2020年、2021年を中心に感染対策されたコロナ禍の時期には、三密の場となるカラオケ店の利用者が大きく減少しました。しかし、その後は徐々に客足が戻ってきています。そして、2024年には、コロナ禍以前の水準にまで迫る勢いで売上が回復しています。こうしたことから、カラオケ店としては、再び集客に力を入れる時期が訪れたといえます。

その一方で、デジタル技術の発達、巣篭もり生活の時期を経て、自宅でカラオケを楽しむスタイルが浸透しつつあります。そして、家庭用カラオケを配信するケースでは、WEBコンテンツを用いた集客活動が重要になります。こうした背景から、カラオケ業界では、WEB集客の軸となる、自社サイトのSEO対策が注目されています。

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カラオケ業界のSEO対策について解説します。これから、店舗集客の強化を検討している方は、本記事を参考にしてください。

カラオケ業界がSEO対策すべき理由

カラオケ店は、コロナ禍の影響で大きく後退したものの、近年では回復基調がみられます。また、家庭カラオケのニーズ拡大など、業界全体としてはカラオケの新たなあり方が注目されています。とくに、家庭カラオケといったデジタルコンテンツに集客するうえでは、SEO対策が必須となります。

コロナ禍でカラオケ店が大打撃を受けたものの、近年では回復基調がみられる

2020年に端を発した新型コロナウイルス感染症の影響によって、カラオケ店の市場が大きく縮小しました。とくに、緊急事態宣言が発令されて、外出や三密の規制がされた2020年、2021年では、客足が停滞しました。それにともない、全国のカラオケ店舗の施設数も減りました。下記表は、一般社団法人全国カラオケ事業者協会のカラオケ白書2024のデータです。

まず、2010年と2019年のデータを比較してみると、2010年代のカラオケ市場は、堅調に推移していたことがわかります。そして、2020年になると、カラオケを利用する人口が半減しています。それにともない、カラオケ施設の数も現象に転じました。ただし、ウィズコロナの2022年以降には、カラオケ施設の客足が戻りはじめました。

さらに、株式会社帝国データバンクの調査によると、カラオケルームをライブ会場として利用するニーズが拡大しているといいます。こうした好材料も後押しして、2024年のカラオケ店の市場規模は、コロナ禍前の2019年に迫る勢いで回復をみせているとのことです。

デジタルを用いたカラオケサービスの市場が拡大している

デジタルの発達にともない、カラオケサービスの技術も進展しています。実際に、株式会社第一興商では、AIが採点する機能を搭載した家庭用カラオケ「カラオケ@DAM for Windows」を2023年にリリースするなどの動きをみせています。

カラオケ業界向けのSEOキーワードの例

カラオケ業界のサイトでは、サービスの特徴や楽曲、ユーザー属性に関連するキーワードを設定することが大切です。このほか、カラオケ店に集客する場合には、地域キーワードの重要性が高まります。

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※本項目で記載する月間検索件数は、2025年4月単体のもの。また、検索結果（SERPs）は、2025年6月調べで、原則として位置情報が東京都内のものです

カラオケ店のサービスに関連するキーワード

カラオケの利用者がお店を探す際には、次のキーワードが入力されます。

検索結果では、全国で店舗展開するカラオケ施設の案内ページ、カラオケの楽曲情報ページなどが上位表示しています。そして、ページの配信別でみてみると、ほぼすべての上位枠がカラオケ店サイトに占められています。たとえば、「カラオケ」のキーワードでは、店舗案内ページとして、コート・ダジュールやカラオケまねきねこのほか、JOYSOUND（ジョイサウンド）直営店の紹介ページがランクインしています。その一方で、楽曲情報ページとして、JOYSOUND、カラオケDAMでよく歌われる人気楽曲や注目楽曲が紹介されています。そして、この2つのサイトでは、トップページに楽曲情報を配置しています。さらに、前者では「カラオケ・うたスキ・歌詞検索」、後者では「カラオケ・ランキング・曲検索」をタイトルタグに設定しており、検索ニーズにあわせたサイト作りをしている様子がうかがえます。

また、検索ユーザーは、カラオケ店を探す際に、店舗やサービスの特徴をキーワードにすることがあります。

検索結果では、カラオケ店の案内ページがもっとも目立っています。たとえば、「カラオケ 安い」のキーワードでは、歌広場（ウタヒロ）やカラオケ舘の料金プランページのほか、
割引プランを用意するカラオケバンバンがランクインしています。また、「カラオケ 24 時間」では、「24時間営業」をタイトルタグに設定するカラオケベスト10が1ページ目中に2ページ表示されています。このように、サイト内で店舗の特徴を強調することで、狙ったキーワードで上位表示しやすくなります。

楽曲やジャンルに関連するキーワード

カラオケ店舗は、通信カラオケ機器が流すオケにあわせて歌唱を楽しむレジャー施設です。そこで、検索ユーザーは、カラオケで歌う楽曲を探す際に、次のように検索します。

検索結果をみると、すべての上位枠がカラオケ楽曲の情報ページやランキングページに占拠されています。さらに、記事の配信元をみてみると、大半がカラオケ店サイトとなっています。実際にカラオケ店サイトでは、各カラオケ店舗で歌われた楽曲を集計しています。そして、人気楽曲をランキング形式で紹介することで、検索ニーズを満たすコンテンツに仕上げています。たとえば、事例キーワードのうち、「カラオケ アニソン」の結果をみてみると、DAMのアニソンカラオケ年間ランキングがトップに表示されています。記事の内容をみてみると、2024年にブームとなった楽曲「Bling-Bang-Bang-Born」、1990年代から2025年にかけて根強い人気を誇る楽曲「残酷な天使のテーゼ」など、さまざまな世代に支持される曲が紹介されています。このような情報は、カラオケを楽しむ場で、「どのような曲を歌うと場が盛り上がるのか」のヒントになることから、検索ユーザーに求められています。

カラオケ店を利用するユーザー属性

カラオケ店舗はレジャー施設であることから、家族や友達、仕事仲間などと利用されるケースが散見されます。また、2000年代以降には一人カラオケがブームになるなど、多様な楽しみ方で親しまれています。そこで、検索ユーザーは、自身の属性をキーワードにしてカラオケ店を探します。

検索結果には、店舗の案内ページ、解説記事などが並んでいます。まず、店舗案内ページとしては、一人カラオケ専門店のワンカラ、一人カラオケに注力するラウンドワンなどと、ターゲットのニーズに特化したサービスを提供するカラオケ店サイトがランクインしています。また、解説記事としては、「一人カラオケの魅力について」や「中学生だけでカラオケ店を利用できるのか」といった題材の記事がランクインしています。このほかの特徴として、「カラオケ 中学生」や「カラオケ 高校生」、「大学生 カラオケ」のキーワードでは、一定の検索ボリュームが存在するものの、FAQページの露出が目立っています。とくに、Yahoo!知恵袋のFAQページが上位表示するキーワードの場合、競合ページが少ない傾向がみられます。そのため、カラオケ店サイトとしては、上位表示を狙いやすいキーワードとうかがえます。

また、カラオケの場合、女性と男性では声質が違うほか、世代によって盛り上がる楽曲が異なります。そのため、世代や性別といった属性をキーワードにして検索することもあります。

歌の練習や家庭用カラオケに関連するキーワード

そもそも、歌うこと自体が趣味である人には、上手に歌えるようになりたいというニーズがあります。そこで、検索ユーザーは、次のように検索します。

「カラオケ 採点」のキーワードの検索結果では、カラオケシステムやカラオケアプリの案内ページが目立っています。具体的には、DAMやJOYSOUNDの採点システム、カラオケを楽しめるアプリケーションのダウンロードページが並んでいます。このほかでは、「カラオケ採点の基準」や「カラオケで高得点を取るコツ」をテーマとした解説記事がランクインしています。

また、自宅でも手軽にカラオケを楽しみたい人は、下記のようなキーワードでカラオケシステムを探すこともあります。

カラオケ店の地域キーワード

カラオケ店を利用するとなると、利用者の生活圏内に立地している必要があります。そのため、検索ユーザーは、地域キーワードを交えてカラオケ店を探します。

地域キーワードの場合、全体的に大手カラオケ店舗の案内ページの上位表示が目立っています。その一方で、北海道北見市を指す「カラオケ 北見」では、道内にて活動するタカハシグループのカラオケ店舗サイトが2枠ランクインしています。監獄をコンセプトとした監獄カラオケRが1位、大江戸をコンセプトにしたカラオケ歌屋が2位を獲得しています。そして、大手カラオケ店のDAMを抑えて上位表示を実現していることがわかります。つまり、地域密着型で活動する店舗の場合、地域キーワードで上位表示を狙えるということです。

カラオケ業界で効果的なWEB集客の手法

カラオケ業界では、下記のようなWEB施策が効果的です。

• 動画コンテンツでカラオケの楽曲や魅力を配信する
• Googleビジネスプロフィールに登録する【カラオケ店舗の場合】
• ポータルサイトに掲載する【カラオケ店舗の場合】
• ASO対策でアプリのダウンロード数を伸ばす【家庭カラオケの場合】

動画コンテンツでカラオケの楽曲や魅力を配信する

カラオケは、音楽や発声を楽しむ娯楽です。そのため、動画コンテンツと親和性を持ちます。実際に、Youtubeには、多数の音楽系の動画がアップロードされています。そして、なかには、カラオケ関連事業者のYoutubeチャンネルも存在しています。

このうち、もともと、アプリとしてサービス提供していたカラオケ歌っちゃ王のチャンネルでは、楽曲のカラオケ用音源を配信していて、数百万再生に達する動画が多数あります。また、カラオケ店が運営するJOYSOUND CHANNELでは、カラオケ練習用のJOYSOUND公式のカラオケ映像とともに、カラオケの音源を配信していて、こちらも100万回再生を超えるなど人気を誇っています。このほかでは、アーティストが出演する企画動画も注目されています。その一方で、カラオケマリン北見では、スナックでカラオケを楽しむ様子を配信していて、カラオケの魅力を伝えることに成功しています。このように、カラオケをテーマとした動画の場合、事業に合った企画がさまざまあります。

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Googleビジネスプロフィールに登録する【カラオケ店舗の場合】

Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップに店舗や施設情報を掲載するサービスのことです。そして、この施策のことをSEO業界では、MEO対策と呼びます。そして、地域キーワードの設定と合わせて、ローカルSEOとして活用されます。そのため、カラオケ店舗に集客する場合は、必須となる施策の1つになります。

関連記事：Googleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）とは？集客ツールとしてのメリットや登録方法などを解説

ポータルサイトに掲載する【カラオケ店舗の場合】

カラオケ関連のキーワードで検索すると、ポータルサイトが上位表示されるケースが多々あります。カラオケ店の情報を扱うWEBサイトには、次のようなものがあります。

• 一般社団法人日本カラオケボックス協会連合会
• DAM
• JOYSOUND

このうち、DAMとJOYSOUNDでは、自社店舗だけでなく、それぞれのカラオケ機材を導入している他店舗の情報も掲載しています。

また、一般的な総合ポータルサイトでも、カラオケ店舗の情報がまとめられています。

• NAVITIME
• MapFan
• ホットペッパーグルメ

ASO対策でアプリのダウンロード数を伸ばす【家庭カラオケの場合】

ASO対策とは、アプリストア内で自社アプリの露出を高める施策のことです。家庭用のカラオケアプリを配信する事業者の場合は、ASO対策でアプリのダウンロード数を伸ばすことが大切になります。ASO対策の詳しいやり方については、下記リンク先の記事で解説しているので参考にしてください。

関連記事：ASO（アプリストア最適化）とは？事例を交えて方法を解説！

カラオケ業界におけるSEO対策のよくある質問

カラオケ業界のSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。

Q:カラオケ店舗の集客で重要なSEO対策とは？

Answer）カラオケ店舗に集客するうえでは、ローカルSEOの優先度が高めです。具体的には、店舗サイトに地域キーワードを設定することと、Googleビジネスプロフィールに登録する作業が大切です。一方、家庭用カラオケを提供するケースでは、ASO対策が重要になります。

Q:カラオケ店のWEB集客がうまくいかないときは？

Answer）SEO対策会社の専門会社に相談してください。

東京SEOメーカー（本サイト）は、これまでに2,000社以上の企業にWEB施策を提供してきました。カラオケ店にとって大切なローカルSEOにおいても、多数の成功事例を有しています。まずは、下記リンク先のフォームよりお問い合わせください。

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まとめ

2022年以降、コロナ禍の外出や三密規制が緩和されていくにともない、カラオケ店の客足が戻りはじめました。また、近年では、自宅でも楽しめる家庭用カラオケが注目を浴びています。こうしたことから、カラオケ業界では、SEO対策を中心としたWEB施策を展開することが集客上で大切です。これから、本格的にSEO対策に取り組むことを検討している事業者の方は、SEO対策の専門会社に相談してみてください。