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ユーザビリティとは?SEOにおける影響とアクセシビリティとの違いなど解説

ユーザビリティとは?意味やアクセシビリティとの違いなど解説

WEBサイトを運営していると、ユーザビリティ(Usability)という言葉を耳にします。ユーザビリティという言葉は、一般的にも利用されるものですので、なんとなく語感から自分なりに解釈している人もいます。その一方で、ユーザビリティについて説明をすることが難しいと感じる人も散見されます。

 

しかしWEB業界において、ユーザビリティという言葉はSEO(Search Engine Optimization)に直結しますので非常に大切な概念です。「なんとなく」ではなく、ユーザビリティについて深く理解してください。

 

SEOコンサルタントここではユーザビリティの概要のほか、SEOとの関係性といったことを説明します。さらにWEBサイトを運用するうえで、ユーザビリティを高めるポイントもご紹介します。

 

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ユーザビリティとは

ユーザビリティ(Usability)とは、英単語のUse(使う)とAble(できる)を合わせた造語で、一般的には使いやすさを指す言葉です。ユーザビリティの代表的な定義例としては、下記のようなものがあります。

 

  • 国際規格のISO 9241-11
  • ヤコブ・ニールセン博士の提唱

 

国際規格のISO 9241-11

ISO 9241-11とは、国際標準化機構(ISO)によって定められたユーザビリティに関する定義を指します。

 

国際標準化機構は、国家間の規格標準化に関する活動をしているのですが、その一環としてユーザビリティの定義付けをしています。さらに、これを日本向けに表現した国内規格JIS Z 8521によると、下記のとおりユーザビリティを定義しています。

 

特定のユーザが特定の利用状況において、システム、製品又はサービスを利用する際に、効果、効率及び満足を伴って特定の目標を達成する度合い。

 

ヤコブ・ニールセン博士の提唱

ヤコブ・ニールセン博士は、デンマーク出身でユーザビリティ研究の第一人者です。博士の著書「Usability Engineering(ユーザビリティエンジニアリング原論)」では、ユーザビリティを次のように定義しています。

 

学習しやすさ(Learnability):はじめてでもすぐに作業できるように馴染みやすい

効率性(Efficiency):一度覚えれば効率的に使える

記憶しやすさ(Memorability):しばらく使わなくても、次に使うときに覚え直さないでよいように覚えやすい

エラー(Errors):エラーが起きにくく、エラーが起きても簡単に回復でき、致命的なエラーが起こらない

主観的満足度(Satisfaction):ユーザーが満足できる、好きになるよう楽しく利用できる

 

引用:アカデミープレックス

 

WEBにおけるユーザビリティについて

WEBサイトに対する利便性や使いやすさのことを、WEBユーザビリティといいます。

 

通常、サイト訪問者は「○○を知りたい」といった明確な目的を持ってWEBページを閲覧します。そのためWEBサイトには、訪問者が快適に目的を達成できるような作りになっていることが求められます。

 

例えば、サイト訪問者が「どのページを閲覧すれば○○を知ることができるのか」といった疑問があったとします。そこで、サイト内にナビゲーションといったものを配置することで、訪問者としては最低限のアクションで目的を達成できます。

 

アクセシビリティとの違い

ユーザビリティと似たものにアクセシビリティ(Accesibility)という言葉があります。アクセシビリティは、ユーザビリティ同様に使いやすさといった意味合いを持ちます。ただし厳密には、身体の状態や能力の違いに関わらず、誰でも同じように使いやすいことを指します。

 

具体的には、下記のような状態のWEBサイトはアクセシビリティが高いと評価されます。

 

  • 身体的な障がいや年齢に関係なく、誰でも求める情報を簡単に取得できる

 

例えば、高齢者の訪問数が多いWEBページを運営しているとします。このとき、サイト訪問者は老眼により小さな文字を読み取りづらい状態にあります。そこで、ターゲットに合わせてテキストの文字サイズを大きめに設定してあげると、アクセシビリティが高まります。

 

UXとの違い

UX(User Experience / ユーザーエクスペリエンス)とは、商品やサービスの利用を通じてユーザーが得る体験のことで、ユーザー体験とも呼ばれます。

 

体験を経て、ユーザーはサービスに対してさまざまな感情を持ちますが、ここには使いやすいという感想も含まれます。つまり、ユーザビリティは、UXに含まれる要素であるということです。

 

UIとの違い

UI(User Interface / ユーザーインターフェース)とは、ユーザーと商品やサービスが接点のことです。わかりやすくWEBサイトを例に出すと、ユーザーの端末上に表示されるページ画面がUIに該当します。

 

UIは、WEBページのデザインや設計面を含むため、WEBページの操作性に関わりを持ちます。そのため、ユーザビリティとUIには深い関係性があります。

 

WEBユーザビリティの重要性

WEBユーザビリティは、WEBサイトの使い勝手を意味します。ユーザリリティが低いということは、サイト訪問者はWEBページに対して何かしらの不満を持っている可能性があります。

 

WEBサイトやページにとって、サイト訪問者は顧客にあたります。サービス提供者であるWEBサイトは、サイト訪問者に良質な情報やコンテンツを提供する必要があります。

 

結果としてSEOに影響を与える

WEBユーザビリティは、SEOとは直接的な関係はありません。ただし、ユーザビリティが低いと、高確率でサイト訪問者に「使いにくいサイト」と思われています。そして、このような状態が続くと、アクセス解析上では下記のような履歴が増えていきます。

 

  • ページ滞在時間が短い
  • ページ回遊率が低い
  • リピート率が低い

 

とくに、ページを開いた瞬間にブラウザバックされたという履歴が増えると、Googleに「価値が低いページ」と認識される可能性があります。

 

このように、ユーザビリティの低下は、結果としてSEOに悪影響を与えることになりますので注意してください。

 

WEBユーザビリティが低くなる原因

WEBユーザビリティを下げる要因には、下記のようなものがあります。

 
WEBユーザビリティが低くなる原因
 

  • ページ読み込みや反応時間が長い
  • UIにユーザー視点が反映されていない
  • 内部リンクが不足している

 

ページ読み込みや反応時間が長い

ページ読み込み時間が長いと、サイト訪問者としてはストレスを感じます。このほか、サイト訪問者のアクションに対してページの反応が遅いと快適さを失います。

 

WEBサイトがこのような環境である場合、ページを開いた瞬間にブラウザバックされる回数が増えていきますので注意してください。

 

UIにユーザー視点が反映されていない

UIが原因となってユーザビリティが低下するケースがあります。例えば、ヘッダーのメニューや広告の配置によって、操作性が悪かったり、コンテンツを利用しづらい状態が挙げられます。

 

「ここにメニューを配置するとテキストが読みづらくなる」といった具合に、サイト訪問者の視点に立ち、UIを構築する必要があります。

 

内部リンクが不足している

内部リンクが不足している、または配置がわかりにくいと、ユーザビリティが低下します。

 

例えば、記事のなかで知らない用語があった場合に、その単語を調べるためにサイトから離脱する可能性があります。

 

ユーザビリティの改善方法

ユーザビリティを改善する方法は、主に下記のようなものが挙げられます。

 
ユーザビリティの改善方法
 

  • コアウェブバイタルを確認する
  • アクセス解析を利用する
  • ユーザーの声を聞く

 

コアウェブバイタルを確認する

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、サイト訪問者が快適にコンテンツを利用するための指標のことです。具体的には、下記の3つの指標があります。

 
コアウェブバイタルを確認する
 

  • LCP(ページ読み込み時間の指標)
  • FID(ページ応答速度の指標)
  • CLS(レイアウト崩れの指標)

 

コアウェブバイタルの3つの指標は、サイト訪問者のUXを高めるためのものです。この指標が低評価を受けていると、サイト訪問者にとっては利用しにくいコンテンツということになります。それぞれの指標を確認して、問題がある場合は改善することでユーザビリティ改善の対策につながります。

 

アクセス解析を利用する

アクセス解析ツールを利用することで、WEBサイトに対する履歴を確認できます。例えば、下記のようなデータをチェックできます。

 

  • アクセス数の推移
  • 平均滞在時間(ページを閲覧された平均時間)
  • 平均ページ/セッション(1ユーザーあたりの平均閲覧ページ数)

 

このとき、滞在時間やページ/セッションの数値が極端に低い場合は、WEBサイトが下記のような問題を孕んでいることがあります。

 

  • ページ読み込み時間が長い
  • ページ応答の反応が悪い
  • レイアウトが崩れている
  • UIが見づらい
  • 内部リンクが適切に設置されていない

 

上記のような原因がアクセス結果に悪影響を与えている場合は、訪問者がすぐに離脱してしまっている可能性があります。WEBサイトを使いづらいという理由で離脱していますので、そもそもコンテンツの閲覧さえされていません。コンテンツが正しい評価を受けるためには、まずはWEBサイトのユーザビリティを改善する必要があります。

 

ユーザーの声を聞く

ユーザビリティとは、結局のところ訪問者がWEBサイトを使いやすいと感じているかが評価の分かれ目となります。そこで、実際に訪問者にサイトを利用した感想を集めます。そのユーザーの声を基に、「ここはこうしたほうがよい」といった具体的な改善案が明るみになります。

 

サイト訪問者の声を集める方法としては、例えば下記のような手法が挙げられます。

 

  • ページに対してコメント機能を設置する
  • メールを利用した問い合わせ窓口を設置する
  • WEBサイトに運営のSNS情報を記載する
  • プレゼントキャンペーンのアンケートを実施する

 

ユーザビリティのよくある質問

ユーザビリティに関するよくある質問をFAQ形式でまとめています。
 

Q:ユーザビリティの言い換え用語はありますか?

Answer)一般的には、使いやすさを意味します。

 

このほか、下記のようにも言い換えられます。

 

  • 使い勝手
  • 利便性
  • 有用性

 

Q:ユーザビリティが高いとはどのような状態ですか?

Answer)商品やサービスを利用する際に、ユーザーが苦労することなく簡単に目的を達成できる状態です。

 

逆に、その商品やサービスを利用して、ユーザーが目的を達成するまでに苦労する状態をユーザビリティが低いと表現します。

 

Q:WEBページ作成時にユーザビリティを考慮したほうがよいですか?

Answer)ユーザビリティを考慮したほうがよいです。

 

ユーザビリティを高めることで、高品質のユーザー体験を届けることができます。こうしたユーザーは、ページ利用者としてリピーターになる可能性があります。

 

Q:ユーザビリティを考慮する際のコツはありますか?

Answer)ユーザー視点でページを作成してください。

 

ページを作成する場合、通常は狙いがあったり、ターゲットを想定して作成します。このページを利用する人は「どんな人」で「どんな理由」で訪問してきているかを考えてみてください。

 

さらにいうと、実際に自分でページを閲覧してみたり、または他ページと見比べてみるとユーザーの視点が見えてきます。

 

Q:ユーザビリティの略語はありますか?

Answer)ユーザビリティの略称は、とくにありません。

 

関連用語にUIやUXといったものがありますが、これは別の意味ですので、ユーザビリティの略語に該当しません。

 

ちなみにUIとUXは、それぞれ下記用語の略称です。

 

  • UI=ユーザーインターフェース
  • UX=ユーザーエクスペリエンス

 

 

まとめ

SEOコンサルタントユーザビリティとは、商品やサービスの使いやすさのことです。そしてWEBサイトに置き換えて考えると、快適に閲覧して情報収集できるとユーザビリティが高いと評価されます。そしてユーザビリティが高いと、結果としてSEO効果をもたらします。WEBサイトにユーザビリティ面で課題がある場合は、ユーザー視点で内部設定の見直しやコンテンツ作りを進めてください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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