SEOで上位表示するには?ジャンルさえ正しければ上位化は可能!
検索上位を取るためにはどうするか?WEB集客の要になるSEOですが、非常に奥が深くアクセスが伸び悩むという方も多いのが実情です。
しかし、方法さえ間違えなければ検索上位を取ることは可能です。問題になるのは費用、必要期間、難易度などですが、それらをクリアしたとしてもそもそもの必須対策ポイントはあります。SEOが初めての方はまずは、SEOとは?[SEO対策最新ガイド]上位表示の対策を解説|をご一読ください。

良質なコンテンツの配信
SEOで最重要といってよいポイントは良質なコンテンツを配信することです。極論ですが、他の項目がまったくできていなくても非常に優れたコンテンツを配信することができればそれだけで集客できるほど重要です。
SEO対策ができるという人の中にはコンテンツ作成しかやらないという人がいるくらいです。
※コンテンツを作成してSEO対策することをコンテンツSEOといいます。SEOはテクニカルな面、外部リンク対策などさまざまな点での施策が必要ですが、個人ブログやジャンルによってはコンテンツ作成だけで検索上位が取れるのも事実です。
では優れたコンテンツというのはどのようなものかというと、以下の基準を満たしたもののことをいいます。
- 専門性が高い
- 信頼性できる
- ユーザーニーズを捉えている
- 独自性がある
特に専門性の高さと信頼性はE-A-T(Expertise:専門性、Authoritativeness:権威性、Trustworthiness:信頼性)にもつながる重要な点です。ジャンルによってはE-A-T(特に権威性)がクリアされていないと検索順位に出てこないことさえあります。
これに加え、ユーザーニーズを捉えた記事を作ることは絶対条件です。検索上位に出てくるということはGoogleが何かしらの判断基準でユーザーニーズを満たしているので出ていると推測できます。
そこで、検索上位に表示される競合サイトを分析し、ユーザーニーズを満たしつつ、競合よりも優れた記事を作る必要が出てきます。
しかし、競合サイトを参考にして出来上がった記事が同じことしか書いていないようでは評価されることはありません。単にまとめただけのサイトになってしまい、サイトとしての権威性がなくなるからです。対策としては独自な情報を発信する必要があり、各社、この独自性を出すためにどうするかに日々苦心しているはずです。
そして、忘れてはならないのは「Google が掲げる 10 の事実 」です。SEOとは直接関係はありませんが、Googleが何を大事にしているかがよくわかるものですので、是非ご一読ください。
この10の事実の最後には「すばらしい」では足りない。(原文:Great just isn’t good enough.)とあります。この意味をよく考えてコンテンツを作る必要があります。
ユーザビリティの改善
ユーザビリティとは使いやすさと訳されることが多いですが、WEBサイトの場合には見やすさも含まれます。
例えば、次のようなサイトはユーザビリティが低いといえます。
- ページの表示速度が極端に重い
- スマホで見ているのにパソコン用のページが表示される
- セキュリティが担保されていない
- グローバルメニューがわかりづらい
このような問題は1つだけでも重たいものから、1つ1つは小さいものかもしれませんが組み合わさることでユーザーにストレスがかかるものまであります。
Googleはユーザーファーストを貫く企業ですのでサイトもユーザーファーストを意識してください。そのためには動作は早く、ページナビゲーションはわかりやすく、モバイル対応は行い、セキュリティ強化も行うなどの工夫が必要です。
クローラビリティの改善
すべてのWEBサイトは検索エンジンのクローラーが巡回してデータベースに登録されてからランキングが決定します。そのため、最初の段階でクローラーに見られなければ検索結果に反映されることはありません。
通常、よほどのことがない限りはクローラーが自動的にサイト内を巡回し、すべてのページを登録してもらえますが、クロールは早い方がよいためどれだけクロールしやすいかというのは特に大型サイトでは重要な施策です。
よく指摘されるクローラビリティの改善方法としては次のようなものがあります。
- サイトマップを作成、サーチコンソールから送信する
- 新規ページをサーチコンソールのURL検査から登録する
- パンくずリストを設置する
- サイト構造を修正し、わかりやすくする
しかし、上記の4点を行うというのは正確ではありません。
十分にSEOの知識を有した人であれば、よほどの大型サイトでない限りサイトマップ(sitemap.xml)はクローラビリティに関わらないことは知っていますし、URL検査からの登録は日常的に使うものではありません。パンくずリストを設置することはユーザビリティのためであり、ユーザーにとってストレスになるようであれば排除すべきことです。
もっとも重要なことはサイト構造を修正し、わかりやすくすることです。当然、内部リンクでつながっていないページ(どこからもリンクを受けていないページ)は作るべきではありませんし、カテゴリや重要なコンテンツには導線を強化すべきです。
クローラビリティの改善は重要な対策ポイントであることは間違いありませんが、もっとも重視すべきはユーザーであることは忘れないでください。
【余談】サイトマップが必須と主張するSEO会社がよくあります。しかし、世の中にある99%以上のサイトではサイトマップがなくても問題なく機能しますし、サイトマップを作ることで検索順位が上がることはありません。同様に、日常的にサーチコンソールのURL検査から「インデックス登録をリクエスト」を使うことも正しくありません。サイト公開直後であればともかく、公開以降は放っておいても登録がされるのが普通だからです。※サイトマップにはsitemap.htmlとsitemap.xmlの両方がありますが、ここでは特にsitemap.xmlについて触れています。 |
キーワード選定
SEOで上位表示を取る場合、ある意味でもっとも重要になるのがキーワードの選定です。企業担当者であれば会社から対策キーワードが指定されることも多いですが、ある程度の裁量権がある場合には必ずキーワード選定を入念に行ってください。
選んだキーワードによっては難易度が高すぎて上位表示するまでに時間がかかったり、そもそもの上位表示が難しかったりすることがあるからです。
上位表示するためにキーワードを選ぶ場合には次の5つに注意してください。
- YMYLの分野は避ける
- 検索ニーズ、検索ボリュームはあるか?
- 発展性・将来性・話題性はあるか?
- テーマ設定はしっかりとしているか?
- クエリタイプは何か?
YMYLの分野は避ける
YMYLとはYour Money or Your Lifeの略で、生活(Life)や資産(Money)に深く大きくかかわる分野のことです。医療、法律、投資などでは特に権威性が高いサイトが上位に表示される傾向が著しく、新規でサイトを作ってもほとんど、もしくはまったく上位表示できないということもざらにあります。
もともとYMYLの分野で対策をしていた場合には改善することで大きく順位を伸ばせる可能性はありますが、そうでない場合にはお勧めできないジャンルです。
【余談】YMYLといわれても自分のジャンルがYMYLなのかわからないこともあるはずです。基準としては他人の人生に大きな影響を与えるかどうかだと思ってください。例えば、病気や法律についての記事は非常に専門性が高く、素人が自分の知識で書くべきものではありません。対して、美味しい料理のお店の紹介や可愛いネコの紹介日記などは誰でも書けますし、主観で書いて構わないものです。基本的に記事を書く上で高い専門性が求められるものはすべてYMYLだとお考えください。 |
検索ニーズ、検索ボリュームはあるか
検索ニーズは検索ボリュームから推測することができます。Google広告のキーワードプランナーを使うことで過去1年の月間検索件数がわかりますので、ニーズがあるキーワードなのかどうかがわかります。
もし調査の結果、ニーズがないと判断された場合には別のキーワードで戦うことをお勧めします。ニッチなジャンルで戦うという戦略そのものは正しいですが、ニーズがないジャンルで戦って上位表示をしてもほとんど意味はありません。
発展性・将来性・話題性はあるか

検索ニーズがあったとして、それが将来的にも続くのかという点も重要です。検索ボリュームは過去1年の結果から出た数値ですので発展性、将来性、話題性があるかどうかは別問題です。
過去1年で需要があったとしても将来的に需要があるとは限りません。上図はGoogleトレンドで「タピオカ」を調査した結果です。2020年7月をピークに検索需要が大きく落ちていることがわかります。
タピオカという言葉の需要は今後もありますが、一時的に伸びたからといって今後も伸び続けるとは限らない一例です。
テーマ設定はしっかりとしているか
複数のキーワードを選んでサイトを作ることはよくありますが、テーマがしっかりとしていない場合には単なる雑記ブログとして扱われる可能性があります。
雑記ブログには雑記ブログの戦い方がありますが、軸となるテーマを持った上で関連するワードを網羅していく方が検索上位に表示されやすくおすすめです。
クエリタイプは何か
実際に決めたキーワードを検索してみて、検索上位がどのようなものかを目視で確認することは必ず行ってください。キーワードによっては上位表示が難しいクエリがあるからです。
例えば、検索上位がツールだけで埋まっている場合、企業公式サイトだけで埋まっている場合、通販サイトだけで埋まっているなどであれば戦うジャンルが間違っている可能性が高く、反対に個人ブログや解説系記事が多い場合(インフォーメーショナルクエリ)であれば戦える可能性が高いです。
SEO内部対策
SEO内部対策で最重要項目は、
- タグの最適化
- タイトル
- メタディスクリプション
- 見出しタグ
です。これらは、自分でもできるのでサイト修正を進めましょう。
タグの最適化
HTMLタグを最適化することで直接的なSEO効果はあまりありません。しかし、最適化をすることでGoogleに正しく情報を受け渡すことができ、正統な評価を受けられるという可能性はあります。
良いコンテンツを作っても理解してもらえないのは悲しいことです。
最低限、タイトル・ディスクリプション・見出しの3つは抑えておいてください。YMYL以外のジャンルであればこれだけで検索上位が取れることもあります。
タイトル
タイトルはHTMLタグの最重要ポイントです。キーワードを含め、なるべく前の方に入れることで効果的なSEO対策になります。
description(ディスクリプション)
descriptionはSEO効果はありませんが、ユーザーのクリック率に影響します。検索上位に表示されてもクリックされなければ意味がありません。反対に検索で上位になれなくてもクリックさえ稼げれば成功です。
>>SEO効果がない?meta descriptionを設定する理由
見出し
キーワードによっては記事に見出し設定をしていなかったり、よく練られていなかったりすることがあります。
良い記事は見出しを見るだけで(もくじを見るだけ)コンテンツの流れがわかるものです。すべての見出しにキーワードを詰め込むのはやりすぎですが、流れをわかりやすくするためにキーワードを効果的に使うのはありです。
SEO外部対策
競合サイトの強さによっては外部リンクの数や質が検索上位のための必須条件であることもあります。それくらい外部リンクは重要です。
しかし、関連するサイトからのリンクでなければ効果は薄く、単に数が多ければよいというものでもありません。「すばらしい」では足りないを意識したコンテンツを作ることで被リンクを獲得することもできますが、やはり自身から積極的に情報を発信することでリンクを集めることにつながります。
- プレスリリース
- サテライトサイト
- SNSでの情報発信
- リンク依頼
プレスリリース
企業サイトでは定期的にプレスリリースを出すところがあります。プレスリリースを出すことでニュースや各種メディアにアピールできますし、プレスリリースそのものが被リンクになります。プレスリリースのリンクにはSEO効果がないものがほとんどですがサイテーション効果はありますし、自身から情報発信をすることでリンクを獲得できることもあります。
サテライトサイト
自演リンクにSEO効果はありませんが、関連する自社サービスのサイトや特化サイトを作ってそこからリンクを貼ることは自然な行為です。わざわざ一から作る労力を考えると労力と効果が見合わないことも多いのですが、既にあるサイトがあるのであればリンクをすることでサテライトサイトとして活用できます。
SNSでの情報発信
SEOには効果が出るまでに時間がかかるのが普通です。効果が出るまでの期間は難易度や対策内容によりさまざまですが、1か月、3か月、6か月、1年と徐々に効果が出るのが一般的です。対してSNSを使うことでサイト公開初日からアクセスを集めることができることもあり、コンテンツを追加しながらSNSで情報発信をしていくことで結果的にリンクが集まることがあります。
リンク依頼
単にリンクをしてほしいと依頼をしてもリンクをしてくれることはほとんどありません。しかし、連絡の手法を変えることで実際にリンクをしてくれることはあります。