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見出しとは?SEOにおける重要性や実例を踏まえた記述方法など解説

見出しタグとは

近年、ユーザーは、WEBページを最初から最後まで丁寧に読むことは少なく、必要な情報を「見出し」をみて素早く判断する傾向があります。

実際、Orientation Agency(2025年) のレポートでは、オンライン記事の平均閲覧時間は約55秒とされており、多くのユーザーは流し読みやスクロールで概要を把握するにとどまると報告されています。

こうした背景から、見出しはユーザーが概要を把握する目印となっています。これは検索エンジンにとっても同じで、見出しはコンテンツ理解の手がかりとなっていて、SEO対策においても重要な要素の1つです。そこで、見出しの基本から設定方法、注意点などわかりやすく解説します。

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アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志

監修者

アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志国内海外webマーケティングのエキスパート

SEOコンサルティング

WEBサイトにおける見出しとは?

見出しとは、WEBページのコンテンツ構成をあらわし、ユーザーが情報を素早く把握できる要素のことです。

例えば、本には章や節があり、それぞれに続く文章の概要が分かるようになっていますが、見出しもこれと同じ役割を果たします。見出しは、ページのタイトルとして設定されるH1を最上位とし、その下にH2からH6までが用意されています。

また、一般ユーザーだけでなく、検索エンジンも見出しを利用してコンテンツの主要なトピックを理解するため、検索エンジン最適化(SEO)にも重要です。

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見出しを設定する重要性

見出しを適切に設定することは、WEBサイトを運用するうえで重要です。なぜなら、ユーザーは数秒で情報の価値を判断し、興味がなければすぐに離脱してしまうからです。見出しは内容を整理し、ユーザーを知りたい情報へスムーズに導く役割があります。

また、検索エンジンにとってもページ構造を理解する手がかりとなり、SEO効果を高めます。そこで、見出しを正しく活用する重要性について解説します。

ユーザビリティの向上

ページに見出しを設定することで、ユーザビリティ向上が期待できます。特に、縦に長いページで、テキストがすべて同じサイズやフォントで続いてしまうと、ユーザーは読み続けることにストレスを感じ、離脱してしまい兼ねません。

そのため、見出しでコンテンツをまとまりごとに分割し、視覚的に読みやすくし、ユーザーの負担を軽減することが大切です。

このようにセクションごとにテキストを区切れば、ユーザーはページを読む負担が減り、探している情報を効率的に見つけることができます。結果として、WEBサイトへの満足度が高まり、離脱率の減少につながります。

関連記事:ユーザビリティとは?SEOにおける影響とアクセシビリティとの違いなど解説

検索エンジンが内容を把握しやすくなる

ユーザービリティの向上だけでなく、検索エンジンにとっても、コンテンツの概要を把握しやすくなります。見出しは本の目次のような役割があるため、ページのアウトラインを正確に把握する際に利用されます。

検索エンジンは見出しで何が書かれているのかを把握し、ページのランキングを決定する要因にしたり、強調スニペットを作成する際に利用します。特にH1タグは、ページの主要なトピックを示しているため、検索エンジンがページ全体テーマを把握し、検索クエリとの関連性を判断するための情報として使われます。

見出しの記述方法と実例

WEB担当者としては、見出しをどう設定するかは力量を問われるところです。コンテンツを正確に反映し、キーワードを自然に取り入れる工夫が必要です。そこで、見出しをどう書けばよいか、具体的な実例を交えながら解説します。実務で役立ててください。

H1はページごとに1つだけ設定

H1の見出しは、そのページの主要なトピックを示す最も重要なものといえます。ページごとに1つだけ設定することが原則とされています。

検索エンジンは、H1タグを利用してページのコンテンツの概要を掴み、検索結果でのランキングを決める際の重要な要素としています。そのため、H1のテキストに重複したものがあると、検索エンジンを混乱させてしまいます。そのため、1つのページにオリジナルのH1見出しを設定する必要があります。

内容を正確に反映

H1からH6まで、すべての見出しは、それに続くコンテンツの内容を正確に反映する必要があります。例えば、ページの内容が「育てやすい観葉植物」について記述しているのであれば、「おすすめの育てやすい観葉植物」、「育てやすい観葉植物の種類」などのように見出しを設定します。

また、「概要」「本論」「具体例」のような一般的な表現を使って見出しを設定しないようにしてください。記述している内容を掴めるように表現する必要があります。

では、具体例を挙げます。ここでは、本文が観葉植物の育て方について記述していると仮定します。そのH2見出しが、本文の内容を反映している点に注目してください。

(見出しH2):育てやすい観葉植物は?
(本文)育てやすい観葉植物を探していますか。もし、そうならおすすめはポトスやサンスベリアです。なぜなら、耐陰性や乾燥に強いからです。水やりも少なめで大丈夫なので仕事で忙しい人でも育てることができます。

もし1週間程度水やりをするのを忘れたとしても、枯れたりする可能性は低いです。また、こういった観葉植物は、お部屋の空気を浄化してくれるのも嬉しいポイント。仕事から疲れて帰ってきても、何となく部屋の空気や雰囲気が違ってます。インテリアとしても魅力ですし、初心者全般におすすめです。

関連キーワードを含める

検索エンジンは、コンテンツについて理解するために見出しタグを利用します。そのため、検索エンジンで上位表示させたいターゲット・キーワードを適切に含ませることも必要です。例えば「観葉植物+育て方」というキーワードで上位表示させるのなら、見出しのいくつかにはこれらのキーワードを含める必要があります。

実際の具体例を挙げておきます。すべての見出しにターゲットキーワードを入れる必要はありませんが、自然な記述でキーワードを含めてください。

例.英語資格のWEBサイト:ターゲットキーワード「英検対策」
H2: 英検対策コースの特徴
H2: 英検対策の効率的勉強法
H2: 英検1級の対策

例.美容院のWEBサイト:ターゲットキーワード「ヘアカラー 東京」
H2: ヘアカラーを東京でお探しの方へ
H2: 当店の人気ヘアカラーランキング
H2:東京で人気のヘアカラーは?

WEBサイトごとの設定方法

どう見出しを設定すれば良いか分かったら、それを実際にWEBサイトに実装する必要があります。そこで、WordPressやShopify、JimdoといったCMSごとの設定方法について詳しくお伝えします。正しい設定を知らないと、SEO効果を十分に発揮できないこともあるので注意してください。

WordPress

WordPressで見出しを設定するには、編集エディタの画面でおこないます。WordPressのブロックエディタを使用している場合は「+」ボタンをクリックし「見出し(Heading)」ブロックを選択します。その際に、目的の見出しレベル(H2、H3など)を選択しテキストを入力します。

また、すでに設定した見出しレベルを変更することも可能です。その場合は、ブロックをクリックして「変換」ボタンから「見出し」を選択し修正します。

また、クラシックエディタを使用している場合は、ビジュアルタブでテキストを選択し、ドロップダウンメニューから「見出し2」などを選択します。「テキストタブ」を使用している場合は、直接HTMLを下記のように記述します

例.<h2>ここにテキスト</h2>

数字の箇所を3、4など適切な見出しレベルで記述してください。

関連記事:WordPressのメリットを解説!企業にとっての利点や魅力を引き出すコツなど解説

Shopify

Shopifyで見出しを設定するには、コンテンツエディタの機能を利用します。コンテンツエディタ内で見出しにしたいテキストを選択し、フォーマットメニューのドロップダウンから適切な見出しレベル(H2、H3など)を選択して適用します。

操作性としては、WordPressのクラシックエディタと似ています。HTMLの編集に慣れている場合は、エディタの右上にあるコードサインをクリックしてHTMLモードに切り替え、<h2>や<h3>といったHTMLタグを直接記述して設定することも可能です。

関連記事:Shopify(ショッピファイ)とは? 基本機能とメリット・デメリットについて解説

Jimdo

Jimdoで見出しを設定するには、Jimdo Creatorのコンテンツエリアで「要素を追加」をクリックし、「見出し要素」を選択しておこないます。こうすることで、ページを異なるセクションに分割できます。見出しのサイズは「小」「中」「大」の3種類から選ぶことができます。

見出し設定の注意点

使い方を誤ると、折角設定した見出しが逆効果になることがあります。例えば、キーワードの詰め込みや階層の飛ばしなどがあれば、ユーザーにとって読みづらく、検索エンジンからの評価も下がります。そこで、見出しを正しく機能させるための注意点を整理しました。実際に設定する際には、この注意点に配慮して進めてください。

キーワードをつめこまない

キーワードを適度に使用することは大切ですが、それを詰め込むことは避けてください。キーワードを詰め込んでしまうと不自然な日本語になってしまい、ユーザーにとって読みにくくなるためです。

また、検索エンジンも不自然にキーワードが詰め込まれていると過度なSEO対策をしていると判断し、インデックスされなかったり、ペナルティの対象になることがあります。

悪い例
H2:チョコレートはABC店!チョコを本格的に味わえるチョコレート専門店

レベルをスキップしない

見出しレベルをスキップしないようにしてください。例えばH2の次にH5を使用するなどのことです。通常、H2の見出しを設定して、さらにその本文内を細かいセクションに仕切る場合は、H3を使用するのが適切です。

見出しはページのコンテンツの構成を伝える役割があるため、階層をスキップするとユーザーに混乱を生じさせてしまいます。見出しは本の目次のように、H1を最上位のタイトルとして、H2、H3と階層的に使用することで、アウトラインを整えることができます。

見出しと分かる装飾にする

設定した見出しは、本文のテキストとは区別できるように、適度に装飾します。こうすることで、ユーザーは見出しと本文を区別しやすくなるからです。装飾する際には、単にテキストを大きくするだけでなく、WEBサイト全体のデザインと調和する色を使用してください。

また、この見出しに設定する装飾はどのページでも一貫した表示になることが大切です。ページごとに装飾の仕方が異なっていると、ユーザーは見出しの判別が難しくなり混乱を招きます。

見出しのよくある質問

ここでは、見出しのよくある質問にと答えをお伝えします。WEB担当者にとって、知っておくべきことばかりなので、早速内容をご確認てください。

Q.文字を大きくすれば見出しになりますか?

Answer)文字を大きくすれば、見た目は見出しのように見えますが、検索エンジンはそれを「見出し」と認識できません。

見出しには必ず、専用のタグを使用する必要があります。このタグが設定されることで、検索エンジンはページ構造を正しく理解でき、主要なトピックを把握できます。単に文字サイズを大きくしたり太字にしただけでは、SEOの効果は期待できないので注意してください。

Q.見出しを一切使わずにページを作成しても良いですか?

Answer)技術的には可能ですが、推奨しません。

見出しを使わない場合、ユーザーは内容を素早く理解できず、長文のテキストが延々と続くため、離脱率が高まるリスクがあります。また、検索エンジンもページ構造を把握できず、主要なトピックを正しく評価できなくなるため、SEOの面でも不利です。

Q.良い例と悪い例を挙げてください

Answer)良い例と悪い例を挙げるので比較してください。

レストラン紹介ページ
良い例.大阪駅周辺で人気のランチメニュー
悪い例.美味しいご飯

良い例では、場所や目的(ランチメニュー)といった具体的な記述があるため、ユーザーも検索エンジンも内容を理解しやすいです。一方、悪い例は、主観的で情報が抽象的すぎるため、SEO的にもユーザー的にも意味が伝わりにくいです。

フィットネスジムのブログ
良い例.初心者向け筋トレメニュー3選
悪い例.がんばろう筋トレ!

良い例では「誰のために(初心者向け)」というのと「何を(筋トレメニュー)」が明確です。そのため、ユーザーはいち早く求める情報にたどりつきやすいです。一方、悪い例は、見出しを見るだけでは、何について記述しているのか把握できません。

Q.海外向けのWEBサイトで気をつけるべきことは?

Answer)海外向けWEBサイトでも、見出しにどのようなキーワードを設定するかが重要です。

単に日本語を直訳するのではなく、海外ユーザーが検索でも使う表現に変換するのも忘れないようにしてください。日本語特有の言葉や和製英語をそのまま使うと、検索流入の機会を逃してしまいます。

例えば「パワースポット」を直訳して「Power Spot」と表記しても海外ユーザーは、そのキーワードで検索することは、ほとんどありません。代わりに「Spiritual Place」のように記述します。このように、見出しは翻訳ではなく、海外ユーザーが実際に検索で使う言葉に変換することがポイントです。

まとめ

今回はWEB担当者が必ず知っておかなければならない見出しについて解説しました。専用のタグを使うといった基本的なことから、どのようなテキストを記述すれば良いかなど、実務に直結する内容をご紹介したので、何度も繰り返し読んでください。

また、SEOで重要な役割を果たすからといって、キーワードの詰め込み過ぎなどの行為は控えるようにしてください。

こういった行為があれば逆効果となり、上位表示するのが難しくなるためです。最終的にはユーザーにとって分かりやすく情報を伝えることが大切ですが、もし判断に迷うことがあれば、東京SEOメーカーにご相談ください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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