メタディスクリプションとは?メリットやSEO効果を徹底解説!
メタディスクリプションは、WEBページの内容を検索エンジンやユーザーに正しく伝えるために重要です。しかし、それらの設定方法を正確に理解しているWEB担当者は少ないものです。

メタディスクリプションとは
メタディスクリプションは、WEBページのコンテンツを説明するために使用される短い文章のことです。このメタディスクリプションは下図のように検索結果ページ(SERP)に表示されます。
メタディスクリプションは、WEBページの要約ともいえるため、検索エンジンに正しい情報を伝えるうえで重要な役割を果たします。また、正確で魅力的なメタディスクリプションは、ユーザーのクリック率向上に役立つためSEOにも間接的な影響があります。
メタディスクリプションの歴史
メタディスクリプションは1990年代に検索エンジンの登場と共に生まれました。当時は「メタタグ」と呼ばれ、ページのタイトルやキーワード、メタディスクリプションを情報として検索エンジンに提供していました。
その後、検索エンジンが進化しメタタグの重要性は失われます。代わりにページのコンテンツが重視され、メタディスクリプションがそのコンテンツを要約したものを伝えることになりました。
現在では、多くのWEBサイトでメタディスクリプションの設定がなされていますが、2018年のアルゴリズム更新に伴い、検索エンジンが自動でメタディスクリプションを生成するようになりました。それでも、正確かつ魅力的なメタディスクリプションはユーザーのクリック率向上などに貢献するため、依然として重要視されています。
参考ページ : Yoast
メタディスクリプションの効果
メタディスクリプションを設定するメリットとしては下記の内容があります。
- 検索エンジンがWEBページを理解しやすくなる
- ユーザーの求めている情報をアピールできる
- クリック率が向上する
- 関連キーワードでSEO効果
これらのメリットを1つずつ解説します。
検索エンジンがWEBページを理解しやすくなる
検索エンジンがWEBページの内容を把握する際、メタディスクリプションを参考材料の1つとしています。そのため、適切なメタディスクリプションを記述していれば、検索エンジンからの正しい評価につながります。
ユーザーが求めている情報をアピールできる
ユーザーがどのサイトを閲覧するかの検討材料として、タイトルの下に表示される概要欄はとても重要です。メタディスクリプションを設定すると、そのページの説明文として検索結果一覧のタイトルの下に表示されるケースが多いので、うまくこの表示場所を活用します。
簡潔に、メタディスクリプションでそのページの説明がなされ、ユーザーが必要としている情報と合致すれば、すぐにクリックされ訪問してもらえます。
クリック率が向上する
正確でユーザーの興味を引くメタディスクリプションを設定すれば、クリック率の向上が期待できます。検索結果で表示されるメタディスクリプションは、WEBページの内容を要約した文章であるため、ユーザーの興味を引くことができれば、アクセス増につながります。コンテンツページの中身を最大限にアピールできるメタディスクリプションを有効活用してください。
関連キーワードでSEO効果
マーケターにより意見が異なるところですが、メタディスクリプションは実は直接的にSEO対策効果はないという意見が多いです。
関連記事:meta description(メタディスクリプション)を設定する理由を解説
しかし、上位表示したいキーワードを含んだメタディスクリプションを設定しておくことで、そのキーワードが引っ掛かって表示されているような感じも受けます。
なぜなら、メタディスクリプション内のキーワードが太文字になって検索結果に表示されるからです。
メタディスクリプションがGoogleアルゴリズムにとって効果があるかないかは置いておいて、いずれにせよユーザーが求める情報をメタディスクリプションで表示することによって、サイトへの訪問率があがり結果的にSEOと同じような効果は発揮します。
検索表示が上位でなくても、サイトの概要欄がわかりやすく明確に「ユーザーが求めている情報」を記載できれば、それが一つの導線になることには間違いありません。
SEOに影響しないからと、メタディスクリプションを設定せずに放置した場合、検索エンジンが本文から抜き出した文章を自動で表示してしまいます。
自動で抜き出した文章なので、ちぐはぐとした違和感のある概要欄になってしまいクリック率向上にはなりません。サイト内の各ページにメタディスクリプションを設定して丁寧にユーザーにサイト説明文を伝えると良いです。
メタディスクリプションの設定方法
ここまでメタディスクリプションの重要性をご紹介しました。メタディスクリプションの設定方法は、HTMLで直接書き込む方法とWordpressで構築したサイトであれば、プラグインを入れて設定する方法があります。
HTMLに書き込む
HTMLに直接書き込む方法をご紹介します。
メタディスクリプションを書き込む場所はHMTLのhardタグの中です。
<head>→</head>となっているのがhardタグといいます。
この間にメタディスクリプションを設定するために下記のタグを埋め込みます。
<meta name=”description” content=”メタディスクリプション入力”>
「メタディスクリプション入力」部分に文字を打ち込むことで、メタディスクリプションの設定が完了です。
主に、そのページの説明文として125文字で記述してください。
WordPressのプラグインを使用
次にWordpressでプラグインを使ってメタディスクリプションを設定する方法をご紹介します。
「プラグイン」とはWordpress内の機能拡張してくれるいわゆるアプリのようなものです。
プラグインを使用することによって、メタディスクリプションの設定がスムーズにおこなえるので、ぜひ活用してください。
WordPressのSEO対策で有名なのが、Yoast SEOのプラグインとAll in One SEOのプラグインです。
参考1:Yoast SEOとは?SEOのための使い方や初回設定手順など
参考2:WordPressプラグインAll in One SEOでできること
使い方は参考1と参考2をご覧ください。
WordPressで構築したサイトはこれらどちらかのプラグインを使用して設定することをおすすめします。
メタディスクリプションを記述する際のポイント
メタディスクリプション(概要欄)の書き方ですが、明確な目的をもって概要欄の文章を作成することで、クリック率向上に繋がります。
アクセス媒体によって文字の表示数が変わる
概要欄に表示される文字数がPCとモバイル版で変わってきます。
PCは120文字、モバイル版は60~80文字が表示され、文字数をオーバーすると文章の途中で「…」となり、文末まで表示されなくなります。
総務省の「通信利用動向調査」によると、PCよりもスマホからのアクセス数がすべての都道府県で50%を越えているという結果がでています。(2020年)
参考サイト:総務省|令和3年版 情報通信白書|インターネットの利用状況 (soumu.go.jp)
上記の調査結果をふまえて、モバイル版からのアクセス時に概要欄の文章が見切れないように作成することが大切です。
60~80文字程度でサイト内の要点をうまく入力することで、モバイル版ユーザーの興味を惹きます。それ以降の文章でサイト内の詳細をPCユーザーにも提示することがポイントです。
また、「どのアクセス媒体からのユーザーがターゲットなのか」を明確にして、概要欄の文章を構成しなるべく対策キーワードを文頭にいれることで、情報が欲しいユーザーの目につきやすくなります。
キーワードを入れる
対策キーワードだけでなく、その共起語や類似語など関連キーワードで文章を構築すると良いです。
Google では、サイトのページを Google 検索でどう表示するかを決める際の判断材料として、インライン ディレクティブとページ単位のメタタグの両方をサポートしています。
引用:Google がサポートしているメタタグ|Google検索セントラル
概要欄にユーザーが検索したキーワードが記載されていると、キーワード部分の文字が太字になり「自分が探している(知りたい)情報」だと認識させる効果が高いです。
太字になったキーワードを、ユーザーに見つけてもらうためにはモバイル版からのアクセスを考慮して60~80文字以内にキーワードを自然な文章で入れると良いです。
キーワードを狙いすぎてキーワードの羅列のようになってしまう文章はGoogleの評価を下げる原因となりますので、あくまでもユーザーに向けての自然な文章であることが望ましいです。
各ページごとオリジナルのページ説明文にする
メタディスクリプションは、サイト内の各ページに設定できます。各ページのコンテンツ内容を要約するページ説明文として記述しましょう。
各ページのキーワード選定をして要点を記載した概要欄を作成することで訪問者数の増加が期待できます。
各ページの説明文は使いまわさず、オリジナルの独自性の高いページ説明文にしてください。
ユーザーの検索意図に合わせる
ユーザーの検索意図とは、「ユーザーの知りたい情報・悩みを考慮する」ことで近づくことができます。手っ取り早い方法は、競合上位サイトの傾向を調べます。
対策キーワードで上位表示しているページは、そのキーワードでユーザーが欲しい情報を持っているサイトです。それら上位表示のサイトを参考にします。
上位表示サイトのコンテンツやメタディスクリプションを調べて要素を研究すると、どういう文章が良いのかがわかってきます。
ユーザーの検索意図にいつも注意を配れば、メタディスクリプションの文章の品質向上だけではなく、コンテンツの品質向上にもつながります。
メタディスクリプションの見直し時期
サイト公開時に設定したメタディスクリプションの見直しを検討すべきタイミングがあります。
メタディスクリプションの見直しを検討するタイミングを3つ紹介します。
- サイト内容を大幅に変更した時
- 検索エンジンに自動で変更された時
- アルゴリズムの更新で文字数が変動した時
サイト内容を大幅変更した時
大幅なサイトのリニューアルをおこなった時は、メタディスクリプションの設定を見直すタイミングです。
サイトの内容が大幅に変わり、記載されている情報が最新のものに更新されていても概要欄が古い内容のままではユーザーの満足度が下がってしまいます。
サイトを閲覧しても、欲しい情報がないため訪問者の滞在時間減少に繋がってしまう可能性もあります。掲載内容を大幅に変更したときは、メタディスクリプションの再設定を検討しましょう。
検索エンジンに自動で変更されてしまった時
メタディスクリプションを自分で設定したにもかかわらず、検索エンジンによって書き換えられてしまうことがあります。サイト内容と概要文の不一致が原因で書き換えられている場合もあります。
検索エンジンがサイト内の文章を抜き出して自動で概要文を作成してしまったら、一度すべてのメタディスクリプションを再考するタイミングです。
アルゴリズムの更新で文字数が変動
表示される文字数を意識してメタディスクリプションの設定をしても、Googleのアルゴリズムが定期的に更新されて文字数が変動してしまうことがあります。
PC120文字、モバイル版60~80文字の制限で入力しても、更に文字数が減る可能性もあります。
そうなると、わざわざ考えて入力した文章が途切れて表示されなくなりクリック率に影響がでます。
表示される文字数が変更になったら、メタディスクリプションを見直しましょう。
メタディスクリプションのベストプラクティス
メタディスクリプションを適切に設定することで、ユーザーや検索エンジンに正しい情報を伝え、ブランド構築やクリック率増加につなげている例を紹介します。
Amazon
Amazonのトップページでは、多岐にわたるカテゴリを取り扱っていることを正確に表現したメタディスクリプションを記述しています。さらに人気検索キーワードである「本」「ファッション」「食品」といった単語を含めることで検索されやすい工夫が施されています。
Apple
Appleの日本語トップページでは、製品情報などについて簡潔に説明しています。また、ユーザーに企業イメージを正しく理解してもらうため「確信に満ちた」といった魅力的な表現を記述しています。
HubSpot
マーケティングプラットフォームであるHubSpotではメタディスクリプションに注力しています。メタディスクリプションを読めば、ユーザーはそのページでどのようなことを期待できるのかを明確に理解できます。例えば、SEOに関するページでは、HubSpotのツールを利用することで得られるメリットが正確に記述されています。
メタディスクリプションのよくある質問
ここでは、メタディスクリプションについてよくある質問と答えをお伝えします。疑問点を解消してください。
Q:メタディスクリプションはSEOに影響?
Answer)メタディスクリプションは、検索エンジンがそのページのテーマについて理解するための材料としています。そのため、適切なキーワードを含め、正しい情報を記述することで間接的にSEOに影響します。
Q:メタディスクリプションは、ページ内容と完全一致?
Answer)正確にメタディスクリプションを記述することが大切ですが、完全一致する必要はありません。ユーザーがページを訪問する際に、そのページが何についての情報を提供しているのかが把握できれば十分です。
Q:複数のページに同一のメタディスクリプションを使用
Answer)複数ページで同じメタディスクリプションを記述することは推奨されていません。各ページに独自のメタディスクリプションを記述してください。WEBサイト内の各ページはそれぞれオリジナルものであるはずです。そのため、メタディスクリプションもページの内容に応じて変える必要があります。
Q:メタディスクリプションの改善ポイントは?
Answer)メタディスクリプションを改善するには、最初にWEB担当者がページの内容を正確に理解する必要があります。そして、ユーザーのニーズを考慮して、記述内容を検討します。また、SEOを考えた適切なキーワードを含めることも忘れないでください。
まとめ
