SEOとMEOの違いとは?重視すべきはどちらか詳しく解説
SEOは皆様ご存知ですよね。では、MEOは知ってますか。MEOって何かSEOの親戚みたいですが・・・SEOとMEOは呼び名は似ていますが異なる手法です。
- SEO:WEB集客する手法
- MEO:実店舗への集客をする手法

SEOとMEO
SEO(Search Engine Optimization)とは
SEOはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、検索エンジンでの検索結果で上位表示するための手法です。検索エンジンは多数ありますが、事実上はGoogle対策をすることをSEOといい、サイトのユーザビリティを高め、よいコンテンツを配信することで対応します。
MEO(Map Engine Optimization)とは
MEOはMap Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略で、Google検索したときやGoogleマップでサービス名などで検索したときに自分の店舗を結果に出すための手法です。お店の名前やサービス名を検索するとマップ上にピンが立って表示されたり、「理容室」などの曖昧なワードであっても、自身の位置情報を参照して近い店舗を表示してくれるのがGoogleマップです。このGoogleマップに対して、Googleマイビジネスの対策を施すのがMEOです。
ユーザーの44%がGoogleマップでお店を検索する

Googleによると(ストリートビューの概要と Google マップへの投稿方法についてより)店舗を検索ユーザーの44%がGoogleマップを利用しているという統計データがあります。

そして、資料ではそのうちの41%は実際に店舗に訪問するとあります。これは単純計算で100人の検索ユーザーがいれば18人は店舗に訪れるということです。
調査は海外のものですので、この数値がそのまま日本に適用できるかは疑問が残りますが、Googleマップが非常に広く認知され、利用されているという事実は変わりません。
実店舗にとってMEOをすることで顧客を増やすことができる有用な手段であることがわかります。
SEOとMEOのメリット・デメリット比較
SEOもMEOもメリット、デメリットがあります。どちらも重要さ施策ですし、どちらの方が優位というものはありませんが、双方のメリット・デメリットを比較してみます。
メリット比較
SEOのメリット | MEOのメリット |
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SEOはユーザーが自分で検索してくれるため、ユーザーを絞り込みやすいのが特徴です。サイトを整え、優れたコンテンツの配信をしていれば長期的に広告費なしで集客できるのが大きなメリットです。
対して、MEOは検索結果よりも上に表示されるので、SEOよりも検索ユーザーのクリック率が高くことがあり、ユーザーがサービス名や店舗名での検索をしてくれるため見込み客へPR効果が高く、費用対効果が良いことがメリットとして挙げられます。
デメリット比較
SEOのデメリット | MEOのデメリット |
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SEOの難しいところは結果が出るのがいつになるのかが予測が難しいうえに、成功までに要する時間が長いことです。キーワードによっては競合が多く、レッドオーシャンで戦うには非常に長い年月とコストがかかることが予想されます。
MEOでは地域に限定したローカル対応になるのでSEOのように全国的な対策はできません。また、Googleマイビジネスを使うことになるのでレビューで悪評を書かれた場合には対策が難しいのがデメリットとなります。
SEOとMEOの違い
SEOとMEOは目的も対策手法も異なりますが、どちらもGoogleの検索結果に出てくるという点で共通しています。SEOはWEB集客、MEOは実店舗への集客が目的になりますが、他にも次のような点で違いがあります。
表示場所の違い

上図は「理容室」で検索した結果ですが、見てお分かりのように検索結果の最上部にGoogleマップが表示されています。表示されるのはマップと上位3店舗ですがMEOに成功すればここに入ることができますので、ここからの流入が期待できます。
検索結果(SEO)はマップの後に続きます。このようにキーワードによってはSEOで1位をとってもMEOの3位よりも下に表示されることがあります。
施策対象と範囲
SEOはウェブサイトが施策対象です。サイトを改善することで全国・世界に情報発信ができますので、より広い範囲で集客が可能です。
対してMEOは実店舗への訪問を促すのが目的ですので、Googleマイビジネスが主な施策対象です。Googleマイビジネスでもさまざまなことができますがウェブサイトと比較するとできることは少なく、効果も地域限定ですので範囲は狭くなります。
対策方法
SEOはウェブサイト、MEOはGoogleマイビジネスが施策対象ですので、自然と対策方法も異なってきます。
SEO対策の例
- キーワードプランニング
- コンテンツ作成・配信
- サイト構造の最適化
- 表示速度の改善
- モバイル対応 など
MEO対策の例
- Googleマイビジネスへの情報入力・更新
- 口コミの増加
- サイテーション(引用・言及)の確保
- NAPの統一 など
競合数
SEOは全国・世界が相手になりますので競合も多くなりやすく、難易度は高いことが多いです。
MEOは特定地域に限定した対策をしますので、地域によっては上位表示の難易度が低いこともあります。もちろん「渋谷 ラーメン」のように地域名とサービス・商品名次第では競合も多くなることもしばしばです。
効果が出るまでの期間
SEOはGoogleにクロールされ、インデックスされ、ランキングされるのを待ってから検索順位に反映されます。サイトの強さや権威性・信頼性など非常に複雑な仕組みで順位が決められるためキーワードによっては効果が出るまでに半年~1年かかることもあります。
MEOは地域限定ということもあり競合数が比較的少ないことから状況次第では数日で効果を出すこともあります。
対策費用
SEOもMEOも自社で行えば費用は掛かりません。しかし、コンテンツの作成やサイト管理などでSEOを外注すると月30万円~50万円程度はかかります。(東京SEOメーカーを除く)場合によっては月100万円近くかかることもあり高額です。
MEOを外注する場合、安い会社では月数万円で請け負ってくれるところもあり、SEOと比べると安価なことがほとんどです。
SEOとMEOのどちらを重視すべきか
SEOもMEOもどちらも重要なWEBマーケティング手法ですので、一般にどちらの方が重要というものはありません。
しかし、費用対効果や業種によっては向き不向きがあるのは事実です。
重視すべきがWEBサイトならSEO
ビジネスの対象が全国や広いエリアであればSEOを重視すべきです。競合は多く、対策には時間がかかりますが、早い段階で施策を打つことで将来的には安定した集客が可能になるからです。
重視すべきが実店舗ならMEO
実店舗を持ち、来訪する顧客を目的にしているのであればMEOがおすすめです。地域名×サービス名、地域名×商品名であれば競合数も絞れ、比較的短期間で上位化が目指せます。
まとめ
