サジェスト対策とは? サジェストキーワードとSEO活用方法
近年、費用対効果が高いWEB集客方法としてサジェスト対策が注目されています。

サジェストとは
サジェスト機能とは?
検索エンジンにおいて、ユーザーが検索窓にキーワードを入力した際、同時に候補となる関連ワードを表示し提案(=サジェスト/suggest)してくれる機能のこと。Googleをはじめとする様々な検索エンジンで採用されている。
そしてサジェスト対策とは、サジェスト機能によって表示される関連ワードについて対策を行っていくことをさしています。
具体的には特定のキーワードを表示させたり、ユーザーにあまり見せたくないキーワードを非表示にしたり等。
アクセスアップのための施策として、また風評被害対策の一環として多くの企業にて導入されています。
うまく対策を行うことができればキーワードで検索してきたユーザーを自社サイトへと誘導できる可能性があります。
また短期間で結果が出やすく、集客コストは驚くほど低いことから圧倒的に早く利益を出しやすいと言われています。
同時に他のSEO対策等と組み合わせていくことで、さらに効果が出やすくなっていくことでしょう。
サジェストキーワードとは
サジェストキーワードとは、ユーザーが検索をおこなう際に提案する候補として出てくるキーワードのことです。
1つのキーワードに対し、ほかのユーザーが検索した過去のデータやユーザーの意図を汲み取り、ユーザーニーズに沿ったワードを選んでいます。最近はスマートフォンで検索する人が増えてきており、文字入力が面倒なこともあり、サジェストキーワードが役に立っています。
サジェストキーワードはすべてのユーザーに対して同じ提案をしているのではなく、よりユーザーに寄り添った提案をおこなっています。ユーザーへの関連性や検索回数、検索する場所によってもサジェストキーワードは変化し、定められた提案ではありません。
サジェストキーワードはユーザーの検索したいキーワードをユーザーごとに分析し、ユーザーに合わせたキーワードを表示させるために更新しています。
そこにはユーザーの知りたい情報が隠れています。
サジェストキーワード表示の仕組み
サジェストキーワードが表示される仕組みとして「検索ニーズを元にしている」か「検索履歴を元にしている」の2つの方法があります。

検索ニーズを元にしているサジェストでは、「ファッション く」のように検索窓に掛け合わせるワードを入力すれば「ファッション 靴」のように、そのワードから始まる検索ニーズが高いワードが表示される仕組みになっています。
検索履歴を元にしたサジェストでは、過去にユーザーが検索したワードに関連するワードが表示されます。個人ユーザーが興味のある分野のキーワードを表示することで無駄のない入力をおこなえます。
Googleサジェストでは、多くの人が検索しているキーワードが重要だと考えてキーワードの提案をおこなってます。基本的には検索回数が多いキーワードが表示されるようになっていますが、検索する地域で提案するキーワードが変化します。
これに対しYahoo!JAPANでは入力したキーワードと一緒に検索される複合キーワードが表示される仕組みになっており、全国どこで検索をおこなっても同じキーワードが表示されます。
また、スマートフォンやパソコンなどで検索する際に、検索履歴が残らないシークレットモードで検索をおこなった場合には、検索エンジンによらず個人の検索履歴による影響は受けません。
検索する場所でもサジェストは変わる
最近では、スマートフォンの普及によりどのような場所でも検索がより身近になったこともあり、同じキーワードでも検索をおこなう場所によって表示されるサジェストキーワードは変化しています。
わかりやすい例では「ランチ」と検索すれば、現在地付近の地名などの掛け合わせの検索ワードが表示されます。
下の2つの画像は違う場所でのGoogle検索の結果です。同じキーワードで検索していますが出てくるサジェストが異なっているのがわかります。


サジェスト対策のメリット
- 他のSEO対策やリスティング広告とは異なる層の⾒込み客を集客可能
- 競合の多いビッグワードからのアクセスを集めやすい
- 効果が出るまでの期間が比較的短い(最短数日後に効果が出るケースも)
- 対象サイトへのペナルティがつきにくいので安心
- スマートフォンからの検索にも対応可能
- クリック毎課金等がないため低予算で対応可能
またサジェストで企業名等が表示されるということは、「多くの人が検索している(=有名なお店、サービス、会社)」というイメージをユーザーに与えやすくなっています。
そのためブランディングにも最適であり、1つの対策でアクセスアップとブランディングの双方を実現することが可能となってくるのです。
関連検索キーワード
サジェストと似た機能で、関連検索キーワードというものがあります。
Googleでは検索結果の中に「○○に関連する検索キーワード」というような形で表示されます。
Yahoo!では虫眼鏡のアイコンの横に関連キーワードが表示されることから「虫眼鏡機能」「Yahoo!虫眼鏡」「Yahoo!虫眼鏡キーワード」等のように呼ばれることが多いです。
なお関連検索キーワード対策の中でも虫眼鏡枠に関する対策を「虫眼鏡SEO」と呼ぶこともあります。
関連検索キーワード対策はサジェストをクリックしないユーザーのオーガニック検索にも対応していますから、他の対策と併用していくことでWEB集客に効果が出やすくなります。
特にYahoo!⾍眼鏡表⽰はリスティング広告より上段に表⽰できるためPR効果が高いでしょう。
サジェスト汚染とは
サジェストをネガティブな印象のワードで埋めることをサジェスト汚染といいます。ネガティブなワードが候補に挙がると、ユーザーはネガティブな印象の検索をおこないがちになります。
1つネガティブなキーワードがあれば、ユーザーがネガティブな検索を繰り返しおこなってしまいます。
サジェスト汚染が厄介なのは、そのサジェストが事実でなくても発生する可能性があるということです。悪意のある人がSNSや掲示板などに書き込むことで周囲の関心を集めてサジェスト汚染が発生します。
ただし、サジェストは後述する方法で削除することができます。
企業名や屋号などで表示されるサジェストでよく見る下記キーワードには注意してください。企業のサイトやコンテンツならユーザーにネガティブな情報が誤って伝わることは、企業の印象を下げてしまうことや採用にも大きく関わってきます。
- ブラック
- 最悪
- パワハラ
上記キーワード以外にもさまざまなネガティブキーワードが存在します。検索が身近になった現代ではインターネット上での情報収集が基本です。そこでネガティブな情報が伝達されると取引が中止に繋がったり、採用希望者が減少してしまったりとWEB上にネガティブな表現があることは企業にとって不利益な状態です。
ネガティブなサジェストは見つけ次第すぐに対応していくことが重要です。
自分で削除する方法

検索エンジンの運営側に削除依頼をおこなうことができます。Googleだとサジェストキーワードが表示される右下に不適切な検索候補の報告という選択項目を選択し、問題のあるサジェストにチェックを入れ、どういった点で不適切なのか選択し申請することで削除申請できます。
Yahoo!JAPANでもサジェストキーワードを削除するためのお問い合わせフォームが用意されており、サジェストの削除依頼をおこなうことができます。
ネガティブなサジェストが発生する理由は、ネガティブな情報が記載されたWebサイトや匿名掲示板が原因です。ネガティブな情報を見たユーザーがネガティブなキーワードを検索してしまうとサジェストにネガティブワードが表示される可能性が上がります。情報の出どころを断ち切るためにWEBサイトの管理者に直接削除依頼をおこなうことが有効です。
多くのサイトはお問合せフォームがあるのでそこから削除依頼することでスムーズに削除することができます。
弁護士に依頼する方法
個人で対処することがむずかしければ弁護士に相談することも有効です。
弁護士に相談する際に重要なのはインターネットに詳しい弁護士に相談することです。インターネットに関する各種法律の知識はもちろんですが、サーバーやドメインなどインターネットに関する根本的な知識がある弁護士に相談するべきです。
インターネットに詳しい弁護士の探し方は、検索をおこないインターネットに関する情報があるかをチェックする方法か、同じ悩みを持つ人に紹介してもらうことが有効です。自分で探す方法として各地の弁護士会法律相談センターに相談する方法も有効です。
弁護士会への相談は、弁護士会や相談する内容によって有料または無料で相談することができます。また、抱えているトラブルに応じた弁護士を紹介してくれる制度を設けているので自身で一から弁護士を探す手間が省けるメリットがあります。
スマートフォンの普及により誰でも検索が身近になった現在は悪影響の広まりも早くなっています。サジェストの悪影響は早めの対処が必要です。
サジェストキーワードのSEO活用方法
SEOを攻略するには、さまざまな要因をクリアしなければいけません。効率よく、かつ、戦略的にSEOを攻略していくうえでサジェストキーワードの活用は重要です。
サジェストキーワード一覧はツールを利用することで大量のキーワードを取得可能です。そして、ツールを利用することで検索ボリュームを調べられます。こうして自身のコンテンツに必要なキーワード候補一覧を作成することができます。
SEOを攻略するときに制作したコンテンツがユーザーにとってどの悩みを解決してくれる内容なのかが重要です。ユーザーの検索を利用する意図を汲み取る必要があります。
このようにサジェストキーワードとツールをうまく利用すれば、SEO対策が容易になりサジェストキーワードをとっかかりにして、SEO対策を推進していくことが可能です。
キーワード選定
SEO対策の要因として挙げられる内部対策で重要となるのがキーワード選定です。SEOを攻略する上で必要不可欠なポイントです。
自身でできるSEO対策としてキーワード選定は有効であり、コンテンツの土台としても重要になってくる部分でもあります。
また、サジェストキーワードにはユーザーの検索意図が表れているため、キーワードを選定するときにコンテンツの構成を組み立てやすいという点もあります。ユーザーの検索意図を解決できるコンテンツ制作とサジェストキーワードによるキーワード選定が、内部対策攻略に繋がります。
コンテンツ制作
SEOを対策するうえでユーザーの悩みを解決できているかという点が重要になってきます。コンテンツを制作していく上で検索するユーザーがどのような悩みを持って検索しているのかを理解する必要があります。
サジェストキーワードはユーザーニーズを含んでいることが多いため、必然的にコンテンツで説明をすることでユーザーニーズを満たすコンテンツを作ることができます。

例えば、上図のように「サジェストキーワード」で調べたときのサジェストには次のようなものが出てきます。
- サジェストキーワード 無料
- サジェストキーワード 調べ方
- サジェストキーワード 一括取得ツール
- サジェストキーワード youtube
- サジェストキーワード 関連キーワード
- サジェストキーワード 楽天
- サジェストとは
- サジェストキーワード ラッコ
- サジェストキーワード ネットワーク
- キーワードプランナー
ここから、ユーザーは次のようなニーズを持っていることがわかります。
- サジェストキーワードを無料で取得する方法を知りたい
- 関連キーワードとの違いを知りたい
- 楽天におけるサジェストを知りたい
- 一括取得ツールであるラッコキーワードのページに行きたい
「サジェストキーワード」をテーマにしたコンテンツには上記の要素を組み込むことで、ユーザーを意識したコンテンツを作ることができます。
サジェストキーワードの調べ方
サジェストキーワードを調べる際に検索窓に入力する以外にもツールを使用して検索する方法があります。
今回は次の3つのツールを紹介します。
- ラッコキーワード
- OMUSUBI
- キーワードプランナー
キーワードの選定のためにツールを使用するのか、キーワードのボリュームを知るためにツールを使用するのか自分の求めている情報を確実に得るためにツールを利用することが重要です。
ツールを利用することでリサーチにかかる時間の短縮や、効果のアップが見込めます。常に情報がアップデートされていく現代で正確な情報の把握をつかむことが重要です。
ラッコキーワード

料金 | 無料〜¥9.900 |
URL | https://related-keywords.com |
ラッコキーワードは国産サジェスト検索ツールで、キーワードを50音順に表示し、一括取得ができるツールとして非常に有名です。
OMUSUBI

料金 | 無料 |
URL | https://omusubisuggest.appspot.com |
OMUSUBIはコンテンツ制作や自身のサイトを制作する際、キーワード選定によく使われるツールです。キーワードがマップ上に表示されて、キーワードを分析することに特化しています。
キーワードプランナー

料金 | 無料 |
URL | https://ads.google.com/intl/ja_jp/getstarted/ |
キーワードプランナーはGoogleが広告主用に用意したツールです。関連ワードを調べることができますが、それ以上に月間検索ボリューム(検索回数)を調査することに利用されるツールです。
サジェスト対策に関するQ&A
Q.サジェスト対策は全てのキーワードでできますか?
A.一部規制されているキーワードが存在します。しかしそれら以外のキーワードであれば基本的にサジェスト対策は可能です。キーワードによってすぐに表示できるワードと1か月以上かかるワードがあります。
Q.サイトがペナルティになる等のリスクはありませんか?
A.サジェスト対策を実施し「SEOの順位が下がった」等のペナルティを受けた例は現状は無いと言ってよいでしょう。
Q.サジェスト表示部分のクリック率は何%ぐらいですか?
A.キーワードにもよりますが、PCで8~15%、スマホで12%程度と推測しています。サジェスト表示されている数や、表示文字数などにも左右されます。
Q.サジェスト対策でyahoo!とGoogleは何が違いますか
A.Yahoo!は基本的にPC・スマホなどのデバイスや検索地点に関係なく同じ内容が表示されますが、一部の端末で表示内容が異なる場合もあります。Googleの場合はデバイスや検索地点により表示内容が異なります。よって弊社では事前に検索地点を決めてからの対策を行っています。
まとめ

またリサーチだけでなく、コンテンツ制作の際サジェストキーワードを選定する作業にも有効です。そのためにサジェストキーワードを理解し、ユーザーの求めている正確な情報を見極めることが大切になります。Googleの場合、長期間対策を行うことでPCのサジェスト内容とスマホのサジェスト内容が揃ってくるケースが多いため、スマホ表示を重視される方はYahoo!への対策に力を入れるほうがよいでしょう。