SEOの外部対策とは?オフページSEO施策の例や便利ツールを紹介
ウェブサイトの検索エンジン順位を上げるためには、良質なコンテンツを持つことはもちろんのこと、その外部からの評価も非常に重要です。この外部からの評価を高めるための取り組みが、一般に「外部対策」と呼ばれるSEOの手法です。
検索順位は検索エンジンのサイト評価により決定されます。検索結果が上位になれば売上やお問い合わせ数を増やすことが可能です。SEO対策には内部対策と外部対策の2つがありますが、内部対策の中心がコンテンツの作成であれば外部対策の中心は被リンクの獲得にあるといえます。
外部対策はリンクを集めることになりますが、集め方によっては悪影響が出ることもあり自然なリンクを集めることが求められます。

SEOの外部対策とは
SEO(検索エンジン最適化)とは、WEBサイトやウェブページが検索エンジンの検索結果でより高い位置に表示されるようにするための取り組みを指します。そしてSEO対策は、大きく分けて「内部対策」と「外部対策」の2つにカテゴライズされますが、今回は、「外部対策」に焦点を当てて詳しく解説します。
外部対策とは、ウェブサイトの外部からの取り組みで、主に他のウェブサイトからのリンク(バックリンク)を増やすことを目的とした活動を指します。検索エンジンは、多くの関連性の高い、かつ信頼性のあるウェブサイトからリンクされているWEBサイトを、高品質なコンテンツを持つものとして評価する傾向があります。
また、日本の検索エンジンはGoogleが大半を占めているため、外部対策では主にGoogleの評価基準に合わせて行うのが一般的です。
SEOの外部対策の施策3つ
まずはSEOの外部対策で行われている3つの施策を紹介します。
被リンク
SEOの外部対策の中でも特に重要な要素の一つが「被リンク」です。
被リンクとは、他のウェブサイトから自社のサイトへのリンクのことを指します。この被リンクが多いと、検索エンジンはそのウェブサイトが価値ある情報を持っていると評価し、検索結果のランキングが上がりやすくなります。
しかし、ここで注意しなければならないのが、単に自社サイトについてWEB上で言及されているだけでは、被リンクの獲得とはならない点です。
たとえサイトや製品、サービスについての評価や記事が書かれていても、その記事から直接あなたのサイトに飛ぶリンクが設定されていなければ、それは被リンクとしてカウントされません。
そのため、実際に自社サイトへのリンクを設置してもらうことが必要です。これには、例えば
- コンテンツの質を高める
- 関連する業界のウェブサイトやブロガーとの関係を築く
- イベントやセミナーを開催して情報提供する
などの取り組みが考えられます。また、最終的には、質の高い被リンクを増やすことで、検索エンジンからの評価を上げることが目標となるため、方向を見据えて動き出しましょう。
サイテーション
外部対策のもう一つの要点として「サイテーション」が挙げられます。サイテーションとは、他のウェブサイトやディレクトリ上で自社サイトやビジネスが言及されることを指します。
具体的には、自社のビジネス名、住所、電話番号などの情報が他のウェブサイトに記載されていることや、サイトのコンテンツについて言及されることを意味します。
サイテーションは、被リンクとは異なり、直接的なリンクが設定されていなくても、ビジネスやブランド名などが言及されているだけでその効果をもたらします。しかし、被リンクのように具体的な数値でその効果を示すのは難しいと言われています。
また、Googleなどの主要な検索エンジンの公式文書でサイテーションの重要性が明確に言及されてはいませんが、多くのSEO担当者はその効果を認識しているといっていいでしょう。例えるならば、インターネット上での知名度と言い換えられるかもしれません。
SNS
SEOの外部対策においても、SNSの役割は非常に大きいとされています。
特に現代の情報社会において、多くの人々が日常的にSNSを利用しており、自社のコンテンツがSNS上でどれだけ拡散されているかは、ブランドやサービスの認知度向上につながります。ただ、SNSの活動が検索エンジンランキングに直接的な影響を及ぼすわけではないことから、SNSの拡散に関して具体的なSEO向上の指標としての評価は難しいとされています。
これは、被リンクとは異なる評価軸となっており、単純にSNSのシェア数が多いからといってSEOの評価が高まるわけではありません。特に、X(旧:Twitter)などの一部のSNSからの被リンクには、直接的なSEO効果がないとGoogle公式のジョンミュラーも言及しています。
これは、多くのSNS上でのリンクが「nofollow」という属性を持っているため、検索エンジンによってリンクの価値が認識されないためです。
とはいえ、SNSはブランドやサービスの認知度向上、ユーザーとのコミュニケーション強化、そしてコンテンツの拡散という面で非常に価値があるので、SEO対策の一環として積極的に取り組むことがおすすめです。
SEOで外部対策が重要といわれる理由
SEOで外部対策が重要と言われている理由とはなんでしょうか。
現在のSEO担当者でも見落としがちなポイントもあるため、改めて確認するようにしましょう。
権威の向上
SEO対策の中で、外部からの取り組み、特に被リンクの重要性はしばしば話題になりますが、その理由の核心には、ウェブページの「権威性」や「信頼性」が関係しています。
被リンクとは、他のウェブサイトから自社のページへのリンクのことを指します。この被リンクの質と量は、ページの権威性や信頼性を示す重要な指標として、検索エンジンによって評価されるのです。
そして、E-E-A-Tのコンセプトを理解するとさらに深みが増します。
E-E-A-Tは
- 「Experience(経験)」
- 「Expertise(専門性)」
- 「Authoritativeness(権威性)」
- 「Trustworthiness(信頼性)」
を指し、これらの要素は、ウェブページがユーザーにとってどれほど価値があるかを示す指標としてGoogleなどの検索エンジンに評価されます。被リンクは、特に直接的にE-E-A-Tに関わってくるため、必ず見ておきたいポイントです。
ただし、すべての被リンクが良いわけではありません。低品質な記事や信頼性の低いサイトからのリンクを多く受け取ると、逆にそのページの評価を下げるリスクも存在します。
このようなリンクが増えると、ページがスパム的な内容を持っていると誤解される可能性もあるため、常に質の高い被リンクを獲得することを心掛けることが重要です。
トラフィックの増加
SEOの目的は、単に検索エンジンのランキングを向上させるだけではありません。
その背後には、ウェブサイトへのトラフィックを増加させ、ビジネスやサービスへの露出を増やすという目標もあります。被リンク、すなわち他のウェブサイトからのリンクは、サイトのドメイン評価を高める要因となる一方で、それ自体が直接的なトラフィックの源としても役立ちます。
これは、他のサイトの読者や訪問者がそのリンクをクリックすることで、自社のサイトへと流入するためで、これは自社サイトへの露出を増やし、新たなユーザーやフォロワーを獲得するチャンスとなるでしょう。
特に、大規模なメディアや人気のブログなど、高いトラフィックを持つサイトに自社のリンクを掲載されると、その効果は絶大です。これは、そのような大規模サイトは訪問者数が多いため、リンクをクリックするユーザーの数も増加しやすいためです。
ブランド認知の向上
SEOの目的は、サイトのランキング向上や流入獲得するだけではなく、ブランドやサービスの、認知度や信頼性を高めるという大きな目標もあります。他のウェブサイトやメディアがあなたのサイトやコンテンツを引用またはリンクすることで、その存在がより多くの人の目に留まることになります。
これは単にトラフィックを増やすだけでなく、自社のブランドやコンテンツの価値の高さを間接的に証明してくれる効果があるといえます。
そのため、特に大手のメディアや権威あるサイトからの引用やリンクは、特にその効果が顕著です。
さらに、他の信頼性の高いサイトや専門家があなたのコンテンツを参照することで、読者やユーザーに対してその情報が信頼性や価値が高いという印象を与えられるでしょう。つまり、SEOの外部対策は、サイトのランキング向上だけでなく、ブランドの価値を広め、その認知度や信頼性を高めるための重要な手段となっているのです。
内部対策と外部対策どちら度が重要か
SEOを考慮したウェブサイトの最適化を進める際に、内部対策と外部対策、どちらに重点を置くべきか迷うことは少なくありません。
しかし、これらの対策は相互に関連し合いながら、サイトのランキング向上に貢献する要素です。
まず、どちらも非常に重要です。内部対策が不十分であれば、サイトの基本的なクオリティやユーザーエクスペリエンスが低下し、検索エンジンの評価が下がる可能性があります。一方で、外部対策が不足していれば、サイトの権威性や信頼性が低いと見なされ、高いランキングを獲得することが難しくなります。
したがって、これらの対策は並行して進めることが最も効果的です。ただ、もし最初に取り組むのであれば、内部対策を優先することがおすすめです。
なぜなら、外部施策だけで順位を向上させても、その中身が伴っていないと長期的に順位を維持することが難しく、最終的には順位を落とされる可能性があるためです。
内部対策を通じて、サイトの基本的な質やユーザーエクスペリエンスを高めることで、外部からの評価も自然と高まります。さらに、良質なコンテンツを提供することで、他のウェブサイトやメディアから自然にリンクをもらうことが期待できます。
そのため、独自の戦略を持ち、積極的に被リンク獲得の施策を実施することが、SEO対策では必須です。内部対策と外部対策はどちらも無視できない重要な要素であり、バランスよく取り組むことがSEOの成功への鍵となるでしょう。
被リンクとは
被リンクとは自分の対策サイト以外からリンクをうけることです。他のサイトから自社サイトのページURLを貼ってもらうことにより他のサイトからユーザーが来訪できます。被リンクはバックリンク、inbound links、external linksとも呼ばれます。被リンクを設置することでサイトへの注目が集まり、アクセス数が増加します。
ただし、ひたすら多くの被リンク設置をしても効果は発揮しません。場合によってはGoogleから質の悪いコンテンツと判断される可能性もあります。質の悪い被リンク、質の良いリンクがあり、被リンク自体の質を上げていくことがサイトへのアクセス数増加につながります。
質の良い被リンク
質の良い被リンクは次の3つです。
- 関連性の高いサイト
- 検索エンジンからの評価が高いサイト(リンクの獲得数が多いサイト)
- 自然なリンク
記事の内容に沿ったテーマリンクが記載されていれば、自然な文脈のリンクです。
これは専門性や信頼性の高い記事を作成する際、別サイトから引用という形でリンクをした場合も同様です。これらは質の良い被リンクです。
ほかにも自社サイトから自社のサービスへつなげるためのリンク、関連性の高いサイトも自然なリンクとして高い評価を得られます。
質の悪い被リンク
質の悪い被リンクは次の3つです。
- 売買で得たリンク
- 低品質なサイトからのリンク
- 隠しテキストの被リンク
過去には人工リンクは検索順位を上げる有効な手段であったものの、現在はガイドライン違反としてペナルティを課せられます。スパムリンクと判断された場合は順位が下がったり、Webサイト上から姿を消されたりします。悪質な被リンクや明らかに不自然な被リンクの掲載には要注意です。
参照:リンク プログラム | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers
被リンクの質と効果
過去にはリンクが多ければ検索順位が高く、検索順位が操作できるようなことも頻繁にありました。
そのため、SEO対策会社ではリンクを積極的に販売していましたが現在ではリンクを積極的に販売しているSEO対策会社は見当たらなくなりました。
多くの会社は内部対策に力を入れてコンテンツを作りこむことを行っていますが、後発のサイトでは短期間で上位陣に食い込むことは難しくなっているのが実情です。
なお、誤解されがちですが自分でリンクを付けることが悪いわけではありません。
自社の公式サイト以外にも関連サービスサイトを別に設けていることは多く、自分のサイトに対してリンクを貼ることは通常の行為です。
そのほか、TwitterやFacebook、ブログやnoteなど関連するものがあればSEO効果の有無に関係なくリンクを付けることでエンティティの強化という点でSEO対策につながります。
なお、リンクは多ければ多いほど良いわけではありません。リンクされることで、かえって検索エンジンからの評価を落としてしまうリンクというのも存在するのです。
被リンクは、外部からの支持を得ているという表れとなります。有名な優良サイトからリンクを多数得られれば、さらにその効果は高まるのです。
被リンクを集めることで次の3つの効果が見込めます。
- ページ評価が上がる
- ドメインパワーが上がる
- クローラビリティーが向上する
ページ評価が上がる
良質な被リンクが多いページは検索上位に来る傾向にあります。
これはみんながリンクをするということはそれだけ参考になるページであるということを検索エンジンが認識するためです。
ドメインパワーが上がる
被リンクを貰うことでページだけではなくドメインそのものの評価が上がります。そのため、特定のページだけがリンクを集めた場合であっても同じドメイン内のページ評価が上がるということがあります。
クローラビリティーが向上する
検索エンジンはページのリンクをたどって新しいページを見つけたり、ページの更新を確認したりします。つまり、リンクが集まっているということは検索エンジンに見られる頻度(クロール頻度)が上がります。
クロール頻度が高いことと検索順位は直接の関係はありませんが、高評価を受けているサイトは総じてクロール頻度が高く、それだけ重要なサイトだと判断されています。
良質な被リンク(優良被リンク)の条件
SEO対策をする上でリンクを集める場合には良質なリンクでなければ効果はありません。次の4つが重要です。
- 関連性が高い
- ナチュラルリンクである
- 有名サイトからの被リンク
- アンカーテキストにキーワードが含まれている
関連性が高い
被リンクをもらう場合にはリンク元のページとリンクされるページの関連性が高いことが必要です。
例えば、自動車の紹介をしているページから化粧品のページにリンクがあることは不自然です。検索エンジンはこの不自然さを見抜いていますので関連性が低いページからのリンクには効果はありません。
ナチュラルリンクである
被リンクの基本は自然発生(ナチュラルリンク)です。検索エンジンの精度は年々向上しており、自然なリンクなのか不自然なリンクなのかを見極めることができるようになっています。
そのため、意図的にリンクを作ってもGoogleは意図的にリンクを付けたことを見破り、ペナルティを課してくることがあります。
有名サイトからの被リンク
業界的に有名なサイトは必然的にリンクを多く集めていますのでドメインパワーが高く、そのサイトから被リンクを受けているということは当然リンクされたサイトの専門性も高く、信頼できるサイトということになります。
アンカーテキストにキーワードが含まれている
リンクにはアンカーテキストが非常に重要です。検索エンジンはリンクのテキストとリンク先のURLを紐づけていますのでSEO効果を狙うのであればアンカーテキストには自分が狙っているキーワードを入れる必要があります。
被リンクを受けるのは多くの場合でトップページかリンク元が紹介するページです。
そして、リンクする際のテキストはタイトルをそのまま使うことも多いため、トップページやリンクしてほしい記事にはキーワードを含める必要があります。
被リンクの獲得方法
例え順位上昇に大きな影響を持っているとわかっていても、一朝一夕にはいきません。
自然に被リンクを獲得するためには、基本的に「誰かがWEBサイトを見つけてリンクを貼ってくれるのを待つ」しかないからです。
自然に発生した関連性の高い被リンクが多ければSEO効果が見込めますが、それよりも少数であっても有名なサイトからのリンクをもらった方が効果が高いという事実があり、無駄に自演でリンクを増やすことよりも、如何に有名サイトからのリンクを集めるかがポイントとなります。
とはいえ、検索上位にあるサイトの方がリンクを受けやすいため、いきなり著名なサイトからのリンクが集められることはありません。
小さなサイトからのリンクであっても効果は期待できますので被リンクを少しずつ集めながら企業の広報活動を行うことで自社のブランディングを進めることが重要です。
被リンク獲得方法例
- 検索サイトからのリンク(Google・Yahoo!などの検索サイトへの登録)
- SEM(リスティング広告)などの利用
- 検索サイト以外からのリンク(プレスリリース/メールマガジン/ソーシャルブックマークetc)
- 提携している質の高いサイトからのGoogleガイドラインを考慮したリンク
- 自社運営サイト・パートナー運営サイトからの被リンク
- リンク獲得営業をして獲得
良質なコンテンツがなければ効果はゼロ
どれだけリンクを集めてもコンテンツがなければ効果はありません。
質の悪いコンテンツには被リンクが集まるはずがありませんので、良質なコンテンツを作りつつリンクを集めるという戦略が求められます。
今やSEO対策において良質なコンテンツを作ることは最低条件です。
良質なコンテンツを作りながら、SNSやプレスリリースなどの広報活動を行い露出の機会を増やし、さらに企業間のコラボなどをうまく利用する必要があります。特にYMYLの領域やE-A-Tが重要視される分野では良質なコンテンツを作るだけの対策で上位表示を目指すには相当の時間がかかることは覚悟しなければなりません。
良質な被リンクの集め方
被リンクの集め方の大原則は良質なコンテンツを作ることです。しかし、良質なコンテンツを作っても被リンクを集めることは一般に難しいです。検索順位に上位表示するために被リンクが必要なのに、リンクされるのは上位表示されているサイトだからです。
分野によっては非常にリンクを受けにくいこともありますので多くのSEO担当者の頭を悩ませます。
代表的な被リンクの集め方と高度なリンクを集める手法を特別に公開いたします。
統計データを公開する
リンクを集める鉄板的な手法は統計データを用いることです。自社で統計データを持っているのであれば積極的に公開するようにしましょう。
公開するデータは競合が公開していないものほど効果的で、どこも出していない業界情報であれば関係サイトはデータ参考元や引用として積極的にリンクを貼ってくれます。
アクセスが少ないページであってもリンクが集まればサイト全体に大きく貢献する可能性があります。
わかりやすい図解を作成する
多くのサイトでは記事は文字が中心であり、画像を使っていてもフリー画像を用いているということがよくあります。自社で図を作成することは手間がかかり、コストもかさみますが分かりやすい図を公開することは直接的なSEO効果があるだけではなく、その画像を使ってもらうことで引用元としての被リンクをもらうことができます。
また、画像検索や協調スニペットに表示される可能性もあるため、オリジナル画像を作成することは有効なSEO対策です。
SNSを活用する
TwitterやFacebookで情報を発信する際には関係するURLも一緒に配信するようにします。検索順位が低くてもSNSであればやり方次第で閲覧数を伸ばせますので記事にアクセスしてもらうことができます。
良質な記事を作っているのであれば閲覧する機会を増やすだけでも被リンクを増やすことが可能です。
リンクを依頼する
これは単純に自社で作成したコンテンツに関連するサイトの管理人に直接連絡を取ってリンクを依頼するだけです。
著名なサイトには問い合わせ窓口を設置していることが非常に多く、その管理人に直接URLを伝えることができますので、本当に有用なコンテンツを提供しているのであれば直接依頼することでリンクをもらうことができます。
ただし、リンクをしてくれるかどうかは完全にサイト管理者に依存することになります。
リンクの依頼は海外ではポピュラーな方法で、海外のSEO対策会社ではコンテンツ作成部隊とリンク獲得のためのメール部隊がいるくらいです。
リンク切れを狙う
競合サイトの被リンクのすべてを見ることはできませんが、Ahrefs(エイチレフス)、Moz、The HOTHなどを利用することで大部分の被リンクを確認することができます。
そして、リンク先の記事を丹念に見ていくことでリンク切れを見つけることができます。競合にリンクしていた記事ですから自社にも有用な被リンク元である可能性が高く、しかもリンクが切れていることをサイト管理者に指摘しつつ、自社の関連リンクを伝えることができますので高い確率で被リンクを増やすことが可能です。
実際にリンク切れのみを狙ったところ、3日間で10個以上の被リンクを増やすことができたというケースもあります。しかも、このやり方は相手のサイト管理人にも感謝されることが多く非常に効果的です。
リンクを集める記事よりも明らかに良い記事を作る
海外ではスカイスクレイパー・テクニックと呼ばれる方法です。
簡単に説明すると、まずはAhrefsなどを使って競合サイトの中で特にリンクを集めている記事を見つけます。そして、その記事よりも明らかに良質な記事を作ってリンク元に自分の記事のURLを送りつつ、リンクを依頼するという方法です。
かなり強引なやり方に見えますが、競合のリンクを集めている記事は被リンクという観点で非常に強い記事です。しかし、必ずしも最新ではなかったり、完全には網羅していなかったりします。
ここを突いて自社で良質なコンテンツを作りなおし、被リンク元にもリンクしてもらうだけの価値があると判断してもらうところがポイントです。
既にリンクを貰っている記事よりも優れたコンテンツを作るというのは敷居が高いのですが、敢えてそこまでの記事を作ることで競合にも負けないだけのサイトを作ることができます。
質の悪い被リンクを改善する方法
質の高い被リンクの作成をすぐにおこなうのはむずかしいにしても、ガイドラインに当てはまる質の悪い被リンクは改善をおこなわなければなりません。先に述べたように、質の悪い被リンクと評価される被リンクの基準についてはGoogleが明言しています。
- 関連性が低い被リンクが記載されている
- 購入したリンクになっている
- コピーコンテンツに心当たりがある
もしも心当たりがあるようならば、今すぐに改善が必要です。
関連性が高い被リンクにする
被リンクを獲得するうえで対象ページと被リンクの関連性は深いものです。Googleはユーザーにとって有益な情報であるかを重要視しており、同様にユーザーも有益な情報を求めています。
ユーザーの立場で関連性の低いページからの被リンクがないかを確認します。なお、相互リンク募集やディレクトリサイトはプラス評価どころかマイナス評価になる可能性があるため避けるべきです。
購入したリンクを避ける
かつては購入したリンクを設置するのは検索順位を上げるためにおこなわれていた手法です。しかしながら、現在はGoogleのガイドラインに違反するものです。検索順位が下がるどころか、ペナルティを課される可能性もあります。
宣伝を目的としての自然なリンクは違反に当たらないものの、購入したリンクの設置は避けるべきです。
コピーコンテンツにならないよう意識する
コピーコンテンツの場合、被リンク評価が分散される恐れがあります。
さらに、サイト自体がコピーコンテンツとしてペナルティ違反となる可能性があるのです。こうなれば質の悪い被リンクだけではなく、サイト自体も評価されません。検索エンジンからの正しい評価を得るためにも、まずはコピーコンテンツになっていないかを確認する必要があります。
仮にコピーコンテンツから被リンクを獲得した場合も、自社サイトのSEO評価に悪影響が及びます。自動生成されたコンテンツも同様であるため、記事の質は落とさないことが重要です。
参考:無断複製されたコンテンツ | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers
被リンクを増やす際の注意点
被リンクを多く獲得すれば有効なSEO対策となるものの、注意点を踏まえずに被リンクを増やすと不正行為に該当する恐れがあります。不正行為にならなくとも、被リンクを増やす際の注意点を知っておくだけで質の悪い被リンクになるのを防ぐことができます。次の4つを意識して上手に被リンクを増やせます。
- 検索ユーザーのニーズを考える
- コンテンツの質を高くする
- SNSの活用
- 被リンクの購入は避ける
検索ユーザーのニーズを考える
検索ユーザーがどのようなニーズなのかを考えるのは、次に紹介するコンテンツの質を高くすることにもつながります。
ターゲットキーワードを検索し、上位表示になっている記事にはユーザーのニーズGoogleから評価されるためのヒントが隠れています。サジェストキーワードや競合サイトのリサーチはもちろんのこと、検索ユーザーが求めている情報を徹底的にリサーチして、有益なコンテンツにしていかなければなりません。
コンテンツの質を高くする
Googleはコンテンツの質を判断する際、検索ユーザーに寄り添っているかを重要視しています。そのため、ただキーワードに合わせて記事を執筆し、不自然にキーワードを使いこんでいては被リンクをもらうのは困難です。検索ユーザーのニーズを考えれば自然とコンテンツの質は高くなり、コンテンツの質を高めたいと思うならばユーザーのニーズを考えることは避けられません。
SNSの活用
質の高いコンテンツができたとしても、すぐに上位を獲得したり被リンクを増やしたりするのは困難です。そこで登場するのがSNSです。
TwitterやYouTubeでコンテンツを発信して露出を増やせば、多くの人の目にとまります。実際にSNSを活用したサイト導入も増えており、これらは有効かつ効率的な手段です。もしもこれからサイト運営をするのならばSNSの運用はもちろんのこと、現在進行形でサイト運営をしている方もSNSの開設をおすすめします。
被リンクの購入は避ける
被リンクの購入はペナルティ違反に該当するものです。仮に被リンクを購入したとしても、被リンク元を開示してもらえない場合もあります。なかには悪質な業者もいて、内容がよくわからないままお金を払ってしまうという事例も考えられます。悪質、低品質な被リンクは設置したとしても、良い評価にはつながらないため無意味なものです。被リンクの購入はバレるバレない以前に、必ず評価が上がるものではないため避けるべきです。
被リンクによってはペナルティを受ける可能性がある
被リンクによってはペナルティを受ける可能性があり、ペナルティを受けるとサイトがインデックスから外される可能性があります。ペナルティを受けるのは被リンクのみならず、悪質なスパムや価値のないコンテンツも対象です。
なお、ペナルティには自動と手動の2種類があります。自動ペナルティは順位が下がるだけで済みます。ただし、自動ペナルティはGoogleからの通達がないため気付かない可能性もあります。
ペナルティの原因は質の低いコンテンツ、質の低い被リンクが原因である可能性があり、ペナルティが課された場合は今一度見直しをしなければなりません。
手動ペナルティ | 自動ペナルティ |
人が実際にWebサイトを確認して、ガイドラインに違反していると判断された場合に課される | Googleのアルゴリズムがガイドライン違反に該当しているサイトを検出した際に課される |
ペナルティの解除方法
ペナルティの解除方法は手動と自動で異なります。基本的にGoogleから届いたメッセージをもとに違反の内容を修正し再審査のリクエストをします。自動ペナルティで順位が下がった場合は、ガイドラインを読みサイトに違反している部分がないかを確認しなければなりません。
修正をおこなったあとはクローラーが再調査するのを待ちます。手動ペナルティとは異なり自動ペナルティは再審査ができません。
手動ペナルティの解除方法 | 自動ペナルティの解除方法(順位が下がった場合) |
Googleから送られたメッセージで違反の内容を確認し、修正後、再審査のリクエストを送信する。 | ガイドラインを読み、サイトに違反している部分が無いかを確認。クローラーが再調査をするのを待つ。 |
過剰な被リンクによるペナルティに注意
SEOにおける被リンク獲得は、サイトの権威性や評価を向上させる重要な手段として欠かせません。
しかし、この被リンク獲得においても、適切な方法で行わなければならず、特に無関係なサイトやスパム的なサイトからのリンクを過剰に獲得することは、逆にペナルティの原因となることがあるのです。
検索エンジン、特にGoogleは、ユーザーに有益で信頼性の高い情報を提供することを目指しています。そのため、不自然な方法でリンクを増やしたり、低品質なサイトからのリンクを大量に獲得する行為は、サイトが詐欺的であると見なされかねません。
Googleからペナルティを受けると、その結果としてサイトが検索エンジンのインデックスから外されたり、順位が大幅に下落することがあります。
したがって、被リンクの獲得においては、単にその数を増やすのではなく、質の高い、ナチュラルなリンクを意識的に増やすことが重要です。
SEO外部対策におすすめのツール
ここまでおおまかな概要について解説してきましたが、ここからは実際に外部対策の際に使用されるツールをいくつかご紹介します。サイトの規模や目的によってはその機能を持て余してしまうため、料金や目的にみあったものを選びましょう。
ツール名 | 特徴 |
Google Search console |
|
Ahrefs |
|
Moz |
|
SEMrush |
|
ツールは自分に適しているツールかを見分けなければなりません。被リンクチェックツールに慣れていなければ、簡単に操作できるものかつサポート体制がしっかりとしているものが適しています。
反対に使いこなせるのであれば、複雑でもたくさんの機能が合っても問題ありません。必要な機能と重点を置いている点を整理することで、自分にあったツールが見つかります。
Search Console(サーチコンソール)
SEO対策を進める上で、各種のデータを正確に把握することは欠かせませんが、その中でも、Googleが提供している「Search Console(サーチコンソール)」は、サイトの健全性やパフォーマンスを詳細に確認できる、非常に便利なツールとして人気があります。
Search Consoleの魅力のひとつは、サイトへの流入検索キーワードだけでなく、被リンクに関する情報も簡単に確認できる点にあります。
Search Consoleでは、被リンクされているURLとそのリンク元のウェブサイトを一覧でチェックでき、この情報をCSV形式でダウンロードする機能も備わっているため、詳細な分析やレポート作成にも役立ちます。
そして、最も大きなメリットとして、Search Consoleは完全無料で利用できることが挙げられます。
そのため、サイトが小規模である場合や、サイトの立ち上げ初期など、予算に制約がある段階でも気軽に利用することができます。
Ahrefs(エイチレフス)
SEOを専門的に、より深く分析したいと考えるならば、Ahrefs(エイチレフス)をおすすめします。
Ahrefsは、世界で60万人以上が利用しているSEO分析ツールとして非常に人気があります。
特徴的な機能の一つに「Backlink Checker」があり、これは被リンクの調査を行うための機能で、自社サイトの被リンクだけでなく、競合サイトにどれだけの被リンクが存在しているのかも確認することができます。
そのため、自社サイトが
- 競合がどれだけリンクを獲得しているのか
- 競合と比べてどれだけ被リンクが足りていないのか
という情報を手軽に取得することができます。Ahrefsのクローラーは、GoogleとBingに次いで3番目に活発で、ウェブ上のページや情報を日々精緻に収集しており、信頼性も高いです。ただ、その高性能ゆえにAhrefsの利用料金は高額となっています。
最も安いプランでも月額12,500円となっているため、Ahrefsは初心者や小規模サイト運営者よりも、高度なSEO分析を行いたい企業やプロフェッショナルな運営者に向いているといえます。
MOZ(モズ)
MOZもAhrefs同様、世界中のSEO専門家から信頼されるSEO分析ツールの一つです。MOZ内に存在する「Link Explorer」という機能は、被リンクの分析に特化しており、これを使用すればウェブサイトや競合サイトのリンクの質や量を詳細に調査することができます。
特筆すべきは、MOZが提供する独自のスコアリングシステムです。このシステムは、17の異なる項目を基にサイトやページの評価を行い、具体的なスコアとして表示してくれます。
中でも、「スパムスコア」は非常に信憑性が高いと多くの専門家から評価されており、被リンクの質を一目で確かめることができます。
また、一部の基本的な機能は無料で利用することができるため、これから本格的に被リンク施策に取り組む際の入門ツールとしてもおすすめです。
参考:MozのSEOツールとは?Mozで効果的なSEO対策をする方法を解説
Semrush(セムラッシュ)
Semrushは、検索エンジンマーケティングをするためのSEMツールです。Semrushを利用することで、SEO対策、リスティング広告やSNS(Social networking service/ソーシャルネットワークサービス)施策を一括で管理できます。外部リンクの質を有害、潜在的な有害、無害のリンクと分けてくれます。競合の外部リンクを調べ、リンクの交換を依頼するメール機能がついています。有料プランがおすすめです。
被リンク以外のオフページSEO(SEO外部対策)
オフページSEO(SEO外部対策)で被リンク獲得以外にも大事なことは、サイテーションを獲得する事です。サイテーションとは、nofollow値がついている被リンクやリンクがついてない言及など、暗示的に引用されただけの外部要素です。リンクはないが、他のサイトで取り上げられたものをサイテーションと検索エンジンは認識します。
サイテーション効果を高める方法
- 自社サイトのSNSページを作成して運用する(Facebook,Instagram,Twitterなど)
- Googleビジネスプロフィールの作成
- 情報メディアへの掲載
- 求人メディアへの掲載
- WEB広告の出稿
サイテーション効果を高めるためには、SNSページを作成し運用したり、Googleビジネスプロフィールを作成したり、各種情報メディアに自サイト情報を掲載することがよいです。求人サイトには、自社の求人募集をしながら、サイテーションを獲得できます。PRリリースなども積極的に行っていきましょう。
SEOの外部対策に関するよくある質問
ここからは実際にSEOの外部対策を始めた際によく見受けられる質問をまとめて紹介します。
事前に確認しておくことでリスクを減らすようにしましょう。
Q:被リンクによるペナルティを受けた場合は?
Answer)Googleからペナルティを受けるとインデックスを削除されるため、直ちに対処する必要があります。
まず、サーチコンソールでGoogleから来たペナルティの通知を再度確認します。
そのうえで、Googleのガイドラインに反する外部リンクを削除・否認をした後、再審査リクエストを行います。
ペナルティを受けたサイトが再び上位を獲得するのは難しいと言われているため、まずペナルティを受けないように気をつけましょう。
Q:SEO外部対策は衰退した?
Answer)SEOの外部対策は現在も有効です。
ただ、2000年頃は現在よりも影響力が大きく、被リンクさえあれば中身のコンテンツがかなり低品質なものでも上位にきていました。
現在も外部対策はかなり有効な施策ですが、以前と比べて内部対策とのバランスがよくなったといえるでしょう。
Q:低品質なリンクをつけられた場合は?
Answer)ほかサイトからスパムサイトのような低品質なリンクをつけられた場合は、サーチコンソールからリンク否認をすることで、悪影響を抑えられます。
Google公式はそのようなリンクマイナス評価とはならず、無視することを言及していますが、リンクを否認することで順位が上昇した例が多いため、対策するのをおすすめします。
まとめ
SEOの外部対策は、サイトの検索エンジン順位を上げるための重要な手法の一つであり、特に被リンクは外部対策の中心となっています。ただし、過剰な被リンクや低品質なリンクはペナルティの原因となるため、質を重視することが大切です。本記事で紹介したSEO分析ツールのSearch Console、Ahrefs、MOZ、Semrushは外部対策の分析や施策に非常に役立つため、積極的に使うのがおすすめです。これらのツールなどをうまく活用しながら外部対策を行いそして、SEOの外部対策は継続的な取り組みが必要です。施策やツールをうまく駆使し、サイトの価値を高めていきましょう。