URLパラメーターとは?意味・仕組み・設定方法(GA4対応)をわかりやすく解説

URLパラメーターとは、URLの末尾に付与することで「ページの表示内容を変える」「流入経路を分析する」といった役割を持つ重要な仕組みです。広告運用やアクセス解析に関わる方であれば、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、実際には「どういう場面で使うのか分からない」「GA4ではどう扱えばいいのか迷う」といった声も多く見られます。さらに、設定方法を誤ると正しく計測できないだけでなく、SEOに影響が出るケースもあります。
本記事では、URLパラメーターの基本的な仕組みから、GA4に対応した設定方法、SEO上の注意点までを整理しながら、実務で使える形で分かりやすく解説します。
URLパラメーターとは?仕組みと基本をわかりやすく解説
一般的にパラメーターとは変数を意味し、数学やゲームなどさまざまな分野で使われる言葉です。どの分野でも「何かしらの結果に変化を与える値」という解釈は共通しますが、Web業界ではURLパラメーターを指します。
またURLパラメーターは情報収集やコンテンツの内容を変更する役割をもち、URLの末端に追加する文字列のことです。
ここでは、パラメーターの意味について詳しく解説していきます。
パラメーターの意味
パラメーターは分野によって示す事柄が異なるため、明確な意味を理解することが重要です。ここでは各分野のパラメーターについて紹介します。
Web業界(マーケティング)
Web業界でいうURLパラメーターはクエリとも呼ばれ、Web上のシステムを動かす値のこと
IT業界(プログラミング)
プログラムを動かす際に、外部から条件として与える情報のこと
数学
媒介変数といい、複数の変数をとりもつ値のこと
ゲーム
攻撃力や防御力など、キャラクターのステータスのこと
URLパラメーターは、URL末端の?以降に「パラメータ名=パラメータ値」で構成されます。
仮にhttps://www.example.jpというURLであれば、https://www.example.jp?aaa=bbbという形で表記される仕組みです。aaa=bbbが、Web上のシステムを動かす値になります。
URLパラメーターの種類(動的パラメータと計測パラメータ)
続いてURLパラメーターの種類について紹介していきます。URLパラメーターには以下の2種類があり、使用用途が大きく違う点には注意をしましょう。
- アクティブパラメーター
- パッシブパラメータ
各々、詳しく解説していきます。
アクティブパラメーター
ページ内容を変える際に活用するものがアクティブパラメーターです。例えばECサイト内でのカテゴリや、ブログ内での記事を絞り込む場合に活用します。
アパレルECサイトであれば、メンズ・レディース・トップス・ボトムスなどさまざまなカテゴリが存在するため、組み合わせることも可能です。
Mサイズのシャツで絞り込む場合は、
となります。
赤色のシャツであれば、
です。
このように複数の条件を組み合わせる際は「&」で追加することを覚えておきましょう。
パッシブパラメータ
ユーザーがアクセスしてきた経路やサイトの滞在時間など、情報収集を行う際に活用するものがパッシブパラメータです。アクティブパラメーターとは異なり、ページ内容を変更する要素はありません。
例えばGoogle Analyticsでは、utmパラメータをURLの末端に追加することで、流入経路などの情報を取得できます。
パッシブパラメータ例
- https://www.example.jp/?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=spring_sale
他にもGoogle広告を設定することで、キャンペーンやキーワードなど、さまざまな階層で分析できる点も特徴になります。
URLパラメーターの活用方法(広告・SEO・分析での使い方)
URLパラメーターは広告だけでなく、メールやSNS、QRコードなど複数チャネルの効果測定にも活用されます。なかでも広告の効果測定が一般的といえるでしょう。
なぜならURLパラメーターを設定すると、通常では確認できない参照元やメディアを判断できるからです。そのため広告と自然検索との判別なども可能になります。
ここでは、URLパラメーターの活用方法について詳しく解説していきます。
広告と自然検索の判断
最初の活用方法が、広告と自然検索の判断です。リスティング広告を出稿している場合、検索結果に広告とSEOの同一ページが表示されてしまうことがあります。
通常の設定であれば、自然検索からの流入であるのか、広告経由の閲覧であるのかを判断できない点がデメリットといえるでしょう。
しかしこのような状況でもURLパラメーターを設定すれば、自然検索と広告との区別がつけられ、より正確な分析を行えます。
また一つのページに同じ広告が表示されている場合も、本来はどちらの広告を経由してアクセスしてきたのかは区別がつけられませんが、URLパラメーターなら可能です。
広告の表示位置から分析できるなど、活用の幅を広げられる点が強みになります。
参照元・メディアを確認する
前述では広告と自然検索の判断に関する活用でしたが、他にも参照元やメディアのアクセス解析が行えます。
例えば以下のような参照元が確認可能です。
- リスティング広告
- 自然検索
- アフィリエイト広告
- メールマガジン
- アプリ
- QRコード
通常であれば、参照元情報が取得できない場合は「direct」として扱われるため、明確な参照元は不明な状態です。スマートフォンが軸となる現代ではアプリからの流入も多く、細かいアクセス解析が行えないとより良い改善は実現しないでしょう。
そのためURLパラメーターによって流入してきた参照元やメディアを確認できる点は、Webマーケティングの施策を行ううえで欠かせない要素といえます。
GA4でのパラメーター設定方法(utmの使い方)
Google Analyticsでは適切なパラメーターを設定することで、指定した参照元やメディアなど、詳細なアクセス解析を行えます。手動でURLを編集する方法と自動でURLを生成する方法があるため、行いやすい設定を選択しましょう。ここでは、Google Analyticsのパラメーター設定について詳しく解説していきます。
なお、現在のGoogle Analyticsは「GA4(Google Analytics 4)」が主流となっており、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)とは仕様が異なります。utmパラメータの基本的な仕組みは共通していますが、データの確認方法やレポートの見方は変わっているため注意が必要です。
GA4では、パラメーター付きURLからの流入は集客関連のレポートから確認でき、参照元やメディアといった指標をもとに分析を行います。これから設定する場合は、GA4での確認方法を前提に運用することが重要です。
utmパラメータの種類
Google Analyticsでは、活用するパラメーターのことを「utmパラメータ」と呼びます。ここではutmパラメータの主要な種類を紹介します。
- utm_source:参照元を指定
- utm_medium:メディアを指定
- utm_campaign:広告のキャンペーンを指定
- utm_term:広告のキーワードを指定
- utm_content:広告のコンテンツを指定
参照元ではgoogleやyahooなど広告媒体の名称を設定し、メディアではcpcやbannerなど分かりやすい集客チャネルを設定しましょう。その他のパラメーターについては、広告ごとに自分が判断しやすい名称の設定をおすすめします。
手動で設定する
手動で設定する方法は以下の手順です。
- URLの末端に「?」を入力:https://www.example.jp/?
- URLパラメーターを入力:https://www.example.jp/?utm_source=google
- パラメーターを複数使用する場合は「&」を入力:https://www.example.jp/?utm_source=google&utm_medium=cpc
注意すべきポイントは、utm_sourceとutm_mediumは基本的に設定しておくことが推奨されます。他のパラメーターは任意となるため、必要な場合のみに追加しましょう。ただし広告キャンペーンの分類や比較を行いたい場合には、utm_campaignの設定までをおすすめします。
自動で設定する
自動で設定するには「キャンペーンURLビルダー」という自動生成のツールを活用します。URLを自分で編集することなく必要事項を入力するだけのため、設定ミスを防ぎたい方にはおすすめです。
設定する方法は以下の手順です。
- キャンペーンURLビルダーを開き「ウェブサイトのURLとキャンペーン情報を入力します」を表示
- 以下の項目を入力
- ウェブサイトのURL:リンク先のURL
- キャンペーンソース:参照元
- キャンペーンメディア:メディア名
- キャンペーン名:適切なキャンペーン名
- 作られたURLをコピーし、リンク先に登録
項目欄にはキャンペーン期間やキャンペーンコンテンツがありますが、記入しなくても問題ありません。また日本語ではなく英語で入力する点には注意をしましょう。
反映を確認する
設定後は、GA4上で正しく計測されているかを確認します。GA4を開き、「レポート」から「集客」→「トラフィック獲得」を選択し、「セッションの参照元/メディア」を確認しましょう。設定したutmパラメータの内容が反映されていれば、正しく計測できています。
Google広告のパラメーター設定方法
Google広告では、URLオプションに必要項目を入力することでパラメーターを設定できます。設定自体は簡単ですがテンプレートに沿って入力する必要があるため、入力内容の理解が必須です。
ここでは、Google広告のパラメーター設定について詳しく解説していきます。
URLオプション
URLオプションは、Google広告のパラメーターを管理するための機能です。パラメーターは入力ミスやつけ忘れなどが起こりやすいため、設定漏れを無くすためにも重要な要素になります。
またURLオプションを使用することで、広告を「アカウント」や「キャンペーン」の単位ごとに管理できる点がメリットといえるでしょう。
URLオプションで設定すべき項目は以下の2つです。
- トラッキングテンプレート
- カスタムパラメータ
各々、解説していきます。
トラッキングテンプレート
トラッキングテンプレートは、トラッキング情報を設定するための機能です。
広告をクリックした際、最終ページのURLにトラッキング情報が追加され、実際にアクセスするページのURLが作られる仕組みになります。
Google Analyticsのパラメーターで設定する際は、以下のように設定します。
- 最終ページのURL:https://www.example.jp/
- トラッキングテンプレート:{lpurl}?utm_source=google&utm_medium=cpc
- 広告クリック後のURL:https://www.example.jp/?utm_source=google&utm_medium=cpc
参照:Google広告ヘルプ
「{lpurl}」は最終ページとして入力したURLを代入する仕組みです。
カスタムパラメータ
カスタムパラメータは、パラメーターの内容を自由に設定するための機能です。仮にキャンペーンごとに情報を変更したい場合には、以下のように設定します。
- 最終ページのURL:https://www.example.jp/
- トラッキングテンプレート:{lpurl}?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign={_campaign}
- カスタムパラメータ:{_campaign}=marketing
- 広告クリック後のURL:https://www.example.jp/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=marketing
トラッキングテンプレートは同じ設定のまま、カスタムパラメータではキャンペーンごとに別の設定が行なえます。
設定確認
Google広告上の設定は、管理画面の「キャンペーン設定」→「その他の設定」→「キャンペーンURLオプション」から行いましょう。入力内容は、前述のトラッキングテンプレートとカスタムパラメータをご確認ください。
また各項目の入力後は「トラッキング設定のテスト」を選択し、正常に反映されているかを確認しましょう。
問題なく設定できていれば完了となります。
パラメーター設定時の注意点
URLパラメーターは便利な一方で、SEOの観点では注意が必要です。パラメーターを付与したURLは、検索エンジンから「別ページ」として認識される可能性があり、意図せず重複コンテンツとして扱われるケースがあります。
そのため、SEOを意識する場合は、パラメーター付きURLをインデックスさせるかどうかを適切に判断し、必要に応じてcanonicalタグを設定することが重要です。特に、コンテンツ内容が変わらないパラメーターの場合は、正規URLを明示して評価を集約させることが求められます。
また、パラメーター設定では入力ルールやリダイレクト時の引き継ぎ設定も重要です。設定ミスがあると正しく計測できないため、基本的なルールもあわせて確認しておきましょう。
ここでは、パラメーター設定時の注意点について詳しく解説していきます。
入力ルールを間違えない
パラメーター設定には、入力時にルールが存在します。基本的にはURLの表記に従った設定となるため、正常に反映されない場合は以下の確認しましょう。
- 入力文字は半角英数のみ
- パラメーターは「?」で開始し、複数指定する場合は「&」でつなぐ
- アンカーリンクを設定する場合は、URLの末端に
よくあるミスが日本語の入力です。日本語を使用してしまうと文字化けの原因となるため注意をしましょう。
リダイレクト時は設定を引き継ぐ
パラメーターを追加するURLにリダイレクト設定を行っている場合、転送先にパラメーターの設定情報を引き継ぐ必要があるため注意をしましょう。
仮に設定が行われていないと、追加したパラメーターがリダイレクトと同時に外れてしまいます。
解析ツールの情報も通常のページとして処理され、求めているデータの収集が行なえません。
そのためリダイレクト設定を行っている場合は、パラメーターの追加とは別に引き継ぎ設定が必要なことを覚えておきましょう。
重複コンテンツを無くす
以前はGoogle Search Console上でURLパラメータの設定が可能でしたが、現在はこの機能は廃止されています。そのため、パラメーターによる重複コンテンツ対策は、主に以下の方法で対応する必要があります。
- canonicalタグで正規URLを指定する
- 不要なURLはnoindexを設定する
- 内部リンクでは正規URLを使用する
まとめ
URLパラメーターは、アクセス解析や広告運用において欠かせない仕組みですが、正しく扱うためには「用途ごとの使い分け」と「SEOへの影響」を理解しておくことが重要です。特に現在はGA4への移行により、従来の確認方法や考え方が変わっている部分もあるため、最新の仕様に合わせた設定が求められます。
また、パラメーター付きURLは検索エンジンから重複ページと認識される可能性もあるため、canonicalの設定などを適切に行うことが大切です。
基本を押さえたうえで運用すれば、広告や流入分析の精度を高めることにつながるため、自社の運用ルールを整理しながら活用していきましょう。





