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内部リンクとは?SEO強化のための内部リンクのポイント

内部リンクとは

内部リンクはSEO対策の中でも重要な要素の1つです。WEBサイトの構造化やクローラーの動作に影響を与えるからです。

 

SEOコンサルタントそこで今回は、WEB担当者向けに内部リンクについて詳しく解説し、SEO強化のための内部リンクの設置方法や注意点などについてお伝えします。

 

SEO内部対策一覧
タイトルの文字数 メタディスクリプションタグ 見出し(Hタグ)設定
HTMLタグの置き方 alt属性の設定 ディレクトリ構造の最適化
パンくずリストの設置 サイトマップの送信 インデックス対策
構造化データの実装 SSL化(HTTPS) Canonicalタグの設定
wwwありとなしの統一 robots.txtの設定 URL正規化
ページ表示速度の改善 UIとUXの改善 コアウェブバイタルの改善
サーバー処理の高速化 モバイルフレンドリーの改善 レスポンシブウェブデザイン

 

SEO相談

内部リンクとは?

内部リンクとは、同一ドメイン内にあるWEBページ同士をリンクで結ぶことを指します。つまり、自社WEBサイト内にある別ページにリンクを貼ることです。内部リンクはWEBサイトの構造を示し、ユーザーがサイト内を簡単に移動できるようにするためにも重要です。

 

また、内部リンクを適切に設置することで、検索エンジンがWEBサイトの構造を正確に理解し、クロールの効率化やランキング向上に役立ちます。ページ単体では検索エンジンから評価されにくいですが、サイトがテーマ性をはっきりと持ち、関連するページと内部リンクでつなげることで飛躍的にSEO効果が高まります。

 

内部リンクの重要性

内部リンクを貼ることで、ユーザーは別ページの情報にスムーズにアクセスできます。

 

また、SEOの観点からも内部リンクは重要です。検索エンジンはページを理解する際に内部リンクを参考にするため、インデックスしやすくなります。

 

このように内部リンクはWEBサイトを適切に運用するために重要な役割を果たしています。

 

内部リンクの歴史

WEBの初期には、リンクは単なるテキストで表現され、外部リンクが中心でした。しかし、WEBが普及するにつれて、WEBサイトのナビゲーションや構造を明確にする必要が出てきたため、内部リンクが重視されるようになります。

 

2000年代に入るとWEBマーケターに内部リンクによるSEO効果が広く認識されるようになり、積極的に活用されてきました。現在では、WEBサイトの構造化やナビゲーションとして重要な役割を果たしています。

 

内部リンクの種類

一言で内部リンクといっても、いくつかの種類があります。そこでここでは、代表的な内部リンクの種類について解説します。

 

ナビゲーションリンク

サイト全体のメニューなどに設置するリンクのことです。下記の画像は弊社のトップに設置しているナビゲーションリンクです。サイトの主要なページにリンクを貼ることが一般的です。

ナビゲーションリンク

 

具体的なリンク先としては、サービス・製品紹介・お問い合わせなどが該当します。設置場所としては、ページの上部や下部などが多く、WEBサイトの構造を明確にするのに役立ちます。ナビゲーションリンクは、ほぼ全てのページに共通して表示されるため、WEBサイトのSEOにも深く関わります。

 

コンテキストリンク

コンテキストリンクとは、WEBページ内のテキストや画像などのコンテンツの中に、他のページへのリンクを埋め込んだものです。

 

例えば下記の「資料ダウンロード」という画像には、資料ダウンロードページへのリンクを設定しています。そして、ユーザーは移動先のページで資料を請求できます。

「資料ダウンロード」という画像

このようにコンテキストリンクを設定することで、ユーザーは特定の情報について詳しく知ることができます。

 

フッターリンク

フッターリンクとは、WEBサイトの下部に設置されたリンクのことです。

WEBサイトの下部に設置されたリンク

一般的にフッターリンクには、サイトマップ・利用規約・プライバシーポリシーなどをリンク先として指定することが多いです。ナビゲーションリンクと同様に、検索エンジンに対してWEBサイトの構造を知らせるのに役立ちます。

 

カテゴリーページリンク

カテゴリーページリンクとは、同一のカテゴリーに属する他のページに移動するためのリンクです。カテゴリーページリンクは、同じテーマの記事がまとめられたものであるため、ユーザーが必要な情報を素早く見つけるのに役立ちます。

カテゴリーページリンク

 

記事内の関連リンク

記事内の関連リンクは、そのWEBページと類似した他のページへのリンクです。次の画像は弊社のあるページから関連リンクを貼った例です。

記事内の関連リンク

ユーザーが同じテーマについて書かれた記事を読むために設置しています。ユーザーの利便性向上に加え、SEOにおいてもプラスの影響を与えます。

 

リンクの貼り方

リンクを貼る場合はHTML(Hyper Text Markup Language)のAタグを使います。Aタグとはリンクを作成するためのものでAnchorの略です。

 

Aタグは、リンクの開始と終了タグの間にhref属性を使用してリンク先のURLを指定します。具体的には次のような形で使用します。

 

<a href=”https://example.com”>リンクテキスト</a>

 

この場合「リンクテキスト」という箇所をユーザーが押せば、example.comのページに移動します。

 

内部リンクのSEO効果

内部リンクには明確に3つのSEO効果があります。

 

  • クローラビリティの向上
  • ページとの関連付け
  • 回遊による滞在時間増

 

1つずつ解説します。

 

クローラビリティの向上

検索エンジンは既知のページのリンクを辿って新しいページやサイトを見つけます。そのため、リンクがなければ新しいページを見つけるのに時間を要します。

 

内部リンクを繋げることはクロールを手助けすることになります。新規ページを公開した際には必ずリンクで繋がっているかどうかを確認してください。

 

ページとの関連付け

ユーザビリティを考慮してリンクを付けた場合、必ずそのページに関係のあるページにリンクしているはずです。このページ同士の関連付けが検索エンジンの評価ポイントの1つです。

 

ただし、関連ページが多数あるからといってすべてに対してリンクをするのではなく、関連性の高いページに対してリンクをするようにしてください。

 

回遊による滞在時間増

ユーザーがページを読んだ際にさらに興味を引く内容があればクリックします。ページに内部リンクがあるとユーザー自身が積極的に回遊をすることができますので結果的に滞在時間を増やすことができます。滞在時間はサイト評価ポイントの1つといわれております。

 

効果の出る内部リンク対策

内部リンク対策を施す場合、単に関連性が高いページに誘導するだけでは不十分です。リンクにはリンクの対策方法がありますので以下の5点について確認してみてください。

 

  • URLの正規化
  • アンカーテキスト
  • 絶対パス、相対パスの統一
  • 重要なページへの内部リンク集約
  • 画像リンクの場合のalt属性

 

URLの正規化

URLの正規化は内部リンクに限らず、サイトのテクニカルな面でも必須のSEO対策です。URLの正規化をしないということは特定のページへのリンク集約が上手くいかない可能性があることを意味します。

 

アンカーテキスト

内部リンクをする際にはAタグを使い、極力テキストでリンクするようにしてください。そして、テキストには必ずキーワードを入れる必要があります。アンカーテキストにキーワードを入れないと検索エンジンにそのリンク先がどのようなページであるかを受け渡すことができません。

 

よく「詳細はこちら」のようなリンクを見かけますが、SEOの観点ではプラスには作用しません。リンク先のタイトルを使うのもよいですし、リンク先で何がわかるのかを端的に書いても構いませんが、キーワードを入れることは徹底してください。

 

絶対パス、相対パスの統一

SEO効果があるかどうかについては議論が分かれていますが、内部リンクを貼る際に絶対パスにするか、相対パスにするかという問題があります。

 

絶対パスとはhttps://から始まるURLをすべて記載することで、相対パスとは現在のパスから見てどこにあるのかなどを記載する方法です。このほかにルートパスというドメイン以下の部分のみを記載する方法もあります。

 

どの方法が最もよいかは管理方法によりますので一概にはいえませんが、可能であれば絶対パス、難しい場合にはルートパスで記載するようにしてください。

 

絶対パスであればURLの正規化がされていなくてもリンクを手動で集約することができますし、何かの表示の間違いが起きにくいです。ただ、管理方法によっては絶対パスでは難しいということも多く、ルートパスが使われることもよくあります。相対パスはヒューマンエラーが起きやすく、リンク切れが起きる原因になるため推奨されません。

 

名称 記述例
絶対パス https://example.com/seo/about-internal-link/
ルートパス /seo/about-internal-link/
相対パス ../about-internal-link/

 

重要なページへの内部リンク集約

正しく内部設計をしていればサイトの重要なページにはリンクが集まるようになっているはずです。検索エンジンも内部リンクが集まっているページを重要なページとして評価します。内部リンクが集まれば集まるほどSEO効果が高くなりやすいため、このことをよく理解してどのページを上位表示させたいか戦略を練ると良いでしょう。サイトのトップページが上位表示しやすいのは、下層ページからリンクがたくさん集まっている要因があります。

 

画像リンクの場合のalt属性

リンクはテキストが望ましいですが、サイトのデザインによっては画像やバナーリンクをしている場合もあります。原則的に検索エンジンは画像の内容を読み取ることができませんのでalt属性で代替テキストを入れるようにしてください。テキストよりは弱いですが、検索エンジンにリンク先の内容を受け渡すことができます。

 

内部リンクの設置個所

内部リンクの設置はサイト内のあらゆる場所で設置することができます。しかし、リンクが多ければよいというわけではなく、適切に設定しなければ逆にユーザーを困らせることになります。設置個所をまとめました。

 

  • グローバルメニュー
  • ヘッダー・フッター
  • サイドバー
  • コンテンツ内
  • コンテンツ下
  • サイトマップ
  • パンくずリスト

 

グローバルメニュー

いわゆる大カテゴリへのリンクをする箇所です。サイト内で最も目立つリンクであることも多く、重要なリンクや主要ページへのリンクを設置できます。

 

ヘッダー・フッター

グローバルメニュー以外でヘッダーにリンクを設置することはあまりありませんが、CVボタンやECサイトにおけるガイド、会社情報などを載せるということはあります。

 

フッターリンクは以前はSEO効果がありましたが、現在ではほとんどありません。しかし、記事を読了したユーザーが最後に見るのはフッターであることも多いため、最低限の導線は確保すべきです。

 

サイドバー

サイドバーはパソコンでの閲覧者用のリンクになることが多い箇所です。原則的にはパソコンとモバイルで同じコンテンツを見せることが推奨されていますが、サイドバーに限ってモバイルには見せないということもよく使われる手法です。

 

ただし、パソコンでは導線が確保されているのにモバイルでは導線がないということがないようにお気を付けください。

 

コンテンツ内

SEOに最も効果があるといわれるのがコンテンツの中に設置する内部リンクです。ヘッダー、サイドバー、フッター、その他共通パーツを除くメインコンテンツの中に関係性の深いリンクを設置することでページ評価を受け渡すことができます。

 

コンテンツ下

メインコンテンツの下ですが、フッターよりも上の部分に「関連コンテンツ」のような形で内部リンクを埋め込むことがあります。ユーザーは記事を読み終わった後は離脱してしまいますが、読み終わった時に興味をそそるようなタイトルが目に入れば回遊させることができます。

 

フッターまでは見ないけれどもコンテンツは読んでくれるユーザーに対して効果がある方法です。

 

サイトマップ

ここでいうサイトマップとはユーザー用に設置するsitemap.htmlのことです。sitemap.htmlは設置しなくても構いませんが、ページ数が多い場合や導線が分かりづらい場合にユーザーに利用してもらうことで案内がしやすくなることがあります。

 

パンくずリスト

パンくずリストは主に上階層に行く場合に使われるリンクです。今読んでいる記事の大元になるカテゴリに誘導することでさらなる回遊に繋がることがあります。

 

内部リンクの確認方法

サーチコンソールの左メニューにあるリンクから内部リンクを見ることができます。この上位のリンクされているページがリンクの集約されてるページです。基本的には上に行くほど重要なページになっているはずですが、想定と違う場合には内部リンク設計を見直した方がよい場合もあります。

 

内部リンクを設置する際の注意点

内部リンクを適切に設置することはSEOにおいて重要です。間違った設定方法をしないように以下の注意点を確認してください。

 

リンク先は適切なページにする

内部リンクは、元ページとリンク先のページで関連していることが望ましいです。リンク先が元ページと関連性のないものであったり、不適切なコンテンツを含むページである場合、SEOにおいてマイナスの影響があります。

 

リンクテキストを適切に記述する

内部リンクのテキストは、リンク先のページ内容を簡潔に示すことが重要です。検索エンジンは、ページの内容を理解するためにリンクテキストも参考にしているため、正確に記述する必要があります。

 

リンクの設置場所が重要である

内部リンクの設置場所は、ユーザー視点で選択してください。ナビゲーションリンクやコンテキストリンクなど、設置場所によってユーザーが想定しているリンクが異なります。

 

例えば、ナビゲーションリンクでは、WEBサイトの主要ページに移動できるとユーザーは想定しています。また、コンテキストリンクでは、ユーザーは特定の事柄について詳細を知ることができると期待しているはずです。

 

そのため、リンク先ページとの関連性を踏まえて設置場所を選択してください。

 

内部リンクの修正

内部リンクの設置後にリンク先のページが削除された場合や、URLを変更した場合は、リンクを修正する必要があります。修正されていない場合、ユーザーがエラーページに誘導され、利便性が低下します。

 

内部リンクのよくある質問

内部リンクについてよくある質問をまとめております。
 

Q:内部リンクが多すぎると逆効果ですか?

Answer)内部リンクを貼る際にどこまで貼ってよいのかという疑問を持たれる方も多くいます。これに対してGoogleはユーザーにとって有益であれば数は多くてもよいと回答しています。実際にはあまりにも多すぎるとユーザビリティを損ないますが、10個20個のリンクであれば問題ありませんし、状況次第では100個程度のリンクがあっても構いません。

 

Q:内部リンクの設置個所はどこがよいですか?

Answer)メインコンテンツに入れてください。

 

内部リンクを設置できる箇所は数多くありますが、可能な限りそのページに関係のあるページへのリンクをメインコンテンツ内に入れるようにしてください。

 

Q:もくじにSEO効果はありますか?

Answer)間接的にあります。

 

もくじは内部リンクの中でもページ内リンクと呼ばれるものです。もくじを設置しただけでSEO効果はほとんどありませんが、検索結果にもくじの見出しが使われることがありますのでクリック率に影響し、最終的にSEO効果があるという可能性はあります。

 

Q:リンク切れが起きないようにするには?

Answer)サーチコンソールで確認してください。サーチコンソールのカバレッジ情報で「エラー」を見ると404エラーが見つかることがあります。これは内部リンクが切れている可能性がありますので対象ページをよく確認してください。なお、WordPressの場合にはBroken Link Checkerというプラグインを使うことでリンク切れを調査することができます。

 

Q:内部リンクの相互リンクとはなんですか?

Answer)ページ内部で双方向にリンクをすることです。サイトの導線は可能な限り少ないクリック数ですべてのページにたどり着けるようにする必要があります。また、関連が強いページは内部リンクを貼った方が効果がありますので結果的にはサイト内部のページ間で相互リンクを貼った方がSEO効果が高まることがあります。

 

 

まとめ

SEOコンサルタント今回は内部リンクの基本事項から、具体的な設定方法、注意点などについて詳しく解説してきました。内部リンクはWEBサイトの構造化やユーザビリティ向上などに役立ち、SEOにおいても重要な役割を果たします。今回の記事を参考に、自社のWEBサイトで内部リンクの設置方法について見直してみてください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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