格安SIMビジネス(MVNO)のWEB集客とSEOについて解説
2010年代後半より、格安SIM(格安スマホ)が話題となり、MVNO(仮想移動体通信事業者)サービスが急速に普及しました。実際に、2016年度から2023年度にかけては、MVNOの契約者数が2倍以上の3,400万件ほどに膨れ上がっています。こうしたことから、格安SIM市場では、新規顧客の奪い合いが激化しています。ゆえに、格安SIMビジネスを手がける事業者としては、集客活動が不可欠です。とくに、WEB集客の要となる、SEO対策を強化することが重要です。
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格安SIMビジネスのSEO対策について解説します。MVNOやSIMカードの販売事業者は、本記事を参考にしてWEB集客を強化してください。
格安SIMビジネスでSEO対策すべき理由
近年、格安SIMや格安スマホ(スマートフォン)を提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)の利用者が増加しています。そのため、MVNOやSIMカードを取り扱う事業者間では、新規顧客の奪い合いが激化しています。そこで、SEO対策を中心としたWEB施策で自社サービスをアピールすることが重要となってきます。
格安SIMビジネスの契約数が右肩上がりで増加している
総務省が発表する、電気通信事業分野における市場検証に関する年次レポートをみると、MVNOの契約数が右肩上がりで増えていることがわかります。
| 集計時期 | MVNOサービス契約数(前年同期比) |
| 2016年度末 | 1,586万件(125.0%) |
| 2017年度末 | 1,840万件(116.0%) |
| 2018年度末 | 2,094万件(113.8%) |
| 2019年度末 | 2,465万件(114.7%) |
| 2020年度末 | 2,612万件(105.6%) |
| 2021年度末 | 2,654万件(101.7%) |
| 2022年度末 | 3,016万件(113.6%) |
| 2023年度末 | 3,445万件(114.2%) |
ここ10年ほどのMVNOサービス契約数の推移を詳しくみてみると、コロナ禍で来店が困難だった時期を除くと、前年同期比ベースで2桁増が続いています。この理由としては、キャリア(MNO)と比較して、MVNOサービスが安価で手軽に利用できること、IoT(Internet of Things / モノのインターネット)向け回線のニーズが高まっていることが挙げられます。
格安SIMビジネス向けのSEOキーワードの例
格安SIMビジネスの事業者サイトでは、「格安SIM」のキーワードを軸にしつつ、SIMカードの利用意思を示すワード、SIMカードの種類や基本知識に関するワードを抑えていくことが基本戦略となります。SIMカードに関する検索クエリの場合、解説情報を求められる傾向がみられるため、コラム記事を充実させることがポイントです。
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※本項目で記載する月間検索件数は、2025年10月単体のもの。また、検索結果(SERPs)は、2025年11月調べで、原則として位置情報が東京都内のものです。
SIMカードの購入意思を示すキーワード
SIMカードとは、契約者と電話番号の情報が記録された、モバイル端末に設置するICチップカードのことです。たとえば、スマートフォンのSIMカードを入れ替えることで、手軽に機種変更できます。そして、SIMカードを用いたビジネスが「格安SIM」や「格安スマホ」などと呼ばれ、人気が高まっています。そこで、検索ユーザーは、SIMカードの購入や契約を検討するときに、検索エンジン上で以下のようなキーワードを入力します。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| 格安 sim | 検索件数:110,000
検索結果:まとめページ / 通信プランの案内ページ / 解説記事 / 比較・ランキング記事 |
| 格安 スマホ | 検索件数:49,500
検索結果:通信プランの案内ページ / まとめページ / 比較・ランキング記事 |
| simカード | 検索件数:40,500
検索結果:解説記事 / ECページ / まとめページ |
「格安 sim」や「格安 スマホ」の検索結果をみると、通信プランの申し込み案内ページ、ポータルサイトのSIM情報を集めたページ、ランキング記事が上位表示しています。このうち、申し込み案内ページは、IIJmio(アイアイジェイミオ)やLIBMO(リブモ)、BIC SIMといった、MVNO事業者のサービスサイトとなっています。
一方、「simカード」の検索結果では、解説記事やECページが目立っています。解説記事の配信元をみると、UQモバイル、LIBMO、povo2.0ら通信事業を手がける事業者サイトが並んでいます。こうした結果になった理由は、MVNOが本格的に普及した時期が2010年代で、比較的新しいジャンルのサービスだからです。ゆえに、事例のキーワードには、「SIMカードとは、どのようなものか知りたい」といった検索意図が含まれています。
また、SIMカードの購入や契約を検討している人は、下記のように購入意思を示すキーワードを使います。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| simカード 購入 | 検索件数:6,600
検索結果:ECページ / 解説記事 / まとめページ |
| sim 契約 | 検索件数:1,300
検索結果:通信プランの案内ページ / 解説記事 / まとめページ |
| 格安 sim 店舗 | 検索件数:170
検索結果:SIM販売店の案内ページ / 通信プランの案内ページ / 比較・ランキング記事 / 解説記事 |
検索結果では、それぞれのSIMカード販売の案内ページが目立っています。たとえば、「simカード 購入」のキーワードの場合、ECページの露出割合が高くなっています。そして、ECページの配信元をみると、大手キャリアやMVNOが大半を占めています。具体的には、UQモバイルオンラインショップ、au、docomoオンラインショップ、ソフトバンクオンラインショップ、Nippon SIM公式オンラインストアなどが並んでいます。
このほか、SIMカードの購入やMVNOサービスを利用する意思を示すものとして、下記のような比較キーワードで検索されるケースが散見されます。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| sim 格安 おすすめ | 検索件数:27,100
検索結果: |
| sim 格安 比較 | 検索件数:22,200
検索結果: |
| 格安 simランキング | 検索件数:9,900
検索結果: |
ただし、検索結果をみてみると、上位枠の大半がポータルサイトのまとめページやランキング記事に占拠されています。そこで、格安SIMビジネスの事業者としては、比較キーワードの対策として、アフィリエイト広告を出稿し、すでに上位表示しているメディアに自社情報を取り上げてもらう手法が効果的となっています。
SIMカードの種類
SIMカードは、サイズ別に3つの種類が存在します。そして、通信回線や端末別で使用できるSIMカードが異なるケースがあります。そのため、検索ユーザーは、利用したい通信回線や端末名をキーワードとして用いることがあります。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| au 格安 sim | 検索件数:5,400 検索結果:通信プランの案内ページ / まとめページ / 比較・ランキング記事 / 解説記事 |
| 楽天 sim | 検索件数:5,400 検索結果:通信プランの案内ページ / 解説記事 / まとめページ |
| bic sim | 検索件数:5,400 検索結果:通信プランの案内ページ / 解説記事 / まとめページ / ニュースページ |
| ドコモ 格安 sim | 検索件数:4,400 検索結果:通信プランの案内ページ / 解説記事 / まとめページ |
| ソフトバンク 格安 sim | 検索件数:4,400 検索結果:通信プランの案内ページ / 解説記事 |
| iphone sim | 検索件数:2,900 検索結果:解説記事 / ECページ |
事例のキーワードは、原則的に指名検索に該当します。そのため、指名対象のキャリアやモバイル端末メーカーのWEBサイトの露出が目立っています。
ただし、MVNOを示唆する「格安SIM」の文言を含む検索クエリの場合は、指名対象のキャリアの通信回線を借りているMVNO事業者の露出率が高くなっています。この理由は、「格安SIM」と「MVNOサービス」の関連性が極めて高いと検索エンジンに判断されているためです。たとえば、「au 格安 sim」では、UQモバイルやpovo2.0、イオンモバイルといった、au回線を借りているMVNOサービスの案内ページが目立っています。この結果から、MVNOの事業者としては、「格安SIM」の文言を軸にした複合キーワードを狙っていくと、適切な検索ユーザーにアプローチしやすいことがわかります。
また、SIMカードには、審査なしで簡単に購入できるプリペイドSIM、Iot向けSIMなど、特殊なシーンで利用するSIMカードが存在します。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| プリペイド sim | 検索件数:12,100
検索結果:ECページ / 解説記事 / 比較・ランキング記事 |
| 海外 sim | 検索件数:8,100
検索結果:解説記事 / ECページ / 比較・ランキング記事 |
| iot sim | 検索件数:480
検索結果:解説記事 / 通信プランの案内ページ / ECページ / 比較・ランキング記事 |
SIMカードの基本知識
SIMカードを扱うためには、テクノロジー特有のITリテラシーが求められます。そのため、SIMカードに不慣れな人は、SIMカードの基本的な情報を検索して調べます。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| sim フリー とは | 検索件数:33,100
検索結果:解説記事 |
| simカード とは | 検索件数:22,200
検索結果:解説記事 |
| イーシム とは | 検索件数:12,100
検索結果:解説記事 |
| 白ロム とは | 検索件数:6,600
検索結果:解説記事 |
| nanosim とは | 検索件数:2,900
検索結果:解説記事 |
事例のキーワードは、「○○とは」と、明確に質問を投げかける検索クエリとなっています。そのため、検索結果の上位枠には、解説記事のみが並んでいます。
そして、記事の配信元をみてみると、大手キャリアやMVNO、通信端末を開発する電機メーカー、家電量販店など、通信業の関連事業者となっています。たとえば、「sim フリー とは」のキーワードの結果では、楽天モバイル、NTTドコモのahamo(アハモ)、UQモバイルといった通信会社が並んでいます。このほか、ヤマダウェブコムや買取クイックのようにSIMフリースマートフォンの売買事業を手がける事業者がランクインしています。
このうち、ヤマダウェブコムの記事の内容をみてみると、SIMフリースマートフォンの基本情報や利点、選び方を解説しつつ、おすすめのSIMフリースマートフォンを紹介しています。そして、その紹介文のなかで、同サイトが販売する端末製品の案内ページの内部リンクを設置しています。このように、検索ユーザーに役立つ情報を提供して上位表示を目指しつつ、コンバージョン(EC決済など)のきっかけとなるコンテンツを作成することが利益を生み出すうえで重要です。
また、検索ユーザーは、SIMカードの取り扱いで悩みが発生したときに、下記のようなハウツーキーワードを用いて解決の糸口を探すことがあります。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| simカード入れ替え | 検索件数:18,100
検索結果:解説記事 / SIMサービスの案内ページ |
| simカードの取り方 | 検索件数:14,800
検索結果:SIMサービスの案内ページ / 解説記事 |
| simカードの取り方 | 検索件数:2,400
検索結果:解説記事 |
検索結果は、「○○とは」の検索クエリと同様に、上位枠の大半を解説記事が占めています。その一方で、通信会社が提供するSIMカードの発行や開通手続きサービスの案内ページの露出も目立ちました。
格安SIMビジネスで効果的なWEB集客の手法
MVNOをはじめとする、格安SIMビジネスでは、下記のようなWEB施策が効果的です。
- コンテンツSEOを導入し、コラム記事を配信する
- アフィリエイト広告に出稿し、ポータルサイトに自社情報を掲載する
- LLMO対策で生成AIユーザーにリーチする
また、SIMカードの販売を手がける事業者は、それぞれの販売チャネルに応じて、下記の施策を導入すべきです。
- MEO対策で検索マップに店舗情報を掲載する【店舗販売の場合】
- データベース型サイトを導入する【EC販売の場合】
コンテンツSEOを導入し、コラム記事を配信する
コンテンツSEOを導入すると、自社サイトが上位表示しやすい環境を整えられます。格安SIMの関連キーワードを検索してみると、多数のコラム記事が上位表示します。この理由は、SIMカードの取り扱いに専門的な知識が求められるためです。一例を挙げると、「SIM」の検索クエリには、「SIMカードを購入したい」のほか、「SIMカードとは」など、解説を求める検索意図が含まれています。
そこで、格安SIMの販売する事業者としては、SIMに関連するコラム記事を配信することが推奨されます。SIMカードを扱うプロの視点で役立つ記事を作成することで、検索ユーザーの利便性を高め、ひいては、検索エンジンに高い評価を受けるきっかけとなります。そして、このような施策のことをコンテンツSEOといいます。
アフィリエイト広告に出稿し、ポータルサイトに自社情報を掲載する
アフィリエイト広告に出稿すると、自社が取り扱うSIMカードの販売強化につながります。格安SIMの関連キーワードの特徴の1つとして、比較キーワードが用いられることが挙げられます。具体的には、「sim 格安 おすすめ」の要領で検索され、格安SIMのおすすめ製品の情報を求められています。
そして、比較キーワードの場合、情報系のポータルサイトが上位表示しやすい環境が整っています。たとえば、「sim 格安 おすすめ」のキーワードで検索すると、下記のようなメディアの比較ランキング記事が上位表示することがわかります。
こうしたメディアは、アフィリエイト広告で運営資金をえるビジネスモデルとなっています。そのため、SIMカードのビジネスを展開する事業者としては、アフィリエイト広告へ出稿すると、自社が扱う製品の情報の露出を高めることが可能です。
LLMO対策で生成AIユーザーにリーチする
LLMO対策を導入することで、生成AIのユーザーに自社や製品の存在をアピールできます。LLMO対策とは、大規模言語モデル(LLM)を搭載した生成AIに自社サイトを最適化させる取り組みのことです。そして、生成AIに自社サイトのコンテンツの引用を促すように働きかけます。今後、生成AIがますます発展することが見込まれます。ゆえに、WEBサイトのオーナーには、SEO対策に加えてLLMO対策を導入することが推奨されます。なお、東京SEOメーカーでは、LLMO対策の支援サービスを提供しています。詳しくは、下記リンク先のフォームをご覧ください。
MEO対策で検索マップに店舗情報を掲載する【店舗販売の場合】
SIMカードを店頭で販売する場合は、実店舗に対する集客が不可欠です。こうしたケースでは、MEO対策が効果的です。MEO対策とは、検索マップに店舗や施設情報を掲載し、その露出を高める施策のことです。具体的には、Googleビジネスプロフィールと呼ばれるツールを通じてGoogleマップに店舗情報を登録します。そして、一般的には、店舗サイトに対する地域キーワードの設定と合わせて、ローカルSEOとして扱われています。
データベース型サイトを導入する【EC販売の場合】
SIMカードをEC販売する場合は、データベース型サイトの導入が推奨されます。
データベース型サイトとは、サーバー上に登録した情報をもとにして、自動でWEBページを生成する仕組みのサイトのことです。ECサイトは、販売商品の数だけページ数が増加する特徴があります。それゆえに、大規模な情報を抱えるサイトになりがちです。そこで、データベース型サイトを導入することで、サイト管理の負担を大きく軽減できます。
>>東京SEOメーカーの大規模・データベース型サイトの構築サービス
格安SIMビジネスにおけるSEO対策のよくある質問
格安SIMビジネスのSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
Q:格安SIMビジネスで重要なSEO対策とは?
Answer)まず、格安SIMビジネス全般に共通していえることは、コンテンツSEOを導入し、SIMカードに関するコラム記事を配信することが大切です。この理由は、一般の生活者にとって、SIMカードの取り扱いが複雑で、SIMに関する基礎知識を求めて検索行動をとるケースが散見されるためです。SEO対策では、検索ユーザーに役立つコンテンツを提供するサイトが評価されますので、コンテンツSEOが重要視されています。
このほか、ビジネスモデルによって、導入すべきSEO対策の施策が変化します。たとえば、SIMカードを店舗販売するケースでは、地域キーワードの設定やMEO対策といった、ローカルSEOの優先度が高くなります。
Q:格安SIMビジネスの集客がうまくいかないときは?
Answer)SEO対策の専門会社に相談することを検討してください。
東京SEOメーカーは、これまでに2,000社以上の企業にWEB施策を提供してきた実績があります。なかには、格安SIMビジネスでも重宝する、コンテンツSEOやローカルSEOの成功事例も多数有しています。まずは、下記フォームよりお問い合わせください。
まとめ
格安SIMは、2015年前後にブームを迎えるとともに、そして、MVNOの契約者数が右肩上がりで増加しました。それにともない、多数の事業者が格安SIMビジネスに新規参入し、競争が激化していきました。それゆえに、格安SIMビジネスの事業者には、集客力が問われています。とりわけ、WEB施策の軸となるSEO対策を強化することが急務となっています。これから、自社サイトのリニューアルや本格的にSEO対策に取り組むことを検討している方は、SEO対策の専門会社に相談してみてください。





