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サイトマップ拡張機能の実装【Google検索セントラルの解説】

サイトマップ拡張機能の実装【Google検索セントラルの解説】Google社は、WEBサイト管理人に向けて、サイトマップ拡張機能に関する情報をGoogle検索セントラルにて提供しています。

 

参考(外部):サイトマップ拡張機能の統合方法

 

本ガイドでは、WEBサイト上に設けられる、コンテンツのタイプにまつわる情報をサイトマップに実装する手順が記されています。具体的には、WEBサイト上の動画、画像、ニュースの各種コンテンツのほか、言語の情報をGoogle検索エンジンに伝える方法が掲載されています。

 

関連記事:ニュースサイトマップと動画・画像サイトマップについて解説!サイトマップ上級編

 

SEOコンサルタントGoogle検索セントラルのガイドとして紹介される、サイトマップ拡張機能について解説します。本ガイドの扱い方や実務作業への落とし込み方をまとめています。とくに、サイト運用の実務を担当するWEBディレクターやエンジニアの方は参考にしてください。

 

目次

SEOコンサルティング

XMLサイトマップを用いて、サイトの詳細情報をGoogle検索エンジンに共有する

そもそも、ここでいうサイトマップとは、Google検索エンジンにWEBサイトの情報を伝えるXMLサイトマップと呼ばれる形式のファイルを指しています。

 

Google検索エンジンに対して、サイトに含まれるページURLの情報を共有することで、自社サイトの構造に対する理解を促すことができます。その結果として、WEBサイトが正しく評価されやすくなり、効率的に各ページをインデックス登録できます。

 

さらに、XMLサイトマップは、拡張性に優れているという側面を持ちます。わかりやすくいうと、ページURLの情報だけではなく、ページ内に含まれるコンテンツの種類や言語情報(日本語など)といった詳細部分まで伝えられます。そして、この詳細情報を伝達するテクニックをサイトマップ拡張機能と呼びます。

 

ガイド「サイトマップ拡張機能の統合方法」の概要

Google検索セントラルには、サイトマップ拡張機能に関するガイドが用意されています。

 

参考(外部):サイトマップ拡張機能の統合方法

 

そして、本ガイドでは、サイトマップ拡張機能の概要のほか、コード事例を元に実装方法が掲載されています。あわせて、画像サイトマップ、ニュースサイトマップ、動画サイトマップ、hreflangを実装する方法をまとめている、別ガイドに対する誘導リンクが設置されています。

 

本ガイドを読むべき人

本ガイドを読むことで、XMLサイトマップにサイトマップ拡張機能を追加実装するための技術的な手法を学べます。そのため、サイト運用における、実務担当者が読むべきガイドとなっています。具体的には、次のような職種の担当者は、本ガイドをチェックしてください。

 

  • WEBディレクター
  • WEBエンジニア

 

XMLサイトマップの作成は、原則的に、WEBエンジニアが担当します。ただし、サイト運用やSEO対策を担当するWEBディレクターも技術の概要を理解しておく必要があります。たとえば、CMS(Contents Management System / コンテンツマネジメントシステム)には、XMLサイトマップを自動生成するサービスが備わっているケースが多々あります。こうした機能を有するCMSの環境下で自社サイトを運用する場合は、WEBディレクターがXMLサイトマップを生成することもあります。

 

ガイド「サイトマップ拡張機能の統合方法」の読み方

本ガイドは、次のような見出しで構成されています。

 

 

  • 名前空間
  • サイトマップ拡張機能の統合

 

引用:サイトマップ拡張機能の統合方法

 

このほか、サイトマップ拡張機能の関連ページとして、次のようなページタイトルのガイドがあります。

 

  • 画像サイトマップ
  • ニュースサイトマップ
  • 動画サイトマップとサイトマップの代わり
  • ページのローカライズ版についてGoogleに知らせる

 

本ガイドと関連ガイドをセットで読み込むことで、XMLサイトマップにサイトマップ拡張機能を実装するための知識が深まります。

 

ガイド項目「名前空間」の解説

ガイド項目「名前空間」では、XMLサイトマップの宣言文に、名前空間と呼ばれるタグを設定する方法が説明されています。それによると、名前空間には、次の4つの種類があるとのことです。

 

タグ 解説
image 指定URLが画像であることを示すタグ。
news 指定URLがニュースであることを示すタグ。
video 指定URLが動画であることを示すタグ。
xhtml 指定ページで使用する言語を示すタグ。

 

ガイド項目「サイトマップ拡張機能の統合」の解説

ガイド項目「サイトマップ拡張機能の統合」では、指定URLに対して、サイトマップ拡張機能を実装する方法が説明されています。

 

このなかでは、image(画像)、news(ニュース)、video(動画)、xhtml(言語や地域)のそれぞれのサイトマップ拡張機能を記述する方法を事例を交えて紹介する、関連ガイドが用意されています。

 

関連ガイド「画像サイトマップ」の解説

関連ガイド「画像サイトマップ」では、画像サイトマップを実装する方法を説明しています。

 

このガイドでは、「画像サイトマップの例」、「画像サイトマップのリファレンス」の2つの項目で構成されています。前者では画像サイトマップの記述例を、後者ではimageタグの詳しい解説文が掲載されています。

 

関連ガイド「ニュースサイトマップ」の解説

関連ガイド「ニュースサイトマップ」では、該当ページがニュース記事であることをGoogleに伝える方法を、事例を交えて説明しています。

 

見出しは、「ニュースサイトマップのベストプラクティス」、「ニュースサイトマップの例」、「ニュースサイトマップのリファレンス」の3つで構成されています。まず、ニュースサイトマップの適切な運用方法を説明しています。その後、ニュースサイトマップの記述例、newsタグの詳細という流れで解説しています。

 

関連ガイド「動画サイトマップとサイトマップの代わり」の解説

関連ガイド「動画サイトマップとサイトマップの代わり」では、動画サイトマップの実装方法、mRSSフィールドの運用方法の2つについて説明しています。

 

動画サイトマップの説明としては、「動画サイトマップのベストプラクティス」、「動画サイトマップの例」、「動画サイトマップリファレンス」の3つの見出しで構成されています。そして、「サイトマップの代替:mRSS」の項目で、mRSSの解説をしています。

 

関連ガイド「ページのローカライズ版についてGoogleに知らせる」の解説

関連ガイド「ページのローカライズ版についてGoogleに知らせる」では、WEBページの言語や対象地域に関する情報をGoogleに伝達する方法を説明しています。

 

このうち、項目「サイトマップ」にて、XMLサイトマップに、ページ内の言語や地域情報を管理するxhtmlタグの使い方をまとめています。

 

ガイド「サイトマップ拡張機能の統合方法」の活用方法

本ガイドを読むことで、サイトマップ拡張機能の記述方法を理解できます。そのため、自社サイトでGoogleに伝えたい情報があるケースで役立ちます。ただし、本ガイドを活用するためには、コードの記述といったテクノロジー技術が求められます。ディレクターがサイトマップ拡張機能の実装を企画提案する際には、サイトの担当エンジニアと相談のうえで、次のフローで作業を進めてください。

 

  1. 自社サイト内でGoogleに伝えたい情報を決める
  2. サイトマップ拡張機能を実装する方法を把握する
  3. サイトマップ拡張機能をXMLサイトマップに実装する

 

1.自社サイト内でGoogleに伝えたい情報を決める

自社サイトの特徴に応じて、Google検索エンジンに伝えるべき情報は異なります。

 

たとえば、ニュース記事を発信するメディアであれば、自社サイトがニュースメディアであることを認知してもらうべきです。そこで、XMLサイトマップに、ニュースサイトマップを実装するという案が浮かび上がります。

 

2.サイトマップ拡張機能を実装する方法を把握する

Google検索エンジンに伝えたい情報が決まったら、本ガイドを読んで、サイトマップ拡張機能の実装方法を把握してください。

 

あわせて、関連ガイドをチェックしておくと、サイトマップ拡張機能の記述方法に対する知識が深まります。たとえば、ニュースサイトマップを実装するならば、関連ガイド「ニュースサイトマップ」を読む必要があります。

 

3.サイトマップ拡張機能をXMLサイトマップに実装する

XMLサイトマップに対して、サイトマップ拡張機能を実装します。具体的には、実装したい拡張機能をXMLサイトマップのファイルに書き込んでいきます。サイトマップ拡張機能を実装の詳しい手順は、「▼サイトマップ拡張機能を統合するフロー」を参考にしてください。

 

必要コードの加筆を終えたら、最後に、XMLサイトマップを保存してファイル更新すれば実装完了です。その後は、Googleサーチコンソールなどを用いて、Google検索エンジンにXMLサイトマップを送信してください。XMLサイトマップの送信方法については、下記記事で解説しています。

 

関連記事:サイトマップとは?作成方法やSEO効果について解説

 

サイトマップ拡張機能を実装するフロー

XMLサイトマップにサイトマップ拡張機能を実装するためには、次のフローで進めることになります。

 

  1. 名前空間を指定する
  2. サイトマップ拡張機能のタグを追加する

 

そもそも、XMLサイトマップは、urlsetタグで宣言し、urlタグでURL指定するという、2つのパートで構成されています。それぞれパートの役割は下記の通りです。

 

タグ名 役割と解説
urlsetタグ XMLサイトマップで何を伝えようとしているのかの定義を記述します。
urlタグ 検索エンジンに伝えたいページURLの情報を記述します。

 

1.名前空間を指定する

まず、urlsetタグに名前空間を指定して、どの種類のサイトマップ拡張機能を用いるのかを明らかにします。たとえば、サイトマップ拡張機能として、ニュースサイトマップを追加するならば、urlsetタグ内に、次のコードを追加します。

 

xmlns:news="http://www.google.com/schemas/sitemap-news/0.9"

 

そして、下記は、名前空間の指定後のurlsetタグを含むコード事例です。

 

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"

xmlns:news="http://www.google.com/schemas/sitemap-news/0.9">

 

2.サイトマップ拡張機能のタグを追加する

次に、urlタグに対して、サイトマップ拡張機能のタグを指定して、それぞれのページ情報を記していきます。たとえば、ニュースサイトマップを追加するならば、ニュース記事であることを伝えたいページのurlタグに、次のコードを追加してください。

 

<news:news>

<news:publication>

<news:name>※メディア名のテキストを挿入する</news:name>

<news:language>※言語コードを挿入する</news:language>

</news:publication>

<news:publication_date>※公開日情報をW3C形式で挿入する</news:publication_date>

<news:title>※記事タイトルのテキストを挿入する</news:title>

</news:news>

 

下記は、URLタグを含むコード事例です。

 

<url>

<loc>※ページURLを挿入する</loc>

<news:news>

<news:publication>

<news:name>※メディア名のテキストを挿入する</news:name>

<news:language>※言語コードを挿入する</news:language>

</news:publication>

<news:publication_date>※公開日情報をW3C形式で挿入する</news:publication_date>

<news:title>※ページタイトルのテキストを挿入する</news:title>

</news:news>

</url>

 

画像サイトマップの名前空間とタグ

画像サイトマップの名前空間とタグの2つの記述方法をご紹介します。

 

  • 画像サイトマップの名前空間
  • 画像サイトマップのタグ

 

画像サイトマップの名前空間

xmlns:image="http://www.google.com/schemas/sitemap-image/1.1"

 

画像サイトマップのタグ

imageタグ 解説
<image:image> 画像サイトマップを示すための親タグ。
<image:loc> 画像URLを示すための子タグ。

 

ニュースサイトマップの名前空間とタグ

ニュースサイトマップの名前空間とタグの2つの記述方法をご紹介します。

 

  • ニュースサイトマップの名前空間
  • ニュースサイトマップのタグ

 

ニュースサイトマップの名前空間

xmlns:news="http://www.google.com/schemas/sitemap-news/0.9"

 

ニュースサイトマップのタグ解説

newsタグ 解説
<news:news> ニュースサイトマップを示すための親タグ。
<image:publication> サイト情報を示すための親タグ。
<news:name> サイト名を示すための子タグ。
<news:language> 言語を示すための子タグ。
<news:publication_date> 記事公開日を示すための子タグ。
<news:title> 記事タイトルを示すためのタグ。

 

動画サイトマップの名前空間とタグ

動画サイトマップの名前空間とタグの2つの記述方法をご紹介します。

 

  • 動画サイトマップの名前空間
  • 動画サイトマップのタグ

 

動画サイトマップの名前空間

xmlns:video=http://www.google.com/schemas/sitemap-video/1.1

 

動画サイトマップのタグ解説

newsタグ 解説
<video:video> 動画サイトマップを示すための親タグ。
<video:content_loc> 動画URLを示すための子タグ。
<video:thumbnail_loc> 動画サムネイルの画像URLを示す子タグ。
<video:title> 動画タイトルを示すための子タグ。
<video:description> 動画の説明文を示すための子タグ。

 

hreflang(言語/地域情報)の名前空間とタグ

hreflangの名前空間とタグの2つの記述方法をご紹介します。

 

  • hreflangの名前空間
  • hreflangのタグ

 

hreflangの名前空間

xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml"

 

hreflangのタグ解説

newsタグ 解説
<xhtml:link> 言語情報を示すためのタグ。

 

サイトマップ拡張機能のよくある質問

サイトマップ拡張機能に関する、よくある質問をまとめています。

Q:サイトマップ拡張機能とは、どのように役立ちますか?

Answer)サイトマップ拡張機能とは、XMLサイトマップの情報を拡張するための手法です。わかりやすくいうと、XMLサイトマップでGoogle検索エンジンに伝えられるサイト情報を増やすことが可能です。

 

サイトマップ拡張機能を用いることで、具体的には、次のようなサイトやページ情報を追加できます。

 

  • ページ内の画像ファイルに関する情報
  • ページ内の動画ファイルに関する情報
  • ページがニュース記事であることを伝え、かつ、ニュース記事の詳細な情報
  • ページで用いられている言語、または対象地域

 

Q:サイトマップ拡張機能の設定は必須ですか?

Answer)サイト運用するうえで、サイトマップ拡張機能が必須というわけではありません。ただし、サイトの詳しい情報を検索エンジンに提供することで、インデックスされやすくなる可能性があります。

 

このほか、たとえば、自社サイトがニュース記事を配信するメディアであるとします。このケースでは、Googleニュースに掲載することが、重要なSEO対策の一環として位置付けられます。そして、ニュースサイトマップを用意することで、Googleニュースに検知されやすくなります。そのため、Googleニュースにコンテンツ掲載するためのパブリッシャーセンターでは、ニュースサイトマップを用意することを推奨しています。

 

参考(参考):ウェブクロール済みコンテンツに関するおすすめの方法

 

 

まとめ

SEOコンサルタントGoogle検索セントラルは、サイトマップ拡張機能に関するガイドを提供しています。本ガイドでは、XMLサイトマップを拡張することで、より多くのサイト情報をGoogle検索エンジンに提供できる旨を説明しています。さらに、コード事例を交えて、どのようにサイトマップ拡張機能を実装すればよいのかを解説しています。ただし、サイトマップ拡張機能を扱うためには技術力が求められます。自社サイト運用の実務を担当するWEBディレクターは、エンジニアと相談のうえで、作業を進めてください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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