アルゴリズムアップデートの歴史から見るSEO対策の本質

SEO対策の本質Googleは過去にコアアルゴリズムアップデートを何回もおこなっています。SEO担当者からすると対策キーワードの順位が下がると今まで積み上げてきたものがなくなったと感じ困惑する場合もあるかもしれませんが、実はGoogleが目指しているものは昔から何も変わっていません。

Googleのアップデートの歴史を知ることはGoogleが目指すものを実現するためにどのように苦心してきたのかを知ることにもなります。

SEO上級コンサルタントコアアルゴリズムのアップデートが頻繁にあって順位変動が毎回下がるのでは困りますが、アップデートを知ることはSEO手法を見直すことにもなります。東京SEOメーカーがコアアルゴリズムのアップデートから見たSEO対策の本質について解説いたします。

 

目次

SEOの歴史と今後のSEO対策

1990年代に初期の検索エンジンが登場しました。検索エンジンは今と違い精度が高くありませんでした。SEOは、国内ではYahoo!Japanがメジャーであり、検索エンジンには人の手により登録されるという仕組みがありました。

その後、Googleの台頭により検索エンジンの順位決定要素としてアルゴリズムが取り入れられる形へと変化します。

それに合わせて「検索エンジンで上位表示させるためのもの」という現在に近い形のSEO対策が主流となっていきました。

「オリジナルコンテンツの充実」といった根本的な価値基準は変わらずあるものの、コンテンツテーマを検索エンジンに正確に伝えるためのウェブサイト作り(html 構造の最適化)といった技術的な側面も重要視されることとなります。

さらに時代が進むと、検索順位の決定要素にサイトコンテンツだけでなく外部サイトからの被リンクが加えられたことで、この要素に着目した多くのSEO対策業者が台頭し、コンテンツの質もサイト内部最適化も無視し、被リンクの数だけで検索順位を操作する手法が流行り始めます。2000年に入ってからもしばらくはこのような小手先の対策が主流でした。

実際、コピーコンテンツや低品質コンテンツなど実質的に価値のない記事を大量にかかえるウェブサイトでも、大量に被リンクを供給することで比較的簡単に上位化が実現でき、この状況は長く続きました。

ところが2011年、Googleのアルゴリズム(順位決定要素)が更新されたことにより正当とは判断しがたかった被リンク一辺倒のSEO対策で成果を得られる時代は終焉を迎えました。

特に注目されるアルゴリズムの更新として、パンダアップデートと呼ばれるコンテンツの品質に関する評価基準の変更と、ペンギンアップデートと呼ばれるサイト内部の不正記述などに対する取り締まり強化があります。これらは現在もさらに精度を向上させ随時実施されています。

また、2013年、Googleはハミングバード(Hummingbird)というアルゴリズムを導入しました。これは会話型検索(conversation on search)の特徴を持ち、検索クエリの単語だけではなく、話し言葉や文章全体を理解しようとするアルゴリズムです。

さらに昨今ではユーザビリティーの高いサイトやユーザーにとって価値が高いと思われる独自コンテンツが高く評価される傾向にあります。コンテンツの内容を正しく検索エンジンに伝えるためにはサイト内部を最適化していくことも必要です。

充分なコンテンツ量とロボットがサーチしやすいサイト構造に加え、評価に値する高品質な被リンクの獲得も順位決定要素の重要な部分であり、これらすべてが的確に対策されてやっとSEO上位表示が可能になります。今後もしばらくはこの流れが続いていくはずです。

 

Googleのコアアルゴリズムアップデートとは

Googleのコアアルゴリズムアップデート(コアアップデート)とは検索結果の改善を目的に、Googleが検索アルゴリズムの見直しをおこなうことをいいます。Googleの検索アルゴリズムは日々細かな改良がなされており、ほぼ毎日修正されていますが、大規模な改善は年に2~4回ほどおこなわれます。この大規模な改善のことをコアアルゴリズムアップデートと呼びます。

コアアルゴリズムアップデートが起こるたびに検索順位が大きく変わるということが起きるため、SEO担当者やWEB担当者には忌避されがちですが、裏を返せば大規模アップデートの際に上位陣に食い込むことができる可能性を示しており、コアアップデートがあったにもかかわらず上がった、または現状維持ができたということは、その時点で正しいSEO対策をしていたという証左にもなります。

なぜGoogleはアップデートを繰り返すのか

コアアルゴリズムのアップデートがあると検索順位が非常に大きく動くことがたびたび起こってきました。これはGoogleが検索エンジンの精度を向上させたために起きたことですが、不正やスパム行為を排除するために実施してきたという側面もあります。

Googleは徹底したユーザーファーストを貫く企業ですので、徹底した結果が現在の姿ともいえます。

アップデートによる順位のブレは生じますが、基本的にはユーザーのためになるコンテンツを提供することがGoogleの目的ですので、有益なコンテンツを作ることができればアップデート対策になるともいえます。

アップデートはほぼ毎日実施されている

Googleは、ほぼ毎日検索結果を改善する小さなリリースをおこなっています。

参考:Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと

そのため、同じ検索キーワードであっても、検索した日によって検索順位にブレが生じます。しかし、毎日の細かなアップデートが告知されることはなく、具体的にどのような変化があったのかを見つけることはできません。

しかし、検索順位に非常に大きな影響を及ぼす大規模アップデートを実施する場合には事後にGoogleが公式で周知することがありました。それでも事前にアップデートがわかることはありませんでしたが、2019年6月からはGoogle公式のTwitterアカウントから事前告知されるようになりました。

コアアップデートにより検索順位が非常に大きく上がったり、反対に大きく下がったりすることがあり、サイトやコンテンツに修正が必要だと思うこともありますが、誤った修正をしてしまうと逆効果です。よく勘違いされるのですが、アップデートにより検索順位が下がったからといって、コンテンツが低く評価されたというわけではありません。検索順位を決めるシグナルの拾い方や重みが変わっただけです。

そのため、コアアップデートにより順位が下がった場合に、何もしなかった場合であっても次回のコアアップデートで順位が戻るということもあります。

2010年以前のコアアルゴリズムアップデート

Googleは2000年9月に検索サービスを開始し、その後、何度も修正を繰り返しながら今の形になっています。ローンチ当初は精度が高かったとは言いがたく、現在でいうところのスパムやブラックハットSEOにより簡単に順位を操作できたのは事実です。

しかし、Googleは検索ユーザーのことを第一に考え、修正に修正を重ね、精度の高い検索結果を返すように改善しています。

コアアルゴリズムアップデートで特に知名度が高いものがパンダアップデート(2011年)とペンギンアップデート(2012年)ですが、それ以前にも以下のようにアップデートは繰り返されてきました。

  • ボストンアップデート(2003年2月)
  • カサンドラアップデート(2003年4月)
  • ドミニクアップデート(2003年5月)
  • エスメラルダアップデート(2003年6月)
  • フリッツアップデート(2003年7月)
  • フロリダアップデート(2003年11月)
  • オースティンアップデート(2004年1月)
  • ブランデーアップデート(2004年2月)
  • ノーフォローアップデート(2005年1月)
  • パーソナライズド検索開始(2005年6月)
  • グーグルローカル導入(2005年10月)
  • ビッグダディアップデート(2005年12月)
  • ユニバーサル検索導入(2007年5月)
  • カノニカルタグアップデート(2009年2月)
  • パーソナライズドサーチアップデート(2009年12月)
  • カフェインアップデート(2010年6月)

2022年9月13日のアルゴリズムアップデート

2022年9月13日にGoogle公式Twitterよりコアアルゴリズムアップデートの事前告知がありました。アップデート実施直後から検索順位が上がった、落ちたという情報が錯綜していますが、ほとんどのアップデートは実施後、完了するまでに2週間ほどの時間がかかりますので、今回のアップデートの最終的な結果は9月下旬になるまでわからないというのが本当のところです。

アルゴリズムアップデート一覧

2010年以前もGoogleはコアアルゴリズムアップデートをおこなっていましたが、一般的にコアアルゴリズムアップデートと呼ばれるものは2010年以降です。

いわゆる大変動は年に3回〜4回あるといわれていますが、判断軸が大きく変わったり、影響が大きかったものに絞っても以下のようなアップデートがあります。

いつ、何が起きたかというよりもGoogleが何を重視しての変更なのかを考えると自ずと対策が見えてきますのでご一読ください。

※名称や時期については公式発表のないものもあります。検索エンジンの方向性の確認という意味でご確認ください。

2011年2月 パンダアップデート

パンダアップデートは低品質なコンテンツのサイトの検索順位を下げ、高品質なコンテンツのサイトの検索順位を上げるアップデートです。

現在では当たり前のことですが、2010年以前は自動生成によるコンテンツや複製されたコンテンツでも上位を取ることができました。しかし、ユーザーにとって有益ではない情報を提供することはGoogleを利用するユーザーの減少につながります。

2011年以降も高品質なコンテンツを優遇するアップデートはありましたが、2016年1月にはコアランキングアルゴリズムに組み込まれ、2017年5月には自動更新されるアップデートになったため、以降はパンダアップデートと呼ぶことはなくなりました。

2011年11月 フレッシュネスアップデート

フレッシュネスアップデートは名称のとおり、情報の鮮度を対象にしたアップデートです。最新情報ほど検索上位に表示されることになり、検索結果全体の35%が影響を受けたといわれる大規模アップデートです。

ただし、情報が新しければ優遇されるというわけではなく、より新しく、より関連性の深い検索結果を出すために以下のような場合に適用されているとされています。

  • 最新の出来事や注目のトピック
  • 定期的に発生するイベント
  • 繰り返し更新されるもの

参考:検索結果がよりタイムリーに(Google japan Blog)

2012年1月 ページレイアウトアップデート

ページレイアウトアップデートとは、ファーストビューに広告が多く、スクロール無しにメインコンテンツが確認できないようなページの評価を下げるアップデートです。

ファーストビューに重要な情報を載せることはUI/UXの観点でも重要です。この部分に広告を多く表示させてしまうことはユーザーにとって有益ではないと判断されての対応と考えられます。

なお、評価を下げるというのは相対的なものであり、ファーストビューに広告を載せてはいけないというものではありませんのでご注意ください。

2012年4月 ペンギンアップデート

ペンギンアップデートとは、外部リンクの質を対象にしたアップデートです。2012年以前は外部リンクの数が検索結果に非常に大きな影響を及ぼしていました。そのため、当時はSEO会社が率先して外部リンクの販売をおこなっていたほどです。

しかし、リンクの数ではなくリンクの質が重要であると判断し、単に外部リンクを付けただけでは効果がなく、数が少なくとも関連性が高く信用できるサイトからのリンクを高く評価するように変更したものがペンギンアップデートです。

当時の影響範囲は非常に大きく、検索上位に表示されていたサイトもペンギンアップデートの影響で順位を大きく落としたということが散見されました。以後は外部リンクに頼らず、コンテンツの質を高め、質の高い外部リンクを徐々に増やすという現在のSEOが主流に変化しています。

 

2012年5月 ナレッジグラフ導入

2012年5月にナレッジグラフの導入が発表され、アメリカから順次検索結果に反映されるようになりました。ナレッジグラフは、検索キーワードに関する情報を検索結果のボックス内に表示する機能です(下画像赤枠参照)。検索結果にビジュアルと概要が表示できるため、インパクトが強く、認知度向上が期待できます。

ナレッジグラフ

2012年8月 パイレーツアップデート

パイレーツアップデートは著作権侵害を行ったサイトを対象に評価を下げることをおこなっています。パイレーツアップデート以前はサイトの著作権が守られていないこともよくありました。特にコピーコンテンツが横行するということもありましたが、現在ではコピーコンテンツが高い評価を受けるということはなくなりました。

健全なサイト運営をしていれば影響のないアップデートではありますが、何気ない行為が抵触することがありますので著作権には注意してください。

2012年9月 イグザクトマッチドメインアップデート

2012年9月のイグザクトマッチドメインアップデートは、キーワードをそのままドメインに使用している低品質のドメイン評価を下げるアップデートです。

例えば、「検索エンジン最適化」で検索した場合に、ドメインが「search-engine-optimization.com」であるサイトが高く評価されるということがなくなったということです。このアップデート以前は検索キーワードとドメイン名が一致すると高い評価を受けるということがありましたので悪用されていましたが、本来はドメイン名ではなくユーザーに対して有益な情報があるかどうかで判断されるべきです。このアップデートにより、ドメイン名を使って誤ったSEO対策をするということがなくなりました。

2013年6月 ペイデイローンアップデート

ペイデイローンアップデートとは、特定の検索キーワードを対象におこなわれた過剰なスパムを実施したサイトの評価を下げるアップデートです。

即日ローンやクレジットカード、アダルト関連のサイトが対象になることが多いのですが、検索順位を上げるためにスパム行為を行っているサイトであれば影響を受けることがあります。即日ローン(ペイデイローン)が特に大きな影響を受けたことから通称としてペイデイローンと呼ばれています。

2013年9月 ハミングバードアップデート

ハミングバードアップデートとは、会話型の検索クエリに対して関連性の高いサイトを検索上位に表示させるアップデートです。

会話型の検索クエリの意図を理解し、キーワードに頼らずとも関連するサイトを上位表示させることができるようになりました。特に音声検索を意識したアップデートと考えられますが、通常のキーワード検索への影響も大きく、キーワードが入っていないページであっても関連性が高いと判断されれば上位表示がされるようになりました。

2014年7月 ピジョンアップデート

ピジョンアップデートは英語圏を対象に行われた地域情報にかかわるアップデートです。のちに行われるベニスアップデートと混合されがちですが、ピジョンアップデートではローカル検索と通常検索を統合したという点で大きく異なります。

日本語圏ではピジョンアップデートはおこなわれていないようですが、Googleの基本的な考え方を押さえるためにも概要だけは知っておいてください。

2014年12月 ベニスアップデート

ベニスアップデートは、ユーザーの位置情報を検索結果に反映させたアップデートです。

例えば、「コンビニ」と入力するだけで自身の現在地周辺のコンビニ情報が出てくるようになったのは、このベニスアップデートの影響です。2012年にアメリカで先行して実施されましたが、2014年に日本でも実施が確認されています。

2015年 SSLアップデート

SSLアップデート(HTTPS/SSLアップデート)は、セキュリティを重視し、サイトを常時HTTPS(SSL化)しているサイトを評価するアップデートです。

ただし、GoogleがSSL化を高く評価したため、SSL化することで順位が上がるという誤った情報が広まっています。正しくは、安全でないサイトよりも安全であるサイトを少しだけ高く評価する、です。そのため、SSL化していなくても上位表示することは可能です(推奨はされません)。

2015年 ランクブレインアップデート

ランクブレインアップデートとは、AIの導入により曖昧なキーワードの検索であっても高い精度で検索結果を返すことができるようにしたアップデートです。

元々は入力されたキーワードを頼りに検索結果を出力していましたが、未知のクエリであってもどのような検索結果を返せばよいのかをAIを用いて精度を高めているのが特徴です。

クエリの意味をよく理解し、非常に高い精度で出力ができるようになったのがランクブレインであり、Googleのアルゴリズムにおいて3番目に重要であるということで非常にインパクトのあるアップデートとなりました。

2015年3月 ドアウェイアップデート

ドアウェイアップデートとは、特定のページへ誘導することを目的に作ったサイトの評価を下げるアップデートです。

ある目的のために低品質なサイトやページを量産することを是正することになりましたので、メインサイトを強化した方が効率的という現在のSEOの主流を作る一助を担っています。

2015年4月 モバイルフレンドリーアップデート

モバイルフレンドリーアップデートは、スマホで表示した際のUI/UXを考慮し、使いやすいページの評価を引き上げたアップデートです。

モバイルでの検索数の増加に伴い、モバイルフレンドリーを強化するようになったのが2015年頃です。ただし、モバイル対応をしたとしても順位が上がるというわけではありませんので注意してください。

2015年11月 インターステイシャルアップデート

インターステイシャルアップデートとは、インターステイシャル広告を使用しているサイトを対象に評価を下げるアップデートです。

インターステイシャル広告は画面を広告で覆ってしまい、本来のコンテンツが見えなくなってしまう点やどこをクリックすれば広告が消えるのかがわかりづらい点などがユーザー満足度を下げると考えられます。

Googleアドセンスなどでもインターステイシャル広告は使われているため、絶対的なマイナスというわけではないと考えられますが、広告はUI/UXを阻害しない程度に押さえた方が無難といえます。

2016年 ポッサムアップデート

ポッサムアップデートは、ローカルランキングフィルターに複数の変更が加えられ、ローカル検索がさらに改善したアップデートです。ユーザーの位置情報とクエリに応じて、ローカルの検索結果が従来よりもさらに多様化しました。

ローカル検索がオーガニック検索から切り離されたため、オーガニック検索で上位表示できなくてもローカル検索で上位表示できるということが起き、現在のMEOにもつながる動きをしています。

2016年5月 リッチカード導入

2016年5月に英語圏でリッチカード(検索上部に検索クエリに関連して表示される画像や動画)が検索結果に表示されるように仕様が変更されました。リッチカードの設定には構造化データのマークアップが必要であり、このころから構造化マークアップが導入されるようになりました。ただし、日本での導入時期は2017年3月からです。

2016年9月 AMP導入

2016年9月からAMPに対応したページを検索結果に表示するようになりました。AMPを導入することでページを高速で表示させることができるため、ユーザーに有益な情報を素早く提供することができるようになりました。

AMPを導入することで検索順位に影響するわけではありませんが、サイト内の回遊率の上昇や離脱率の低下によりサイト評価が高まる可能性があります。

ただし、当初は優遇されていたAMPではありますが、2022年時点では優遇措置もなく、管理の手間が増えるという点で敬遠されがちになっています。

2017年2月 日本語検索アップデート

日本語検索アップデートとは、日本語圏のみを対象に検索品質を高めることを目的にしたアップデートです。

日本語圏のみを対象にしたというのはかなり異例ですが、2016年にキュレーションメディアのコピーコンテンツが大きな問題となり、検索結果全体の信頼性を回復させることを目的にしたアップデートといわれています。

2017年3月 フレッドアップデート

フレッドアップデートは過度の広告や独自性のないサイトの評価を下げるアップデートです。

フレッドアップデートは以降もたびたび行われますが、基本的には独自性と信頼性のあるコンテンツであれば影響を受けないため、以降はコンテンツの重要度がさらに増したといえます。

2017年4月 アウルアップデート

アウルアップデートはフェイクニュース対策のアップデートといわれています。

正確な内容やユーザーに有益な情報が評価されるという点では当然なアップデートといえますが、同時に検索品質評価者ガイドラインの改定やランキングシグナルの調整もおこなわれたということで話題になりました。

2017年12月 健康アップデート

健康アップデートにより医療・健康関連のサイトではより信頼性の高いサイトほど上位に表示されるようになりました。

YMYL(Your Money or Your Life)の分野でも特に生命や健康という非常に重要な分野では信頼性を重視するという傾向が非常に色濃く出ることになり、現在のE-A-T強化の流れの最初のアップデートといえます。

2018年7月 スピードアップデート

スピードアップデートは、モバイルの表示スピードをランキング要素にしたアップデートです。もともと2010年から表示スピードはランキング要素でしたが今回はモバイルを対象にアップデートしています。

ただし、スピードが高ければ高いほど順位もよくなるというものではなく、競合と比較して早いか遅いか、一般的に遅すぎないかどうかなどを判断軸にしている可能性が高く、表示速度を改善したからといって順位は改善しないこともありえます。

2019年6月 The June 2019 Core Update

2019年6月3日にGoogleからコアアルゴリズムアップデートの事前告知がなされました。アップデート自体はそこまで大きな影響があったものではありませんが、今までほとんど事前告知されなかったアップデートが、このアップデートを境に事前告知されるということが非常に印象的です。

2019年10月BERTアップデート

BERTアップデートは、AIを用いて検索クエリの文脈を理解して検索結果を返すようにしたアップデートです。

単語を中心とした検索結果から意図を理解した検索結果を出力するようになったという点ではハミングバードアップデートに近いものがありますが、BERTを導入したことにより精度が高まり、複数の意味を持つ言葉に対しても文脈から正しく判断することができるようになりました。

2019年11月 ローカル検索アップデート

BERTアップデートにより、WEB検索にニューラルマッチング(キーワードが含まれていなくてもキーワードの意味を理解して対象となるページを表示する機能)が導入されました。そして、今回のローカル検索アップデートにより、ローカル検索にもニューラルマッチングが導入されるようになりました。

2020年1月 YMTLアップデート

YMYLアップデートは、YMYL(Your Money or Your Life)領域のキーワードで順位変動の幅が特に大きかったアップデートです。YMYL領域では、E-A-Tが重視されています。E-A-Tとは、下記3つの頭文字を取ったものです。

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

人生に大きく関わるコンテンツの発信には専門性、権威性、信頼性を兼ね備えたものでなければならないというGoogleの強いメッセージを感じたアップデートです。

2020年5月 The May 2020 Core Update

名称はついておりませんが、YMYL領域に大きな影響を及ぼしたアップデートです。2019年12月から世界的なパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で非常に多くの感染症コンテンツが発信されましたが、今回のアップデートによりかなりの是正がされ、情報発信の正確性が問われたアップデートといえます。

2020年8月 インデックスシステムの問題が発生

2020年8月11日早朝に大きな順位変動が見られました。当初は事前告知のないコアアップデートなのか、バグなのかがわからない状況が続き、混乱がありましたが、その後、Googleのインデックスシステムの問題であったことが判明しました。インデックスに問題が起きたため検索順位が大きく変動しましたが、同日の夕方にはほとんどの順位が戻りました。

2020年12月 The December 2020 Core Update

2020年12月3日にコアアルゴリズムアップデートの開始が告知されました。通常は1年間に3回〜4回のアップデートが起こるとされていますが、2020年は5月にアップデートがあった後、大きな動きがなく、12月に2回目のアップデートがなされるという特別な年になりました。一説によるとパンデミックの影響ともいわれていますが、真偽は定かではありません。

2021年6月:ページエクスペリエンスアップデート

ページ エクスペリエンスアップデートとは、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)を評価基準(下記3つ)に組み込んだアップデートです。ランキングに関する影響は少ないとされています。

  • LCP(Largest Contentful Paint):最大視覚コンテンツの表示時間
  • FID(First Input Delay):初回入力までの遅延時間
  • CLS(Cumulative Layout Shift):累積レイアウトシフト数

2021年6月 スパムアップデート

スパムアップデートとは、次のような行為をおこなったサイトの評価を下げるアップデートです。

  • オリジナルコンテンツが存在しない
  • 予想した結果と異なる結果を提供している
  • 隠しテキストや隠しリンクがある
  • ページのコンテンツと関係のないキーワードを詰め込んでいる
  • Googleへの自動化されたクエリの送信をおこなう
  • ブログのコメントスパムを行う
  • リンクプログラムに参加してる

2021年11月 スパムアップデート

6月に続き、次のようなスパムをおこなうサイトの評価を下げるアップデートが実施されました。

  • 低品質なコンテンツ
  • 不正なリダイレクト
  • 隠しテキストのようなのクローキング
  • 不自然な外部リンク(被リンク)

2022年2月 ページエクスペリエンスアップデート

今回のページエクスペリエンスアップデートでは、PC検索に限定して次のような評価基準を組み込んだアップデートです。

  • セーフブラウジング
  • HTTPS対応
  • インタースティシャル
  • コアウェブバイタル

2022年5月 The May 2022 Core Update

今回のアップデートではドメイン評価の比重を下げ、コンテンツ評価の比重を上げたアップデートといわれています。従来はドメインさえ強ければコンテンツの質が悪くても検索上位に表示されましたが、その是正がおこなわれたものと考えられます。また、ドメイン貸しサイトの評価が大きく下がったことでも話題になったアップデートです。

アルゴリズムアップデートから見るSEO対策

コアアルゴリズムのアップデートを見ると検索結果の精度を高めるためにさまざまな工夫をしていることが見て取れます。ユーザーに有益な情報を提供するという点では以前から何も変わっていませんが、傾向を見ると次のような点を重視していることがわかります。

  • コンテンツの独自性
  • 高いUI/UX
  • 過剰の広告の回避
  • サイトの信頼性

SEOでは高品質なコンテンツが重要といわれるようになって久しいですが、情報の網羅性が高いことはもちろんのこと、独自性がなければ評価がされづらく、広告やモバイル対応、表示スピードなどUI/UXが低いサイトは淘汰される傾向にあります。

また、広告が多いことは相対的にメインコンテンツの提供の阻害につながり、分野によってはコンテンツ内容よりも発信者の信頼性の重要度が高まっていることは非常に強く感じます。

2020年ころからE-A-T(専門性、権威性、信頼性)が重視されてきています。今後もこの流れは強くなる傾向があることは推測されますが、一方でGoogleはE-A-Tを高めるには長い時間がかかることも示唆しています。

早い段階でE-A-Tを高めることを考えると高品質なコンテンツ以外にも外部への情報発信の必要があり、SEO担当者の枠を越えてサイト管理をすることが重要になってきます。

ユーザーファーストなコンテンツ作り

Googleのコアアルゴリズムアップデートの歴史では、唯の一度もユーザーファーストのコンテンツが悪影響を及ぼしたことがありません。ユーザーファーストを掲げるGoogleでは当たり前ともいえますが、最終的にはユーザーの利益になる情報を発信することが正しいSEO対策の柱です。

サイト構成やテクニカルSEO、外部リンクなど重要な要素は数多くありますが、優れたコンテンツがなければ絶対に高い評価を受けることはないという意識のもと、ユーザーファーストなコンテンツ作りを実施すべきです。

特に2021年頃からは急激にYMYLやコアウェブバイタルの評価が高まっています。YMYL分野には不用意に近づいてはいけませんが、自社サービスがYMYL分野である場合にはE-A-Tを意識したうえで、品質評価ガイドラインに則ったサイト運営をする必要があります。

コアアップデート後に何もしなかった場合

コアアップデートにより検索順位が大きく下落してしまうことがあります。順位の下落はトラフィックに非常に大きな影響を及ぼしますのでWEB担当者やSEO担当者からすると死活問題です。しかし、順位が落ちたからといって焦って対策をするべきではありません。

コアアップデートは評価軸を変えているだけであり、コンテンツの質が悪いと判断したとは限りません。本当にユーザーのことを考えて、高い質のコンテンツを作っているのであれば、次回のコアアップデートで順位が戻る可能性があります。

特に悪質なSEO業者はコアアップデート後に営業をかけて、自社の対策を施すことがありますが、もともと順位が高かった場合には元に戻る可能性があることを考えると費用の無駄になります。SEOは中長期で考える必要がありますので、自社の方針が変わっていないのであれば地道なコンテンツ制作と情報発信を繰り返す必要があります。

下落した順位はいつ戻るのか

コアアップデートにより下落した順位がいつ戻るのかという問いは頻繁にありますが、答えられないというのが事実です。コアアップデートで下落したサイトは基本的にはコアアップデートでしか戻りません。その意味では次回のコアアップデートに期待ができますが、1年後かもしれませんし、2年後かもしれません。大事なことはGoogleを見てSEO対策をするのではなく、ユーザーを見て有益な情報発信を心がけることです。

まとめ

SEO上級コンサルタントGoogleは、検索サービスを開始して以来大規模なアルゴリズムアップデートを繰り返してきました。Googleの挙動により収益が大きく変わるという側面がありますので、Google対策への動きが必要なのは事実です。しかし、Googleはユーザーファーストを考えてアップデートをおこなっていますので、最終的に評価されるのはユーザーファーストを貫いたサイトだけです。Googleは有益な情報を発信するための助けとして、ウェブマスター向けガイドライン品質評価ガイドラインを公開しています。ここにはGoogleの考えやユーザーファーストとはどういうことなのかが非常に色濃く反映されていますので、熟読したうえでサイト改善に努めてください。

 

 

この記事の監修者

上級SEOコンサルタント

上級SEOコンサルタント 坂口 直樹

新潟大学大学院を卒業後、事業会社で10年働く間にSEOに出会う。自身でサイトを多数立ち上げ、実験と検証を繰り返しながらSEOを研究。お金に変えることを目的とはせず、ユーザーに何が有益かを問い続け改良を繰り返すうち、「インターネット上の真実ではない情報を正してユーザーのためになる情報を発信する」という天啓を得る。現在は東京SEOメーカーの上級SEOアドバイザーとしてアサイン。

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