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サイテーションとは?サイテーションの意味とSEO効果を解説

サイテーションとは

アメリカのマーケティング会社Sixth City Marketingの調査によると、10以上のサイテーションを獲得している企業は、検索結果やマップ表示において最大80%の露出が向上し、コンバージョンなどのユーザーアクションが67%向上したと報告しています。

こうした背景から、リンクがなくても他サイトで言及されていれば、SEOだけでなくAI時代の検索・引用においても、自社の競争優位性を高めていくことができます。

これは、検索エンジンからのトラフィックが減少しつつある近年の傾向を考えると、WEB担当者として取り組むべき最重要事項の1つといえます。そこで、サイテーションについての基本やメリット、そして具体的にどう獲得していくかについて詳しく解説します。

 

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アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志

監修者

アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志国内海外webマーケティングのエキスパート

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サイテーションとは?

サイテーションとは、ビジネスの名称や住所、電話番号、商品名、個人の名前などが、自社以外のプラットフォームで言及されることを指します。具体的には、ビジネスに関わる情報がWEBサイトやアプリ、ソーシャルメディア、レビューサイトなど様々な場所で取りあげられることです。

例えば、自社がコーヒー豆を販売する会社で、ABC珈琲という名称だと仮定します。そして、コーヒー豆を推薦するポータルサイトなどから「ABC珈琲」について紹介され、さらにユーザーから肯定的な評価をコメントしてもらうなどのことを指します。

このように、自社に関連することを言及されると、検索エンジンからビジネスの実在性を確認してもらえ、信頼獲得に役立ちます。先ほどの例でいえば「ABC珈琲」という店舗が実際に存在していて、ユーザーの間で話題になっていると認識されます。

結果として検索結果でのランキング向上及び、AIでの引用につながります。また、必ずしもリンクを伴わないという点で、被リンク(バックリンク)とは区別されます。

 

サイテーションを獲得するメリット

サイテーションの獲得には、いくつか重要なメリットがあります。特に近年は、AIが登場したことで、その重要性が増しているといえます。そこで、具体的なメリットを分かりやすく解説します。

 

AIに引用されやすくなる

良質な言及が多いほど、AIで自社のことを引用してくれる可能性が高まります。AIの検索結果に引用されることで、コンバージョンにつながるトラフィックを獲得できます。

例えば、ユーザーがGoogleで「チョコレート+おすすめ」などのように検索したとします。すると、Googleはチョコレート店のリンクを検索結果として返すだけでなく、画面上部に「チョコレート+おすすめ」に関する概要を解説します。そして、概要欄の最後にチョコレートを比較した記事や、食べログなどのURLをいくつか引用します。

このAIによる概要に引用されるWEBサイトの特徴は、他サイトで話題として取りあげられているものが多いという特徴があります。

ただし、AIの引用元については、モデルによって傾向が異なる点にも注意してください。例えば、GoogleのAI OverviewsやGeminiは、RedditのようなUGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)を含む、より広範な情報源から引用される傾向があります。

一方で、ChatGPTはWikipediaや主要なニュースなど、権威あるWEBサイトでの言及を重視します。そのため、企業としては、広範囲なプラットフォームで言及されるようにすることがポイントです。

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SEOランキングの向上

検索エンジンのランキング向上にも役立ちます。Googleなどの検索エンジンは、他サイトなどで、商品名・会社名などが言及されているのかを参考に、そのビジネスが実際に存在しているかを確認します。そして、実在確認ができるほど、信頼獲得につながります。

例えば、自社が「雑貨店ABC」というお店を営んでいると仮定します。そして、他サイトで雑貨店のユニークな商品を扱う記事が紹介され、そこで店名とともに、商品画像なども掲載されたとします。この場合、「雑貨店ABC」への被リンクがなかったとしても、Googleは実在していると認識し、信頼につながります。

もちろん、1箇所で言及されても大きな変化はありませんが、こういったことが複数箇所でおこれば、SEOのランキングに大きく影響します。

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質の高いサイテーションを獲得する方法

質の高いサイテーションを獲得することで、SEOの評価を高め、さらにAI検索で自社が引用されるという大きなメリットがえられます。

しかし、実はただ数を増やすだけでは十分ではありません。信頼性が高いメディアで、肯定的な文脈で言及されるなど、質の高いものである必要があります。そこで、検索ランキングの向上などに役立つ質の高いサイテーションを獲得する方法について、分かりやすく解説します。

 

NAP(名称・住所・電話番号)情報の一貫性

効果を最大限高めるには、ビジネス名、住所、電話番号(NAP)といった各情報が一貫していて、正確であることが重要です。特に、Googleビジネスプロフィールでの情報は正確である必要があります。

もしNAP情報が異なるプラットフォーム間で不一致の場合、ビジネスの信頼性が疑われます。例えば、Instagramのプロフィールで公開している住所と、オフィシャルサイトで公開している住所が異なっている場合、検索エンジンは混乱し、結果としてランキングの低下に影響します。

そのため、SEOやAIOの基本として、NAPの一貫性を確認し、もし住所変更や電話番号変更があるときは、速やかに更新するようにしてください。住所や電話番号などは普段、一度記述したらそのまま放置になりがちですので注意が必要です。

 

関連する業界での掲載

どのようなWEBサイトにでも、とにかく自社について言及されれば良いという訳ではありません。掲載先のWEBサイトの質が信頼性に影響します。

例えば、自社が家具メーカーだと仮定します。そして、食品業界に属する会社のブログ記事で、たまたま自社の家具について言及されたとしても、あまり意味を持ちません。

逆に、同じ家具業界のWEBサイトで、自社の商品のことが紹介されれば、大きなプラスの影響を受けます。そこで、同業他社や業界団体、資格認証機関などから、自社のことについて言及してもらったり、加盟店リストなどに掲載してもらうなどのことを試みてください。

 

顧客にポジティブなレビューを促す

顧客にポジティブなレビューを促すことも大切です。例えばレビューサイトなどで、自社について言及されれば、Googleが実在していることを確認し、認知度のある会社だと判断できるため、検索結果のランキング向上に役立ちます。

そのため、顧客に正直なレビューをしてもらうよう促してください。また、寄せられたレビューには定期的に返信することも大切です。レビューへの返信は顧客の満足度を高めるとともに、検索エンジンからの信頼強化につながります。

具体的には、Googleビジネスプロフィールなどで、顧客にレビューしてもらうなどの方法が有効です。ただし、「レビューしてください」では、顧客も何を記述したに良いか分かりません。そのため、例文などを用意しておくと、行動に移してくれやすくなります。

例えば自社が歯科医を経営しているのであれば、治療完了後「今回の治療の感想をレビューしていただけると嬉しいです。例えば『治療の説明が丁寧でした』、『痛みがあればすぐに治療を一時停止してくれるので安心でした』など、率直に意見してください」のような文言とQRコードをセットにしたメモを渡すなどの方法が考えられます。

ただし、レビューしてもらう代わりに特典を提供するなどは規約違反になるので注意してください。

 

SNSの活用

質の高いサイテーションを獲得する上で、SNSの活用も重要です。SNSのプロフィールには、ビジネスの名称や住所、電話番号などの情報を掲載してください。

例えば、FacebookやX、Instagram、LinkedInなどにおいて、一貫性のあるNAP情報を掲載することでプラスに働きます。特にGoogleのAI OverviewsやGeminiなどのAIは、回答を生成する際の引用候補として、ソーシャルメディアでの情報が一貫しているかどうかまで確認していると考えられます。

このようにプロフィールに一貫性を持たせた上で、顧客に役立つ情報を継続的に発信していくことが求められます。例えば、自社が工務店を営んでいるのであれば、顧客の声や改善後の写真などを掲載するなどの対応が考えられます。そういった情報がSNS上で話題になると、高く評価されます。

 

良質なコンテンツ

自社コンテンツの品質向上は、他のプラットフォームで言及されることにつながります。コンテンツの品質が高ければ、人それを口コミしてくれる可能性が高くなるからです。

品質を向上させるためには、オリジナルの調査、専門家ならではの解説、業界のインサイトなどをコンテンツに含めるようにしてください。そうすることで、他のWEBサイトが自然に参照したいとものになります。

例えば、学習塾のWEBサイトで、学校教育のカリキュラムがかわったことに対して、専門家ならではのポイントを解説した記事を投稿すれば、多くのWEBサイトで引用される可能性が高まります。

 

サイテーションのよくある質問

ここでは、サイテーションに関するよくある質問について回答します。間違った施策をとってしまうと逆効果になってしまうことも多々あるため、このよくある質問を確認して、WEB担当者は取り組むようにしてください。

 

Q.NAPの整合性は、どの程度、正確である必要がありますか?

Answer)NAPの整合性は、表記ゆれもゼロに近くするレベルで保つ必要があります。Googleは名称・住所・電話番号の一致性を非常に重視しているためです。例えば、住所のハイフンの有無、全角・半角の違い、丁目表記の違い、電話番号の区切り方(ハイフン)といった些細な差異も、現時点では統一するようにしてください。WEB担当者としては再度、WEBサイト、SNSなどを確認する必要があります。細かな不一致が積み重なるとランキング評価が下がるリスクがあるため注意してください。実務においては、コピー&ペーストで揃えた方が無難です。

Q.ローカルビジネス以外でも重視した方が良いですか?

Answer)全国区のサービスを展開する場合でも、他サイトやプラットフォームで自社について言及されることは重要です。ローカルビジネスほど影響力は大きくありませんが、AIでの信頼性獲得の土台になるため、今から積極的に取り組んでください。ただし、どこで言及されても有効ということでなく、同じ業界や口コミサイトなどが望ましいです。例えば、自社が自転車専門店であれば、「自転車産業振興業界」や「日本自転車普及協会」といった業界団体などが考えられます。あるいは、資格取得が必要な業種であれば、資格を認定する協会のWEBサイトに登録してもらうなどのことが考えられます。

Q.写真・ロゴ画像は影響しますか?

Answer)写真やロゴ画像が他サイトやプラットフォームで紹介されても、直接評価されることはありません。しかし、写真やロゴは間接的なシグナルとしてキャッチされる可能性がある為、プラスにはなります。事実、Googleは企業を名称だけでなくロゴ・外観・商品写真などで識別していると考えられるためです。そのため、複数のWEBサイトやSNSなどで、同じロゴや写真が使われていると「特定企業について言及している」と判断します。そのため、WEB担当者としては、ロゴを各プラットフォームで設定したり、会社やスタッフの写真といったオリジナルの画像を積極的に公開するようにしてください。

Q.AI検索が増えた今、言及の重要度は増していますか?

Answer)AI検索の普及によって重要度は高まっています。ChatGPTやGemini、Overviewsなどは、従来の検索エンジン以上に「ネット上でどれだけ多く、自然な形で言及されているか」を指標に、企業や人物の信頼性を判断します。そのため、AI時代のSEOでは言及される価値が以前より大幅に上昇しています。

どういった文脈で言及されるかも重要ですか?

Answer)文脈も非常に重要です。逆に言えば、単にビジネス名や住所だけが記載されていれば良いということではありません。どのような前後関係で言及されているかを検索エンジンは分析していて、専門記事やレビュー、実績紹介など、肯定的な文脈で取りあげられているほど、信頼性が高まります。一方、薄いコンテンツや、ただの単語の列挙のような形だと、ほとんど評価されません。例えば、自社がサプリメントを販売しているのであれば、「このサプリメントを摂取するようになってから、夜の寝つきが良くなったように感じます」のような肯定的なコメントで言及されることが望ましいです。

 

まとめ

サイテーションがあることで、AIで引用されたり検索エンジンで上位表示をすることが可能になります。また、Googleからは、ビジネスの実在性・信頼性が高いと評価されるため、現代のSEOにおいて重要度を高めています。具体的な施策としては、NAP情報の統一、関連性の高いWEBサイトでの言及、肯定的なレビュー、SNS運用、そして高品質コンテンツの提供がポイントです。特に品質の高いコンテンツは、自社のことについて言及される大前提でもあるため、WEB担当者は早速、施策に取り組んでください。AI時代となり、検索環境に大きな変化がもたらされている今こそ、今回お伝えした施策に取り組む絶好の機会です。即効性のある施策ではないですが、中長期的な戦略として取り組むことで、集客拡大につながります。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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