Googleアナリティクスの滞在時間の定義とは?考え方や注意点を解説

Googleアナリティクスの滞在時間

滞在時間とは、ユーザーがWEBサイトに滞在している時間のことです。ユーザーの滞在時間はWEBマーケティングにおいて重要な要素であり、Googleアナリティクスを活用することが一般的です。Googleアナリティクスには平均セッション時間とページ滞在時間の2種類があるため、それぞれの定義を理解することが重要です。

基本的には、SEOにおいてサイト滞在時間が短く直帰率が高いとサイトの低評価につながります。

滞在時間が長いと良いコンテンツであるととらえられがちですが、WEBサイトの目的によっては必ずしもそうともかぎりません。例えば、ECサイトは購入してもらうことが目的で、購入する前に離脱したユーザーの行動分析をすることが重要です。どちらかといえば、ECサイトで滞在時間が長いということは、商品を迷っていたり購入手続きに手間取っていたりするなど改善すべき場合であるケースが多くなります。

SEOコンサルタント今回は、Googleアナリティクスの滞在時間の定義と考え方や注意点を解説します。

 

滞在時間とは

滞在時間とはWEBサイトにアクセスしている時間のことをいいます。一般的には滞在時間が長ければ長いほど、WEBサイトのコンテンツに興味を示していることを意味します。WEBページごとの滞在時間はGoogleアナリティクスにて確認することが可能です。

滞在時間の定義

Googleアナリティクスにおいて、平均セッション時間とページ滞在時間があります。セッション時間とは、購入手続きや会員登録などそれぞれのセッションにおいてユーザーが作業をするためにかけている時間のことをいいます。Googleでは、ユーザーが30分以上操作をしなかった場合には新しいセッションとしてみなすとしています。一旦WEBサイトを離脱した場合でも30分以内に戻ってきたら同じセッションです。午前0時を超えた場合も操作をしない状態で30分を超えた場合と同じように、新しいセッションでカウントされます。

例えば、田中さんが13時5分から13時6分までECサイトのドックフードのページを閲覧し、40分間席を外して13時46分から20分間同じサイトのキャットフードのページを閲覧した場合は次のようになります。

セッション閲覧ページ滞在時間
セッション1ドッグフード1分
セッション2キャットフード20分

 

山口さんが14時8分から9分までドッグフードのページを閲覧したあと、38分に同じWEBサイトに戻り、48分までキャットフードのページを閲覧した場合セッションは1つでのカウントになります。

セッション閲覧ページ滞在時間
セッション1ドッグフード29分
セッション1キャットフード10分

田中さんと山口さんの違いは、WEBサイトからはじめに離脱した時間です。田中さんは40分間離脱したので一度セッションが終わっているのに対して、山口さんは29分で戻ったのでセッションは終了していません。山口さんのドッグフードのページにおけるページ滞在時間が29分であるのは、連続するページビューの開始時刻の差分として計算されるためです。

平均セッション時間はセッション時間を合計した数値をセッション数で割った数であり、平均セッション時間と比較することにより機能しているページとしていないページを明確にできます。

ページ滞在時間とは、直前にアクセスしたページが表示されてから次のページが表示されるまでの時間の差を基準としています。例えば、1ページだけ見て次のページに移動しないままWEBサイトを閉じるとページ滞在時間はカウントされません。複数のタブを開いている場合は、たとえそれぞれのページを見ていた似ても滞在時間が測定されます。

 

GA4の滞在時間

2022年7月1日をもってUA(ユニバーサルアナリティクス、現在のGAのこと)が使えなくなると発表され、今後はGA4(Google Analytics 4 プロパティ)を活用することになります。GA4では平均ページ滞在時間や平均セッション時間の指標がなくなりました。UAにおいては、前のページを表示してから現在のページを表示するまでの差を滞在時間としていました。しかし、1ページだけで直帰した場合は滞在時間は0秒として計算されていました。

そのため、UAにおいての滞在時間はあくまで目安として使われていました。GA4ではより正確に計測するため、ユーザーがWEBサイトを見ていた時間を計測する平均エンゲージメント時間を指標としています。

滞在時間とユーザーエクスペリエンスの関連性

WEBサイトを閲覧するユーザーの滞在時間の長さは必ずしも優良なサイトというわけではなく、Googleが評価をしたりコンバージョンにつながったり良い結果がでるとは限りません。

優良なサイトにするためには、ユーザーエクスペリエンス(UX)を重要視するべきです。Googleはユーザーファーストの姿勢を明確にしており、ユーザーのニーズを満たさなければアクセス数が増えずコンバージョン率も上がりません。

WEBサイトによって滞在時間の認識が異なる

ただ滞在時間が長ければいいわけではなく、WEBサイトの内容や目的によって的確な滞在時間は異なります。例えば、企業の求人サイトの目的は、企業理念や業務内容、企業が求めている人材など少しでも企業について知ってもらうことです。このことにより、入社後のミスマッチを減らし離職率を下げるのが求人サイトの大きな目的であり、滞在時間が長いほうが目的を達成しているといえます。

しかし、ECサイトの場合は商品を購入してもらうことが最大の目的です。滞在時間が長いとそれだけ興味を持ってもらえる場合がありますが、購入をするのを迷っている、他社の商品と比較している、購入方法がわかりづらいなどマイナスイメージの方が多いのが一般的です。商品を見てすぐに購入してもらえるのが理想であり、最終的には購入数やコンバージョン率でそのECサイトの良し悪しは判断されます。

さらに、ECサイトの場合は全体的な滞在時間よりもどの部分で離脱をしたのかを把握することが重要です。例えば、購入ページまで進みながら離脱が多いのであれば、購入ぺージを見直す必要性があります。購入ページに長時間滞在している場合は、商品を購入するのを迷っているか、購入方法がわかりづらいといった理由であることが一般的であり購入ページを改善することが求められます。

これらのように、WEBサイトやそれぞれのページにおいて役割があります。役割によって滞在時間の認識が異なるのです。

Googleアナリティクスの滞在時間とは

Googleアナリティクスにおいての滞在時間には次のような特徴が挙げられます。

  • 単位は秒まで表示
  • 0秒としてカウントされる可能性がある

単位は秒まで表示

Googleアナリティクスの滞在時間は秒単位まで表示されます。

0秒としてカウントされる可能性がある

Googleアナリティクスの滞在時間は、0秒と表示される場合があります。離脱したページでは、次に見たページがないため0秒としてカウントされるためです。

例えば9時ちょうどに1ページを見て、そのあと次のように9時45分まで順番に10ページまで見たとします。

ページ閲覧し始めた時間
19:00
29:06
39:06
49:11
59:20
69:20
79:25
89:38
99:40
109:45

この結果から2ページと5ページは1分もたたないうちに次のページに移動していることがわかります。そのため、これらのページはほぼ読まれておらずコンテンツ内容がユーザーのニーズに合わなかった、もしくはすぐにページから離脱をするなんらかの理由があることがわかります。

逆に4ページは9分、7ページは13分と長く滞在しています。実際にコンテンツを読んでいる可能性はありますが、席を離れていただけの可能性もあります。10ページの時点で離脱していることから、10ページの滞在時間を計測できないことから10ページの滞在時間は0分で計測されます。

Googleアナリティクスの滞在時間の種類

Googleアナリティクスの滞在時間には次の2種類が挙げられます。

  • 平均セッション時間
  • 平均ページ滞在時間

平均セッション時間

Googleアナリティクスにおいてセッション時間とは、1つのWEBサイトに滞在していた時間の合計のことです。平均セッション時間はそれぞれのセッションごとにおける滞在時間の平均です。Googleアナリティクスでは、それぞれのページごとに開始時間が表示されます。離脱時間はわからないので、次のページの閲覧開始時間との差で滞在時間は計算されます。

しかし、注意するべき点があります。最後のページ、例えばユーザーが新宿でおすすめの居酒屋、飲み放題のある居酒屋、団体受付している居酒屋の順番で閲覧したとします。Googleアナリティクスは該当のページを見始めた時間と直前のページの見始めた時間の差で計算しています。そのため、最後に見たページについては、次に見たページがないため計算の対象外となります。つまり、団体受付している居酒屋のページを見ているのにもかかわらず、最初の2ページを閲覧した時間を滞在時間としてみなします。

ページ閲覧開始時間
新宿でおすすめの居酒屋15時23分
飲み放題のある居酒屋15時30分
団体受付している居酒屋15時38分

上記の例であれば、Googleアナリティクスがセッション時間として計算するのは、新宿でおすすめの居酒屋の7分、飲み放題のある居酒屋の8分で15分ということになります。

ユーザーが同じWEBサイトを訪問し、今度はページ1だけを訪問したとします。次のページに進む前に新宿でおすすめの居酒屋で離脱をしている状況です。

ページ閲覧開始時間
新宿でおすすめの居酒屋9時23分

実際には滞在しているのですが、次のページに移動していないため滞在時間は0分の扱いになります。上記の2つの例を合計するとセッションは2回で合計時間は7分であるため、13÷2で平均セッション時間は3分30秒です。

平均ページ滞在時間

平均ページ滞在時間とは、ユーザーが決まったページに滞在していた時間の平均です。計測方法はセッション時間と同じで、ページを閲覧し始めた時間と直前に閲覧していたページの時間差を活用します。そのため、直帰した場合は最後に閲覧したページは計算されません。

さきほどの例であれば、ページ1での滞在時間は7分、ページ2での滞在時間は8分で合計15分です。平均ページ滞在時間は(滞在時間の合計)÷(PV数)であるため、15分÷3PVで平均ページ滞在時間は5分です。

滞在時間は0分とカウントされても、PVにはカウントされるのがポイントです。

Googleアナリティクスの滞在時間を確認するときの注意点

Googleアナリティクスの滞在時間を確認するときには次の点に注意が必要です。

  • 滞在時間は数字だけでは判断できない
  • 離脱ページの滞在時間は確認できない

滞在時間は数字だけでは判断できない

滞在時間が長いからといって必ずしもユーザーにニーズのあるコンテンツであるとは限りません。ユーザーが求めるニーズを短時間で簡潔に伝えるのが理想的です。長い時間滞在しているということは、探しているものがなかなか見つからなかったといったこともありえます。

つまり、ユーザーが求めている内容やコンテンツによって適切な滞在時間になるようなWEBサイト作りが重要です。

離脱ページの滞在時間は確認できない

Googleアナリティクスでは、WEBサイトを開いた時点で直前にアクセスしていたページの閲覧が終わったことを検知します。つまり、WEBサイトを離脱した場合、直前のページの滞在時間を計測することができません。

滞在時間が短い場合の改善方法

滞在時間が短い場合は次の改善方法が効果的です。

  • コンテンツを見直す
  • 適切な画像や動画を設定する
  • ヒートマップを導入して離脱ポイントを特定する

コンテンツを見直す

ユーザーの滞在時間が短い理由として、まずコンテンツがユーザーのニーズを満たしていないことが挙げられます。この場合、ユーザーのニーズから分析しなおすことが重要です。ほかにも、文章が長すぎて読みにくい、どこに何が書いているかわからないなどユーザーにとって不満に感じている可能性があるため、対処が必要です。

適切な画像や動画を設定する

画像や動画がなかなか開かないとその時点でユーザーはWEBサイトを離脱する可能性があります。さらに、コンテンツにあった画像や動画を準備することが重要です。

ヒートマップを導入して離脱ポイントを特定する

ヒートマップ(Heatmap)とは、ユーザーがWEBサイトにおいてどのように行動したかを色の濃淡によって可視化できるグラフです。ヒートマップを活用することで、どのポイントで離脱したのかがわかるのです。離脱したポイントが明確になれば、その部分を改善することにより滞在時間の短さを解決できる可能性があります。

主なヒートマップには次のようなものが挙げられます。

  • Microsoft クラリティ
  • User Heat
  • PTengine

Microsoft クラリティ

Microsoft クラリティ

Microsoft Clarity とはMicrosoft製無料ヒートマップツールであり、ヒートマップ以外にもダッシュボードやレコーディングといった機能があります。ヒートマップにおいては、PCやスマートフォンなどのタブレットごとにユーザーがクリックした部分の色が変わるので、クリックした場所やよくクリックされているページが読まれているかなどがわかります。

参考:Microsoft クラリティ

 

User Heat

userheat

User Heatは無料で利用できるヒートマップ解析であり、色の濃淡によってユーザーが熟読している場所や、どこまで読んでいるのかを可視化できます。ヒートマップを活用することで、読んでほしい部分が読まれているのか、クリックされていないリンクなどを確認してWEBサイト改善をすることが可能です。

参考:User Heat

PTengine

ptengine

20万人のユーザーが利用しており、直観的に利用できるため使い勝手の良いツールです。ユーザーがよくクリックしている箇所が色の濃淡で明確に表示されるため、ユーザーの行動を可視化できるのが特徴です。

画像引用:PTengine

滞在時間が長い場合の改善方法

入力フォームをはじめとして、滞在時間をできるだけ短くしたい場合があります。例えば、WEBサイトに余分な情報がありすぎて必要な情報を探している場合や、個人情報を入力するフォームがわかりづらく手間取っているケースが挙げられます。このような場合は、滞在時間が長いことはユーザーにとって見ればマイナスになっており、改善するべき課題があることが一般的です。

重要な情報だけ表示する

不要な情報が揃っているコンテンツにおいては、ユーザーが必要な情報を探すのに手間取って結果的に滞在時間が無駄に長くなっている可能性があります。そのため、WEBサイトにおいては、できるだけ完結にユーザーが必要な情報だけを記載することが重要です。

EFO(Entry Form Optimizaiton)

滞在時間が長くなる理由の1つに、会員登録や購入ページなどのエントリーフォームが複雑もしくは明確でなくユーザーが手間取っている可能性があります。このような場合は、ユーザーにとって不快である可能性が高く離脱してしまう可能性があります。商品やサービスを気に入ってせっかく購入しようとしているのに、エントリーフォームが入力しにくいだけでユーザビリティが下がり購入者を減らしてしまうことにつながるのです。

そこで活用したいのがEFO(Entry Form Optimizaiton、エントリーフォーム最適化)です。EFOはユーザーがエントリーフォームに入力しやすいように、レイアウトや入力項目の数、エラーが出た場合の対処方法などさまざまな点において改善することです。エントリーフォームはコンバージョンに大きく影響するため、EFOは必要不可欠です。

まとめ

SEOコンサルタントユーザーがWEBページを見ている時間を計測する場合、Googleアナリティクスを活用します。Googleアナリティクスには平均セッション時間と平均ページ滞在時間の2種類があり、それぞれ意味や特徴が異なります。滞在時間の長さはWEBサイトの目的によっても意味合いが変わってきます。求人ページのようにじっくり読んでコンテンツを理解して欲しい場合と、ECサイトのようにコンバージョンにつなげたい場合があります。コンバージョンを求める場合は、滞在時間が長いとユーザーが商品を決め切れていない、購入手続きをできていないといった改善するべき課題である可能性が挙げられます。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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