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YMYLとは?対象ジャンルとSEO対策の方法

YMYLとは?対象ジャンルとSEO対策方法

情報を扱うWEBサイトやページは、どのようなテーマであれどもサイト訪問者に影響を与えます。そのなかでも、健康や経済、または幸福といった人生において重要な要素をYMYL(Your Money or Your Life)といいます。

 

YMYLは、非YMYLをテーマとした記事と比較して、その情報の正確さがGoogleに厳しく求められます。そのため、YMYLの分野でWEB集客をしていく上では、SEO対策の知識が必要です。

 

SEOコンサルタント本ページでは、SEOで重要なYMYLという概念について解説します。2022年に改定された最新のGoogle検索品質評価ガイドラインを基に説明しますので、YMYL領域を扱う場合は参考にしてください。

 

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YMYLとは

YMYL(Your Money or Your Life)とは、その人の幸福、健康、安全、お金などに大きくかかわる可能性のあるジャンルやトピックを指します。

 

詳細はGoogleが公開している検索品質評価ガイドラインに載っています。しかし、2022年12月15日に発表された最新のガイドラインは英文で176ページもありますので、すべてを読破し理解することは困難です。

 

YMYLが設定された背景

YMYLという概念が誕生したきっかけとして、2017年に発生したWELQ問題が挙げられます。WELQとは、国内の大手企業が運営していた医療情報を配信するキュレーションサイトのことです。

 

キュレーションサイトという性質上からか、WELQには根拠が希薄な医療情報が掲載されていて、さらに同ジャンルのキーワードで検索順位の上位を占めていました。そして医療という人間の健康に重要な情報で、かつ誤った情報が大量に出回っている状況が問題になりました。

 

こうした事態を重く見たGoogle社は、YMYLという概念を検索エンジンに取り入れました。

 

YMYLの対象トピック

2022年12月15日改訂版では、YMYLに影響を与える明確なジャンルの記載がありません。ただし基本的には、これまで同様に、人生に大きく影響を及ぼすジャンルやトピックはYMYL領域であると判断して問題ありません。

 

ただし、例えば同じ時事ニュースをテーマとした記事であっても、YMYLになる内容とそうでない内容に分かれますので注意が必要です。YMYLになる具体事例は以下のとおりです。

 

  • YMYLになるニュースについて
  • YMYLになるアドバイスについて
  • YMYLになる個人の見解について
  • YMYLになるSNS投稿について
  • YMYLになるECや商品レビューについて

 

※本項目の情報は、2022年12月15日に発表されたGoogle検索品質評価ガイドラインを基に編集作成しています。

 

YMYLになるニュースについて

YMYLになる YMYLになり得る YMYLにならない
津波発生時の避難経路の通達 天気予報の情報 音楽受賞者の発表
暴力を伴う犯罪の進捗情報 交通事故のお知らせ スポーツの試合状況に関する情報

 

YMYLになるアドバイスについて

YMYLになる YMYLになり得る YMYLにならない
救急処置が必要な否かの判断 歯ブラシを交換する頻度 ジーンズを洗濯する頻度

 

YMYLになる個人の見解について

YMYLになる YMYLになり得る YMYLにならない
人種や宗教といった集団の優劣について 適切な運動について ロックバンドの優劣について

 

YMYLになるSNS投稿について

YMYLになる YMYLになり得る YMYLにならない
タイドポッドチャレンジ(洗剤を食べる様子)の投稿

※アメリカで流行したもの

ホットソースを食べる様子の投稿 ミュージックビデオの投稿

 

YMYLになるECや商品レビューについて

YMYLになる YMYLになり得る YMYLにならない
処方薬の販売 自動車のレビュー 鉛筆の販売

 

YMYLの対象ジャンル

Googleは、過去のGoogle検索品質評価ガイドラインにて、YMYLの対象ジャンルを発表しています。ただし、この明確なジャンル分けの提示は2022年12月15日改訂版では記載されていません。

 

  • ニュースと時事問題(News and current events)
  • 市民の権利、政府、法律(Civics, government, and law)
  • 金融情報(Finance)
  • ショッピング(Shopping)
  • 健康と安全(Health and safety)
  • 人々のグループ(Groups of people)
  • その他(Other)

 

こういったジャンルは、基本的には人生に重大な影響を及ぼす可能性があることに違いはありません。しかし、最新版のGoogle検索品質評価ガイドラインでYMYLの対象ジャンルを明確に提示しているわけではない点に注意してください。

 

ニュースと時事問題

時事問題やニュースは、一般生活者の実生活と密接な関係を持つ場面が多々あります。主に、下記のような内容のニュースはYMYLに該当します。

 

  • 国際問題
  • 社会経済
  • 政治
  • 科学

 

その一方で、同じニュースというジャンルでも幸福、健康、経済的安定性、安全性にかかわらないケースはYMYLとして扱われないことがあります。例えば、スポーツやエンターテインメントといった話題に関しては、実際にGoogleがYMYLではないと言及しています。

 

市民の権利、政府、法律

政府の情報や法律といった、国家規模の情報はYMYL領域になり得ます。そのため、政府や公共機関といった公的サイトがもっとも情報源として重要なコンテンツとみなされます。法律についても同様で、政府や裁判所からの公的発信や専門家の情報に重きを置いています。下記のような情報はYMYL領域に該当します。

 

  • マイナンバーに関する情報
  • 日本国憲法に関する情報
  • 法的な判断
  • 確定申告の書き方

 

金融情報

金融知識も人生において重要な情報です。下記のように金銭に関する情報やコンテンツはYMYL領域に指定されます。

 

  • 投資の情報
  • 税金の情報
  • 財務上のアドバイス
  • 決済機能付きのサービスサイト

 

ガイドラインには記載がありませんでしたが、クレジットカード情報のページもアルゴリズムのアップデートで大きな影響を受けたテーマとして有名です。

 

ショッピング

商品やサービスに関する情報も金銭そのものを消費するきっかけになりますので、重要な情報として扱われます。とくに、下記のように金銭のやりとりに直結する情報やコンテンツはYMYL領域に指定されます。

 

  • 高額商品のレビュー
  • 決済機能付きのECサイト

 

健康と安全

薬剤や病院といった情報は、人間の生命に関わります。そのため、YMYL領域として扱われます。具体的には、下記のような情報がYMYLに該当します。

 

  • 病名の診断
  • 病気に対する治療方法
  • 治療後のアドバイス
  • 薬剤の効能

 

人々のグループ

人種や宗教といった人間の集団に関する言及は、コミュニティ間での軋轢を生む原因になり得ます。そのため、こうしたジャンルはYMYLの影響を受けることがあります。具体的な人間の集団としては、下記のようなものがあります。

 

  • 人種や民族
  • 宗教
  • 障害
  • 年齢
  • 退役軍人の地位
  • 性別やジェンダー
  • アイデンティティー

 

その他

その他、大きな決断や生活の重要な側面に関連した話題もYMYLとして位置づけています。一例として、下記のようなものが挙げられます。

 

  • フィットネス
  • 栄養
  • 住宅情報
  • 大学選び
  • 就職

 

こうした生活に大きな影響を与える話題は、すべてYMYL領域として意識するべきです。

 

YMYLとE-E-A-T

Googleのガイドラインによると、YMYL以外にも、さまざまな評価基準を設けています。とくに意識すべきなのはE-E-A-Tです。

 

E-E-A-Tとは、専門性(Expertise)、経験(Experience)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取った言葉で、情報の確かさを重視するYMYL領域のテーマと大きな関わりがあります。

 

E-A-T(現:E-E-A-T)実装で検索順位

コンテンツの専門性が高いことはもちろんですが、そのコンテンツを誰が書いたのか(権威性、信頼性)が重要視されています。

 

当時、E-A-T(現:E-E-A-T)が初めて実装されたときには、アルゴリズムのアップデートが引き金となってサイト間の検索順位が大きく入れ替わっています。

 

具体的には、アップデートを境に専門家が書いた記事が上位表示され、アフィリエイト広告の収入を目的とした個人サイトが下落しました。これは後者には、権威性や信頼性が担保されていなかったからと言われています。

 

その一方で、専門家が書いた記事が下落するという現象もみられましたが、その大半はGoogleに専門家であることを認識してもらえなかったという特殊な原因によるものです。その後、こうした記事ではアップデート対策して、検索順位が大きく改善されたという事例が数多くあります。

 

YMYLにおけるSEO対策

YMYLを考慮したSEO対策は難しく聞こえますが、下記のような情報サイトとしての基本を徹底するだけです。

 

  • 正しい情報を発信する
  • 情報が正しい根拠を提示する

 

これを踏まえると、YMYLを考慮した具体的なSEO対策の方法として、下記のようなものが挙げられます。

 

  • 専門性に長けた人物が執筆や監修する
  • 常に最新情報に更新し続ける
  • 情報の根拠や裏付けを提示する
  • コンテンツ品質を高める

 

ただし、YMYL領域のWEBサイトを運営するということは、そのジャンルにおける高い専門性を有していることが最低条件となりますので注意してください。

 

専門性に長けた人物が執筆や監修する

YMYLをテーマとした記事は、ページ閲覧者の人生に影響を与える可能性があります。そのため、E-E-A-Tといった概念が重視されます。

 

必ず専門性が高い人物が執筆、もしくは記事監修してください。そして、記事の末尾に著者や監修者情報を掲載します。このときに伝えるべき情報は、下記のような要素です。

 

  • 著者や監修者の氏名
  • 著者や監修者の顔写真
  • 著者や監修者の経歴や地位

 

さらに、構造化データと呼ばれる技術を用いることで、著者や監修者情報を正しくGoogle検索エンジンに伝えることが可能です。

 

常に最新情報に更新し続ける

YMYLをテーマとした記事は、正しい情報である必要があります。そしてこういった情報は、時世の流れとともに変化することがあります。例えば、法律改定があった際は、社会における重要なルールが変更されます。そこで、改定の対象となる法律の解説文は、すぐに更新する必要があります。

 

YMYLは専門性が求められ、かつサイト訪問者に多大な影響を与えるジャンルであるだけに、常に最新情報を発信するように努めてください。

 

情報の根拠や裏付けを提示する

基本的にすべての情報には、情報源や根拠があります。解説文の合間に、こうした裏付けとなる要素を盛り込んでください。

 

具体的な手法としては、HTMLの引用タグを使って情報源の引用先を明確にするといったものが挙げられます。また引用する際は、その情報が一次情報であることを確認してください。

 

コンテンツ品質を高める

専門性とオリジナル性が高い情報を保有しているにも関わらず、コンテンツ品質が低いと評価につながりません。記事作成時には、下記のような点に注意してください。

 

  • 適切なタイトルや見出しを付ける
  • 正しい文法で書く
  • ターゲット読者に合わせた文体や言葉づかいで書く
  • 画像や動画を埋め込んで理解を促す
  • 一定のページ読み込み速度を担保する

SEO初心者がまずやるSEO対策4/コンテンツ内容

 

YMYLのよくある質問

YMYLに関するよくある質問をまとめています。
 

Q:YMYLのジャンルは検索順位が上がりづらいのですか?

Answer)YMYLをテーマとした記事の検索順位は上がりづらいです。

 

YMYLに該当するテーマは、Googleに厳しく評価されます。そのため、専門家でない人物がWEBページを用意したとしても、検索順位で上位をとることは極めて困難です。

 

Q:YMYLとは何の略ですか?

Answer)Your Money or Your Lifeの略語です。

 

日本語に翻訳すると、「お金や生活」と訳されます。要するに、人々の経済や健康、または人生と密接な関係があるテーマを扱うWEBページをYMYLと指定しています。

 

Q:YMYLガイドラインとは何のことですか?

Answer)Google検索品質評価ガイドラインに記載されているYMYLの定義のことです。

 

YMYLは、Google検索品質評価ガイドラインで定義づけられています。詳細は、下記の原文を確認してください。

 

Q:YMYLジャンルとYMYL領域は何が違うのですか?

Answer)意味合いが異なります。

 

YMYLジャンルとは、YMYLが該当するジャンルそのものを指します。例えば、よくいわれる例を出すと、医療や金融といったジャンルが挙げられます。

 

一方、YMYL領域とは、YMYLが担う守備範囲のことです。誤情報によって人生や生命や健康、または幸福を脅かすテーマをYMYL領域としています。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントYMYLは、WEBページ閲覧者の人生や健康、幸福といった要素に影響を与えるテーマの総称です。人生に大きな影響を与える情報だけに、その確かさが厳しく問われます。YMYL領域のテーマで記事を書く際には、専門性を持っていることを前提に、情報の根拠や記事作成者や監修者といった裏付けを提示する必要があります。そのため、非YMYLのテーマ以上に、高いコンテンツ品質が求められます。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、10期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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