[2022年完全版]SEOとは?SEO対策最新ガイド【上位表示の対策を解説】

SEO初心者は、あわせて下記の6項目もチェックしましょう。
SEO /検索エンジン最適化とは
現在ではほとんどの人がインターネットおよび検索エンジンを日常的に利用しています。
ユーザーがGoogle,Bingやその他の検索エンジンでサービスや貴社商品を検索する時に、検索結果でのページの可視性(見られること)が高ければ、見込み客や既存客をより集客することができます。
可視性を高めるには、サイトを検索クエリ(ユーザーが検索するキーワード)で上位表示することが近道となります。サイトを上位表示させるために検索エンジンにサイトを最適化することをSEOといいます。SEOの成功がビジネスの成功へとつながります。
SEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称です。検索エンジンの検索順位で上位表示するように調整していくことです。Googleやyahoo!やBeingといった検索エンジンで検索すると、検索キーワードに対し適切だと判断されたWEBサイトが順番に表示されます。SEO対策とは「狙うキーワードでの検索結果上位に、自身のサイトが表示されること」を目指し対策を行っていくことをいいます。
下図をご覧ください。自然検索で表示される枠がSEOです。その上に広告枠(リスティング広告)、右にGoogle my businessが表示されます。
SEOのメリットと特徴
SEOでは、一度、検索クエリで上位表示すると、何回クリックされても費用はかかりません。下図のように表示回数とクリック数がいくら伸びても費用はかかりません。

このことから、長期的には、SEOでの上位表示を目指す施策をしていくのが良いでしょう。
SEOのメリットのひとつは、
検索上位に表示され、アクセスが伸びてもそのアクセスに対しての広告費を検索エンジンに払う必要がないという点です。
リスティング広告はクリックごとに課金されますし、アフィリエイトなら成約ごとに、そしてバナー広告などの純広告は期間や出稿量に比例して費用が必要です。
SEOでは何回クリックされても費用が発生しませんし、検索エンジンに評価され続けている限り追加費用なしで集客し続けられます。
また検索結果の上位に表示されるほど集客も成功しやすくなります。
なおGoogleの検索結果の表示順位とクリック率は図のようになっています。
Google検索順位別クリック率(2020年) 参考:SISTRIX
検索順位 | クリック率 |
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
この図からは上位表示になればなるほどサイトへの流入が増える傾向にあることが分かります。サイト流入およびサイト閲覧者が増えれば集客や収益増加へと繋げやすくなることでしょう。
なぜSEOはマーケティングにとって重要なのか

上図をご覧ください。SEOは、デジタルマーケティングでも基本的な部分です。検索によって人々は様々な情報やサービスにアクセスしています。検索が他のマーケティングチャネルを補完するほど重要なポジションにいます。競合他社よりも検索結果が上位に来れば、ビジネスの収益が大きくなりますので、SEOの成功は欠かせません。
しかし、検索結果を表示するGoogleのアルゴリズムは、過去数年にわたって進化しており、一朝一夕の対策では太刀打ちできません。最近では、検索結果の豊富な結果やナレッジパネルなどの機能により多くの情報がユーザーに提供されています。
このように、SEOは、マーケティング全体の柱となる基盤部分です。ユーザーがWEBマーケティングにおいて何を望んでいるか(検索意図)を読み理解したらSEOを中心にマーケティングキャンペーンをSNSや広告に横展開していく事ができます。
SEOはどのように機能しているか
GoogleやBingなどの検索エンジンは、ボット(一定のタスクや処理を自動化するアプリケーションやプログラムのこと)を使用してWEB上をクロールしています。リンクをたどりサイト間を移動してページをデータベースにインデックス(登録)します。
検索エンジンは、「クロールとインデックス作成」のプロセスを通して、インターネット上で利用可能なすべてのコンテンツ(Webページ、PDF、画像、ビデオなど)を検出しています。
インデックスは、データベースなので、図書館のスタッフが本(またはWebページ)を引き出して、ユーザーが探しているものを正確に見つけるのに役立つ巨大な図書館のようなものと考えてください。
次に、アルゴリズムは、200以上のランキング要素またはシグナルを考慮してインデックス内のページを分析し、特定のクエリの検索結果に表示される順序のページを決定します。よってSEOで検索上位に表示するページは、これらのアルゴリズムにより高い評価を受けたページであり、信頼性が高いと言えます。
検索アルゴリズムは、検索クエリと関連性のある信頼できるページを表示し、ユーザーに効率的な検索エクスペリエンスを提供するように設計されています。これらの要素を念頭に置いてサイトとコンテンツを最適化すると、ページが検索結果で上位にランク付けされるのに役立ちます。
検索エンジンのアルゴリズムにあったSEO対策を
SEO対策で上位表示をしていくには、アルゴリズムにあった対策をしていくことが非常に大事です。
「ユーザーに検索キーワードに合った有益なコンテンツを表示させる」というGoogleアルゴリズムの方針の基本を守りながら、サイトコンテンツの充実や優良な被リンク獲得を同時に行うことでWEBサイトを育てていかなければいけません。
SEO対策が一般的となってきた現代では対策を全て的確に行わない限り、検索順位の上昇は難しく
「頑張って対策したのに順位が上がらない……」
なんて事態にならぬよう、効果が出るSEO対策方法を見極めましょう。
検索アルゴリズムの仕組み
「検索アルゴリズムの仕組み」というGoogle公式ドキュメントではGoogleのランキングシステムについて言及されています。
ランキングシステムは一連のアルゴリズムで構成され、1つのアルゴリズムではありません。
検索アルゴリズムがランキングを決める要因は様々です。
検索クエリとページの関連性や有用性、ソースコードの専門性やユーザーの位置情報なども参考にされます。コンテンツの鮮度が何よりも重要ですが、最近では外部の検索品質評価者による評価も影響があります。
検索品質評価者は、Googleのガイドラインに準拠して目視でサイトを評価していきます。2022年2月時点で、383,605 件の検索品質評価テストがされたことを公表しています。
Googleのガイドラインを参考にする
Yahoo!がGoogleの検索エンジンを採用したことにより、現在の検索エンジンのシェアは95%以上をGoogleが占めています。したがってSEO対策を行っていく上ではGoogleの考え方や評価の基準を知っておくことはSEO対策で非常に大事です。
そのためにもGoogleが公式に発表している情報をチェックしながら対策を行っていくことをおすすめします。
中でも必ず確認しておきたいものとして「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」があります。Googleからペナルティーを受けないためにも、しっかり頭に入れておきましょう。
また初心者は是非「検索エンジン最適化スターターガイド」も参考にしてください。こちらのページにはSEOについての基本が書いてあります。
Googleの考えを知る
Google の使命は、”世界の情報を整理して誰もが便利に利用できるようにすること”です。
そのためにGoogleが求めることは
- 検索クエリと最も関連性と信頼性の高い情報を表示する
- ユーザーの情報アクセス機会を確保する
- 最も役に立つ形で情報を表示する
- プライバシーを保護する
- 広告以外に有料で検索結果順位は上げられない
- オンラインサポートを行う
これら検索に対する Google のアプローチは把握しておきましょう。
google.comの左上に“Google について”というリンクがあります。
ページにとんでみると、大きくGoogleの使命(ミッション)が書かれています。
Googleの200以上ある検索結果のアルゴリズムの根本にはGoogleの使命があり、この使命を実現するためにアルゴリズムが作られているのです。
世界中のユーザーがGoogle検索で情報取得することによって、Googleにユーザーが集まります。
ユーザーが集まるからこそ、リスティング広告などの広告を企業が出稿しますので、これがGoogleの大きな収益となっています。ですからユーザーがGoogle検索を使わなくなってしまうと、Googleとしては困ってしまうことになります。
よってGoogleはユーザーの心をつかむために、検索するユーザーが一番欲しい情報を提供したいのです。
SEO対策を行う上で、これは非常に重要かつ押さえておきたい点です。
ここからはさらにGoogleのことを勉強していきましょう。
Google会社の使命
Google が掲げる 10 の事実というページがあります。
ここに、Google哲学の神髄があると言ってもよいでしょう。
以下は引用となります。
Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。Google は随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
以上となります。
詳しく解説していきましょう。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。
■解説■
デザインを評価して検索順位を上げたり下げたりするGoogleのアルゴリズムはないようです。しかしながら、ユーザビリティの良いサイト、いわゆる使いやすく見やすいサイトやクリック導線がわかりやすいサイトなどデザイン性が高いサイトはユーザーの滞在率があがります。滞在時間が長いサイトはユーザーに支持されているサイトなので順位を上げる要素となります。(滞在時間が長いと上位表示させるというアルゴリズムは無いようですが)
しかしながら、サイトに訪れてもすぐユーザーが離脱してしまうサイト、直帰率の高いサイトは問い合わせまでいかないので結局は滞在時間を長くする仕掛けづくりやデザインは必要になります。
Googleの10の事実の1を読むだけでもGoogleも完成度の高いデザインを目指しているとありますので、訪れたユーザーに「もっと違う作りならいいのに」なんてことを思わせないデザイン性の高いサイトを作っていくことが大事なのです。ユーザーのユーザビリティを常に考えユーザビリティの高いサイトを目指しましょう。
2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Google は検索を行う会社です。検索問題を解決することだけに焦点を置いた世界最大級の研究グループを有する Google は、自分たちにできることが何か、それをもっとうまくやるにはどうすればいいかを知っています。複雑な問題も反復に反復を重ねて解決し、すでに膨大なユーザーが情報をすばやくシームレスに検索できているサービスに対しても、絶え間ない改善を続けています。検索分野で培った技術は、Gmail、Google マップなどの新しいサービスにも応用されています。Google では、他の分野でも検索技術を活用することで、ユーザーが生活のあらゆる面においてさまざまな情報にアクセスして利用できるよう努力を続けています。
■解説■
つまりユーザーが欲しいそのマーケティングに合わせた商品やサービスの開発ができているということです。また、この文章では「Google“も”常に絶え間ない改善を続けている」と述べていることから、皆様の自社サイトも常に改善を続け、サイト更新頻度も頻繁に行うことがサイトの高評価につながることが推測できます。
3. 遅いより速いほうがいい。
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。Google は、Google のサイトのページから余計なビットやバイトを削ぎ落とし、サーバー環境の効率を向上させることで、自己の持つスピード記録を何度も塗り替えてきました。検索結果の平均応答時間は 1 秒足らずです。Google が新しいサービスをリリースするときには、常にスピードを念頭に置いています。モバイルアプリをリリースするときも、新時代のウェブにふさわしい高速ブラウザの Google Chrome をリリースするときも同じです。今後も、さらなるスピードアップを目指して努力を続けていきます。
■解説■
Google の調査結果では「サイト表示までに3秒以上かかると、53%のユーザーは離脱する」「表示速度が1秒から7秒に落ちると、直帰率は113%上昇」という情報を公開しています。このことから、特にスマホやモバイルサイトは表示速度が遅いとすぐにユーザーは離れていってしまうことが確信できます。よってGoogleには、ユーザー離れを一番嫌うのでそういうサイトは上位表示しないアルゴリズムが実装されているのです。モバイルの表示速度を速めるためにはサイトのAMP化が有効になってきます。(→AMPとは)
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google では、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。
■解説■
この文章ではGoogleの外部リンクについての重要性を述べています。興味深い発言があります。
Google社の最高経営責任者(CEO)のラリー・ペイジ氏は、「“ウェブ全体をダウンロードして、リンクだけを保存したらどうだろう”というアイデアが出ただけの当時は検索エンジンを作ろうとは思ってもいなかった」と言う発言です。
リンクを元にウェブページをランキングすることでよりよい検索結果が生まれたのが、Google検索の誕生です。このことにより、どれだけリンクの存在が重要であるかがわかります。
内部対策がSEOのメインとなりつつある現在でも、きちんとした条件を満たしてさえいれば、外部リンクのパワーはまだかなり強く効果はそれなりにあります。ただし低品質の外部リンクは、評価を落とす可能性があるので気を付けましょう。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。Google は、モバイル サービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。スマートフォンから Google 検索にさまざまな方法でアクセスできるだけでなく、メールを読んだり、カレンダーでイベントを確認したり、動画を見たりなど、世界中のあちこちからスマートフォンをさまざまな用途に使えるようになりました。また、無料のオープンソース モバイル プラットフォームである Android では、さらに画期的な革新をモバイル ユーザーに提供したいと考えています。Android は、インターネットの土台にあるオープン性をモバイルの世界にもたらすものです。Android によって、ユーザーの選択肢が広がり、先進のモバイル体験が可能となるだけでなく、携帯通信事業者、メーカー、デベロッパーにとっては、新たな収益機会が生まれます。
■解説■
スマホが普及した現代では「モバイルファースト」が非常に大事であると述べています。
モバイルSEOを勉強することで、効果を得やすくなるでしょう。
あらゆる業種ですでにPCサイトよりもモバイルのスマホページの閲覧数が増えていることが数字で出ています。レスポンシブWEBデザインやスマホ専用サイトを構築 するのは必須となっています。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
Google は営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトやその他のウェブサイトに有料広告を掲載することで収益を得ています。世界中の数多くの広告主が AdWords で商品を宣伝し、数多くのサイト運営者が Google の AdSense プログラムでサイトのコンテンツに関連する広告を配信しています。広告主だけでなく、すべてのユーザーの皆さんにご満足いただくため、Google では広告プログラムとその実践について次のような基本理念を掲げています。
- 検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。Google は、広告というものはユーザーが必要としている情報と関連性がある場合にのみ役立つと考えています。そのため、検索結果ページに広告がまったく表示されない場合もあります。
- 派手な広告でなくても効果は上げられると Google は考えています。ポップアップ広告は邪魔になってユーザーが見たいコンテンツを自由に見られないので、Google では許可していません。Google は、閲覧しているユーザーに関連性のあるテキスト広告のほうが、ランダムに掲載される広告よりずっとクリック率が高いことに着目しました。企業の規模には関係なく、あらゆる広告主がこのターゲット広告を利用できます。
- Google が掲載する広告には、スポンサーによる広告リンク(スポンサーリンク)であることを必ず明記しているため、検索結果の完全性が損なわれません。Google が検索結果のランクに手を加えてパートナー サイトの順位を高めるようなことは絶対にありません。PageRank は、お金で買うことはできません。Google のユーザーは Google の客観性を信頼しているのであり、その信頼を損なって短期的に収益が増加しても意味がないのです。
■解説■
また同時に、ポップアップ広告などのユーザーの利便性を損なう広告はSEO的にも評価が下がることも公表しています。このことから、SEOは地道に努力を続けていかなければならない施策であることがわかります。お金を使うならサイトのコンテンツ追加のために使うことが一番の近道かもしれませんね。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
Google が他のどの検索サービスよりも多い HTML ページのインデックス登録に成功した後、Google のエンジニアたちは、簡単には検索できない情報に目を向けました。その一部は、電話番号や住所、事業別ディレクトリなどで、新しいデータベースを統合するだけで検索可能になりました。しかし、中にはもっと工夫が必要なものもありました。たとえば、ニュース アーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍を検索する機能です。Google の研究者たちは、今後も世界中のあらゆる情報を検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。
■解説■
度重なるコアアップデートでも低品質なサイトは順位を落とし、高品質なWEBサイトが上位表示に残るようになってきました。現在では、画像認識やPDFなども認識し、データベースに保存(インデックス登録)しています。このことからサイト下層ページにPDFの書籍を入れたりするのもよいことがわかります。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
Google の創業地はカリフォルニアですが、全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。そのため、60 以上の国にオフィスを構え、180 を超えるインターネット ドメインを有し、検索結果の半分以上を米国外のユーザーに提供しています。Google の検索インターフェースは 130 を超える言語で利用でき、検索結果を自国語のコンテンツのみに制限できる機能もあります。さらに Google では、その他のアプリケーションやサービスについても、できるだけ多くの言語と利用しやすいフォーマットで提供することを目標としています。Google の翻訳ツールを使用すれば、自分の知らない言語で書かれた地球の反対側のコンテンツも読むことができます。こうしたツールやボランティア翻訳者の力を借りて、世界中のさまざまな国や地域に対し、サービスの多様性と品質を大幅に向上させることができました。
■解説■
Googleは世界規模で展開していますが、各国によってSEOの検索結果の出方は微妙に違います。しかし全ての国において、この同じ哲学の元に検索アルゴリズムが構築されているのです。
世界各国のGoogleのURLは違いますが、基本的なアルゴリズムは同じです。国によって使われている検索ツールは違ってきます。海外SEOのページでチェックしてみましょう。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
Google の共同創設者は、仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけないという考えで会社を作りました。適切な企業文化があるほうが、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなると Google は考えています。企業文化とは、ラバランプやバランスボールのことだけではありません。チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りが会社全体の成功につながるということを強調しています。Google は社員を厚く信頼しています。Google の社員たちはさまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。打ち解けた雰囲気の中、カフェ、チーム ミーティング、ジムなどで生まれた新しいアイデアは、またたく間に意見交換が進み、試行錯誤を経て、すぐに形になります。こうしたアイデアが、世界展開を視野に入れた新しいプロジェクトの出発点になることもあるかもしれません。
■解説■
Googleの企業文化についての文章ですが、このことから、自社サイトにも自社の企業文化の説明ページを設けて詳しく説明するのもよいのだろうと推測することができます。
説明ページを設けることでそのサイトのオリジナリティが高まりますので、検索アルゴリズムの高評価を得られる可能性があるでしょう。会社理念や会社概要は特に重要です。
10. 「すばらしい」では足りない。
Google にとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。Google では、まだ達成できないとわかっていることを目標に設定します。そうすることで、目標達成に向けて全力を尽くし、期待以上の成果を残せるからです。Google は、技術革新を繰り返し、機能性の高いサービスに対して、さらに期待を上回る改良を加えています。たとえば、正しいスペルの単語を入力したときに正常に検索されるのを見たあるエンジニアは、スペルが間違っているときの処理方法について改善の余地を見出し、直感的で役に立つスペル チェッカーを開発しました。
たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなく Google の問題です。Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。たとえば、Gmail を始めたときには、当時のどのメールサービスよりも多くの保存容量を提供しました。今考えると当たり前のサービスですが、そう思えるのは、現在 Google のメール容量が新たなスタンダードになっているからです。このような変化をもたらすのが Google の望みであり、新たな一歩を踏み出す方向を Google は常に探しています。つまり、現状に満足しないことが Google のすべての原動力となっているのです。
■解説■
今後のSEOがどんな方向に向かっていくのがわかる文章ではないかと思います。特に“Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています”という文章からも、このことを拾い取ったサイトページやそのWEBサイトがGoogleから高評価を得ていくのがわかります。
具体的に言うと、ある対策ワードにおいて、競合や自社サイトがまだアプローチしていないテーマや企画でコンテンツを持てば、上位表示する可能性が高いということです。これはコンテンツSEOに続きます。アイデアをひねって他社のマネではないオリジナルのコンテンツ作成を行っていくことが大切です。
初心者がおさえておくSEO対策のポイント
ここからは初めてでも取り組みやすいSEO対策の方法をまとめていきます。
突然ですが、マズローの5段階欲求はご存知でしょうか。人間には5段階の欲求があるとする心理学理論のことです。人間の欲求は行動に現れますので、その観点ではマズローの法則はビジネスに活かすことができます。マーケティングでは、人間の欲求を理解して、行動を把握することが非常に大事です。
さて、このマズローの法則の階層をSEOにも当てはめて考察していきましょう。
マズローの法則の階層
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 社会的欲求
- 承認欲求
- 自己実現の欲求
これをSEOのニーズの階層に当てはめてみます。
SEOニーズの5段階
- クロールアクセシビリティ(クロールされないと始まらない)
- コンテンツの充実(ユーザーが求めるコンテンツがないと始まらない)
- キーワード調査と最適化(検索クエリに対応しないとユーザーに届かない)
- 被リンク獲得(他者に紹介リンクをもらわないと評価が上がらない)
- UX,CROなどの改善(更なる成功への改善をしないとよくならない)
このように、優れたSEOの基盤は、クロールのアクセシビリティを確保することから始まり、そこから段階的に進んでいきます。
5段階に分けてSEOで上位表示するのに必要な成功要因を見ていきましょう。
クロールアクセシビリティ
優先順位の第1段階は、クロールアクセシビリティですが、SEO内部対策のことです。オンページSEOとも言います。サイトアーキテクチャ(サイト構成)を優れたものにして検索エンジンとユーザーがサイトへアクセスしやすくなるように施策していきます。
SEO内部対策で大事なポイントは4つ
- クローラビリティの高いサイト
- HTMLソースコード(タグ)
- ユーザビリティの高いサイト(サイトスピード・モバイルフレンドリー)
- HTTPS
です。
それぞれ解説します。
クローラビリティの高いサイト
検索エンジンは、ウェブクロールソフトウェア(GoogleはGooglebotと呼ばれ、BingはBingbotと呼ばれます)を使用して、サイトのページを読み取り、検索可能なインデックス内にそれらのコピーをコンパイル(変換)します。検索エンジンがサイトをクロールしやすくすることをクローラビリティと言います。
クローラビリティの高いサイトとは、ロボットが読みやすいW3C準拠のhtmlコーディングをして「検索エンジンが見つけやすく理解しやすいサイトにする」ことです。
そのために、サイト内部にパンくずリストを設置して適切な内部リンクとディレクトリ構造にします。URLの階層も4階層以上になるとロボットがクロールしないケースが出てくるので浅い階層にします。頻繁にサイトマップを送信してサイト更新をロボットに伝えることもロボットのクロールを助けるため、クローラビリティの向上につながります。
HTMLソースコード(タグ)の最適化
検索エンジンがページの内容を理解するために使用する最も重要なHTMLシグナルは、タイトルタグです。キーワードを内包したわかりやすいタイトルにしましょう。
下記重要な6項目を解説します。
- タイトル
- メタディスクリプション
- 見出しと本文(重複コンテンツ)
- 画像ファイル名(ALT属性)
- 構造化データ
特に、サイトタイトルと下層ページのタイトルが重要です。全ページのメタディスクリプションも次に重要な要素です。画像のalt属性は、逆に対策ワードを入れすぎてスパム扱いになるケースもありますので注意が必要です。
タイトルのポイント
SEO内部対策で順位に直結する最重要項目は、なんといっても “タイトル(tittle)” です。検索エンジンはまずサイトタイトルから「何のサイトであるか」を認識するため、上位表示したいキーワードを対策サイトの一番左側に持ってくることで効果が高まります。
- 最上位表示させたいワードは一番左へ。
- 極力文字数を30文字以内に調整
- トップページと2階層目以降のタイトルの調整
具体的に東京SEOメーカーのサイトで説明します。
【例:東京SEOメーカーのタイトル】
<title>格安SEO対策の東京SEOメーカー~(略)</title>
↑「格安SEO対策(=上位表示させたいキーワード)」が一番左に存在。
<title>料金 | 格安SEO対策の東京SEOメーカー</title>
<title>申込み | 格安SEO対策の東京SEOメーカー</title>
↑「<title>ページタイトル|トップページのタイトル</title>」
という形でキーワードに対して最適化。
次に、見出しのh1~h6タグも有効に使えばサイトタイトルに使った対策キーワードをより強くすることができます。サイトタイトルには対策ワードを入れ、見出しには類義語や言い回しを変えた意味の同じワード等を入れることも効果的です。
メタディスクリプション
メタディスクリプションはページの説明文です。ランキングに影響する要素ではありませんが、SEO成功には欠かせない対策したい要素です。125文字前後でサイトページの説明をしましょう。対策ワードを入れて文章を構築すると良いです。
>>SEO効果がない?meta descriptionを設定する理由
見出しと本文(重複コンテンツ)
見出しは、コンテンツの主要なセクションを整理したりカテゴリ分けするために必要です。見出しはh1、h2タグが重要です。キーワードを使用して検索エンジンによりよく理解させることが重要です。
見出しの下にコンテンツの本文が来るわけですが、重複コンテンツは絶対に避けてください。重複コンテンツとは、コピーコンテンツともいわれ別のWEBサイトのコンテンツと同一か非常に酷似したコンテンツの事を指します。
Googleはこの重複コンテンツに対して非常に厳しく評価を下げます。
なぜなら、Googleは検索するユーザーに対してできるだけ幅広い情報を与えたいと考えているため、同じような内容のコンテンツが書かれているWEBサイトはユーザーの情報取得の機会損失につながるからです。
画像ファイル名(ALT属性)
画像ALTテキスト(alt属性)は、画像とは何か、画像がページに何のためにあるのかを説明するHTMLです。altに画像の説明文を入れておくと、画像検索にも引っ掛かってくるようになります。
構造化データ
構造化データにより、検索エンジンはページのコンテンツをよりよく理解できるようになります。構造化データは、コンテンツの内容を1つの「言語」で検索エンジンに伝えることができるコード形式です。特定のスキーママークアップ(コード)を使用すると、検索エンジンがページのコンテンツと構造を簡単に理解できるようになります。
とくに有名なボキャブラリーは「Schema.org」です。Schema.orgは、GoogleやYahooなどが共同でサポートしており、日々規格の拡張が進められています。
ユーザビリティの高いサイト
ユーザビリティ(usability)とは、「use」と「ability」を合わせた造語で、「有用性」「使いやすさ」「使い勝手」の意味です。ユーザーがサイトを使いやすく欲しい情報がすぐに手に入るサイトコンテンツはユーザビリティが高いといえます。
ユーザビリティは、サイトの表示速度が速く機能性が優れていたり、カテゴリーやメニューなどの情報の仕分けがうまくできていると向上していきます。そのためには、サイトのディレクトリ構造や内部リンクを見直す必要があります。
モバイルフレンドリー
ユーザービリティを高くするには、モバイルサイト(スマホサイト)が欠かせません。
現在では、日本でのクライアント端末別の普及率はスマートフォンが49.8%、タブレット端末が20.1%、PCが97.0%という調査結果があります。(※IDC Japan調べ)
リスティング広告やSEOでもスマートフォンからの検索ユーザーがPCからの検索ユーザーを超え、はるかに多くなってきています。今後、スマートフォン対策をしていくのは必須です。さらにGoogleも2015年4月にモバイルフレンドリーに対応しているかどうかによってWEBサイトの評価を決定するアルゴリズムを導入しました。
モバイルフレンドリーとは、サイトがスマホやタブレットで表示した際に見やすいサイズに最適化されていることを言います。読み込み速度の遅さ、不適切なフォントサイズ、タッチ要素が近すぎるなどはモバイルフレンドリーではないので修正が必要です。
Google Search Consoleの「モバイルフレンドリーレポート」で大きな問題が発生していないかどうかだけは定期的に確認しておくと良いでしょう。
- コンテンツの幅が画面の幅を超えています
- テキストが小さすぎて読めません
- クリックできる要素同士が近すぎます
これらの問題がモバイルフレンドリーレポートでわかりますので、対応しましょう。
また、モバイルサイト、スマホサイトは特にサイト表示スピードが速いことも重要です。
表示速度を早くする
表示速度の原因を抽出してくれるツールにPage Speed Insightsがあります。必ず、PC版とモバイルのスピードをチェックしましょう。スピード改善の具体的な施策も提示してくれるありがたいツールです。
表示速度を早くするには、フロントエンド側での高速化とバックエンド側での高速化の方法があります。
フロントエンド側では、HTML・CSS・javascriptなどのファイルの仕分け、画像の圧縮、不要なデータの削除があります。1つのWEBページが表示される時、開くファイルの数だけサーバとの通信が発生します。
つまり、ファイルの数をまとめたり削減することにより通信回数を削減すれば表示速度の改善が期待できるのです。詳しくは、Page speed insightでご確認ください。
HTTPS
Googleは、ユーザーを守るためにHTTPSを推奨しセキュリティを強化しています。HTTPSはもはや必須です。
>>HTTPS(SSL化)の設定方法とSSL化する理由まとめ
コンテンツの充実
現代は「品質の良いサイトコンテンツが残っていく時代」だといえます。
「Contents is King」(コンテンツが王様だ)と言う言葉がありますが、SEOについて考える時、質の高いコンテンツを作ることこそが最重要課題です。
コンテンツの充実こそが最も重要ですが、どういったコンテンツがよいか4つにまとめました。
- 品質の高いコンテンツ
- キーワード最適化されたコンテンツ
- 新鮮なタイムリーのコンテンツ
- 質問に答えるコンテンツ
品質の高いコンテンツとは
コンテンツを作成するときは、必ず、ユーザーが何を求めているか考えます。ユーザーインテント (検索意図)を調べ、特定の検索クエリに1位表示するページとして確信が持てるかどうか。品質を追求するとは、そういうことです。競合サイトよりも正確で包括的、独創的で1位に表示されて当然だと思えるほどの品質を目指してください。常にユーザーの事を考えましょう。
Googleの検索品質評価ガイドラインは、高品質のコンテンツの特性をタイプ別に分類しています。
- 情報コンテンツは、正確で、包括的で、独創的で、専門的に提示されている必要があります。
- 芸術的なコンテンツは、独創的でユニークで、高度なスキルを伝えるものでなければなりません。
- ニュースの内容は、詳細で、よく引用され、正確で、オリジナルのレポートが含まれている必要があります。
YMYLのコンテンツは注意する
YMYLとは、”Your Money or Your Life” の頭文字を取った略称ですが、その意味は、お金や健康などの業界、業種のサイトでは、独自のGoogleの検索品質評価ガイドラインがあり、そのサイト評価には通常の評価基準よりも、より厳しい基準で評価を行っているということです。
YMYLは、E-A-Tと大きくかかわりがあり、必ずE-A-Tも押さえておきましょう。YMYLのジャンルのサイトはGoogleのアルゴリズムが信頼性、専門知識、信頼性(EAT)に重点を置くので、特にこれらの基準に注意を払う必要があります。
自分のサイトがYMYL対象のサイトかどうか必ずチェックしてSEO対策を進めていきましょう。
E-A-T
E-A-Tとは専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness )の頭文字を取った言葉で、YMYLページもほとんどの場合で大きくかかわってきます。
Google が作成した「検索品質評価者向けガイドライン」やE-A-Tについて記載のある「Google検索セントラルの品質評価ガイドラインと E-A-T について」を参考にして権威性のある信頼に足るサイト作りをしていきましょう。
E-A-Tは、Googleのロボットがサイトやページを評価する評価軸ですが、主に
- ページとコンテンツのタイプ
- コンテンツの作成者
- 運営者情報
を参考にしています。
参考:E-A-T and SEO for Google: Everything you need to know
キーワード最適化されたコンテンツ
ユーザーが検索するキーワードを調査して、ユーザーが関心のある検索クエリとユーザーのニーズの性質(ナビゲーション、情報、トランザクション)を把握しましょう。月間検索件数の多いキーワードに最適化したコンテンツであれば、検索者数は増えますが、競合も増えます。
キーワード最適化されたコンテンツとは、調査して対策するキーワードをコンテンツの本文、小見出し、タイトルにそれらのキーワードを含めてコンテンツを作成するという事です。
ここで、気を付けたいのは、過度にキーワードを入れないことです。現在では、BARTアルゴリズムで自然言語をかなり理解できるようになっています。
また、検索クエリに合致したコンテンツの種類を把握することは難しいです。キーワードの種類によってユーザーインテントが違うからです。調査したキーワードに対してGoogleがどのサイトを上位表示しているか調べてみましょう。コンテンツの種類を理解することは、作成する必要のあるコンテンツがわかります。
新鮮なタイムリーのコンテンツ
Googleは新鮮な情報を高く評価します。逆に、古くなった情報を嫌いますので、古いコンテンツはどんどん削除しましょう。人気のトレンドや最新ニュースのコンテンツを作成することで鮮度の高いコンテンツを実装し高い評価を検索エンジンに受けることができます。
QDF(クエリに対する鮮度)は時間の経過とともにさがるので、コンテンツもある期間を過ぎたら、新しくリライトして再作成をする方が良いです。
質問に答えるコンテンツ
ユーザーの質問に答えるQ&Aは評価の高いコンテンツページの1つです。ユーザーのニーズを満たす質問に答えることに価値があります。検索エンジンの目的は、ユーザーの検索意図に直接的に回答したいので、検索エンジンの意図と合致することになります。
以上、4つのポイントを理解して、ユーザーにとってどれだけ有益な情報を提供できるかにこだわり、コンテンツを充実させていきましょう。
常に新しい情報を発信し、独自の1次情報をわかりやすく伝えることです。そのためには、コンテンツマーケティングを理解する必要があります。
コンテンツマーケティングでは、付加価値の高いコンテンツを継続して提供することが重要です。自社のノウハウや強みを無料で公開することで、その分野のエキスパートとして評価を高めブランド力がついてきます。このことがSEOでも権威性(E-A-T)を高め、評価が上がりますし、長期的にはファンが増えて売り上げにもつながるのです。
コンテンツを充実させるには、パンダアップデートの理解と重複コンテンツの注意も必要です。
パンダアップデート
パンダアップデートとは、WEBサイト内のコンテンツの品質をチェックして低品質のサイト評価を落としたり悪質の場合、ペナルティを与えたり対処を行うアルゴリズムです。
パンダアップデートによりユーザーの利便性を著しく欠くWEBサイトを表示されにくくすることで、検索結果には高品質なWEBサイトが残るので、ユーザーの満足度を高めることができます。
「品質が低い」と判断されやすいサイトとしては
- 他のサイトと内容が重複しているコピーサイト
- 内容が乏しく薄っぺらいと思われるサイト
- 文章が少し違うだけで似たようなページがいくつもあるサイト
です。
パンダアップデートは現在でも随時更新されており、サイトコンテンツを充実させて有益な情報を発信することが重要です。普段から良質なコンテンツを作るよう心掛けていきましょう。
キーワード調査と最適化
SEOを始める際、始めに考えなければならないのがキーワードの選定です。どのキーワードを選ぶかによってSEOの難易度は異なるほか、順位変動による収益効果も変わってくることから、キーワードの選定こそがSEOの要のひとつだと言ってもよいでしょう。
選定の際はそういった点も視野に入れる必要があるため、WEBマーケティングの要素と経験も不可欠となります。たとえ狙ったキーワードで1位表示を獲得していても、そもそもそのキーワードが “集客を生むキーワード” でなければ意味がありません。
ただ単に検索ボリュームが多いキーワードを狙うのではなく想定顧客が検索するであろうキーワードをイメージすることが大事です。
まずは自分がユーザーになったつもりで「検索する側の目線で考える」ところから始めてみましょう。
キーワード調査は、ターゲット市場に使われるキーワードと検索結果のコンテンツ、サービス、または製品がどのように表示されているかをよりよく理解することが大切です。
キーワード調査は、下記の質問に答える形で軸を決めていきましょう。
- 人々は何を探していますか?(検索意図)
- 何人の人がそれを探していますか?(月間検索件数)
- 彼らはどのような形式でその情報を求めていますか?(コンテンツの種類)
キーワードプランナーを使い、コンテンツに関連するキーワードを見つける過程で各キーワードの検索件数が大きく異なることに気付くでしょう。検索件数の大きいキーワード順にビックワード、ミドルワード、スモールワードと言います。
ユーザーの月間検索件数のあるクエリを対策した方がより多くの集客を見込めますが、競合が多いため、上位表示できるとは限りません。場合によっては、競争力がはるかに低いスモールワードを狙った方がビジネスにとって有利な場合があります。
SEOでは、これらのロングテールキーワードの対策を進めるロングテールSEOと言います。
ロングテールを理解する
キーワード「SEO」で1位にランクインするのは素晴らしいことですが、そればかり狙って長い間1位を取れず時間とリソースを使い続けるよりも複合ワードやエリアワードで上位にランクインして集客につなげていくことも立派なSEO戦略です。
成約に至りやすいキーワード
下記のワードは制約に結びつきやすいので参考にしてください。
- キーワード+地域名
- 取扱製品のブランド名
- 格安/激安/送料無料/安い……など、価格訴求+キーワード
- クチコミや評判など、ユーザーの声
ある程度キーワードの候補を絞ったら、「関連キーワード取得ツール」等を使用しサジェストキーワードを調べます。
続いて検索ボリューム(キーワードの検索数)を調べていきます。
Googleの検索ボリュームは、Google Adwordsのキーワードプランナーで調べるのがよいでしょう。なお同じキーワードでも検索エンジンによって月間検索ボリュームが違ってきます。Google・Yahoo!など、複数の主要な検索エンジンでの検索ボリュームを把握した上でどのキーワードで対策していくかを決定しましょう。
競合他社の対策キーワード
SEO対策で成功するには、対策キーワードにおける競合他社の状況を分析し把握しておく必要があります。
どの検索クエリ(キーワード)でSEO対策をするかはそれぞれの検索クエリ(キーワード)ごとの競合サイトの状況をふまえて決めていきましょう。
順位を決定するサイトパワー(ドメインオーゾリティや外部リンク数)については、SEO内部の力(インデックス数)と外部の力(外部リンク数)を見てその数値を比べることで分析が可能となります。
>>関連キーワードとは?ニーズをつかみコンテンツ作成に役立てる方法
検索キーワードの調査
競合他社で上位表示しているサイトのサイトタイトルと(あればメタキーワード)を調べたら、そこで使われている単語が上位表示を狙っている検索クエリ(キーワード)である可能性が高いので、その単語をGoogle Adwordsのキーワードプランナー(↓)で調べていきます。
とくに類義語をチェックしましょう。

チェックがある程度完了したら、今度は戦略を立てます。
月間検索件数が1万回以上もあるビックワードを狙っていくのか、月間検索件数が1000回程度のミドルワードを狙っていくかで大きく施策内容が変わってきます。
長年サイトを運用してきたドメインならばビックワードを狙うのもいいですが、ほとんどの場合、ビックワードを避けて月間検索件数が500以上2000未満のミドルワードを狙っていくと収益化までの道のりは近くなります。
メインワードと、それに近いワードを複数ピックアップしていきましょう。
類似した複数ワードを対策していけば、合計で月間検索件数が1万を超えていく事も難しいことではありません。
>>検索ボリュームの調べ方やキーワード選定における活用方法を解説
キーワード選定と決定
Google Adwordsのキーワードプランナーでいくつかキーワードをピックアップしたら、いよいよメインキーワードを決めていきます。
おすすめは、複合ワードにした場合になるべく多くの複合ワードが存在し且つ、月間検索件数もあるワードです。
例えば、ホームページを受注したいサイトを作った場合、“ホームページ作成”をメインワードに添えるか、“HP作成”にするか、“ホームページ制作”はどうかなど悩むかと思います。
ちなみに、
- ホームページ作成 Googleの月間検索件数:33100回
- HP作成 Googleの月間検索件数:3600回
- ホームページ制作 Googleの月間検索件数:12100回
2022年6月18日現在
です。
複合ワードを見てみると“ホームページ作成”は、
- ホームページ作成 無料
- ホームページ作成 費用
- ホームページ作成 html
- ホームページ作成会社
- ホームページを作る
- ホームページ作成 個人
- ホームページ作成 格安
と、複合ワードが、“HP作成” “ホームページ制作”のキーワードより多いことがキーワードプランナーで調べればわかると思います。
こういう複合ワードで月間検索件数のあるワードを意識したメインワードの決定は、後々複合ワードでの上位表示も期待できるので、トータルでのサイト訪問数が稼げます。
>>SEOキーワード難易度とは?分野で大きく変わるSEOの難しさ
被リンク獲得
リンク獲得は、コンテンツとともに、Googleの検索ランキングにとって最も重要な外部要因の1つです。SEOの歴史においてリンクが検索エンジンによってどのように解釈され、扱われるかなど、多くのことが進化しました。
正当な被リンクを得ていくことは、コンテンツSEOと同じく非常に大事だといえます。リンクを獲得するということは、他のユーザーから「このサイトがおすすめ!」と紹介してもらえたということです。
また検索エンジンのクローラー(巡回ロボット)はリンクを辿ってウェブサイトに訪問します。従ってクローラーの巡回頻度を上げるためには被リンクは不可欠です。
しかし、被リンクによってクロール頻度だけを上げてもコンテンツが乏しければ検索エンジンに高評価されるのは難しいですし、充実したオリジナルコンテンツを持っていてもそれを検索エンジンに伝えるためのhtml表記や最適化構造になっていなければサイトテーマは認識されません。
外部リンクについては、3つのポイントが重要です。
- 価値あるリンク
- アンカーテキスト
- ペンギンアップデート
価値あるリンク
被リンクは、質が重要であり、むやみやたらに相互リンクを行ったりリンク購入をすることはやめましょう。コンテンツテーマが同じサイトからの被リンクや被リンク元のサイト評価が高ければ好影響となります。
価値のあるリンクとは下記のようなリンクです。
- リンク元のPageRankが高い
- サイト同士(ページ同士)の関連性が高い
- ページ内でのリンクの位置
- リンク周辺のテキスト
- dofollowリンク
- 権威性のあるサイトからのリンク
- 多種多様なサイトからのリンク
リンクには大きく2つの役割があります。まずは、ユーザーと検索エンジンがWEBサイトを見て回る為の道としての役割です。もう一つは各ページのコンテンツとサイト構造を検索エンジンに伝える役割です。
SEOでも検索結果で上位表示するページには外部リンクとサイト内部リンクが多く集まっています。
外からの被リンクと同様、内部リンクも上位表示させたいページは多くのリンクを獲得することが重要です。
以前は、nofollow link属性はGoogleはランキング要素に影響しない姿勢でしたが、現在では、ランキング要素のヒントに使用しています。ですから、nofollowでもリンク獲得には意味があるとお考え下さい。
アンカーテキスト
アンカーテキストは非常に大事です。Googleのロボットは、アンカーテキストをリンク先のページのテーマと認識するので、アンカーテキストに対策キーワードが入っていることが必要です。
これは、内部リンクも同様で、適切なアンカーテキストでリンクを構築すれば、狙ったキーワードでページを上位表示させることができ、SEO効果を高めることができます。
外部リンクと内部リンクのポイントは、アンカーテキスト(=リンクを受けるテキスト)に対策キーワードを含ませることです。
<a href=”リンク先URL”>ここがアンカーテキスト部分</a>
また正規のURLへリンクする必要があるので必ずURLのwwwありか無しを確認し、そのどちらかにサイトURLを統一する必要があります。
内部リンク構造をわかりやすくするためにサイトマップやナビゲーション、パンくずリストなどを設置することも有効です。
特にパンくずリストには「WEBサイトの構造を検索エンジンに的確に伝える」という役割があり、SEO的にも非常に重要なものなのです。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートとは、いわゆる不正リンク(=Googleガイドラインに沿わないリンク)を検知し、評価を無効にしたり、悪質だとペナルティを与えたり対処を行うアルゴリズムです。
「不正リンク」と判断されやすいリンクとしては
- 量産した無料ブログからのリンク
- 有料リンク
- コンテンツが関係ないサイトとの過剰な相互リンク
- 自作自演のリンク入り記事
などがあります。低品質の外部リンクには気を付けましょう。
UX,CROなどの改善
第1段階(SEO内部対策)から第4段階(被リンク獲得)まで対策が進んだら、最後は、さらにSEOで成功するためのサイト分析やユーザーエクスペリエンス(UX)施策に入っていきましょう。
4つのポイントにまとめて解説します。
- サイト分析と改善
- コアウェブバイタル(Core Web Vital)
- ユーザー行動
- SEOペナルティの回避
サイト分析と改善
WEBサイトを運営し始めたら必ずGoogle search consoleとGoogle Analiticsに登録しましょう。SEO対策でどれくらいサイトへの流入数が増えたのか、検索順位があがったのかを把握しながら施策を進めます。
アクセス解析によって改善が必要なページやWEBサイト全体の問題点がわかってきます。発覚した問題点に優先順位をつけて優先度の高いものからスピーディーに対応していきましょう。
注目すべき数字はコンバージョン率です。
コンバージョンとは、WEBサイトごとに個別に設定されているWEBマーケティングの一つのゴールの事です。
コンバージョン率はWEBサイトで取り扱っている商品サービスや内容により違うものの平均して1%ほどといわれています。100回クリックされたら1回はコンバージョンまで達成していてほしいものです。
直帰率や離脱率、ユーザーの滞在時間などをよく分析してユーザーを迷わせずにコンバージョンさせるためのページ設計ができているか確認しましょう。
Google search consoleができること
- サイトマップ送信
- インデックス数の確認
- Googleからのペナルティーの確認
- 検索クエリ、PV数、クリック数の確認
- カバレッジの確認
- 被リンクの確認
- WEBサイトに問題があった時の確認
>>GoogleSearchConsole(グーグルサーチコンソール)とは?
Google Analiticsでできること
- サイト全体・ページ別のアクセス数
- 特定期間でのアクセスデータ
- ユーザーの流入元(自然検索・広告・SNSなど)の確認
- ユーザーの属性(言語・地域の分布など)の確認
- ユーザーがサイトを利用したデバイス(PC・スマホ・タブレット)の確認
コアウェブバイタル(Core Web Vital)
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、優れたユーザー体験を提供するため3つの指標のことで、具体的にはLCP、FID、CLSの3つの指標があります。
- LCP(Largest Contentful Paint)・・・ページ表示速度を測る指標
- FID(First Input Delay)・・・サイトのインタラクティブ性や反応速度を測る指標
- CLS(Cumulative Layout Shift)・・・視覚要素の安定性を示す指標
SEOとユーザビリティの両側面から見てWEBページに表示される速度は非常に重要になってきています。
特にGoogleではモバイルファーストを推進し、今後はモバイルインデックスがPCインデックスより先行すると断言しています。
スマートフォンで検索したときに表示スピードが遅いとすぐにユーザーは検索をやめてしまいます。
「ページの読み込み速度が1秒から5秒に増えると、モバイルサイトの訪問者の直帰率は90%増えます」
このように、表示が遅れるごとにコンバージョン率、顧客満足度が大幅に低下します。
ユーザー行動
SEOだけでなく、最近ではSXO(Search Experience Optimization = 検索体験最適化)が重要です。
検索エンジンを使うユーザー体験を向上させることもSEOに好影響を与える要素となっています。ユーザー体験を向上させるには、UIやUXの改善が必要です。
ユーザー行動のポイントは3つです。
- 直帰率の改善
- リピーターを増やす
- ユーザーの検索意図
直帰率の改善
Googleは滞在時間や直帰率はランク要素として利用していると言及していません。しかし、良いサイトはユーザーの滞在時間が長くなるし、直帰率も下がります。このことからユーザーのサイト滞在時間を長くするために、ユーザビリティの向上を目指しUI,UXに力を入れるべきです。
リピーターを増やす
一度サイトに訪れたユーザーが、次回サイト名検索などしてリピートした場合、そのサイトドメインが強くなります。リピートを増やすことがSEOに好影響を与えます。
ユーザーの検索意図
どういったコンテンツが必要か判断するのにユーザーの検索意図が重要です。なぜユーザーはその検索クエリで検索し、何を求めているのかを徹底的に考えましょう。ユーザーの検索意図を深掘り、ユーザーの要求に答えるコンテンツを作ることがSEO成功の近道といえます。
SEOペナルティの回避
検索エンジンの使命は、ユーザーが望む情報を表示することにあります。
そのため過度のSEOをはじめとするイレギュラー手法で検索エンジンの仕組みを逆手にとって順位上位を目指した場合、アルゴリズムによって「スパム」と判断され、検索結果からの除外等のペナルティを受けてしまうことがあります。
ペナルティを防ぐためには、Googleのガイドラインをしっかりと守ることが1番です。ウェブマスター向けガイドラインを熟読し、その記載内容に従いつつSEO対策を進めていくようにしましょう。
SEO対策事例
ここでは、弊社のSEO対策の成功事例を簡単にご紹介します。
コンテンツSEOと外部リンク獲得で成功した事例

2021年7月には、1日のサイト表示回数が5000回程度、クリック数が30~50回程度だったサイトですが、毎月コンテンツを30記事以上追加していったところ、6か月後には、5倍の表示回数と3倍のクリック数になりました。
そのほかの弊社のSEO実績はこちらから確認ができます。
おすすめGoogleのサイト
- Google 検索セントラル のヘルプ コミュニティ・・・他のウェブマスターと情報交換したり、Googleにフィードバックを送れます。
- Google 検索セントラル ブログ・・・Googleの最新ニュースや情報を確認できます。
- Googleヘルプ・・・よくある質問への回答をご覧いただけます。
- Google search console・・・サイトマップの送信や統計情報や診断情報の確認、クロールやインデックスの作成の管理ができます。
- ウェブマスター向けガイドライン・・・技術や品質に関するガイドラインを確認できます。
- アナリティクス ヘルプ・・・ユーザーのコンバージョン率を最大限にするために、サイトのテストができます。
- Google Search・・・Googleの検索アルゴリズムに興味ある人はどうぞ
- General Guidelines ・・・[Google検索品質評価ガイドライン]英語版
- 検索エンジン最適化スターターガイド・・・SEO対策初心者の方は必見の価値あり