App Indexing(アップ・インデクシング)とは?実装するSEOのメリットや注意点を解説
スマートフォンの普及により、WEBサービスからスマートフォンアプリに直接誘導できるディープリンクの需要度が高まっています。GoogleのディープリンクのサポートをしているのがApp Indexingです。SEO的にも有利となるため実装をお勧めします。
App Indexingとは
App Indexing(アップ・インデクシング)とは、Googleのモバイル検索においてアプリを表示する仕組みです。App IndexingはGoogleの検索結果においてのディープリンク機能です。ディープリンクとは、検索画面においてアプリ内のコンテンツに直接遷移できるリンクです。
Googleの検索結果において、直接アプリに遷移できるディープリンクをクリックすることで、前もってインストールしている場合はアプリが自動的に立ち上がります。インストールしていない場合は、インストール画面に自動的に移動するのが特徴です。
検索結果において自動的にアプリが起動
スマホを使ってGoogleにおいてチャットワークと検索をすると通常のテキスト以外に直接インストール画面に遷移する画面が表示されます。まだインストールしていない場合は、インストール画面への誘導をします。
画面の右下に、アプリをダウンロードできる表示が出てきます。
一般的なアメリカのモバイルユーザーは平均36のアプリをインストールしていながらも、実際に利用しているのは25%に過ぎません。そこで、App Indexingによってユーザーにアプリを再発見してもらうことができます。Googleの検索画面にディープリンクを実現させるためには、App Indexingの実装が必要です。
参考:Firebase App Indexing のご紹介(Google Developers)
App Indexingを実装するメリット
App Indexingを実装するメリットには次の点が挙げられます。
- ユーザビリティの向上
- 検索結果画面で強調表示
- サイトアクセスの増加
- アクティブ率向上
- 新規ユーザーの増加
- SEOでの利点
- 定着率の向上
ユーザビリティの向上
これまでアプリの存在を知らなかったり、インストールをしても活用できていなかったりしたユーザーがアプリを知ることで毎回Googleで検索をする必要がなくなります。そのため、App Indexingを実装することはユーザビリティの向上につながります。ユーザビリティの向上につながると、Googleの評価が高くなるという好循環となるのです。
検索結果画面で強調表示
Google検索結果では、アプリへの導線やアプリアイコンなどが強調して表示されます。そのため、アプリへの誘導をしたいときに効率的に活用できます。
サイトアクセスの増加
App Indexingを実装していると、検索ページに従来のテキスト以外にアプリのアイコンをはじめ特別スペースを提供されるためユーザーの目に入りやすくなります。そのため、アクセス数アップにつながる可能性が高くなるのです。
アクティブ率向上
App Indexingに対応する前と対応したあとで、アプリ既存ユーザーのDAU(Daily Active Users、デイリー・アクティブ・ユーザー)を比較したところ対応前と比較して増加するデータもあります。
つまり、アプリをインストールしているにもかかわらずアプリを活用せずGoogleで検索しているユーザーが多い状況です。そこで、App Indexing対応することによりアプリを使っているユーザーはアプリ内でページを開く数や回数が大きく増加します。
新規ユーザーの増加
App Indexingはアクティブユーザーの増加だけでなく、新規ユーザーの増加にも大きな影響があります。App Indexingを導入することによって、新規ユーザー数が増えたといった実験結果も出ています。
さらに、App Indexingは通常の広告と違い無期限にアプリへの導線が設置されるため効果の継続性が高いのが特徴です。そのため、アプリのサービス成長に向けて大きな影響力が期待できます。
SEOでの利点
App Indexingはアクティブユーザーや新規ユーザーの増加以外に、SEOの観点でも有利な施策です。モバイルのランキング要素にはApp Indexingも含まれていることから、実装しているアプリが上位に表示される仕組みです。App Indexingを導入することで、検索結果が上昇することも少なくありません。
Googleではスマートフォン利用に最適化されたWEBサイトを、モバイルにおいての検索結果において優遇しています。App Indexingによるアプリとのディープリンクを設定することにより、モバイルユーザーに対して操作性を高めることが可能です。
そのため、アプリをスムーズに使えるようにユーザーに紹介することによりユーザビリティが高まりSEO効果にもつながるのです。
App Indexingを実装するときの注意点
App Indexingを実装する場合、次の点に注意をする必要があります。
- 検索結果からアプリへのアクセス状況の理解
- アクセス権限の付与
検索結果からアプリへのアクセス状況の理解
ユーザーがGoogleの検索結果画面からアプリに進んでいるかどうか、アクセス状況を把握することが求められます。把握する方法として、ウェブマスター ツール アカウントの メッセージ センターにおいてクリック数やインプレッション数の送信結果を確認する方法が挙げられます。もう1つの方法が、リファラー情報を活用してトラッキングする方法です。
アクセス権限の付与
App Indexingは、WEBマスターとデベロッパーが共同で取り組む必要があるため、デベロッパーへのアクセス権限を付与することが重要です。しかし、Googleではデベロッパーに対してアクセス権限を付与しているケースは少ないとしています。
しかしながら、ウェブマスター ツールへのアクセスが許可されているデベロッパーは非常に少ないようです。アプリ関連の問題の修正に必要な情報を確実に伝達するには、デベロッパーにウェブマスター ツールへのアクセス権限を付与することが不可欠です。
引用:App Indexing の実装に不可欠な 4 つのステップ|Google検索セントラル
まとめ
Googleではモバイル利用に最適化しているWEBサイトを検索結果表示において優遇しています。モバイルユーザーのユーザビリティを上げるためにはAppIndexingによるアプリとのディープリンクが重要です。App Indexingはスマートフォンの普及率が高まっている現在において、今後も需要が高まることが期待できる機能です。