不動産SEO
不動産会社のSEO対策は大手なのか大手ではないのかで大きく変わってきます。「不動産」のようなビッグワードで検索をすると各種ポータルサイトが出てきてしまうので中小企業の不動産会社はこのようなビックワードを避けて違う戦い方をするべきでしょう。ユーザーニーズを正しく捉えることでSEO集客を成功させることができます。
不動産会社のSEO対策
不動産会社にも賃貸なのか売買なのかで対応は異なりますが、キーワードが限定されているためSEO難易度が高い場合であっても対応できる施策の難易度は低いことが多く、対策しやすい分野です。
SEO対策以前に小規模な不動産会社ではウェブサイトの運営に力を入れていないことも多く、競合分析をしっかりと行うことで劇的な変化がみられます。
不動産会社でサイトを作る場合には次の3つは必ず意識しましょう。
- エリアカテゴリ
- knowクエリ
- ニッチなニーズ
エリアカテゴリの整備
検索ニーズとして一番に来るものとしては地域名があります。住みたい地域、通勤に便利な駅、職場や学校へのアクセスが便利なエリアなどの需要は高く、地域名のほかにも路線や駅などのカテゴリを分けをしてスモールワードを積極的に取っていく必要があります。
「世田谷区 賃貸」などのある程度大きいワードを狙いたいところですが、そのためには細かなワードの積み上げが必須です。「世田谷区 賃貸」で検索順位を上げるのであれば世田谷区内の路線、駅、地域名なども含めたスモールワードを網羅する必要があります。
なお、エリアカテゴリを作る際にありがちなのが同じようなページを複数作ってしまうことです。東京駅に複数の路線があるからといって「東京駅 山手線」、「東京駅 丸の内線」のようなキーワードで複数のページを作ってしまうと評価が分散されてしまう可能性が高いのと、最悪は重複ページとして認識されてしまい評価を下げることになります。
このような場合には「東京駅」ですべての路線をまとめることで評価分散を避けることができます。
knowクエリを意識する
クエリ(ユーザーが実際に検索するキーワード)には大きく4つあります。
- knowクエリ(知りたい)
- doクエリ(やりたい)
- goクエリ(行きたい)
- buyクエリ(買いたい)
このうち不動産会社のサイトではknowクエリ(知りたい)をできるだけ多くカバーすることでサイト訪問者を増やすことができます。例えば、賃貸をメインに行っている不動産会社であればお金に関することだけでも以下のように挙げることができます。
- 敷金とは
- 敷金と礼金の違い
- 引っ越し会社選び
- 安く引っ越す方法
- 引っ越しにかかる初期費用
- 火災保険と家財保険の違い
- 家賃保証会社はどこがいいか
- 家賃保証会社に支払う手数料
このほかにも引っ越しのマナーや手順、物件選びのコツ、電気やガスなど引っ越し後に行うべき手続きなどユーザーが何を知りたいかを考え特集ページのような形で情報発信をすることで訪問者を増やすだけではなく、その記事に対するリンクを獲得することも可能です。
ニッチなニーズも捉える
ユーザーの不動産へのニーズはかなりニッチなものもあります。同じ渋谷駅の賃貸物件を探す場合であっても次のように3語~4語ワードで検索されることが想定できます。
- 渋谷駅 賃貸 マンション 駅近
- 渋谷駅 賃貸 マンション ペット可
- 渋谷駅 賃貸 アパート 家賃
このような条件にはマンション/アパート、ペット可/不可、角部屋、南向き、駅近、最上階などがあり、住居形態(マンション、アパート、一戸建て)も含めて細かく分けるとなるとかなり複雑です。
「駅・エリア」×「住居形態」×「条件」というような軸で考える必要がありますのでクロスカテゴリ(1つのカテゴリに留まらず、複数のカテゴリにまたがるという意味)の設定が効果的です。
ただし、クロスカテゴリを考えた個別の記事を作ることはかなり大変ですのでエンジニアやSEO会社も交えて設計することをおすすめいたします。
潜在的なニーズへの対策
不動産賃貸では候補となる物件が多すぎて選び方が分からないというユーザーがほとんどのはずです。そのようなユーザーをWEBで集客するためには顕在しているニーズはもちろん、潜在的なニーズも捉え、対策する必要があります。
前述したニッチなニーズはユーザーが検索するだろう顕在化しているキーワードですが、ユーザーが言語化できていない本来的なニーズを捉えた情報を発信することで検索上位を狙うことができます。
ファミリー(特に子供がいる世帯)を対象としている場合には独身者が気にしないような情報でも欲している可能性があります。例えば次のようなものです。
- 治安が良い地域
- 住みやすい街
- 子育て支援が手厚い地区
- 待機児童が少ないエリア
このような情報をランキング形式や市区町村の発信している情報と共に記事にすることで大手の不動産ポータルサイトにはない強みを出すことができます。
単なる物件情報だけの発信であれば競合も行っていることですので、自社ならではの情報や強みがあるのであれば、その点を活かしてサイト運営することでSEO対策を施すことができます。
「地名+賃貸」「駅名+賃貸」の複合ワード
例えば、「豊島区 賃貸」「池袋駅 賃貸」で検索した時に、豊島区の物件一覧ページや池袋駅の物件一覧ページが検索上位に出てくれば、SEO的に成功で問い合わせが見込めると思います。
しかしながら複合ワードと言えども、該当する一覧ページを上位表示させるのは至難の業です。なぜなら、不動産業界は9割以上他社と同じ商品を取り扱うので各物件に関する情報は同じで、差別化が難しいのです。そのような条件でも他社よりも上位表示をさせるには一覧ページのコンテンツの充実を図るしかありません。
他社と差別化するためには、
- その地域に特化しているオリジナルなことを具体的に書く
- ターゲット層を決めてしまってコンテンツを作成する
- 重複コンテンツをリダイレクトやcanonicalで統一する
などで対応して独自性を発揮してコンテンツ力を高めることが重要です。
「物件名 賃貸」の複合ワード
ユーザーが、「物件名+賃貸」のキーワードで検索する場合、契約したい物件が決まっていて狙い撃ちの検索であり、成約率が高いので、より具体的にたくさんの情報を届けることが大切です。これらの検索ユーザーは物件そのものの情報に興味があるのはもちろん、どこの不動産会社で契約するか最後の不動産調べをしているケースがあり、売り上げに直結するユーザーです。
- ターゲティングした文章
- 具体的な文章
でコンテンツページを作成しましょう。
例えば・・
【修正前】
【文章を具体的に修正】
→”ビジネスマン”にターゲットを絞り、実際に住んだ時のことをイメージできる文章にする。
このように、各ページコンテンツになるべく付加価値情報を加えて、ユーザーがその部屋に住むと知りえる情報を初めから具体的に訴求することが大切です。実際に住む人の気持ちになって情報を収集し、生の情報を伝えましょう。
不動産SEOでは、SEO市場が激化しており、Gooogleロボットも厳しく取り締まっているように感じます。弊社の独自ノウハウで正しいSEO対策をして成功しましょう。