アルゴリズムアップデートの歴史から見るSEO対策の本質

アルゴリズムアップデートの歴史Googleは過去にコアアルゴリズムのアップデートを何回も行っています。SEO担当者からすると対策キーワードの順位が下がると今まで積み上げてきたものがなくったと感じ困惑する場合もあるかもしれませんが、実はGoogleが目指しているものは昔から何も変わっていません。

 

Googleのアップデートの歴史を知ることはGoogleが目指すものを実現するためにどのように苦心してきたのかを見ることにもなります。

 

SEOコンサルタントコアアルゴリズムのアップデートが頻繁にあって順位変動が毎回大きくあるのでは困りますが、アップデートを知ることはSEO手法を見直すことにもなります。東京SEOメーカーがコアアルゴリズムのアップデートから見たSEO対策の本質について解説いたします。

 

SEOの歴史と今後のSEO対策

SEOの歴史

1990年代に初期の検索エンジンが登場しました。検索エンジンは今と違い精度が高くありませんでした。
SEOは、国内ではYahoo!Japanがメジャーで検索エンジンにヒットする目視の仕組みがありました。

 

その後Googleの台頭により検索エンジンの順位決定要素としてアルゴリズムが取り入れられる形へと変化します。

 

それに合わせて「検索エンジンで上位表示させるためのもの」という現在に近い形のSEO対策が主流となっていきました。

 

「オリジナルコンテンツの充実」といった根本的な価値基準は変わらずあるものの、コンテンツテーマを検索エンジンに正確に伝えるためのウェブサイト作り(html 構造の最適化)といった技術的な側面も重要視されることとなります。

 

さらに時代が進むと、検索順位の決定要素にサイトコンテンツだけでなく外部サイトからの被リンクが加えられたことで、この要素に着目した多くのSEO 対策業者が台頭し、コンテンツの質もサイト内部最適化も無視し被リンク数だけで検索順位を操作する手法が流行り始めます。

 

2000年に入ってからもしばらくはこのような小手先の対策が主流でした。

 

実際、コピーコンテンツや低品質コンテンツなど実質的に価値のない記事を大量にかかえるウェブサイトでも、大量に被リンクを供給することで比較的簡単に上位化が実現でき、この状況は長く続きました。

 

ところが2011年、Googleのアルゴリズム(順位決定要素)が更新されたことにより正当とは判断し難かった被リンク一辺倒のSEO対策で成果を得られる時代は終焉を迎えました。

 

特に注目されるアルゴリズムの更新として、
パンダアップデートと呼ばれるコンテンツの品質に関する評価基準の変更と、
ペンギンアップデートと呼ばれるサイト内部の不正記述等に対する取り締まり強化があります。

これらは現在もさらに精度を向上させ随時実施されています。

また、2013年、Googleはハミングバード(Hummingbird)というアルゴリズムを導入しました。

これは会話型検索(conversation on search)の特徴を持ち、検索クエリの単語だけではなく、話し言葉、文章全体を理解しようとするアルゴリズムです。

 

さらに昨今ではユーザビリティーの高いユーザーにとって価値が高いと思われる独自コンテンツが最も評価される傾向にあります。

 

コンテンツの内容を正しく検索エンジンに伝えるためにはサイト内部を最適化していくことも必要です。

 

充分なコンテンツ量とロボットがサーチしやすいファイル構造に加え、また評価に値する高品質な被リンクの獲得も順位決定要素の重要な部分であり、これら全てが的確に対策されてやっとSEO上位表示が可能になります。

 

今後もしばらくはこの流れが続いていくことでしょう。

 

Googleはなぜアップデートを繰り返すのか

コアアルゴリズムのアップデートがあると検索順位が非常に大きく動くことがたびたび起こってきました。これはGoogleが検索エンジンの精度を向上したために起きたことですが、不正やスパム行為を除外するために行ってきたという側面もあります。

 

Googleは徹底したユーザーファーストを貫く企業ですので徹底した結果が現在の姿ともいます。

 

アップデートによる順位のブレは生じますが、基本的にはユーザーのためになるコンテンツを提供することが目的ですので、逆を言えば有益なコンテンツを作ることができればアップデート対策になるともいえます。

 

アルゴリズムアップデート一覧

 

2010年以前もGoogleはコアアルゴリズムアップデートを行っていましたが、一般的にアルゴリズムアップデートと呼ばれるものは2010年以降です。

いわゆる大変動は年に3回~4回あると言われていますが、判断軸が大きく変わったり、影響が大きかったもの絞っても以下のようなアップデートがあります。

 

いつ、何が起きたかというよりもGoogleが何を重視しての変更なのかを考えると自ずと対策が見えてきますのでご一読ください。

SEOナビゲーター※名称や時期については公式発表のないものもあります。検索エンジンの方向性の確認という意味でご確認ください。

 

2011年2月 パンダアップデート

 

パンダアップデートは低品質なコンテンツのサイトの検索順位を下げ、高品質なコンテンツのサイトの検索順位を上げるアップデートです。

 

現在では当たり前のことですが、2010年以前は自動生成によるコンテンツや複製されたコンテンツでも上位を取ることができました。しかし、ユーザーにとって有益ではない情報を提供することはGoogleを利用するユーザーの減少につながります。

 

2011年以降も高品質なコンテンツを優遇するアップデートはありましたが、2016年1月にはコアランキングアルゴリズムに組み込まれ、2017年5月には自動更新されるアップデートになったため、以降はパンダアップデートと呼ぶことはなくなりました。

2011年11月 フレッシュネスアップデート

フレッシュネスアップデートは名称の通り、情報の鮮度を対象にしたアップデートです。最新情報ほど検索上位に表示されることになり、検索結果全体の35%が影響を受けたといわれる大規模アップデートです。
ただし、情報が新しければ優遇されるというわけではなく、より新しく、より関連性の深い検索結果を出すために以下のような場合に適用されているとされています。

 

  • 最新の出来事や注目のトピック
  • 定期的に発生するイベント
  • 繰り返し更新されるもの

 

参考:検索結果がよりタイムリーに(Google japan Blog)

2012年1月 ページレイアウトアップデート

 

ページレイアウトアップデートとは、ファーストビューに広告が多く、スクロール無しにメインコンテンツが確認できないようなページの評価を下げるアップデートです。

 

ファーストビューに重要な情報を載せることはUI/UXの観点でも重要です。この部分に広告を多く表示させてしまうことはユーザーにとって有益ではないと判断されての対応と考えられます。

 

なお、評価を下げるというのは相対的なものであり、ファーストビューに広告を載せてはいけないというものではありませんのでご注意ください。

2012年4月 ペンギンアップデート

 

ペンギンアップデートとは、外部リンクの質を対象にしたアップデートです。2012年以前は外部リンクの数が検索結果に非常に大きな影響を及ぼしていました。そのため、当時はSEO会社が率先して外部リンクの販売を行っていたほどです。

 

しかし、リンクの数ではなくリンクの質が重要であると判断し、単に外部リンクを付けただけでは効果がなく、数が少なくとも関連性が高く信用できるサイトからのリンクを高く評価するように変更したものがペンギンアップデートです。

 

当時の影響範囲は非常に大きく、検索上位に表示されていたサイトもペンギンアップデートの影響で順位を大きく落としたということが散見されました。以後は外部リンクに頼らず、コンテンツの質を高め、質の高い外部リンクを徐々に増やすという現在のSEOが主流に変化しています。

2012年8月 パイレーツアップデート

 

パイレーツアップデートは著作権侵害を行ったサイトを対象に評価を下げることを行っています。パイレーツアップデート以前はサイトの著作権は守られていないこともよくありました。特にコピーコンテンツが横行するということもありましたが、現在ではコピーコンテンツが高い評価を受けるということはなくなりました。

 

健全なサイト運営をしていれば影響のないアップデートではありますが、何気ない行為が抵触することがありますので著作権には注意してください。

2013年6月 ペイデイローンアップデート

 

ペイデイローンアップデートとは、特定の検索キーワードに対象に行われた過剰なスパムを行ったサイトの評価を下げるアップデートです。

 

即日ローンやクレジットカード、アダルト関連のサイトが対象になることが多いのですが、検索順位を上げるためにスパム行為を行っているサイトであれば影響を受けることがあります。

 

即日ローン(ペイデイローン)が特に大きな影響を受けたことから通称としてペイデイローンと呼ばれています。

2013年9月 ハミングバードアップデート

 

ハミングバードアップデートとは、会話型の検索クエリに対して関連性の高いサイトを検索上位に表示させるアップデートです。

 

会話型の検索クエリの意図を理解し、キーワードに頼らずとも関連するサイトを上位表示させることができるようになりました。特に音声検索を意識したアップデートと考えられますが、通常のキーワード検索への影響も大きく、キーワードが入っていないページであっても関連性が高いと判断されれば上位表示がされるようになりました。

2014年7月 ピジョンアップデート

 

ピジョンアップデートは英語圏を対象に行われた地域情報にかかわるアップデートです。のちに行われるベニスアップデートと混合されがちですが、ピジョンアップデートではローカル検索と通常検索を統合したという点で大きく異なります。

 

日本語圏ではピジョンアップデートは行われていないようですが、Googleの基本的な考え方を押さえるためにも概要だけは知っておいてください。

2014年12月 ベニスアップデート

 

ベニスアップデートは、ユーザーの位置情報を検索結果に反映させたアップデートです。

 

例えば、「コンビニ」と入力するだけで自身の現在地周辺のコンビニ情報が出てくるようになったのは、このベニスアップデートの影響です。

 

2012年にアメリカで先行して実施されましたが、2014年に日本でも実施が確認されています。

2015年 ランクブレインアップデート

 

ランクブレインアップデートとは、AIの導入により曖昧なキーワードの検索であっても高い精度で検索結果を返すことができるようにしたアップデートです。

 

元々は入力されたキーワードを頼りに検索結果を出力していましたが、未知のクエリであってもどのような検索結果を返せばよいのかをAIを用いて精度を高めているのが特徴です。

 

クエリの意味をよく理解し、非常に高い精度で出力ができるようになったのがランクブレインであり、Googleのアルゴリズムにおいて3番目に重要であるということで非常にインパクトのあるアップデートとなりました。

2015年3月 ドアウェイアップデート

 

ドアウェイアップデートとは、特定のページへ誘導することを目的に作ったサイトの評価を下げるアップデートです。

 

ある目的のために低品質なサイトやページを量産することを是正することになりましたので、メインサイトを強化した方が効率的という現在のSEOの主流を作る一助を担っています。

2015年4月 モバイルフレンドリーアップデート

 

モバイルフレンドリーアップデートは、スマホで表示した際のUI/UXを考慮し、使いやすいページの評価を引き上げたアップデートです。

 

モバイルでの検索数の増加に伴い、モバイルフレンドリーを強化するようになったのが2015年ころです。ただし、モバイル対応をしたとしても順位が上がるというわけではありませんので注意してください。

2015年11月 インターステイシャルアップデート

 

インターステイシャルアップデートとは、インターステイシャル広告を使用しているサイトを対象に評価を下げるアップデートです。

 

インターステイシャル広告は画面を広告で覆ってしまい、本来のコンテンツが見えなくなってしまう点やどこをクリックすれば広告が消えるのかがわかりづらい点などがユーザー満足度を下げると考えられます。

 

Googleアドセンスなどでもインターステイシャル広告は使われているため、絶対的なマイナスというわけではないと考えられますが、広告はUI/UXを阻害しない程度に押さえた方が無難といえます。

2017年2月 日本語検索アップデート

 

日本語検索アップデートとは、日本語圏のみを対象に検索品質を高めることを目的にしたアップデートです。

 

日本語圏のみを対象にしたというのはかなり異例ですが、2016年にキュレーションメディアのコピーコンテンツが大きな問題となり、検索結果全体の信頼性を回復させることを目的にしたアップデートといわれています。

2017年3月 フレッドアップデート

 

フレッドアップデートは過度の広告や独自性のないサイトの評価を下げるアップデートです。

 

フレッドアップデートは以降もたびたび行われますが、基本的には独自性と信頼性のあるコンテンツであれば影響を受けないため、以降はコンテンツの重要度がさらに増したといえます。

2017年4月 アウルアップデート

 

アウルアップデートはフェイクニュース対策のアップデートといわれています。

 

正確な内容やユーザーに有益な情報が評価されるという点では当然なアップデートといえますが、同時に検索品質評価者ガイドラインの改定やランキングシグナルの調整も行われたということで話題になりました。

2017年12月 健康アップデート

 

健康アップデートにより医療・健康関連のサイトではより信頼性の高いサイトほど上位に表示されるようになりました。

 

YMYL(Your Money or Your Life)の分野でも特に生命や健康という非常に重要な分野では信頼性を重視するという傾向が非常に色濃く出ることになり、現在のE-A-T強化の流れの最初のアップデートといえます。

2018年7月 スピードアップデート

 

スピードアップデートは、モバイルの表示スピードをランキング要素にしたアップデートです。もともと2010年から表示スピードはランキング要素でしたが今回はモバイルを対象にアップデートしています。

 

ただし、スピードが高ければ高いほど順位もよくなるというものではなく、競合と比較して早いか遅いか、一般的に遅すぎないかどうかなどを判断軸にしている可能性が高く、表示速度を改善したからといって順位は改善しないこともありえます。

2019年10月BERTアップデート

 

BERTアップデートは、AIを用いて検索クエリの文脈を理解して検索結果を返すようにしたアップデートです。

 

単語を中心とした検索結果から意図を理解した検索結果を出力するようになったという点ではハミングバードアップデートに近いものがありますが、BERTを導入したことにより精度が高まり、複数の意味を持つ言葉に対しても文脈から正しく判断することができるようになりました。

 

アルゴリズムアップデートから見るSEO対策

 

コアアルゴリズムのアップデートを見ると検索結果の精度を高めるためにさまざまな工夫をしていることが見て取れます。ユーザーに有益な情報を提供するという点では以前から何も変わっていませんが、傾向を見ると次のような点を重視していることがわかります。

 

  • コンテンツの独自性
  • 高いUI/UX
  • 過剰の広告の回避
  • サイトの信頼性

 

SEOでは高品質なコンテンツが重要といわれるようになって久しいですが、情報の網羅性が高いことはもちろんのこと、独自性がなければ評価がされづらく、広告やモバイル対応、表示スピードなどUI/UXが低いサイトは淘汰される傾向にあります。

 

また、広告が多いことは相対的にメインコンテンツの提供の阻害につながり、分野によってはコンテンツ内容よりも発信者の信頼性の重要度が高まっていることは非常に強く感じます。

 

2020年ころからE-A-T(専門性、権威性、信頼性)が重視されてきています。今後もこの流れは強くなる傾向があることは推測されますが、一方でGoogleはE-A-Tを高めるには長い時間がかかることも示唆しています。

 

早い段階でE-A-Tを高めることを考えると高品質なコンテンツ以外にも外部への情報発信のが必要があり、SEO担当者の枠を越えてサイト管理をすることが重要になってきます。

 

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