モバイルSEOとは?スマホSEO対策方法とモバイルフレンドリーの確認方法を解説

モバイルSEOとは

モバイルSEOとは、スマートフォンを中心としたモバイル機器での検索順位を改善するためのSEO対策のことです。スマートフォンやタブレット端末はPCとは画面幅や縦横比が異なり、通信環境によってはPCよりも速度が遅いことがあります。

あらゆるユーザー環境で快適に閲覧できるサイトを作ることはサイト運営者側の役目であり、UI/UXまで考慮したサイトはGoogleの評価も高く、検索順位が高い傾向にあります。施策内容の項目は多数ありますが、簡単に実施できるものも多く、現在のモバイル機器の普及率を鑑みても、可能な限り早い段階で対策すべきポイントです。

SEOコンサルタント今回は、モバイルSEOやスマホSEOとよばれるモバイルフレンドリーについて解説します。

 

モバイルSEOとは

モバイルSEOとは、スマートフォンをはじめとしたモバイル機器で検索した際のSEOを実施することです。WEBサイトの閲覧にはPC、タブレット、スマートフォンとさまざまなデバイスが用いられますが、特にスマートフォンに対して重点的に対策を施す必要があります。

情報通信機器の保有情報

画像出典:令和3年度電子商取引に関する市場調査報告書(経済産業省)

スマートフォン普及は目覚ましく、2010年では全体の1割程度しか保有しておりませんでしたが、2012年には約半数、2020年には8割以上の世帯で保有が確認できております。普及とともにインターネットの利用数も大幅に増加し、サイトによってはユーザーの9割以上がスマートフォンユーザーということもあり、モバイルSEOの推進が求められています。

モバイルフレンドリーにすべき理由

スマートフォンの普及が拡大するにつれて、モバイル端末でサイトを閲覧する機会が増えてきています。元々PCに合わせて作ったサイトをモバイル機器で見ると、文字が小さい、ボタンが近すぎて押しづらい、画像が小さいなどの問題が発生してしまいます。

コンテンツの見づらさ、読みづらさはユーザーのストレスにつながり、高いストレスがかかるようでは離脱率は上昇します。Googleの基本方針には徹底したユーザーファーストがありますので、ユーザーへのストレスが強いサイト、つまり、離脱率の高いサイトは検索順位を上げることを考えたときに不利です。

WEB集客において、SEOは非常に重要度の高い施策であり、集客コストを下げながら問い合わせ数を増やすとなるとモバイル対応は欠かせません。

モバイルファーストインデックス(MFI)とは

モバイルSEOと似た言葉にモバイルファーストインデックス(Mobile First Index、MFI)がありますが、両者はまったく意味が異なります。

モバイルSEOはモバイル機器(特にスマートフォン)に対して最適なSEO施策を施し、検索順位を上げるという行為であることに対して、モバイルファーストインデックスはGoogleがインデックスする際にスマートフォン版のサイトを評価の対象とするというルールのことを意味します。

もともと、GoogleはPC版サイトを評価していましたが、モバイルユーザーの急増を受けて、2018年にモバイルファーストインデックスへの方針転換をしました。PC版とモバイル版のサイトで明らかにクオリティに差があるサイトやモバイル版には一部の情報が欠けているサイトは評価という点で損をすることになりますが、現在ではモバイルユーザーのほうがPCユーザーよりも多いということは一般的であり、必然的な流れといえます。

モバイルSEOのメリット

2015年4月のモバイルフレンドリーアップデートにより、モバイルでの検索をした際に、スマートフォンに対応しているサイトを非対応のサイトよりも上位表示するようになりました。

現在ではモバイルでの検索が主流となっておりますので、検索流入の7割~8割のユーザーがモバイル機器を利用していることを考えれば、必然的にモバイル対策をおこなったほうがトラフィックが望めます。

しかし、モバイル対策をしたほうがよいという消極的な理由よりも、モバイルSEO対策をおこなわないと今後は生き残ることはむずかしく、モバイルユーザーのUI/UXをどれだけ向上できるのかを突き詰めることでサイトの上位化ができ、収益が伸びるという積極的な理由のほうが大きなメリットです。

モバイルサイトの種類

モバイルサイトを制作する場合、大きく次の3つの方法が取られます。

  • レスポンシブWEBデザイン
  • ダイナミックサービング
  • セパレート(PC版とモバイル版サイトの作成)

ただし、ダイナミックサービングとセパレートでは記事の公開や更新の際に2ページ分の対応が必要になり、単純に手間がかかることから、特別な理由がなければレスポンシブWEBデザインで制作をおこなってください。

 

レスポンシブWEBデザイン

レスポンシブWEBデザインとは、1つのURLに対して各デバイスに対して同じHTMLを配信する方法です。デバイスによって画面サイズが異なりますが、cssで調整することができ、重複コンテンツが起こりえませんので、もっとも推奨される手法です。

ダイナミックサービング

ダイナミックサービングとは、1つのURLに対して、各デバイスに対して異なるHTMLを配信する方法です。つまり、PCサイトとモバイルサイトだけで2つのHTMLを作る必要があり、タブレットを切り離す場合には3つのHTMLを作らなければなりません。

端末ごとに配信する内容を変えられるため、モバイルサイトではPCサイトの画像をダウンロードしないことになるため、速度改善が見込めます。HTTPヘッダを.htaccessで管理することで簡単に導入は可能ですが、管理するページが増えるということはそれだけ手間がかかることはデメリットです。

セパレート(PC版とモバイル版サイトの作成)

セパレートとは、PC版とモバイル版で別のURLを配信することで各ページを最適化する方法です。重複コンテンツになりますが、canonical設定とalternate設定を施すことでマイナス評価を防ぐことができるためSEO上で不利になることはありません。

ただし、URLを複数持つということはSNSで拡散するときや被リンクを貰う際にリンクを集中することができなくなるというデメリットが大きく、古いサイトでセパレートにしているということはあってもリニューアルのタイミングでレスポンシブWEBデザインに切り替えることがほとんどです。

モバイルSEO対策方法

モバイルSEO対策もSEO対策の一種ですので、原則的には通常のSEOと変わりません。しかし、モバイル特有の対策ポイントもありますので、下記を6点を重点的に見直すようにしてください。

  • 読みやすいテキストサイズを使う
  • 押しやすいリンクサイズにする
  • PCとモバイルで同一コンテンツを使用する
  • PCページかモバイルページへリダイレクトする
  • canonical設定を施す
  • 読み込み速度を上げる

読みやすいテキストサイズを使う

テキストは非常に重要なコンテンツ要素です。そのテキストが小さすぎると読みづらくなるため、Googleは「モバイルフレンドリーではない」と判断します。

Googleの推奨フォントサイズは16pxであり、Androidでは18pxを推奨しています(iOSではフォントサイズに指定はありませんが、最低でも11px以上を推奨としています)。

そのため、本文では16px以上を意識し、補足やキャプションなどであっても、小さくなりすぎないように考慮すべきです。

なお、ユーザーに読みやすくするためにはビューポート設定(下記)を施すことも重要であり、Googleが公開しているレスポンシブウェブデザインの基本を参照し、改善するようにしてください。

<meta name=”viewport” content=”width=device-width, initial-scale=1.0″>

押しやすいリンクサイズにする

パソコンの画面ではマウスカーソルを使うことで不自由がなかったとしても、モバイル端末で見たときにはリンクやボタンが近すぎて押しづらいということが発生します。指の大きさは人それぞれであり、リンクの押しづらさや押し間違いが発生しやすい構成は「モバイルフレンドリーではない」と判断されます。

アンカーテキストを長くする、ボタン同士の間隔をあけるなどして使いやすいサイト設計をおこなってください。

PCとモバイルで同一コンテンツを使用する

PCページを作り、そのあとでモバイルページを作ったというサイトを見かけますが、コンテンツが同一になっていないケースが散見されます。しかし、ユーザーが使うデバイスによってわかる情報が異なるというのは本来あってはならないことであり、Googleからの評価も下がります。

PCページとモバイルページの内容は一致させる必要があり、両方の更新が手間がかかるということであればレスポンシブ対応にすることも視野に入れてください。
レスポンシブ対応であれば、1つのHTMLで複数のデバイスの表示ができます。サイトを作り変える際には大きな手間がかかりますが、現在ではレスポンシブデザインが推奨されており、今後のメンテナンスの手間を考えても早い段階で導入すべきです。

なお、レスポンシブデザインにしていてもモバイル版ページにはcssにより表示させなかったり、敢えて視認性を悪くしているサイトも見かけますが、基本的にこのような行為はNGです。

PCページで表示させて、モバイルページで表示させないということは、そのコンテンツは不要ということですのでPCサイトからも削除することを検討してください。

PCページかモバイルページへリダイレクトする

レスポンシブ対応をしておらず、PCページとモバイルページが存在する場合には、検索エンジンのクローラー用にリダイレクトをする必要があります。

つまり、PCページ用クローラーがモバイルページにアクセスされた際にはPCサイトにリダイレクトし、モバイルページ用クローラーがPCページにアクセスされた際には逆の処理をしてください。

canonical設定を施す

canonical(カノニカル)とは正規化を意味し、正しいURLを検索エンジンに伝える役目を果たします。PCページとモバイルページの両方が存在する場合、検索エンジンから見ると同じページが2つあるように判断されるため、評価分散が起き、結果的に検索順位が落ちることが想定されます。

これを防ぐためにcanonical設定と同時にalternate設定をおこなってください。alternateとは代替という意味であり、canonical(正規ページ)に対して代替ページであることが明示できます。

一般的にはPCページにcanonical設定を施し、モバイルページにalternate設定を施すことで解決できます。

ただし、レスポンシブ対応済みで、PCページとモバイルページのURLが一致している場合であっても、すべてのページにcanonical設定をするようにしてください。

読み込み速度の向上

ページの読み込み速度はPCでもモバイルでも重要ですが、モバイルの場合には殊更に重要度が高く、読み込みに時間がかかるということは、そのまま離脱につながります。

Top 12 marketing insights from 2017 to carry you into 2018

画像出典:Top 12 marketing insights from 2017 to carry you into 2018

Googleによると読み込みに3秒以上かかると53%が離脱するとされ、NEILPATELによると読み込みに3秒以上かかると40%が離脱するとされています。統計情報により数字にブレはありますが、数秒の読み込み遅延が機会損失につながることは間違いありません。

読み込み速度を向上させるためには、大きく2つの手法があります。

  • データの軽量化
  • キャッシュの活用

データの軽量化は画像圧縮やgzip圧縮、HTMLやcssの圧縮などをおこなうことで比較的簡単に導入できます。キャッシュについては、設定内容次第ではありますが、WordPressを使っている場合にはプラグインを使うだけで簡単に設定できます。

 

モバイルフレンドリーを確認する方法

モバイルフレンドリーの設定が終わったら、検索エンジンに本当に正しく伝わっているのかを確認するようにしてください。

確認方法はいくつかありますが、原則、Googleが提供している以下のどちらかのツールで確認できます。

  • モバイルフレンドリーテスト
  • Googleサーチコンソール

モバイルフレンドリーテスト

モバイルフレンドリーテストはGoogleが提供しているツールで、URLまたはコードを入力することで簡単にモバイル対応しているサイトかどうかを確認することができます。

なお、モバイル対応を確認したうえで速度を改善する方法まで指摘してくれるTest My SiteというGoogleの無料ツールもありますが、終了しているサービスです。モバイルの速度確認、改善ポイントの確認をしたい場合には、同じくGoogleが提供している無料ツールであるPage Speed Insightsを使ってください。

 

Googleサーチコンソール

自社サイトを丸ごと確認する場合にはGoogleサーチコンソールの「モバイル ユーザビリティ」を確認してください。使用不可(上記画像では2件)があった場合には具体的にどのURLで何を修正すべきなのかを確認できます。

 

まとめ

SEOコンサルタントモバイルSEOとは、スマートフォンを中心にモバイル機器で検索した際のSEOを施すことです。いわゆるスマホページで制作をすることで解決することができますが、スマホページを作るにはテキストサイズ、ボタンのサイズのような細かなところから、レスポンシブWEBデザインというようなサイト構造そのものの変化まで求められること、速度改善のようにモバイルにとどまらない改善までさまざまなものがあります。現在ではPCユーザーよりもモバイルユーザーが多いことのほうが一般的ですので、モバイルサイトの最適化を施し、トラフィックを集めることは極めて重要なSEO対策であり、今後もモバイル偏重は加速する可能性があるため、可能な限り予算とリソースを確保する施策といえます。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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