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インフルエンサーマーケティングとは?メリットや依頼方法、費用など解説

インフルエンサーマーケティングとは?メリットや依頼方法、費用など解説インフルエンサーマーケティングは、施策の1つとして年々重要性を増しており、多くの企業がこの手法を取り入れています。事実、世界最大の統計ポータルの1つStatista Japanの報告書によるとインフルエンサーマーケティングの世界市場は、2010年から2023年にかけて2倍以上の規模に成長し、2024年には240億米ドルに達すると予想されています。

 

インフルエンサーマーケティングの世界市場

 

SEOコンサルタントそこで、インフルエンサーマーケティングに取り組む企業にとって、初歩から理解できるようメリットや選定方法、キャンペーンタイプなど詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、自社で何をどう取り組めば良いのか明確になるはずです。早速、お読みください。

 

目次

SEOコンサルティング

インフルエンサーマーケティングの概要

インフルエンサーとは、特定の分野やプラットフォームにおいて影響力を持つ人物のことで、企業が彼らと提携して商品やサービスを宣伝するのが「インフルエンサーマーケティング」です。オンラインでの影響力の90%は、全体のわずか3%のインフルエンサーによってもたれているともいわれており、この影響力の高さこそがインフルエンサーマーケティングの醍醐味です。

 

通常、インフルエンサーは、ソーシャルメディアのフォロワーやブログの読者など、多くのファンを持つため、彼らが特定の商品を推薦することにより、その商品のブランド力が増し、ユーザーの購買意欲も高まることが期待できます。

 

参考ページ:Influencer Marketing and Why It’s Important Today – University of Fairfax

 

なぜ圧倒的な支持をえているのか?

なぜインフルエンサーが多くの人々に支持されるのでしょうか?その理由の1つは、彼らが「身近な存在」だからです。

 

例えば、多くの人気YouTuberは一般人出身であり、テレビに出る芸能人とは異なり、より親しみやすい雰囲気を持っています。インフルエンサーは自分たちの視点から情報発信し、自然体の言葉で伝えます。このようなリアルなコミュニケーションが、ユーザーからの信頼を築き、圧倒的支持をえる要因になります。

 

インフルエンサーマーケティングの国内市場規模

インフルエンサーマーケティング市場は近年顕著な成長を遂げており、2023年の市場規模は741億円に達しました。前年比で120%の成長率です。この成長の一因は、テレビなどの従来のメディアからYouTube、TikTok、Instagramなどのソーシャルメディアへと活動の幅を広げる著名人が増加していることにあります。

 

今後は大企業だけでなく、中小企業にとってもインフルエンサーマーケティングが一般的な施策として定着することが期待されます。

 

参考ページ:株式会社サイバー・バズなどの調査結果

 

インフルエンサーマーケティングのメリット

そもそも、インフルエンサーマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。実際に予算をかけて施策をする前に、ぜひ知っておきたい点だと思います。そこで、代表的なメリットをとりあげ詳しくお伝えします。

 

スムーズな信頼獲得

インフルエンサーマーケティングは、特定の分野やプラットフォームにおいて信頼される人物、つまりインフルエンサーを通じて商品を紹介する手法です。インフルエンサーは、その人柄や専門知識などによって多くのフォロワーを獲得しています。そのため、彼らの意見や推薦はフォロワーに大きな影響を与えます。

 

商品を紹介する前から、すでにインフルエンサーとフォロワーの間に信頼関係ができているため、推薦される商品に対しても同じように受け入れられやすいです。この個人的なつながりが、従来のマーケティング手法よりも優れているため、結果としてユーザーの購買意欲を効果的に高めることができます。

 

ターゲティングしやすい

特定のターゲットに簡単にリーチできるのは、インフルエンサーマーケティングのメリットです。インフルエンサーは通常、特定の趣味、または専門分野に関連した情報を発信しており、これが特定のニーズや関心を持つフォロワーを引き寄せています。

 

例えば、コスメに興味があるユーザーは美容関連のインフルエンサーをフォローする傾向にあります。そのため、自社商品のジャンルにあったインフルエンサーと提携すれば、自社が求めるターゲットユーザーにリーチすることができます。非常にターゲティングしやすい施策といえます。

 

コンテンツの一部と認知される

インフルエンサーマーケティングは、広告としての認識されにくいです。逆に言えば、コンテンツと見なされることが多いです。インフルエンサーは自らのスタイルや言葉で商品を紹介するため、ユーザーに警戒されることなくコンテンツの一部として受け取られます。たとえ商品の紹介をされたとしても、信頼できる友人からの推薦のようなイメージになるため、よりオープンな心で商品を認識してもらえます。

 

拡散されやすい

SNSなどにおける拡散力の高さは、インフルエンサーマーケティングのメリットです。インフルエンサーが作成したコンテンツは、フォロワーによって共有されやすいです。そのため、自社の商品を紹介したコンテンツも拡散する可能性があります。

 

インフルエンサーの種類

インフルエンサーマーケティングが広がる中で、さまざまなタイプのインフルエンサーが登場しています。代表的なタイプのインフルエンサーについて解説しますので、特徴や役割などを掴んでください。この情報が、適切なインフルエンサー選びに役立つはずです。

 

セレブインフルエンサー

セレブインフルエンサーは、スポーツ、映画、テレビ、音楽などのエンターテイメント業界で高い知名度と影響力を持つ有名人のことです。こういった有名人は通常、短期間で大量のフォロワーを獲得しており、その公的なイメージを活用し、圧倒的な信頼があります。

 

しかし、セレブインフルエンサーを起用する際のコストは高額であり、通常はキャスティング会社を通じて交渉しなければいけません。また、セレブインフルエンサーは自身のブランドイメージに合致するスポンサーとのみ契約を結ぶ傾向にあります。そのため、こちらが希望しても必ずしも提携できるわけではありません。

 

業界特化型インフルエンサー

業界特化型インフルエンサーは、特定の分野や業界において深い知識と専門性を持ち、その分野のコミュニティ内で高い信頼と影響力をもっています。業界特化型インフルエンサーは、技術、医療、ファッション、金融など、さまざまな業界に存在します。企業は業界特化型インフルエンサーと提携することで、より精度の高いターゲットをすることができるのが利点です。

 

マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーは、フォロワー数が数千人から数万人程度と比較的規模が少ないものの、特定の趣味や関心事に基づいた熱心なオーディエンスを持つことが多いです。コミュニティの規模が小さい分、密接な関係を築いているといえます。結果として、高いエンゲージメント率と信頼性を生み出し、自然な拡散(口コミ)を促進します。特定のニッチ市場をターゲットにする場合などに効果的です。

 

ローカルインフルエンサー

ローカルインフルエンサーは、特定の地域で高い認知度と信頼をえている個人のことです。例えば、地元の経営者やスポーツ選手、地方局のアナウンサー、地域で活躍するアーティストなどが該当します。企業が特定の地域において商品やサービスのプロモーションをおこないたいと思ったとき、選択肢の1つになります。

 

インフルエンサーの選定ポイント

数多くのインフルエンサーから、自社の目的にあった人を選定するには、いくつかの重要ポイントがあります。インフルエンサーマーケティング企業Mavrckも伝えているように、インフルエンサーの選定には3つの重要要素があります。ここでは、その基準に基づいて提携するインフルエンサーの選定基準を解説します。

 

リーチできる規模

インフルエンサーマーケティングをおこなう際には、そのインフルエンサーがリーチできるオーディエンスの量が重要なポイントです。リーチとは、インフルエンサーが発信するコンテンツがどれだけの人々に届くかということです。実際にリーチできる見込み数を検討するには、インフルエンサーのフォロワー数やエンゲージメント率などの定量的なデータが参考になります。

 

自社商品・ブランドとの関連性

リーチできる規模が少なくても、インフルエンサーと自社のブランドや商品と関連性があれば、そのキャンペーンは成功する見込みがあります。例えば、エコな商品を販売する企業なら、環境保護に熱心なインフルエンサーを選ぶと、そのメッセージは一貫性を持ち、フォロワーにも共感されやすいです。このように、インフルエンサーの選定においては、ただ単に人気や影響力だけでなく、インフルエンサーと企業の価値を共有できるかどうかを検討してください。

 

行動を促す共鳴力

インフルエンサーの共鳴力も非常に重要です。これは、インフルエンサーがオーディエンスに影響を与え、望ましい行動を起こさせる能力のことです。例えば、購入や共有、参加などの具体的なアクションにつなげることができるかどうかです。

 

インフルエンサーは注目を集めるプロであって、販売のプロではありません。そのため、フォロワー数が多く、自社との関連性が高くても、販売が伸びるとは限らないのです。そのため、事前に過去のキャンペーンで、どれだけ購買や参加・共有などにつながったのかを確認します。

 

インフルエンサーの依頼方法

実際に、インフルエンサーを探して依頼するには2つのアプローチがあります。1つ目は、企業が自分が直接インフルエンサーを選定する方法です。2つ目は、キャスティング会社に依頼する方法です。それぞれにメリットやデメリットがあるので、その点を踏まえて自社にあった方法を選択してください。

 

自社で探して依頼

自社が手作業によって、インフルエンサーを探すことができます。ただしこの場合、単に再生回数やフォロワー数が多いアカウントを選ぶだけでは、インフルエンサーマーケティングの効果を最大化することは難しいです。重要なのは、インフルエンサーと自社商品の関連性です。例えば、スポーツグッズを販売する場合は、その分野で専門的な情報を提供するインフルエンサーが適切です。さらに、1つの分野には複数のインフルエンサーが存在するため、候補を絞り込んだあとは、それぞれの発信内容を詳細に確認し、自社のブランドイメージに合致するかを確認してください。これらのことを自社でおこなうには負担が大きいと考える場合、2つめの方法であるキャスティング会社を検討します。

 

キャスティング会社を通じて依頼

キャスティング会社にインフルエンサーの選定を依頼することができます。キャスティング会社に依頼すれば間接費がかかるものの、特定のインフルエンサーに関するさまざまなデータを確認できます。例えば、以前のプロモーションで、どれだけの購買やエンゲージメント(いいね数、コメントなど)を生んだかなどのデータです。こうすることによって、自社のプロモーションの成功確率を高めることができます。

 

インフルエンサーマーケティングのキャンペーン

依頼するインフルエンサーを選定したら、実際のキャンペーンに入ります。キャンペーンのタイプは多岐にわたりますが、ユーザーのことをよく理解しているのは、インフルエンサーの方ですから、企業が一方的な企画をしないよう注意してください。以下、キャンペーンの一例を挙げます。

 

共有

もっとも一般的なキャンペーン方法です。これはインフルエンサーが自社の商品を実際に使用し、その使用経験や感想を自身のソーシャルメディアでフォロワーと共有するものです。インフルエンサーの個人的な体験や感想を通じて、商品の特徴や利点がリアルタイムで伝えられるため、フォロワーには説得力のある形で情報が届けられます。

 

ライブ配信のイベントを開催する

ライブ配信のイベントを開催し、そこで商品を告知するのもよくある形の1つです。ライブ配信のためリアル感をユーザーに届けることができ、さらに視聴者からの質問に直接、答えるなどのことがおこなえます。ライブ配信は、視聴者のエンゲージメントを高めやすいため、購買意欲を高めることが可能です。

 

チャネルジャック

チャネルジャックとは、一定期間、インフルエンサーが企業のソーシャルメディアチャネルを運営するというものです。このキャンペーンは、インフルエンサーが企業の公式アカウントを運営し、自らのスタイルや声でコンテンツをユーザーに届けます。こうすることで、企業のフォロワーに新鮮な体験を提供することができます。また、同時にインフルエンサーのフォロワーを自社のフォロワーに引き込むことも可能です。

 

インフルエンサーマーケティングの費用

実際にインフルエンサーマーケティングをおこなう際、どのような形で費用を支払えば良いのか迷うのではないでしょうか。そこでここでは、代表的なタイプをとり挙げ解説します。

 

コミッション制

費用の支払い方法として、コミッション制を採用することがあります。この方法は、インフルエンサーによる商品のプロモーションが直接的な販売に結びつくと、その売上の一定割合がインフルエンサーの収入として支払われます。これなら、実際の販売成果に基づいてインフルエンサーに費用を支払うため、企業にとってリスクを抑えつつ利益を最大化することができます。

 

前払い方式

前払い制の支払いも選択肢の1つです。これは、キャンペーン開始前にインフルエンサーへ全額または一部を支払う方法です。この方法は、インフルエンサーに確実な報酬を保証することで、意欲を高める効果があります。一方で、企業にとっては成果が保証されないリスクが伴います。このため、前払い制を採用する際は、インフルエンサーの信頼性や過去の実績を慎重に評価し、明確な成果指標を設定することが重要です。

 

ギフトカード

特に小規模なインフルエンサーと提携した際はギフトカードで対価を支払うことがあります。例えば、ブランドの商品やサービスを購入できるギフトカードなどが該当します。この方法はコストを抑えることができるため、特に予算の制限が厳しい企業やスタートアップにとって有効です。

 

クリック単価払い

クリック単価払いを採用することもあります。これは、インフルエンサーが作成したコンテンツで商品などを告知し、その後、ユーザーが商品リンクをクリックした回数に応じて報酬を支払います。企業にとっては、具体的なクリック数を測定できるため、マーケティング効果を明確に把握しやすいという利点があります。

 

エンゲージメント単価払い

エンゲージメント単価払いは、インフルエンサーの告知によって生じたエンゲージメント(いいね、コメント、シェアなど)ごとに、一定の費用を支払うものです。エンゲージメントは効果測定しやすく、同時にインフルエンサーにとっても商品を販売する必要がないので負担が軽いといえます。

 

インフルエンサーマーケティングのよくある質問

ここでは、インフルエンサーマーケティングのよくある質問についてお伝えします。実際、初めて取り組む企業も多いと思いますので、できる限り基本的な質問を取りあげ解説しますので、参考にしてください。
 

Q:著名人を選定した方が良いですか?

Answer)著名人は膨大なフォロワーを持っているため、商品の露出を大幅に高めることができます。しかし、通常は自社の商品と関連度が高いインフルエンサーの方が、ただ著名であるというよりもキャンペーン効果が高いです。

 

Q:インフルエンサーとの契約書には何を含める?

Answer)契約には、提供されるコンテンツの詳細(投稿の数や形式など)、公開タイミング、使用するソーシャルメディなどについて明確に定義します。また、支払い条件、金額、支払いスケジュールなども必要に応じて加えてください。

 

Q:どの業界に適していますか?

Answer)ファッションや美容、健康、旅行、食品、ITなど、主にはBtoC系の商品を扱う業界に適しています。まずは、自社が考えるソーシャルメディアを探索し、扱うジャンルの商品と関連したアカウントがどの程度あるか確認してください。自社の扱う商品と類似したアカウントがあり、一定数のフォロワーがいるならインフルエンサーマーケティングを活用できる可能性があります。

 

Q:スモールビジネスでも効果的ですか?

Answer)スモールビジネスでもインフルエンサーマーケティングは効果的です。著名なインフルエンサーに依頼すると費用も高くなりがちなので、自社の商品にマッチした小規模なインフルエンサーを選定してください。ジャンルや価値観が一致したアカウントを見つけることができれば、高い効果を期待できます。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントインフルエンサーマーケティングは、特定のオーディエンスにリーチし、ブランドの認知度を高めたり、商品販売に効果的な方法です。このインフルエンサーマーケティングを成功させる鍵は、適切なインフルエンサーの選定です。ただ、フォロワー数が多いというだけで、選定しても効果がえられないので注意してください。自社の販売したい商品と、インフルエンサーの発信する情報の種類が一致し、双方にとって相乗効果があるのかどうかを確認してください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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