事業をおこなう際に、非常に重要な役割を担っているのがマーケティングです。マーケティングは、企業の収益と直結する市場調査や集客・販売をおこなう業務だからです。

自社でマーケティングを担当できる人数やスキルにも限界があるため、外部のマーケティング会社の力を借りたいということもあると思います。

そこで今回は、世界と日本のマーケティング企業を紹介します。そして、自社がどのマーケティング会社と関わっていけば、うまく収益増加に結びつけられるのかについて詳しく解説します。もし外部に依頼を考えているなら、今回の記事を参考にしてください。

マーケティング企業とは

マーケティング企業とは、企業のマーケティング活動を支援する会社のことです。主に次のような業務をおこないます。

こういった業務をおこなうのがマーケティング会社です。また、デジタルに関する業務としては次のような項目が挙げられます。

これらは、Webマーケティングの領域で、インバウンドマーケティングとしての施策でもあります。

どの業務内容も専門化が進んでいます。そのため、マーケティング企業もWebマーケティングでは、サービス内容を特化して提供することが多くなっています。

マーケティング企業の仕事

ここでは、マーケティング企業の具体的な仕事内容についてお伝えします。

情報収集や分析をおこなう

マーケティングの基本は情報収集です。業界動向や消費者調査などのデータを踏まえ、商品企画や集客・販売に活かします。企業の戦略や戦術が適切に稼働するかどうかは、この情報収集にかかっています。

売れるための戦略を立案する

売れる見込みが高い商品を作っても、売れる仕組みがなければうまく事業が回りません。そのため、マーケティング企業ではその戦略・戦術を立案します。

例えば、セグメント化し商品を購入してくれる見込みが高い層をみつけたり、そのターゲットに対してどうアプローチすれば良いのかなどを検討します。

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広告・宣伝

マーケティング会社では、企業の広告宣伝を請け負います。広告宣伝といっても幅広く、WEB広告やSEO、TVCMなどありとあらゆる媒体があります。

一括してすべての広告宣伝を請け負う会社もありますが、特定の媒体に絞って対応する会社もあります。

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販売支援

マーケティング会社では、クライアント企業の販売支援をおこないます。顧客育成やキャンペーンの企画、セールス用ランディングページの作成などが挙げられます。

また、近年ではこういった販売プロセスを自動化させることが求められるため、そのシステムの導入や運用支援などをおこなう場合もあります。

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認知向上・ブランド構築

マーケティング会社の仕事として、クライアント企業の認知向上やブランド構築といった業務もあります。SNSとTVCMの連携や、バズりやすいキャラクター開発などさまざまです。

マーケティング企業の選び方

マーケティング企業には通常、中長期的に仕事を依頼することが多いです。そのためどのマーケティング会社に依頼するかは慎重に選択したいものです。

そこでここでは、マーケティング企業を選ぶ際のポイントや注意点をお伝えします。

自社の目的（KPI）を明確にする

数多くあるマーケティング会社から自社にあった企業を選ぶには、まず目的（KPI）を明確にする必要があります。

目的とは例えば、下記のようなものです。

• SEO対策を強化して自社のWEBサイトへの流入を増やしたい
• 認知拡大のために動画広告に取り組みたい
• 市場調査をおこない、新しい商品を企画して欲しい

こういった目的を明確にすれば、自社に必要なマーケティング会社を絞ることができます。

実績を出しているか

依頼したいと考えているマーケティング会社で、自社が期待するような実績を出しているのかを確認する必要があります。

また、自社の業界を請け負ったことがあるのかも確認が必要です。他の業界で実績を出すことができたとしても、自社の業界で同じ結果になるとは限りません。

例えば、WEBサイトの制作を依頼するのであれば、サイト制作実績などが紹介されていることが多いので、そういったページを参考にします。また、気になる点があれば担当者に直接質問して確認をとることも大切です。

現代のWebマーケティングでは、マーケティング会社も専門領域に特化し始めているので、それぞれ強みのある部分を見極めて依頼を検討してください。

コミュニケーションをとりやすいか

マーケティング会社を選定する際に、担当者とコミュニケーションをとりやすいかは肝心です。マーケティング会社に依頼する場合、単発で仕事を依頼するというよりは、長期的な契約をすることが多いからです。

そのため、担当者が小まめに連絡をくれるのか、必要があればメールや電話で連絡をとることが可能なのかなどを確認してください。

また、通常一人の人間が、複数のクライアント企業を担当していることも多いです。自社のために割ける時間や労力がどの程度なのか、事前に質問してください。

予算内で依頼できるか

マーケティング会社に依頼する場合、自社の予算内で依頼できることも重要です。半年契約や1年契約になることもあるので、中長期的な視点で予算を組むようにしてください。

世界のトップマーケティング企業

世界にはさまざまなマーケティング企業があります。そこでここでは、世界の売上トップ企業を紹介します。

WPP

世界最大規模のマーケティング会社。イギリスのロンドンを本拠地に置いています。2022年現在100カ国以上で事業を展開し、グループ全体で10万人以上の従業員がいます。売上高は2兆円前後です。

主な事業内容としては広告や消費者インサイト分析、ブランディングなどです。とりわけブランド構築に配慮しており、クライアント企業の財務状況を把握し、どういった順番でメディア展開をすることが最適なのかを企画・提案します。単純に広告展開をするだけでなく、総合的なサポートをおこないます。

参考URL:WPP

Omnicom Group

世界第2位の売上を誇るのは、日産などを顧客に持つOmnicomGroupです。売上高約1.5兆円前後で、社員は全世界に5万人以上です。

モバイルマーケティングやデータベース管理などに強みを持ちますが、広報や投資家向けPRなどにも力を入れています。クライアント企業の広告費をどのメディアに振り分けることがもっとも効果的なのかなどの分析を独自におこない、無駄のない広告展開が可能です。

参考URL:Omnicom Group

Publicis Groupe

世界第3位はフランスのパリに拠点をおくPublicis Groupeです。売上高は約1兆円前後で社員数は5万人以上です。

近年はインフルエンス研究に力を注いでおり、各界のオピニオンリーダーやインフルエンサーとのつながりを構築しています。また、データ分析に強みがあり、データを元にPDCAサイクルを最適化するよう企業を支援しています。

参考URL:Publicis Groupe

Interpublic Group of Cos.

世界第4位はInterpublic Group of Cos.です。

ニューヨークを拠点として活動し、売上高8,300億円を誇ります。主には広告宣伝などを軸に事業を展開していますが、コンサルティングサービスを提供しているのも特徴です。

参考URL: Interpublic Group of Cos.

電通

世界第5位には日本の電通がランクインしています。売上規模は7000億円前後です。2022年12月現在は、カスタマージャーニー視点の改革や広告、DXに力を注いでいます。

参考URL:電通

日本のトップマーケティング企業

ここからは国内のトップマーケティング企業をお伝えしていきます。

ただし、売上高第1位の電通は、世界のトップマーケティング企業と重複するため、ここでは第2位から6位までをお伝えします。

博報堂DYホールディングス

博報堂DYホールディングスは、日本第2位の売上高を誇り、約2,000億円です。

広告としてはテレビやインターネット、新聞・雑誌など複数の媒体に対応しています。また、市場調査や分析なども主な業務の1つとなっています。

参考URL: 博報堂DYホールディングス

ADKホールディングス

第3位はADKホールディングスです。売上高約3,500億、従業員数3,400人以上です。ドラえもんやワンピースなど、日本の有名漫画制作に関わっており、キャラクターを用いた独自のマーケティングを展開しています。

参考URL: ADKホールディングス

ジェイアール東日本企画

第4位はジェイアール東日本企画です。売上高は約400億に昇ります。広告を支援するだけでなく、媒体自体を提供しています。例えば、JR東日本が所有する駅や電車、Suicaなどを活用し、それらを広告媒体として使用します。

参考URL: ジェイアール東日本企画

東急エージェンシー

第5位は東急エージェンシーです。従業員数1,000人以上、広告クリエイティブや公共交通機関を利用したプロモーションに強みがあります。展覧会・見本市などを主催してPR活動などにも力を注いでいます。

参考URL: 東急エージェンシー

読売IS

第6位は読売新聞グループの読売ISです。売上490億円、従業員数300名以上。新聞折り込み広告ではトップのシェアを誇っています。近年ではデジタルマーケティングやSEO、MEOなどにも力を注いでいます。

参考URL: 読売IS

中小企業におすすめの目的別マーケティング企業

ここからは中小企業のWEB担当者に検討して欲しいマーケティングができる企業をお伝えします。目的別にお伝えしますので、自社の状況と照らし合わせてご確認ください。

WEB制作

WEBマーケティングに取り組む際にWEB制作は避けて通ることができません。しかし、WEBサイトはただつくれば良いということではなく、自社のマーケティング目的を満たすものでなければ意味がありません。

たとえばWEBサイトを制作する際には、次のような目的があります。

• 自社の顧客と親和性を高めたWEBサイトにしたい
• SNSと連動性の高いWEBサイトをつくりたい
• 問い合わせしやすいWEBサイトにしたい

こういった誰のどんな目的を満たすWEBサイトにすれば良いのかを考え抜き、サービスを提供するのがWEB制作会社ベイジです。WEBサイト制作だけでなく、運営サポートについても丁寧に対応してくれます。

参考URL: 株式会社ベイジ

コンテンツマーケティング

WEB集客を考える際、コンテンツマーケティングは欠かせない施策の1つです。そのコンテンツマーケティング分野で定評があるのが株式会社イノーバです。

見込み客のペルソナ設定やキーワード選定、コンテンツ制作まで一括して対応してくれます。ヒアリングを通じて、自社に不足している点を的確に拾いあげてくれますので、効果・効率の良いコンテンツマーケティングが可能です。

参考URL: 株式会社イノーバ

SEO対策

質の高い見込み客を集めるには、SEOがもっとも効果の高い方法の1つです。しかし、多くのWEB担当者が自社のページを上位表示できないで悩んでいます。そんな課題を解決してくれるのが東京SEOメーカーです。

東京SEOメーカーでは、ターゲットが検索する狙い目キーワードを選定し、上位表示に必要なSEO対策を提供しています。

また、ページを上位表示させるだけでなく、流入したアクセスをコンバージョンさせるノウハウも蓄積しています。そのため、自社の売上に直結する施策をとりたいとお考えなら相談してみてください。

参考URL: 東京SEOメーカー

MA（マーケティングオートメーション）

MA（マーケティングオートメーション）とは、収益効率化と業務省力化を同時に実現するための方法論を指す言葉です。そして、このMAは専用ツールを利用することで可能です。

このMAツールを提供しているのがHubSpotです。顧客情報を管理したり、購買タイミングにあわせた顧客への情報提供などがおこなえます。

参考URL:HubSpot

DXマーケティング

DXマーケティングとは、マーケティング部門を対象にデジタルとデータを駆使し、競争優位性を保つ戦略・戦術のことです。

例えば、カスタマーサポートと営業、商品企画などマーケティングにかかわるすべての部署の情報を一括管理し、横断的に顧客対応することを可能にします。

こういった取り組みを自社だけで進めることには限界があるため、専門のマーケティング会社に依頼することを検討してください。リブコンサルティングでは経営戦略、マーケティング、海外戦略などを統合的に支援してもらえます。

参考URL:リブコンサルティング

まとめ

今回は、マーケティング企業についての概略と代表的な企業を中心に紹介してきました。マーケティングが高度に専門化してきた現在では、自社だけでそれを進めていくには限界があります。自社の課題を洗い出し、それを解決してくれるのにふさわしい会社を今回の記事を参考に選んでください。マーケティング会社をうまく活用することによって、自社の収益を大きく伸ばすことができます。

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この記事の監修者

アドマノ株式会社　代表取締役　天野　剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析（Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持）コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。