警備会社はSEO対策すべきか?SEO対策キーワードを紹介
2020年以降のコロナ禍では、各種イベントや工事などの延期や休止が相次ぎ、警備のニーズが落ち込みました。この影響で警備業界の市場は苦戦を強いられていました。しかし、コロナ禍の規制が緩和され日常生活に戻るにつれて、大手警備会社を中心に売上を伸ばしていくことになります。
ただし、中小企業や零細企業の警備会社では、人材確保に悩まされ、2024年には、倒産や休業が目立ちました。
そのため、警備会社としては、顧客の集客だけでなく採用活動の強化が急務となっています。とりわけ、WEB集客の要となる、SEO対策が注目されています。
関連記事:業種別SEO対策について解説!業界ごとの施策や市場動向など解説

警備会社がSEO対策すべき理由
近年の警備業界では、大手を中心に売上高が好調であることから、市場全体が堅調に推移しています。ただし、中小企業や零細企業では、人手不足が深刻で倒産や廃業するケースが多発しています。そこで、警備会社としては、集客と採用活動の両方を強化できるSEO対策に力を入れるべき時期が到来しているといえます。
市場規模は好調が続くも、中小企業では人手不足が課題に
調査会社の株式会社東京商工リサーチの調べによると、近年における警備業全体の業績は堅調に推移しているものの、2024年においては警備業の倒産や休業などが138件と過去最多をマークしたとのことです(2000年調査開始以降のデータ)。
西暦 | 警備業の売上高 | 警備業の倒産、休廃業・解散件数 |
2020年 | 1兆8,286億円 | 66件 |
2021年 | 1兆8,139億円 | 65件 |
2022年 | 1兆8,650億円 | 87件 |
2023年 | 1兆8,691億円 | 75件 |
2024年 | 1兆9,180億円 | 138件 |
2020年、2021年はコロナ禍の影響で各種イベントが中止となり、イベント会場の警備のニーズが落ち込んだため、売上高が減少しています。しかし2022年以降は、とくに大手警備会社が好調で、3年連続して前年超えをしており回復基調がみられています。その一方で、中小企業では人手不足が大きな課題となり事業の撤退が目立っているとのことです。
警備会社向けのSEOキーワードの例
警備会社サイトでは、警備サービスの種類や警備対象、防犯に関連するキーワード、警備する場所のエリアキーワードを設定することが重要です。
関連記事:SEOキーワードの選び方とは?WEB集客に成功する効果的なキーワード選定のコツなどを徹底解説!
※本項目で記載する月間検索件数は、2025年5月単体のもの。また、検索結果(SERPs)は、2025年6月調べで、原則として位置情報が東京都内のものです。
警備会社の類義語
そもそも警備会社とは、施設や場所などに警備員を配置して、安全を守る事業者を指します。そして、正式名称としては、警備保障会社と呼ばれます。また、守衛業、セキュリティ会社など、さまざまな呼び名が存在します。そのため、検索ユーザーは、警備会社を指して、次のように検索します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
警備会社 | 検索件数:14,800
検索結果:警備会社の案内ページ / 解説記事 / 比較・ランキング記事 |
守衛 | 検索件数:4,400
検索結果:解説記事 / 求人ページ |
警備業 | 検索件数:2,900
検索結果:解説記事 |
セキュリティ会社 | 検索件数:1,900
検索結果:警備会社の案内ページ / サイバーセキュリティ会社の案内ページ |
警備保障会社 | 検索件数:590
検索結果:警備会社の案内ページ / 解説記事 |
検索結果では、警備会社の案内ページのほか、解説記事が目立っています。事例キーワードのうち、「警備会社」の結果をみてみると、案内ページとしてグリーン警備保障、セコム、MSK、KSPの4事業者が並んでいます。
そして、解説記事の配信元としては、綜合警備保障(ALSOK)やシンテイ警備のコラム記事がランクインしています。その一方で、「守衛」や「警備業」のように解説性を求められるキーワードでは、コラム記事がもっとも目立っています。
とくに、「警備業」では、警視庁の警備業開業の手順を解説するページをはじめ、官公庁団体サイトの記事が1ページ目の大半を占めています。なお、サイバーセキュリティの意味を併せ持つ「セキュリティ会社」では、警備会社サイトにとって、サイバーセキュリティの情報サイトが競合として立ちはだかっています。
警備サービスの種類
警備会社では、個人と法人を問わず、さまざまな安全保障のサービスを提供しています。そこで、検索ユーザーは、依頼したいサービスを指定して警備会社を探すことがあります。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
安否確認 | 検索件数:14,800
検索結果:警備会社の案内ページ / 比較・ランキング記事 / 解説記事 / アプリストア |
ホームセキュリティ | 検索件数:3,600
検索結果:警備会社の案内ページ / ECページ |
交通誘導 | 検索件数:1,600
検索結果:解説記事 / 警備会社の案内ページ |
身辺警護 | 検索件数:880
検索結果:警備会社の案内ページ / 解説記事 |
現金輸送 | 検索件数:390
検索結果:警備会社の案内ページ / 解説記事 / 求人ページ |
検索結果では、警備会社の案内ページが上位表示の大半を占めています。たとえば、「ホームセキュリティ」のキーワードをみると、セコムが1位、ALSOKが2位と、2大警備会社が並んでいます。このほか、東急セキュリティや全日警の姿もみられました。
そして、「身辺警護」では、身辺警護サービスを強みとするG.S.P.Corporation、ビーテックインターナショナル(BTEC)が上位表示しています。このほかでも、「安否確認」では、セコムトラストシステムズなど、セキュリティサービスに特化した警備会社がランクインしています。
この結果からは、警備会社サイトとしては、自社の特徴を示すキーワードを強調すると、適切なキーワードで上位表示しやすくなることがわかります。
また、警備サービスを探す際には、警備や警護の対象をキーワードに交えて検索することがあります。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
マンション セキュリティ | 検索件数:880
検索結果:解説記事 / 警備会社の案内ページ |
オフィス セキュリティ | 検索件数:480
検索結果:解説記事 / 警備会社の案内ページ |
駐車場 警備 | 検索件数:390
検索結果:求人ページ / 警備会社の案内ページ / 解説記事 |
イベント 警備 | 検索件数:320
検索結果:警備会社の案内ページ / 解説記事 / 求人ページ |
工事現場 警備員 | 検索件数:260
検索結果:解説記事 / 警備会社の案内ページ / 求人ページ |
検索結果では、解説記事の露出割合が高くなる傾向がみられました。そして、解説記事の配信元をみてみると、それぞれの施設などの関連事業者が多数派となっています。そんななか、「駐車場 警備」のキーワードでは、警備のMTやSPDのコラム記事が1ページ目にランクインしています。
防犯や身の危険に関連するキーワード
近年では、治安悪化を不安視する人が増えていることがわかっています。そこで、検索ユーザーは、自身の身を守るため、防犯に関連するキーワードを検索します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
監視 カメラ | 検索件数:33,100
検索結果:ECページ / 比較・ランキング記事 / 警備会社の案内ページ |
防犯 | 検索件数:8,100
検索結果:官公庁の防犯案内ページ / 警備会社の案内ページ / ECページ |
防犯 カメラ 設置 業者 | 検索件数:1,600
検索結果:防犯カメラ設置の案内ページ / 比較・ランキング記事 / 解説記事 |
空き巣 が 嫌がる 家 | 検索件数:1,000
検索結果:解説記事 |
一人暮らし 防犯 | 検索件数:480
検索結果:解説記事 / ECページ |
検索結果では、キーワードによって、上位表示するページがまちまちとなっています。まず、防犯カメラに関連するキーワードでは、警備会社の案内ページのほか、比較記事や防犯グッズの販売ページの露出がみられました。
そして、「空き巣 が 嫌がる 家」や「一人暮らし 防犯」といった防犯に関連するキーワードでは、解説記事が中心となっています。解説記事の配信元をみてみると、ALSOKやセントラル警備保障(CSP)のほか、防犯サービスを手がけるマモレオ(MAMOLEO)、トレネッツといった事業者がランクインしています。
こうしたキーワードの解説記事を充実させると、警備や防犯に関連する情報の網羅性が高まりSEO効果が生まれます。
警備会社の地域キーワード
警備サービスを依頼するとなると、警備員に現地へ訪問してもらうことになります。そのため、現実的には、事業者がカバーするサービスエリアであることが不可欠です。そこで検索ユーザーは、地域キーワードを交えて入力します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
東京 警備会社 | 検索件数:880
検索結果:警備会社の案内ページ / 解説記事 / まとめページ |
警備会社 大阪 | 検索件数:590
検索結果:警備会社の案内ページ / 解説記事 / まとめページ |
千葉 警備会社 | 検索件数:110
検索結果:警備会社の案内ページ / まとめページ |
松戸市 警備会社 | 検索件数:40
検索結果:警備会社の案内ページ / まとめページ |
検索結果では、警備会社の案内ページが上位枠の大半を占拠しています。また、一部で解説記事の露出もみられましたが、配信元が警備会社サイトとなっています。
そして、大都市ほど人口が多く防犯が求められ、イベント開催の頻度が高いためか、大都市ほど検索ボリュームが大きくなる傾向がみられました。
その一方で、千葉県松戸市を指定する「松戸市 警備会社」のキーワードでは、大手警備会社のほか、新日東警備保障やサンライズ警備保障、綜合パトロールといった地域で活動する事業者がランクインしています。
この結果からは、地域密着型の警備会社としては、市区町村以下の具体的なエリア名をキーワードに設定すると、SEO効果をえられることがわかります。
警備会社で効果的なWEB集客の手法
警備会社に集客するうえでは、次のようなWEB施策が効果的です。
- Googleビジネスプロフィールに事務所情報を登録する
- SNSで話題喚起を図る
また、採用活動を強化する際には、採用サイトを運用する手法が適しています。
- 採用サイトを運用してスタッフを確保する
Googleビジネスプロフィールに事務所情報を登録する
Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップに事務所や店舗情報を登録するツールのことで、MEO対策とも呼ばれます。警備会社の場合は、事務所の情報を登録することで、活動エリア内で警備サービスを探す検索ユーザーにリーチすることが可能です。
SEO業界では、地域キーワードの設定とセットで用いられ、ローカルSEOとして扱われます。同ツールの詳しい使い方に関しては、下記リンク下の記事をチェックしてください。
関連記事:Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)とは?集客ツールとしてのメリットや登録方法などを解説
SNSで話題喚起を図る
警備会社がSNSを用いて、話題喚起に成功した事例があります。たとえば、東京都新宿区を拠点とする警備会社の大京警備保障株式会社は、SNSで人気を博しています。
SNSアカウント名 | 登録者数 |
大京警備保障/Daikyo Security
TikTok |
280万人 |
大京警備保障株式会社
Youtube |
157万人 |
※フォロワーや登録者数は、2025年6月現在のもの
同社では、主に、動画コンテンツを扱うTikTokやYouTubeに力を入れていて、ともに数百万人にフォロー(登録)される人気アカウントに成長しています。そして、ユニークな動画を多数配信していて話題になっています。
下記は、スタッフが 同社の代表取締役社長を務める櫻井大輔氏に対して、熱救急シート「冷えピタ」を用いて人気アニメキャラクターに扮装させるもので、790万回再生に達しています。
@dkykeibi_tokyo What is this character?#animegelsheet #anime #fyp #foryou
採用サイトを運用してスタッフを確保する
事業を円滑に展開するためには、スタッフを充実させることが不可欠です。しかし、近年では、とくに警備会社の中小企業や零細企業で人材確保の苦戦が続いています。この状況を打破する手法として、採用サイトの運用が効果的です。
東京SEOメーカー(本サイト)では、採用サイト制作と運用サービスを提供しています。採用サイト制作でお困りの方は、下記よりお問い合わせください。
警備会社におけるSEO対策のよくある質問
警備会社のSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
Q:警備会社のSEO対策で優先すべきことは?
Answer)自社が提供するメインキーワードを設定することが重要です。とくに、コラム記事を配信して、警備や防犯に関連する情報を網羅する手法が効果的です。
たとえば、大手警備会社の綜合警備保障(ALSOK)では、コラム記事の企画へ精力的に取り組んでいて、さまざまなキーワードの検索結果で上位表示を実現しています。
このほか、自社サービスエリアの地域キーワードを設定すると、コンバージョンにつながりやすい検索ユーザーの流入を見込めます。
Q:警備会社のWEB集客がうまくいかないときは?
Answer)SEO対策の専門会社に相談してください。
東京SEOメーカーは、これまでに2,000社以上の企業にWEB施策を提供してきました。そして、警備会社サイトでも重要な地域キーワードで上位表示した実績を多数有しています。
また、採用サイトの制作や運用サービスも手掛けています。顧客の集客や採用活動でお困りの際は、下記フォームよりお問い合わせください。>>東京SEOメーカーの問い合わせ窓口
まとめ
