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SEOに有効なURLとは?Googleが推奨するURL構造のポイントを解説

SEOに有効なURLとは?WEBサイトの構築やリニューアルをおこなうとき、URLをどうすべきかで頭を悩ませることが多くあります。はっきりいえば、URLも検索順位に影響を与えるため適切な設計をしなければなりません。

 

SEOに基づいたURLにするためには、長さや英数字、ディレクトリなどに気を配る必要があります。同時に、URLの正規化やhttps化についても考慮すべきです。さらにSEOに不利なURLを知っておくことで、のちのトラブルを未然に防げます。
 

関連記事:URLとは? 意味や構成要素をわかりやすく解説

 

SEOコンサルタントこの記事ではSEOに有効なURL、不利なURLそれぞれのポイントと設定について解説しています。また日本語のURLについてSEOの観点から言及しているので、参考にしてください。

 

SEOコンサルティング

SEOとURLの関係

SEOとURLの関係について、考慮すべきポイントは3つあります。

 

  • URLにキーワードを含める
  • URLの長さ
  • SEOを考慮したURL

 

URLにキーワードを含める

コンテンツを表すキーワードをURLに含めることで、SEO効果が期待できます。キーワードがURLに含まれているということは、コンテンツの内容を端的に表しているということです。つまり、ユーザーにとってわかりやすく親切であることが評価されるポイントです。

Googleのジョン・ミュラー氏もtwitterで発言しています。

日本語訳:URLに含まれるキーワードのSEO効果は、コンテンツがインデックスされた後はほとんどありません。SEOのためではなく、ユーザーのためになるURLを作りましょう。また、既存サイトのURL変更はサイト移行になる&再処理に時間/変動がかかるので、よっぽどのことがない限りは避けたいところです。

 

URLは検索結果にも表示されるため、キーワードが含まれているとページの内容を把握でき、ユーザーがクリックしやすくなります。仮に複雑な構造のURLでも検索クローラーにとって問題ありませんが、ユーザーファーストにおいてはキーワードを含んだURLのほうが信頼できます。

 

ウェブサイトのドキュメントにわかりやすいカテゴリやファイル名を使用すると、サイトを効果的に整理できるだけでなく、コンテンツにリンクしようとするユーザーにとって、より簡単でフレンドリーな URL を作成できます。理解できない単語が含まれる極端に長く暗号のような URL は、訪問者を困惑させることがあります。

出典:SEOスターターガイド(検索エンジンセントラル)

 

URLの長さ

URLの文字列の長さはSEOに大きな影響はありませんが、長すぎるURLはユーザーにスパムを疑われるほか、視覚的に見にくく避けられる傾向にあります。

 

また、SNSで共有するときも文字数を圧迫したり、途中で途切れたりするリスクを持っています。このような状況を回避するためにもURLはなるべく短く、簡潔なものにしてください。

 

簡潔なURLは検索クローラーにもページの内容を伝えやすくなり、クローラビリティの向上につながります。

Google Search Centralよりジョン・ミュラー氏が説明しています。

 

SEOを意識したURL

ユーザーや検索クローラーに親切なURL設計をすることこそが、URLにおけるSEOです。コンテンツの内容を簡潔に表したり、キーワードをURLに含めたりすることがそれに当たります。

 

こうしたURL設計ができれば、検索結果に表示されやすくなり、ユーザーがページを閲覧する機会を増やすことも可能です。

参考:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド|サイトの階層を整理する

 

 

SEOに有効なURLのポイント

SEOに有効なURLは、以下に挙げる6つのポイントをおさえています。

 

  1. コンテンツに合わせたURL
  2. 簡潔なURL
  3. 英数字や記号を使う
  4. 静的URL
  5. ディレクトリの浅いURL
  6. リンク階層の浅いURL

新規ページやサイトを作成、公開するときはこれらのポイントをおさえたURLにしてください。

 

コンテンツに合わせる

公開するコンテンツの内容を示すキーワードをURLに含めてください。WEBで検索するユーザーが、URLからコンテンツの内容を想像できるようにします。こうすることで利便性を高め、ユーザーが信頼するのに足るURLにできます。

 

おおげさな例えですが、タイトルで「誰でもできる投資のやり方」とあるコンテンツのURLが「toushi-sagi」だとしたら、いくら真摯な内容だとしても信用できません。

 

また、キーワードをたくさん詰め込んだURLも避けてください。このタイプのURLは文字数が多くなり、冗長です。それだけでなく、スパムを疑わせるため検索クローラーからもユーザーからも好まれません。

 

URLとは、いわばコンテンツの看板です。シンプルに、どんな情報を提供しているかを示すことが大切です。

 

簡潔なURL

URLはシンプルで、なるべく短くすべきです。長すぎるURLは暗号のようで不信感を与え、また共有もしにくいためユーザーレスポンスの低下を招きます。このような利便性の低いURLに、SEO効果は期待できません。

ただし、コンテンツの内容によっては文字数が多く、シンプルなURLを実現しにくいものもあります。

WordPressを使用しているなら、投稿IDを元にしたURLで対応するのも一つの方法です。コンテンツの内容を示すことはできませんが、シンプルでわかりやすいうえSNSで共有するときも文字数を圧迫しません。

つまり、間接的に利便性を高めることが可能なため、SEO効果が期待できます。

参考:シンプルなURL構造を維持する

 

英語やハイフンを使う

URLには英数字や記号を使うと良いでしょう。記号は-(ハイフン)か_(アンダーバー)のいずれかが使用できます。それぞれの使い分け方は以下のとおりです。

 

-(ハイフン) _(アンダーバー)
複数の単語を区切る 複数の単語を連結する

 

ハイフンを使用したURLは、例えば赤い着物を扱うページならredとkimonoがURLに入ります。このとき2つの単語は独立していますから「red-kimono」としてハイフンでつなぎます。

 

複数の単語をURLに使用するときは、ハイフンを使ってユーザーとクローラーの両方にコンテンツの内容をわかりやすく伝えられます。

 

アンダーバーを使用するときは、例えばチーズハンバーガーを扱うページのURLならcheeseとhamburgerが含まれます。2つの単語で1つのものを表しているため「cheese_hamburger」とします。

 

Googleは、URLに使用する記号としてハイフンを推奨していますが、アンダーバーを使用しても問題はありません。ただし、特別な理由がない限りはハイフンを使用してください。

 

ディレクトリの浅いURL

サイトを構築するときは、カテゴリごとにコンテンツを整理して、わかりやすいディレクトリ構造にしてください。例として、果物のカテゴリから夏が旬のものを表示するページのURLを挙げます。

 

https://exsample.com/fruit/summer

 

このように不要なディレクトリを挟まず、浅い階層にします。このURLなら、ユーザーがサイト内で自分がどこにいるかを把握しやすくなり、同時に目的のページにアクセスしやすくできます。結果的に滞在時間を長くして、回遊率を高めることも可能です。

 

ディレクトリ階層が深くなりすぎると、ユーザーが目的のページにアクセスするまでに手間がかかります。またクローラーがサイトを巡回する効率も低下します。そのため、ディレクトリ階層を浅くしてください。これはURLを短くすることにもつながります。

おすすめ記事:SEOに強いディレクトリ構造の作り方

 

リンク階層の浅いURL

リンク階層とは、目的のページへアクセスするまでにリンクをクリックする回数のことです。Googleでは、リンク階層の浅いページほど重要と判断していて、検索順位にも影響を及ぼします。

 

そのため、検索上位を狙うページはトップページから1〜2クリックでアクセスできるようにしてください。

 

1つ覚えておいて欲しいのは、ディレクトリ階層はリンク階層と関係ないということです。

 

https://exsample.com/category/category2/category3/page.html

 

このように、ディレクトリ上では深層のページがあるとします。このURLのとおりにアクセスすると手間がかかりますが、トップページからこのページへ直接リンクしていればリンク階層は浅くなります。

 

アクセスの集中しやすいトップページはクローラーに認識されやすく、そこから少ないクリック数で全ページにアクセスできるサイトが理想的です。このようなサイトは高いクローラビリティを実現できます。

 

これによって、クローラーはサイトにあるコンテンツを認識できます。結果として検索結果に表示されやすくなり、また上位表示を狙うことも可能です。

 

SEOに不利なURL構造

SEOに不利なURL構造は以下の3つがあります。

 

  • 不要な文字を含むURL
  • URL構造が変動する
  • 日時

これらのURLは判別しにくくユーザーから敬遠され、またクローラビリティの低下にもつながるためGoogleは非推奨としています。

 

不要な文字を含むURL

不要な文字とは、多数のキーワードを意味もなく詰め込んだり、大文字と小文字が入り交じっていたりするものを指します。URLは小文字で統一して、キーワードはコンテンツのメインとなるものだけに絞って単純なものにしてください。

 

また、日本語URLはブラウザによっては正しく識別できず、記号に変換したうえで表示されます。仮にブラウザ上で問題なく表示されていたとしても、URLをコピペしたりシェアリンクをSNSで送信したりするときに記号に変換され、非常に見にくくなります。

日本語URLについての詳細は後述します。

 

URL構造が変動する

例えば、ECサイトでユーザーが商品を検索したとき、人気のあるものや価格の高いものなど任意で検索結果を並び替えることができます。仮に表示される結果が同じでも、ユーザーの手によって検索結果の並び替えがおこなわれるとき、URLは変動しています。

検索結果が同一なのにもかかわらず複数のURLが存在することに対して、Googleは否定的です。重複コンテンツとみなされ、検索結果に表示されなくなったり順位が降下したりといったペナルティを受ける可能性があります。

 

日時

あるページを公開するとき、ページを作成あるいは公開した日時でURLを設定することがあります。これも避けるべきタイプのURLで、日付とは常に進行する流動的なものであることが理由の1つです。また、URLは基本的に1度設定したものは変更しません。

 

仮にページを公開した2年後に内容を更新したとしても、URLは2年前のままです。つまり、URLとページの内容が一致しなくなりユーザーの混乱を招きます。

 

また日付のみのURLは冗長化しやすいことと、コンテンツの内容を表していないことが懸念されます。端的にコンテンツの内容を示す単語があるなら、そちらを採用すべきです。

 

SEOからみた日本語URL

URLのなかには日本語が含まれているものもあります。日本語が含まれたURLを使用するうえで注意すべきポイントを3つ挙げます。

 

  • 検索順位への影響
  • 文字化けのリスク
  • ターゲットユーザーが限定される

 

特別な理由がない限り、URLは英語で表記するほうが無難です。

 

検索順位への影響

結論からいえば、日本語URLはSEOに直接的な影響はありません。ただし、URLに日本語が含まれていることで視認性が高まり、ユーザーがアクセスしやすいサイトを作ることは可能です。つまり、間接的にユーザビリティを高めることはできます。

また、日本人ユーザーから信頼を得やすくなりクリック率を高めることも可能です。

数年前のアルゴリズムでは、日本語URLがかなり効いた時期もありました。しかし現在は、ほとんど影響はありません。無理なSEO効果を狙った日本語URLは控えた方が良いでしょう。

 

文字化けのリスク

URLに日本語が含まれているとブラウザやSNSなどで、英数字や記号に変換されて表示されます。このようなときはURLが非常に長くなるため、自動的に短縮されたURLに置換されることがあります。

 

つまり、日本語URLが英数字や記号に変換され、さらに短縮URLに変換されているということです。複数のシステムやサーバーを経由している状態で被リンクされると、URLの処理が正常になされないことがあります。

 

外部サイトからのリンクもSEOの1つです。それが正しく機能しなくなるリスクを日本語URLは持っています。

 

また、文字化けしたURLは目にしたユーザーが猜疑心を持ちます。そのためSNSでシェアされにくく、また信頼も得にくくなります。

 

 

ターゲットユーザーが限定される

日本語URLは、当然ですが日本語がわかるユーザーにのみ理解できます。自サイトや提供するサービスが、日本国内で日本のユーザーのみを対象としているのであれば問題ありません。

 

ですが、海外にも向けて発信している、またはその予定がある場合は避けてください。日本語URLを使用するときは、ターゲットとなるユーザーやサイトの方向性、今後の展開なども加味した検討が必要です。

 

やっておきたいSEOに有効なURL設定

SEOに有効なURLにするため、おこなうべき設定が2つあります。

 

  • URL正規化
  • https化する

特にhttps化はサイトのセキュリティを高めるためにも、必ずおこなってください。

 

URL正規化

2つのページで同一の内容を扱っていると、検索エンジンから重複コンテンツとみなされ検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

Googleの検索クローラーは、URLごとにページを評価しています。つまり、同じ内容であってもURLが異なっていればそれぞれ独立したページと認識するのです。

 

異なるURLの例として、/(スラッシュ)の有無やindex.htmlの有無などがあげられます。このケースに該当する場合は、早急にURL正規化が求められます。正規化はcanonicalタグや301リダイレクトを利用しておこなってください。

 

https化する

https化されたサイトは、ユーザーが使用する端末と閲覧しているサイトとのデータ送受信におけるセキュリティ性を高めることができます。ユーザーの情報を第三者が不正に取得することを防ぐため、どのようなサイトであっても導入すべきです。

 

https化されていないサイトにアクセスすると、ブラウザのURLバーに「保護されていないサイト」と表示されたりアクセスを遮断したりします。そのためユーザーからの信頼を損ね、アクセスの低下を招きます。

 

Googleは公式に、https化されたサイトを検索順位において優遇すると発表しています。

 

Google は過去数か月にわたり、暗号化された安全な接続をサイトで使用していることを検索のランキング アルゴリズムのシグナルとして考慮するテストを実施してきました。このテストで十分な結果が得られたため、Google はランキング シグナルとして HTTPS を使用することにしました。

出典:ランキングシグナルとしてのHTTPS(Google検索セントラル)

SEOに有益なサイトを作るためにhttps化は必須です。

 

まとめ

SEOコンサルタントSEOに有効なURLとは、ユーザーや検索クローラーに配慮できているURLを指します。具体的には、URLを短くシンプルにしたり、英語やハイフンを使ったりなどがあります。また、ページで扱っているキーワードをURLに含めることも、SEO対策として有効です。URLを短くする方法の1つとして、ディレクトリ階層やリンク階層を浅くする方法があります。特にリンク階層は、トップページから1〜2クリックで全ページにアクセスできるようにすることでSEO効果を高められます。また、SEOに有効なURLにするために正規化やhttps化をおこなってください。前者は重複コンテンツとして受けるペナルティを回避でき、後者はサイトのセキュリティ性を高めてユーザーからの信頼を得るのに役立ちます。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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