SEO対策の東京SEOメーカー

自動車メーカーや整備工場のSEO対策とは?具体的なやり方や注意点など

自動車メーカーや整備工場のSEO対策

自動車メーカーや整備工場がWebからの集客を考えるとき、実践できる手法の1つが「SEO対策」です。一方SEO対策で、どのようにWebから集客するのか検討もつかない方もいるでしょう。

 

SEO上級コンサルタント今回は、自動車メーカーや整備工場のSEO対策や具体的なやり方について紹介します。これから自動車メーカーや整備工場でWebから集客したいと考えている場合は、ぜひ参考にしてください。

 

SEO相談

SEOとは

 

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれています。一般的に、自社サイトを検索上位に表示させてユーザーの流入を増やし、自社の商品・サービスの成約までつなげるための対策全般を指します。

 

なぜ、インターネットの検索結果で上位に表示させるのが重要なのでしょうか?それは、ほとんどのユーザーは検索結果の1ページ目までしか読まず、特に上から1~3番目までのサイトを閲覧する方が多いからです。

 

SISTRIX社の調査によると、ユーザーのうち55.2%が検索結果上位3位までのサイトを閲覧しています。

 

<検索順位ごとのクリック率>

検索順位 クリック率(CTR)
1位 28.5%
2位 15.7%
3位 11.0%
4位 8.0%
5位 7.2%
6位 5.1%
7位 4.0%
8位 3.2%
9位 2.8%
10位 2.5%

(出典)Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid – SISTRIX

 

つまり、広告以外の方法でWebからの集客を増やすには、SEO対策によって検索結果の1ページ目まで、特に上位3位までに表示させることが重要になります。

 

自動車ディーラーや整備工場には「コンテンツSEO」がおすすめ

 

一口にSEO対策といっても、その手法は多岐にわたります。また、業種や店舗規模などによって、取るべき対策も異なります。

 

そこで、中小の自動車ディーラーと整備工場がSEO対策を実施する場合、おすすめのSEO対策は「コンテンツSEO」です。

 

コンテンツSEOとは

 

コンテンツSEOとは「検索ユーザーが求めるコンテンツを継続して提供しつづけることでインターネットの検索結果からサイトへの流入を増やし、自社商品の販売までつなげるSEO」です。

 

このコンテンツとはブログに限らず、動画や音声情報なども含まれます。またコンテンツSEOでターゲットとするのは「自社商品を購入する可能性のある見込み客」です。

 

コンテンツSEOでは「中古車の購入」を例に、次のような流れで自社商品の販売までつなげます。

 

<コンテンツSEOの主な流れ>

 

  • コンテンツを通じて中古車に関するさまざまな情報に触れる
  • 中古車の購入を検討し始める
  • 中古車を購入する場所を比較・検討する
  • 中古車を購入する

 

たとえば「中古車を購入するメリット・デメリットは?」のようなブログを見た方のなかには、中古車の購入を検討しはじめるユーザーが存在します。そして中古車を購入できる場所を探し、ゆくゆくは購入まで至る一連のプロセスがあります。

 

そこで中古車を販売するディーラーが、自社サイトのコンテンツを通じて自店舗に誘導できれば、車を購入したいユーザーをWebから集客できるようになるのです。

 

なぜコンテンツSEOが自動車ディーラーや整備工場に適しているのか?

 

なぜ自動車ディーラーや整備工場にコンテンツSEOが適しているのか、その理由を紹介します。

 

良質なコンテンツを作ることで顧客からの信頼を高められる

 

多くの人にとって自動車は大切な資産なので、車を購入したり修理に出したりするときには、ディーラーや整備工場が本当に信頼できるかお客様は気にしています。ここで顧客からの信頼を得るために役立つのが「コンテンツ」です。

 

たとえば車を購入するとき、ただ必要な情報のみを掲載しているよりも、車に関する役立つ情報を発信しているサイトのほうが信頼を得やすくなります。なぜなら良質なコンテンツは、それ自体がお客様に対する「誠実性」を与えることになるからです。

 

お客様が比較・検討しているフェーズにおいて、あと一歩の判断材料となるためにコンテンツを提供するのがコンテンツSEOの肝となる部分です。

 

オフラインでは難しい潜在層・非認知層にもアプローチできる

 

道歩く人に「この新車を買いませんか?」と勧めても、反応が悪いのは言うまでもありません。それは道歩く人の多くは、車の購入を考えていないからです。また相手から強引に勧められる営業は、どこか抵抗感を覚えてしまいます。

 

一方で、車の購入を考えてないユーザー層にも、コンテンツを通じて成約までつなげられるのがコンテンツSEOの魅力です。マーケティングでは、ユーザーの商品への関心度を次の3種類に分類できます。

 

<関心度ごとのユーザー層(車購入を例に)>

ユーザー層 関心度合
顕在層 車の購入を考えており、車種や購入場所などの比較・検討段階にある
潜在層 車に関する知識はあるが、購入を検討する段階にはいない
非認知層 そもそも車に関してよく理解していない・関心がない

 

インターネット上には、「顕在層」「潜在層」「非認知層」の3種類のユーザーがいます。このうち「潜在層」と「非認知層」がコンテンツに認知する機会があれば、ゆくゆくは「顕在層」となり、成約までいたる可能性があります。

 

また営業や広告と違い、コンテンツを認知するのはユーザー自身の行動によるものです。押し売りされるよりも、自分の意思で関心をもった商品のほうが不信感はないので、成約までスムーズに結び付けられるのです。

 

このようにオフラインでは難しい「非認知層」「潜在層」にも、コンテンツを通じて成約までつなげられるのが、コンテンツSEOならではの魅力です。

 

長期にわたって集客できる

 

コンテンツSEOの大きなメリットは、一度コンテンツを投稿すれば長期的に集客できる点です。なぜならブログや動画などのコンテンツは、なんらかの事情で削除されることがない限り、ずっとインターネット上に残り続けるからです。

 

たとえばチラシや新聞広告の場合、一時的にユーザーの目に入ることはあっても、いずれは捨てられて見られなくなります。一方でコンテンツSEOの場合、一度ブログを公開すればインターネット上に残り続け、自社にとって”資産”となります。

 

さらに、自社コンテンツが安定して検索結果の上位に表示されるようになれば、サイトを通じて一定の流入数が見込めるようになります。1つコンテンツから安定して集客できるようになれば、コンテンツSEOはコストパフォーマンスのよいマーケティング手法となるのです。

 

具体的なコンテンツSEOのやり方

 

それでは、具体的なコンテンツSEOのやり方について見ていきましょう。今回は自動車の修理を手掛ける整備工場が、自社サイトにブログを掲載するケースを想定して説明します。

 

整備工場の大まかなコンテンツSEOの流れについては、次のとおりです。

 

<コンテンツSEOの流れ>

 

  1. サイトの目標を決める
  2. ペルソナを設定する
  3. キーワードを選定する
  4. キーワードに沿って記事を書く
  5. 公開後にアクセスを解析して改善とテストを繰り替えす

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

サイトの目標を決める

 

まず何よりも初めに「サイトの目標を決める」ことから始めましょう。なぜなら目標を決めないことには「誰に対して情報を発信しているのか?」が不明瞭となり、得てして誰に刺さらないコンテンツを無駄に積み上げることになるからです。

 

サイトの目標を決め方にいろいろありますが、代表的なゴール設計について紹介します。

 

<サイト目標の設定方法>

 

  • KPI設計…「PV(ページビュー)数」や「お問い合わせ数」「注文数」などの目標数値を決める。
  • KGI設計…「Webからの集客を増やして、チラシ広告を減らす」「コンテンツSEOによって新規営業を減らし、その分のリソースを既存顧客のサポートに回す」など

 

上記の目標設計はSEO対策に限った話ではなく、マーケティングにおける当たり前のゴール設計です。会社を経営するうえで売上目標を設定するように、サイトでも必ずゴールを明確にしておきましょう。

 

ペルソナを設定する

 

サイトの目標を設計すれば、次は「ペルソナ」を設定します。ペルソナとは、商品・サービスを購入するユーザー像のことです。年齢から趣味、悩みまで、細かく設計するのがペルソナです。

 

整備工場で設定できるペルソナは、次のとおりです。

 

<整備工場が設定できるペルソナ例>

年齢 30歳
性別 男性
職業 専門商社の係長
年収 650万円
趣味 ドライブ、キャンプ
家族構成 独身、1人暮らし
ふだんの生活 平日は1日仕事、休日はマイカーでドライブに行くことが多い
悩み 最近マイカーのエンジンがかかりづらく、点火まで時間を要することが多い。エンジン内部に異常があると考えられるので修理に出したいが、貯金にも余裕がなく、なるべく修理費用を抑えたい。

 

ペルソナは自分で細かく決めるので、実際にご利用されるお客さまとユーザー像が異なることも多くあります。しかしペルソナと実際のお客様像がまったく一緒になるはずはないので、問題ありません。大切なのは、ペルソナを設計することユーザーのニーズを明らかにすることです。

 

たとえば上記のペルソナの場合は「車を修理したいがなるべく修理費用を抑えたい」というユーザーニーズが明らかになっています。このニーズをもつユーザーをターゲットにするこことで、ディーラーよりも修理費用を抑えられる整備工場ならではの強みを活かせます。

 

関連記事: ペルソナとは?マーケティングに必要な理由と設定方法

 

キーワードを選定する

 

次に、コンテンツを制作するためのキーワードを選定します。キーワード選定において便利なツールは、Googleキーワードプランナーです。Googleキーワードプランナーとは、Googleで検索されるキーワードや、キーワードごとに月間で検索される回数などを抽出できるツールです。

 

本来はリスティング広告などのGoogle広告出稿のために用いられるツールですが、コンテンツSEOにおいても役立ちます。

 

Googleキーワードプランナーを使って、さきほどのペルソナが検索しそうなキーワードを抽出します。たとえば、次のようなキーワードが考えられるでしょう。

 

<整備工場がターゲットとするペルソナが検索しそうなキーワード>

検索キーワード 月間平均検索ボリューム
車 エンジン かからない 12,100
車 修理 安い 1,600
車 エンジン トラブル 90
車 エンジン 修理 90
ヴィッツ エンジン 不調※ 30

 

※ヴィッツ…トヨタ自動車が販売する乗用車の名称

 

このように、整備工場のペルソナが検索しそうなキーワードを一通り抽出します。今回は5個のみ抽出しましたが、本来は100~1,000単位でキーワードを抽出するのが基本です。

 

なお、月間に検索される回数が多いほど、検索上位に表示されたときにサイトの訪問者が多くなります。一方で検索回数が多いキーワードほど、競合のサイトが強くなり検索上位に表示するのが難しくなるのです。

 

そのため初めてコンテンツSEOを実施する場合、平均検索ボリュームの少ないキーワードからコンテンツをつくるほうが検索上位に上がりやすいのでおすすめです。

 

関連記事: SEOキーワード難易度とは?分野で大きく変わるSEOの難しさ

 

キーワードに沿って記事を書く

 

キーワードを選定したあとは、Web上に掲載するコンテンツを作成します。キーワードからコンテンツをつくるときに大切なのは「検索意図」を解決することです。

 

人は検索ボックスにキーワードを打ち込んで検索しているとき、何かしらの悩み・不安を抱えており、それを解決しようとしています。たとえば「車 修理 安い」と検索するユーザーには、次のような不安があると想定できます。

 

<「車 修理 安い」と検索するユーザーの不安>

 

  • 車のエンジンやライトが壊れて、修理する場所を探している
  • 貯金に余裕がなく、修理は必要だがあまりお金をかけられない
  • 安く車を修理できる場所を探している

このように「車 修理 安い」の検索キーワードだけでも、さまざまな不安や悩みを抱えたユーザーが多くいます。このような不安や悩みを適切に解決できるコンテンツによって、ユーザーの満足度を高めると同時に信頼を得られ、ゆくゆくは比較・検討の段階で自社で購入するまでにいたるのです。

 

関連記事: SEOに効果的な記事の書き方とは?上位表示に重要なポイントも解説

 

公開後にアクセスを解析して改善とテストを繰り替えす

 

コンテンツを公開したら、それで終わりではありません。解析ツールを使って、アクセスを解析する必要があります。改善とテストを繰り返すことで「どのような対策がSEOにプラスに働くのか?」という知識・経験を積み上げられます。

 

なおアクセス解析には、次のような分析方法があります。

 

<公開後のコンテンツのアクセス解析>

 

  • PV(ページビュー)数を見て、コンテンツが表示された回数を把握する
  • 離脱率を見て、サイトの導線設計を見直す
  • 滞在時間からページが読まれている時間を知り、コンテンツがユーザーにしっかり読まれているか知る

アクセス解析できる数値は多くあり、数値が悪い時は改善とテストを繰り返します。なおこれらの数値は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールを使って割り出せます。

 

<無料のアクセス解析ツール>

Google Analytics(グーグルアナリティクス) PV数や離脱率、滞在時間など、サイトのアクセスを解析できるツール
Google Search Console(グーグルサーチコンソール) サイトの検索順位やクリック数などを解析できるツール

 

 

SEO対策を専門会社に依頼する方法もある

 

社内にリソースやノウハウが不足する場合は、専門会社に依頼するのもおすすめです。

 

自ら記事を執筆する必要がない

 

SEO専門業者に依頼すれば、コンテンツ制作にリソースを割く必要はありません。SEO専門業者が、自社の事業に合ったライターを選定し最適なコンテンツを制作してくれます。

 

そのため、社内でコンテンツを制作するリソースが不足しているならば、SEO専門業者に依頼するのがおすすめです。

 

またSEO対策では、「Googleに好かれるコンテンツ」を作る必要があります。なぜなら検索順位を決めるのは、サイトを巡回しているGoogleのロボット「クローラー」だからです。SEOの専門的なコンテンツづくりに詳しくない場合は、外注するほうが成果は出やすくなるのでおすすめです。

 

Googleアップデートに対する専門的な対応を取ってくれる

 

SEO専門業者は、Googleアルゴリズムのアップデート情報を得ながら、適切な対応を取っています。大型アップデートが実施されて、一時的に検索順位を落とすことはあっても、順位を戻すように対応してくれるのです。

 

Googleのアルゴリズムに詳しくないサイト運営者が、アップデートによって検索順位を落とすとそのあと順位を戻せないケースもあります。そのため独学でやらずに、Googleアップデートに対して適切に対応できるEO専門業者に依頼するのがおすすめです。

 

 

SEO上級コンサルタントまじめ【まとめ】自動車メーカーや整備工場がWebからの集客を伸ばすには、SEO対策のなかでも、コンテンツを通じて成約まで育成できる「コンテンツSEO」がおすすめです。ただしリソースやノウハウが不足する場合は、私たちのような専門会社に依頼するのもおすすめです。

 

 

SEO対策のお申込みボタン

SEOコンサルティングの東京SEOメーカーTOPへ戻る

 

この記事の監修者

上級SEOコンサルタント

上級SEOコンサルタント 坂口 直樹

新潟大学大学院を卒業後、事業会社で10年働く間にSEOに出会う。自身でサイトを多数立ち上げ、実験と検証を繰り返しながらSEOを研究。お金に変えることを目的とはせず、ユーザーに何が有益かを問い続け改良を繰り返すうち、「インターネット上の真実ではない情報を正してユーザーのためになる情報を発信する」という天啓を得る。現在は東京SEOメーカーの上級SEOアドバイザーとしてアサイン。

新着記事

人気記事

WEBマーケティング

SEO対策