サブドメインにSEO効果はある?サブディレクトリとの違いは?
新しいサービスを立ち上げる時にサブドメインとサブディレクトリのどちらを使うべきか。サブドメインとサブディレクトリは、どちらがSEO的に有利でしょうか
Googleは「どちらもSEOに優劣はない」と明言してはいますが、実際に運用すると多少の違いがあることが分かります。

サブドメインとサブディレクトリの違い

この2つの違いを解説する前に、まずはそれぞれを簡単に説明しましょう。
サブドメインとは?
サイトを作るときには必ずドメインが必要になります。下図のように、「yahoo」の前に来ているものがサブドメインとなります。
例えば東京SEOメーカーでは「switchitmaker2.com」というドメインを使っていますが、別サービスで展開するということがあれば「sub.switchitmaker2.com」のようなドメインを使うことが考えられます。このように本ドメインの頭につける「sub」の部分をサブドメインと呼びます。
サブディレクトリとは?
サブディレクトリとは、あるディレクトリよりも下の階層に作成されているディレクトリのことです。これが存在すると、ドメインの後に「sub/」が付き「https://~/sub/」といったような形になります。
通常のサイト作成をする上では必ず使うことになりますので、ほとんど全てのサイトで使われている運用方法といってよいでしょう。
サブドメインとサブディレクトリの使い分け
どちらも本ドメインを利用しているという点では同じです。
多くの場合で
サブドメイン…別テーマのサービスサブディレクトリ…同じテーマの別ページ
を意味するため、使用目的に応じて使い分けていく形になります。
そのため、通常のサイト管理をする上ではサブディレクトリだけで十分ですが、全く違うサービスを展開するのであればサブドメインを使うのか、別ドメインを使うのかを考える必要があります。
ディレクトリ名・サブドメインは分かりやすく
コンテンツ作成に際し、常に質向上に努めていけば、ユーザーに評価され、SNSでシェアしてもらえる可能性も高まってきます。
ですがその際、URLが扱いにくい形式だと、折角のシェアしてもらえる機会も逃す結果となってしまいます。URL設定時、注意するポイントを挙げてみます。
まず、ページのトピックがわかるようなURL設定を心掛けること。
例えば、数字の連番は避け、ページのトピックを示すURLとするほうがメリットが大きいです。区切り文字は「_」(アンダーバー)ではなく「-」(ハイフン)としたほうがよいでしょう。
良くない例 https://www.**********.com/SEO/1234.html
書き換え例 https://www.**********.com/SEO/meta-keywords
他の注意点としては、一度設定したURLは、頻繁に変えないこと。
変更前のURLが外部リンクを獲得していた場合やSNSで共有されている場合、URLを変えるとそれらのリンク経由のユーザーには、“404エラー”と表示されてしまいます。折角それまでに蓄積されてきたGoogleの評価も喪失してしまいます。やむを得ず変更しなければいけなくなった時は、“301リダイレクト”を使用することでリスクを最小限にとどめられるよう留意しましょう。
他には、日本語URLは使用せず、半角英数字を使うようにして下さい。
日本語URLを使用すると、コピー&貼り付けした場合、文字化けのように見えてしまいます。URLをFacebookでシェアすると暗号化されたような表示となってしまいます。SNSやツールによっては、“404エラー”となることもあり、気をつけましょう。
既にWebサイトを公開している場合、URLは大きなランキングシグナルとはなっていないため、あえてURL変更する必要はありません。やむを得ずURLを変更する必要が生じた場合は、URL変更が行われたページごとに、“301リダイレクト”を設定しておくことを忘れずにしておくましょう。
サブドメインとサブディレクトリの例外
前述したようにサブドメインは別テーマなので別サイト、サブディレクトリは同じテーマが基本なので同じサイトと見られるケースが多いです。
しかし、サブドメインでもYahoo!JAPANのように全て同じ会社のサービスであるケースやサブディレクトリであっても全く違うサイトであるケースも存在します。
例としてアメーバブログの有名人・芸能人ランキングの上位4つ(2020年11月7日時点)を見てみると次のようになっています。
見てお分かりの通り、すべて管理人が異なる、全くテーマの違う別サイトですが、サブディレクトリで展開しています。
このように検索エンジンはURL情報だけという単純な判断ではなく見た目(css)やソースコード、構造化データ、被リンク情報、アンカーテキストなど別な指標で同じサイトかどうかを判断しているものと推測できます。
サブドメインのSEO効果
冒頭でも述べましたがGoogleは「サブドメインに特別なSEO効果はない」と明言しています。その意味では新サイトを立ち上げる時や新サービスを公開するときにはサブドメインでもサブディレクトリでも問題ないことになります。
しかし、直接的なSEO効果がなくとも運用上のSEO効果はあります。
被リンク効果の受け渡し
サブドメインでも本ドメインの被リンク効果(ドメインパワー)の一部を引き継ぐことがわかっています。しかし、サブディレクトリであれば本ドメインの被リンク効果を直接受けることができるのに対して、サブドメインであれば間接的にしか受けることができません。
そのため、ドメインパワーを考えたときにサブディレクトリの方がよいということになります。
インデックス数の影響
前述のように例外はありますが、原則的にサブドメインは別サイトとして認識されます。つまり、本サイトにページを増やしてもサブドメインには影響しませんし、逆もしかりということです。
これはサブドメインに分けてしまったがためにインデックス数が伸びづらいということが起こりえます。
もちろん単純なインデックス数がSEOの強弱には影響しませんが、良質なコンテンツが多ければ多いほどSEOに有利なことは間違いありません。
この点でもサブドメインは不利といえます。
サブドメインとサブディレクトリ、どっちを使う?
「サブドメインのSEO効果を考えるとサブディレクトリを使った方が良いのでは?」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。
特に新サービスを展開する時には別ドメインを使うべきなのかどうかは慎重に考えるべきでしょう。
別ドメインの優位性
別ドメインを新規で取るとドメインパワーは1から始めるため短期的に効果を出すことは難しく、一見すると不利です。
しかし、本ドメインとは全く違うサービスを展開するのであれば同じドメインでサブディレクトリ展開することはユーザーのUI/UXという観点でマイナスに働きますし、サブディレクトリに入れてしまったが故に本ドメインの専門性が薄くなる可能性があります。
本ドメインの中に展開して、サービスとして確立してきたら移転して301リダイレクトをして評価を引き継ぐという方法もありますが、リダイレクトは万能ではなく使わないに越したことはありません。
長期的に考えると別ドメインでの展開が有利になることもあるため、必ず戦略的にサブドメイン、サブディレクトリ、別ドメインの3つを検討しましょう。
余談ですが、将来的にサイトM&Aを視野に入れている場合にも、別ドメインを使う方がトラブルが少なくおすすめです。
サブドメインの優位性
ここまで読んでいただくと「結局サブドメインは不利」と思われるかもしれませんが、別ドメインでは本ドメインのパワーの恩恵を受けられないため展開に時間がかかり、サブディレクトリではサイトの専門性を考えたときに不利というときにサブドメインが役立ちます。
サブドメインはドメインパワーの点やインデックスの観点で不利ですが、コストとリスクを抑えつつ新サービスを展開できるのが特徴です。
ユーザー体験が最重要
最終的にはユーザー体験を考えることが最重要です。
ユーザーファーストを意識したときにサブディレクトリに入れることが最も良い場合には迷わずサブディレクリを使うべきですし、同じサイトでは導線がおかしくなる場合には別ドメインやサブドメインを使うべきです。
究極的にはユーザーの役に立つサイトを作ることが最上のサイト運営であることを考えればSEO効果ではなく別視点で制作が進むはずです。
事業展開に伴うドメインの運用についてお悩みの方、ぜひ東京SEOメーカーへご相談ください。SEOのプロが状況を分析し、適切な運用方法をアドバイスいたします。