2020.07.15
Googleキーワードプランナーは、リスティング広告の運用やSEO対策などさまざまな場面で活用できます。多くのユーザーが検索しているキーワードを見つけることが可能であるため、SEO対策 として活用することが可能です。さらに、地域や言語など条件を設定してキーワードを絞りこんだり、競合他社のURLを入力することで関連したキーワードを表示させることもできます。
このように、SEO対策やWEBマーケティングをおこなううえでGoogleキーワードプランナーは需要の高いツールです。今回は、旧Google Adwordsのキーワードプランナーについて解説します。
キーワードプランナーとは キーワードプランナーとは、SEOやリスティングなどのWEBマーケティングにおけるキーワード調査ができるツールです。漠然としてキーワードが決まっている場合、検索されている回数の多いキーワードを見つけたり、設定しようとしているキーワードの検索ボリュームを確認することも可能です。Google広告に活用することがメインではありますが、SEO対策においても活用することが一般的となっています。
得られるデータ Googleでリスティング広告を出す場合の入札単価や費用、クリック数、表示回数をなどを確認できます。さらに、月間平均検索ボリュームや競合性、WEBサイトの内容に関連性の高いキーワード候補などさまざまな情報を取得することによって、SEO対策にも活用可能です。
キーワードプランナーにかかる費用 キーワードプランナーは無料で利用できるツールです。無料版を使うと100~1,000のように具体的な数値までは表示されませんが、広告を出稿した場合はより正確な数値を出すことが可能です。
SEOに活用 検索されている回数の多いキーワードやキーワードの検索ボリュームを確認できます。検索ボリュームを確認することによって、ユーザーがよく検索しているキーワードを把握することができ、SEO対策への影響を期待することが可能です。
キーワードプランナーを使う目的とは キーワードプランナーは、次のようにさまざまな使い方をすることができます。
関連キーワードの候補を洗い出し 広告掲載結果の予測データを確認 キーワード検索数を表示 キーワードを新しい組み合わせにする 関連キーワードの候補を洗い出し キーワードプランナーを使って関連キーワードの洗い出しができます。特定のキーワードがすでに決まっている場合は、関連しているワードを表示させることが可能です。
広告掲載結果の予測データを確認 キーワードプランナーではリスティング広告を出したときに見込まれる成果を予測でき、それぞれの予測ごとのクリック率や表示回数などの検索パフォーマンスを調べることができます。
キーワード検索数を表示 キーワードプランナーを使ってキーワードの検索数を表示することが可能です。キーワード検索数の方法としては、キーワードを入力することにより月間での検索ボリュームが表示されます。
キーワードを新しい組み合わせにする キーワードリストを二つ組み合わせることによって新しいキーワード候補を作り、検索ボリュームを確認し比較することができます。例えば東京や京都などのキーワードリストと、歯医者や耳鼻科などのキーワードリストを組み合わせることによってあらたなキーワードを候補を作り上げ、それらの検索ボリュームを確認するなどより詳細な情報を得ることが可能です。
Googleキーワードプランナー利用目的 キーワードプランナーには次のような利用目的が挙げられます。
リスティング広告 Googleキーワードプランナーの主な活用方法は、リスティング広告(Google広告)を運用していくことが挙げられます。リスティング広告に出稿しようとしている商品やサービスに関連するキーワードを入力することで、クリック数や費用、クリック率、平均クリック単価などの数値を予測データとして得ることが可能です。
SEO目的 キーワードプランナーを使うことで、漠然としたキーワードしか決まっていない場合でもキーワードの絞り込みが可能です。設定しようとしているキーワードの検索ボリュームを確認したり、競合他社のURLを入力することで、関連性の高いキーワードを確認することも可能です。
SEO対策でまず、重要なことは、どのキーワードでSEO対策をしていくかを決めることです。
そこで利用するのが旧Google adwordsのキーワードプランナーというツールです。
Google adwordsとは、Googleのリスティング広告を出稿するときに使うもので、GMAILアカウントを取得し、https://ads.google.com/ にアクセスすれば誰でも使えるようになります。
そしてキーワードプランナーは、Google検索の各キーワードの検索ボリュームがわかるツールです。これを使うことで、より的を絞った的確な対策を行うことが可能となります。
キーワードプランナーの使い方
↑このログイン画面からGoogle adwordsにログインします。ログイン前に、Gmailのアカウントを取得しましょう。
↑ログインするとこの画面に行きます。そこで、”ツールと設定”から”プランニング”をクリックすると、”キーワードプランナー”が出てくるのでここをクリックします。
↑“新しいキーワードを見つける”の欄に、対策ワードとその類似ワード等入れていきます。試しに”SEO対策”のキーワードを入れて見ましょう。
↑このように、”SEO対策”以外にGoogleの方で他の月間検索件数のあるワードを色々と出してくれます。GoogleAdwordsの広告を出稿していると上図のように細かい月間平均検索ボリュームが出てきますが、広告を出稿していない場合、ざっくりと1万~10万の検索件数、1~1000の検索件数としか表示されません。
無料バージョンでもざっくり、そのキーワードがビックワードかミドルワードかスモールワードかはわかります。
ワード検索する場合、何度か色々なワードで検索をかけましょう。検索結果に出てくるワード結果はその調べるワードごとに違ってきます。また、キーワードでの検索だけでなく、URLからも検索することができます。
ここにURLをいれると、このサイトに適しているキーワードをGoogleが表示してくれます。この機能で、逆にこのURLのサイトは、このキーワードで強く認識されているのだと逆に現在のサイト状況を認識することもできます。これらの機能を利用して、他社が気づかないニッチなワードやロングテールの複合ワードなども見つけていくといいです。
キーワードプランナーの活用すべき機能 キーワードプランナーには次のように活用すべき機能があります。
キーワード情報のダウンロード デバイスごとの内訳 地域や検索ネットワーク、言語を変更 表示項目の変更 キーワード情報のダウンロード Googleキーワードプランナーにおいては検索結果をダウンロードすることにより、Excelでの活用が可能です。ダウンロードをすることによってほかの従業員ともキーワード候補の情報について共有しやすく、さまざまな活用方法があります。
デバイスごとの内訳 キーワードプランナーにおいてデバイスごとの内訳が可能です。PCやスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスを利用するユーザーに対して適切なキーワードの絞り込みができます。
地域や検索ネットワーク、言語を変更 キーワードプランナーに地域や検索ネットワークなどを設定することで、それぞれの項目において絞り込んだ検索が可能です。例えば検索ネットワークにおいては、特定の広告配信先を設定して検索キーワードの取得が可能です。このほかにも言語や地域など、項目をさらに絞ることによって的確なキーワードを見つけることができます。
表示項目の変更 Google キーワードプランナーでは月間検索ボリュームや競合性などさまざまな項目においてキーワードを絞り込むことができます。これらの項目は簡単に変更でき、その都度需要にあった項目を選択することが可能です。
キーワード決定のポイント キーワードを見るポイントは「検索ボリューム」「競合性」「関連性」「入札単価」 になります。
検索ボリューム 一番大事な指標です。この検索ボリュームが多いキーワードがよくユーザーに検索されているキーワードなので、検索ボリュームが多いワードで上位表示に成功すればサイトへの流入が大幅に増えます。 競合性 この競合性が高いほど、自然検索の表示においても表示が難しくなるであろうと推測できます。 入札単価 Googleのリスティング広告を出稿するときの平均入札単価です。この値段が高ければ高いほど、1クリックの単価が高いのでそのキーワードが収益につながるワードで競合も多くなることが推測できます。
他にも、地域別・言語別・日本以外の海外諸国のGoogle検索結果も調べることができます。海外SEOを行う場合にも場所をアメリカに設定し、言語も日本語ではなくて、英語に変更して調査できます。
それ以外の機能にフィルタ機能があり、各項目を次のように指定すれば絞り込みも可能です。
キーワードテキスト キーワードの除外の設定 アダルト向けキーワードの除外設定 プランのキーワードの除外設定 月間平均検索ボリュームの確認 競合性の確認 広告インプレッション Googleリスティング広告のページ上部掲載の入札単価(低額帯) Googleリスティング広告のページ上部掲載の入札単価(高額帯) オーガニック検索(SEO)のインプレッション シェア オーガニック検索(SEO)の平均掲載順位
このように、条件を細かく設定して候補となるキーワードがたくさんある場合や広告を出稿した時の結果をもとにキーワードをチェックすることもできます。
最近対策サイトへの流入が少ないなと感じたら、一度、キーワードの見直し をしてみましょう。
検索数の多いキーワードから Webサイト内の文章コンテンツを作成する際、「言い回しが数種類存在する言葉」の取り扱いについてみていきましょう。ケースごとに意味や使い道が明確に定められている単語ならば状況に合わせて選べばよいので迷うことはないでしょうが、どれも似たような意味で状況に当てはまる単語がいくつもある時、どれを使ったらいいのか迷う場合が考えられます。
まず思い浮かぶのが同義語あるいは類義語とされる単語でしょう。そのような時の基本的な選定基準として、検索ボリュームの多いものをメインと考え重要キーワードと決め、その他の言葉も不自然にならない程度にページ内で盛り込んでおくことで、SEO的には良い結果を生みやすい傾向にあります。ただし検索ボリュームが多く競合も多い言葉の場合、上位表示が厳しい場合もあります。状況に応じ判断しましょう。
注意点としては、似たような言葉でありながら示す意味が異なる言葉の存在に気を付けることです。例えば、「聞く」と「聴く」。聞くは、一般的に自然に聞こえてくる時に使い、聴くは音楽などを積極的に、もしくは周囲の物音を注意深く「聴く」というときに使います。似た意味ながら使い道が異なる言葉です。
他にも「趣旨(何か物事をやろうとするときの理由・目的など)」と「主旨(文章や考えなどの中心に位置する事柄など)」などが挙げられます。このような言葉を使う時にその意味を取り違えると、検索順位の上位表示はおろか、ユーザーに間違った情報を与えてしまうことにもなりかねません。迷ったらすぐ、辞典などで言葉の意味を調べる癖をつけましょう。
文章作成は質と同様に量も大事 検索サイトで結果表示上位を目指すために、コンテンツ作りで行うWebライティングで留意すべき点が多々あります。中でも、文章の「質」と「量」に気を配りながら進めていくのが大切です。
近年のSEO対策では一般的に「質さえ整っていれば、量は問題にならない」と言われています。ですが実際の検索結果で「上位を達成しているWebサイト」と、「上位表示できていないWebサイト」で比較した場合、必ずしもそうとも言えない実態が浮かび上がってきます。ある程度は文章量が必要だというのが実感です。
また良いコンテンツとしてよく言われる「ユーザーにとって役に立つコンテンツ」という表現ではありますが、この「役に立つ」ということがはっきりと定義されていないのが現実です。そのため同程度に質を確保されているコンテンツ間で、優劣の差が出てくるのは量しかないと言わざるを得ません。もちろん、内容のない言葉をだらだら記述している、いわゆる“中身のない文章”は論外です。
通常のWebサイトの画面領域ではメニューとコンテンツの二つに分類できます。この中でメニュー部分に各Webサイトで差が出てくることはほとんどありません。コンテンツ部分の質と量をいかに充実させられるかが重要です。
まとめ Google キーワードプランナーとは、対象となるWEBサイトにおいてキーワードを絞り込んだり、検索ボリュームを確認することによってユーザーの需要を把握したりなどSEO対策において重要なツールです。的確な検索キーワードを見つけることが主な目的ですが、ほかの企業のURLを入力することにより高い関連性を持つキーワードを確認できます。つまり、ランキング上位に表示されているWEBサイトが、どのようなキーワードを設定してるかを調べられます。さらに、入札単価を確認することである程度の広告予算を立てられたり、競合他社の状況を判断することが可能です。SEO対策をするためには、多くのユーザーが検索していてできるだけ競合が少ないキーワードを設定することが必要です。そのためにも、Googleキーワードプランナーを活用して、新しいキーワードを見つけたり、設定しようと思っているキーワードの検索ボリュームを確認できたりとさまざまなメリットを生むことができます。
この記事の監修者
アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志
日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持 )コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。