その反面、システムのメンテナンスやバージョンアップといった煩雑な作業が不要となり、初心者や中小規模のビジネスオーナーには特に利用しやすい選択となっています。

 

EC-CUBEの動作環境

EC-CUBEの正確な動作を確保するため、特定のソフトウェアとそのバージョンが推奨されています。

 

以下は、EC-CUBEの動作環境と、動作確認済みのソフトウェアバージョンに関する情報です。

 

分類 ソフトウェア Version
WebServer Apache 2.4.x

(mod_rewrite / mod_ssl 必須)

PHP PHP 7.4 〜 8.1
Database PostgreSQL 10.x 〜 14.x

(pg_settingsテーブルへの参照権限 必須)

Database MySQL 5.7 or 8.0

(InnoDBエンジン 必須)

Database SQLite(開発用途向け) 3.x

 

各OSとブラウザでの動作環境は以下の通りです。

 

OS ブラウザ
Windows Edge 最新
FireFox 最新
Google Chrome 最新
Mac Safari 最新
​​iOS Safari 最新
Android 標準ブラウザ 最新

 

参照:EC-CUBE 4 開発者向けドキュメント

 

EC-CUBEの料金プラン

EC-CUBEにはいくつかの料金プランがあります。サーバーへのインストールを必要とするオープンソース版では、

 

  • GPLライセンス
  • 商用ライセンス

 

の2種類のライセンスが用意されており、クラウド版では、「ec-cube.co」としてサービスが提供されています。

 

それぞれの料金プランの違いを確認してみましょう。

 

GPLライセンス

EC-CUBEは、ECサイト構築のためのシステムとして多くの企業や個人に利用されていますが、中でも一般的に採用されているライセンスが「GPLライセンス」です。

 

まず大きな特徴として、EC-CUBEのダウンロード・インストールにかかる料金は一切不要です。

 

すなわち、無料でシステムを入手・利用できるため、初期費用やコストを抑えたい場合には大きな魅力となります。

 

また、オープンソースのライセンス形態のため、EC-CUBEを自由に改変・頒布・複製が許可されています。これは、ユーザーが自分のニーズに合わせてカスタマイズする際に大きな利点となるでしょう。

 

しかし、注意しなければならないのは、EC-CUBEを改変・頒布・複製する際に、提供するソフトウェア全体にもGPLライセンスを適用する義務が生じる点です。

 

これは「GPLライセンス」の特性であるため、配布や商用利用を検討する場合は十分に留意してください。

 

また、EC-CUBEを稼働させるための実行環境として、専用のサーバーやネットワークを別途用意する必要があります。

 

GPLライセンスは、利用者の自由度を大きく拡張する一方で、そのルールや運用コストをしっかりと理解する必要があるプランといえるでしょう。

 

商用ライセンス

オープンソースであるEC-CUBEの利用にはGPLライセンスが一般的ですが、特定の商業的ニーズや要件に合わせたい方向けに「商用ライセンス」が提供されています。

 

商用ライセンスの価格は、1サイト(ライセンス)当たり264,000円 (税込)となっており、

 

  • 「GPLライセンスの条件に準拠したくない」
  • 「その制約から自由になりたい」

 

と考える企業や個人にとって適した選択肢となっています。

 

商用ライセンスを導入する最大のメリットは、EC-CUBEを改変した後も、その改変版をオープンソースとして公開する義務がなくなる点です。特にソースコードを開示したくない企業や個人におすすめのプランとなります。

 

また機能面では、商用ライセンスを導入しても、無償のGPLライセンスとの間で使用できる機能に変更はありません。つまり、ライセンス形態が変わるだけで、EC-CUBEの本質的な部分に変更は生じないのです。

 

商用ライセンスでは、大量のライセンスを購入する場合や、一括での購入を希望する場合には、特定の割引販売も用意されているので、大規模な導入を考える企業や事業者はぜひ活用しましょう。

 

【一括購入した場合の割引販売】

  • 3本一括購入:1ライセンス 237,600円 (税込)
  • 4本~9本までの一括購入:1ライセンス 224,400円 (税込)
  • 10本以上までの一括購入:1ライセンス211,200円 (税込)

 

クラウド版「ec-cube.co」

EC-CUBEの多様な利用形態の中でも、特に初めてECサイトを立ち上げる方や、サーバー環境の設定や管理をしたくない方に注目されているのが、クラウド版「ec-cube.co」です。

 

クラウド版はサーバー環境を自ら用意することなく、EC-CUBEを手軽に利用できるため、すぐにEC-CUBEの強力な機能を活用することができます。

 

また、売上が小規模な場合、システム利用料の上限が設定されているため、変動費が低く抑えられ、低コストでの運用も可能です。

 

クラウド版には、

 

  • Liteプラン
  • Standardプラン

 

の2種類が提供されています。

 

Liteプランには、 ECサイトの立ち上げ・運営に必要な以下の基本機能が一通り含まれています。

 

  • EC-CUBEの標準機能
  • 無制限の商品登録
  • 独自ドメインへの対応
  • セキュリティ対策
  • SSL標準提供

 

そして、このプランの大きなメリットとして、初期費用が全くかからない点が挙げられます。

 

Standardプランでは Liteプランの全機能に加え、以下の高度な機能も利用できます。

 

  • コードのカスタマイズ
  • Gitの管理や編集履歴の閲覧
  • ステージング環境の利用
  • エラーログの取得

 

ただ、2023年9月の時点で、Liteプランの新規登録は一時的に停止されています。最新の受付状況や詳細については、EC-CUBEの公式サイトをご参照ください。

 

Liteプラン Standardプラン
初期費用 0円 70,000円
月額費用

※月々に販売額にて変動

6,800円〜 49,800円〜84,800円

※2021年10月1日にスタンダードプランの料金改定

 

EC-CUBEの主な機能

ここでEC-CUBEの主な機能について紹介します。

 

  • ECサイトのデザインや構築
  • 会員・カート機能
  • 商品管理
  • 受発注状況などの店舗管理
  • 入金管理
  • プラグインでの拡張

 

一部の機能をピックアップしてご紹介します。

 

1. 多様なデザインテンプレート

EC-CUBEを使用すれば、70点以上のデザインテンプレートから自店舗に合ったものを選択できます。

 

これにより、プロフェッショナルなデザイン知識がなくても、質の高いECサイトを短時間で制作することが可能です。

 

2. 基本機能の充実

EC-CUBEには、ECサイト運営に欠かせない基本機能が標準で搭載されています。

 

例えば、カートや会員機能、商品管理といった基本的な要素はもちろん、注文管理や在庫管理など、デイリーな運営をスムーズに行うための機能も備わっています。

 

3. プラグインの豊富さ

さらなる機能強化やカスタマイズを求める場合、オーナーズストアにてプラグインを購入して利用することができます。

 

これにより、自店舗の特色やニーズに合わせて、機能を追加や調整することが容易となります。

 

EC-CUBEのメリット・デメリット

EC-CUBEの料金や機能などの概要について解説してきましたが、ここからは実際に導入することのメリットとデメリットを紹介します。

 

それぞれのポイントを見比べてさらに理解を深めてみてください。

 

メリット

  • インストールが無料
  • ECサイトとしての機能が豊富
  • カスタマイズ性が高い
  • セキュリティのための情報を公開している
  • 情報が充実している
  • 日本製のため信頼性が高い

 

ここでは、EC-CUBEを導入する際の主なメリットをいくつかピックアップして、その詳細を解説します。

 

インストールが無料

初めてのECサイト運営や小規模なオンラインショップの立ち上げなど、予算を気にする場面でも安心してEC-CUBEを利用できます。

 

特に、オープンソース版のEC-CUBEはインストールが完全無料で、コストを抑えつつ、プロフェッショナルなオンラインストアを運営することが可能です。

 

豊富なECサイトとしての機能

  • 商品管理
  • カート機能
  • 注文・在庫管理

 

など、基本的なものから高度なものまで、ECサイトとして必要とされるあらゆる機能が標準で搭載されているため、導入後すぐにやりたいことを実行できます。

 

また、機能を新しく追加する必要がないため、初心者であってもスムーズにショップ運営をスタートさせることができるでしょう。

 

高いカスタマイズ性を持つプラグイン

オーナーズストアで提供される350種類以上のプラグインを使用することで、ECサイトの機能やデザインを自在にカスタマイズできます。

 

特定のニーズやオリジナリティを持たせたい場合でも、プラグインを活用して理想のオンラインストアを実現することができます。

 

デメリット・注意点

  • 障害・トラブルのサポートはない
  • クラウド版には利用料金がかかる
  • ダウンロード版ではセキュリティや脆弱性対策が必須

 

EC-CUBEはその高いカスタマイズ性や豊富な機能によって多くの評価を受けていますが、それでも注意すべきデメリットや点を押さえておくことは重要です。

 

ここでは、実際の利用シーンで気をつけたいポイントを詳しく解説します。

 

障害・トラブルのサポートが不足:

EC-CUBEの大きな魅力の一つが無償での利用が可能である点ですが、それと引き換えに、障害やトラブルが生じた際の専門的なサポートは提供されていません。

 

従って、問題が発生した場合は、独自での対応や有料の外部サポートを求める必要があります。

 

クラウド版には利用料金が必要

EC-CUBEのクラウド版は手軽に導入できる反面、利用料金が発生します。

 

この場合、初期コストを抑えたい場合や長期的な運営を考えている方にとって、予算計画をしっかり立てる必要があります。

 

ダウンロード版のセキュリティ対策:

ダウンロード版を利用する場合、セキュリティや脆弱性に関する対策はユーザー側で行う必要があります。

 

これには専門的な知識や経験が求められるため、セキュリティ対策に自信がない方は、専門家と連携するか、クラウド版の利用を検討することも一つの選択肢となるでしょう。

 

EC-CUBEの評判や口コミ

ここでEC-CUBEの利用者の口コミや評判を紹介します。

 

 

評判・口コミまとめ

  • 操作がすごく簡単
  • 他の大手ECよりも扱いやすい
  • サイトが成功するかどうかは利用者次第

 

多くのユーザーから、EC-CUBEが持つ機能の豊富さや直感的な操作性に対して高い評価が寄せられています。

 

特に初心者でも簡単にECサイトを立ち上げられる点や、プラグインでのカスタマイズ性が魅力的としている声が多いです。

 

一方で、EC-CUBEは非常に優れたツールであるとはいえ、その使用だけがECサイトの成功を約束するものではないという意見も見受けられました。

 

ツールの使いこなしや、マーケティング、商品の魅力など、サイト成功には多岐にわたる要素が絡み合っています。

 

そのため、EC-CUBEを導入するだけで売上が伸びるという単純な関係ではない点を理解することが重要となるでしょう。

 

EC-CUBEとShopifyの機能や料金を比較

EC-CUBEとよく比較対象として挙げられるのが、同じく簡単にECサイトを開設できる「Shopify」です。

 

Shopifyはカナダで開発されたASP型のECプラットフォームで、全世界で170万以上のストアが開設されている実績があり、EC-CUBEとどちらを利用したら良いか迷っている方もいるかもしれません。

 

ここでEC-CUBEとShopifyの機能や料金を比較して紹介します。

 

EC-CUBE Shopify
初期費用 0円 ・Shopifyペイメント:0円

・外部の決済サービス:0.5〜2.0%

月額料金 0円〜 29ドル〜
登録商品数 無制限 無制限
デザインのカスタマイズ性 70のテンプレート

(コードの編集が可能)

1000種類以上のテンプレート
決済機能 クレジットカード

代引き

コンビニ決済

キャリア決済

Pay-Easy

電子マネー

PayPal

楽天ペイ

バーチャル口座

クレジットカード

※別途、決済代行サービスとの契約もあり

サポート内容 ・マニュアルやドキュメント配備

・プラグイン販売の「オーナーズストア」

・「EC-CUBEアドバイザー」への相談

・開発コミュニティ

・全国8箇所でのイベント開催

・電話対応やメールチャットでのサポート

・Shopify運営ブログ

・機能追加のShopifyアプリストア

・外部の「Shopifyパートナー」との連携

・Shopifyコミュニティ

 

料金体系の違い

Shopifyを利用するには毎月29ドル〜の利用料金が発生します。また、ケースによってはサービス利用手数料や決済手数料が別途かかる場合があります。

 

ただ、この料金にはサーバーの用意やメンテナンスが含まれているため、別途サーバーを用意する必要のない点が強みとなります。

 

一方、EC-CUBEではサーバーの用意が必要ですが、それを除けばインストールや月額利用料金、手数料は一切無料です。

 

これは初期投資を抑えたい方や、長期的に運用する場合には大きなメリットとなります。

 

カスタマイズ性の比較

両者ともにカスタマイズの自由度は非常に高いです。

 

しかし、Shopifyはテンプレートの種類が多いですが、独自性のあるカスタマイズができません。

 

もし独自性を強く出したい自社のECサイトを目指しているのであれば、コードの編集が可能なEC-CUBEの方が向いているでしょう。

 

商品展開の視点

ECサイトの展開規模やターゲット層によっても、選ぶべきプラットフォームが変わります。

 

例えば、多国籍にまたがって商品を展開したい場合や、海外の顧客層を主眼に置くのであれば、Shopifyの国際的なサポートや機能が強みとなるでしょう。

 

EC-CUBEに関するよくある質問

ここまでEC-CUBEの基本的な概要や特徴について解説してきました。もしまだいくつかの疑問が残っているようであれば、以下で解説するよくある質問もあわせて確認しておきましょう。
 

Q:EC-CUBEインストール手順は?

Answer)オープンソース版のEC-CUBEインストール手順は以下の通りです。

 

  1. レンタルサーバーを契約・自社サーバーを用意
  2. ダウンロードした「EC-CUBEファイル」をサーバーにアップロード
  3. ブラウザからアップロードしたURLにアクセスする
  4. パーミッション(ファイル権限)のチェック
  5. 店舗(サイト)の基本情報を設定&メールの設定
  6. データベースの設定/初期データを登録
  7. インストール完了

 

Xサーバーなどの大手レンタルサーバーでは簡単インストール機能を備えているところもあります。

 

Q:EC-CUBEの手数料はいくらですか?

Answer)EC-CUBEに手数料はありません。手数料や固定費もなく、無料で利用できます。

 

ただし、商用ライセンスやクラウド版のみ、別途料金が発生します。

 

Q:EC-CUBEには脆弱性がある?

Answer)EC-CUBEには、2019年12月20日に「株式会社イーシーキューブが提供するサイト構築パッケージ「EC-CUBE」の脆弱性等について」が経済産業省から発表された過去があります。

 

参照データ:株式会社イーシーキューブが提供するサイト構築パッケージ「EC-CUBE」の脆弱性等について(注意喚起)

 

オープンソースであるという利便性の高さがあるゆえに、その脆弱性を狙うサイバー犯罪にも影響を受けやすいです。

 

ただ、株式会社イーシーキューブは利用者サイトのセキュリティレベルを高めるために、EC事業者様向け『セキュリティチェックリスト』を公開しています。

 

EC-CUBEのバージョンも常に最新のものにすることで、安全性を高めることができます。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントEC-CUBEは費用がとことん抑えられたEC構築システムですが、プラグインによる拡張性や、コード編集によるカスタマイズ性の高さも備えています。自サーバーの用意が難しい場合でも、クラウド版が利用できるため、自社の戦略によって上手にプランを選択するのがポイントです。国産ならではの使いやすさがあり、国内でのコミュニティー環境も整っています。無料でありながら、規模やサービスの内容に応じて柔軟にカスタマイズできる点が、EC-CUBEの優れている点といえるでしょう。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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