SEO対策の東京SEOメーカー

PL/BSとは? SEO戦略を最大化させるプロフィットアンドロスステートメントとバランスシートの知識やノウハウを解説

PL/BSとは? SEO戦略を最大化させるプロフィットアンドロスステートメントとバランスシートの知識やノウハウを解説ビジネスパーソンにとって経営判断の基盤となる損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)。PLやBSに関する知識を深めることで、リスクを把握し、投資や資金調達の決定を的確に行えるようになります。加えて、財務データを分析する能力は、競合他社の動向や市場変化に対応し、戦略的な意思決定を促進します。

 

SEOコンサルタントそして、これはSEO対策、SEOに関わる事業運営、SEOを基盤とする経営にも同じことが言えます。SEOにおいてPLとBSの理解は、Web戦略の最適化と成果の追跡を可能にし、リターンを最大化します。そこで、今回は、損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)の基本的な知識から、SEOの視点から見たPL/BSの生かし方について解説していきます。

 

SEOコンサルティング

PLとは?

PLとはProfit and Loss(利益と損失)の略で、日本語では「損益計算書」を指します。PL及び損益計算書は、企業や事業の特定期間内に発生した収益と費用をまとめたものです。PLは通常、一定の期間における企業、事業、部署の業績を示します。

 

PLの構造

PLは主に9つで構成されます。

 

  • 売上高
  • 売上原価
  • 総利益
  • 販売費及び一般管理費
  • 営業利益
  • その他の収益と費用
  • 税引前利益
  • 法人税
  • 当期純利益

 

以下、説明します。

 

売上高

製品やサービスの売り上げ総額。

 

売上原価

製品やサービスを提供するためにかかる直接の費用。

 

総利益

売上高から売上原価を引いたものです。企業が取得できる利益の総額。

 

販売費及び一般管理費

営業や一般管理に関連する経費です。

 

営業利益

営業利益は、総利益から販売費及び一般管理費を引いたものになります。結果として、営業活動から得られる利益を示します。

 

その他の収益と費用

営業外の様々な要因に関連する収益や費用になります。

 

税引前利益

営業利益とその他の収益を足し、経費を引いたものので、 税金を引く前の利益になります。

 

法人税などの課税

企業にかかる税金になります。

 

当期純利益

税引前利益から課税された税金を引いた後の最終的な利益になります。

 

PLを理解することで、企業の収支状況や利益の源泉を把握し、経営戦略の立案や改善点の発見に役立ちます。

 

参考:SEOにおいて効果測定のポイントとは?やり方とポイントを解説

 

BSとは

BSとは、Balance Sheetの略で、企業の特定の時点での財務状態を示す財務諸表の一つです。「バランスシート」と呼ばれるのは、BSの示す財務諸表が企業の経済的な状態を「バランス」して示すからです。

 

BSの構造

BSは、主に3つで構成されます。

 

  • 資産
  • 負債
  • 純資産

 

以下、説明します。

 

資産

資産は、企業が所有している経済的なリソースや権利を指します。資産には、流動資産と固定資産の2種類が存在します。流動資産とは、現金、受取手形、在庫など、1年以内に現金化できる資産です。固定資産は、土地、建物、機械など、1年以上の長期にわたって使用される資産。

 

負債

負債は、企業が他者に対して負担している経済的な義務や債務のことです。負債には、流動負債と固定負債が存在します。流動負債とは、1年以内に支払う必要のある債務、短期の借入金です。固定負債とは1年以上の期間で支払う必要のある債務、長期の借入金

 

純資産

資産から負債を引いた残りの部分で、企業の純資産やオーナーズエクイティとも呼ばれます。発行済みの株式や利益剰余金なども含まれます。

 

貸借対照表は「資産=負債 + 純資産」の式が成り立っており、企業のバランスを表しています。これにより、企業がどれだけ資産を所有し、それをどれだけの債務と資本で賄っているかを理解することができます。

 

PLとBSの関係性、繋がり

PLとBSは個々に独立しながらも、主に4つの関係性や繋がりを持っています。

 

  • 時間的連動
  • 利益と資産の影響
  • 投資と資金調達の結果
  • キャッシュフローへの影響

 

以下、説明します。

 

時間的連動

PLとBSは同じ期間に基づいています。PLは通常、一定の期間(通常は年度)における収益と費用を示し、その期間の終わりにはその純利益または損失がBSに影響を与えます。

 

利益と資産の影響

PLの最終結果である純利益(または損失)は、BSの純資産(株主資本)に影響を与えます。純利益がある場合、株主資本は増加し、損失がある場合には減少します。

 

投資と資金調達の結果

BSの資産部分は、PLからの利益を元にしていることが多い。また、BSの負債部分は借入金や債券発行などを通じた資金調達の結果として現れます。

 

キャッシュフローへの影響

PLはキャッシュフロー計算書の基礎となり、その最終結果はBSの現金や現金同等物の項目に影響を与えます。例えば、PLの利益が現金化されない債権や未収収金になる場合、これがBSに反映されます。

 

PLで分かること

PL(損益計算書)は、事業の収益性や成長の側面を強調し、主に2つの要素を判断するのに役立ちます。

 

  • 収益と利益の動向
  • 成長率と収益性

 

以下、説明します。

 

収益と利益の動向

PLは部門や事業の収益と費用を示すため、その部門や事業がどれだけ収益を生み出し、どの程度利益を上げているかを把握できます。

 

成長率と収益性

部門や事業の成長率や収益性を確認でき、将来的な市場での競争力を予測するのに役立ちます。

 

BSで分かること

BS(賃貸対照表)は、事業の資本構造や安定性に焦点を当て、主に2つの要素を判断するのに役立ちます。

 

  • 資本構造と安定性
  • 投資と債務

 

以下、説明します。

 

資本構造と安定性

BSは資産、負債、純資産を示すため、部門や事業の資本構造や安定性を理解できます。これは将来の資金調達の柔軟性を判断する上で重要です。

 

投資と債務

部門や事業の資産に対する投資や負債の水準を評価し、資本の適切な配置を確認できます。

 

PLとBSの比較で分かること

企業、経営、事業、部門などのパフォーマンスを判断する際にPLとBSは、両者を比較し、総合的に評価することが重要だと言われています。PLとBSを比較することで、分かることは主に2つあります。

 

  • 企業の統括的なエコシステム
  • 持続可能な成長と財務安定性

 

以下、説明します。

 

企業の統括的なエコシステム

PLとBSはともに企業の財務状態を示す要素であり、両者を比較することで企業全体の状態をより総合的に理解できます。例えば、PLの利益があっても、BSが大きな負債で圧迫されている場合、企業は将来的な支払いのために困難な状況にあるかもしれません。

 

持続可能な成長と財務安定性

PLとBSの両者の比較により、企業の利益が安定しているかどうか、負債が適切に管理されているか、株主資本が適切に活用されているかなどを判断できます。これは投資家や債権者にとって企業の持続可能な成長と財務安定性を判断する重要な手段となります。

 

SEO対策におけるPLとは

SEO対策に予算を掛けることに関する損益計算書は、企業やWebサイトオーナー(クライアント)がSEO活動にどれだけの資金を投入し、それによって得られる結果に関する経済的な評価を示すと言えます。SEO対策独自の事情に寄り添った損益計算書は、主に6つによって構成されると言えます。

 

  • SEO効果に紐づく収益
  • SEO対策に投じたコスト
  • SEO対策による利益
  • SEO対策のROI
  • 期間の適用
  • 将来性を付与した分析

 

以下、説明します。

 

SEO効果に紐づく収益

有機検索結果からのトラフィックが増加し、それによってWebサイトの収益がどれだけ増加するかを予測します。

収益は、商品やサービスの販売、広告収入、コンバージョン率の向上など、ビジネスモデルに応じて変動します。

 

参考:SEOの効果とは?SEO対策で効果が出るまでの期間と効果を出す方法を解説

 

SEO対策に投じたコスト

SEO対策に関する予算を含む、キャンペーンやプロジェクトにかかる全ての費用を計上します。内訳としては、SEOコンサルタントの料金、キーワードリサーチツールの利用料、コンテンツ作成の費用、バックリンクの獲得費用などが挙げられます。

 

参考:SEO対策の費用は? Googleで検索上位に表示するための費用を解説

 

SEO対策による利益

収益からコストを差し引いた金額が利益です。

利益が正の値であれば、SEO対策が収益を生む可能性があることを示し、負の値であれば損失を表します。

 

参考:コンバージョン(CV)とは?マーケティングにおける定義や種類など詳しく解説

 

SEO対策のROI

ROIは、投資に対するリターンを示す指標で、利益を投資額で割ったものです。ROIが正であれば、SEO対策が効果的であると言えます。

 

参考:SEOで投資対効果(ROI)を考える ~SEOとROI~

 

期間の適用

SEOの結果は通常、時間をかけて現れるものです。損益計算書には、予算をどれだけの期間で適用するかを含めることが重要です。

 

参考:SEOの効果と結果が出るまでの期間

 

将来性を付与した分析

SEO対策に予算を割り当てることによって、将来的な成果や機会を評価するための前向きな投資分析も含まれるべきです。

 

こうした要素をPS(損益計算書)に盛り込むことにより、SEO対策に予算を掛けることが企業にとってどれだけ有益であるかを明確に把握することに繋がっていきます。

 

参考:【2024年最新版】SEOとは?検索エンジン最適化のためのSEO対策を詳しく解説

 

SEO対策におけるBSとは

SEO対策に予算を掛けることに関するBSは、企業やWebサイトオーナーが、SEO対策にどれだけの資金を使い、どれだけの価値を生み出しているかを示す財務諸表になります。SEO対策をBSに反映させるは、主に考慮すべき点が3つあります。

 

  • デジタルアセットの評価
  • 収益およびコストの変動の追跡
  • 資産の長期的な価値の観点

 

以下、説明します。

 

デジタルアセットの評価

Webサイトは、企業のデジタルアセットと見なされます。SEO対策に予算を掛けた結果、Webサイトの価値や影響を正確に把握するために、バランスシートにおいてデジタルアセットの評価を検討します。

 

これはWebサイトのブランド価値や将来の利益についての見積もりを含みます。デジタルアセットの評価は、企業がSEO投資によって資産をどれだけ増やすことができたかを示す指標となります。

 

収益およびコストの変動の追跡

SEO対策の結果、Webサイトのトラフィックや収益がどのように変動したかを追跡することが重要です。バランスシート上で、期間ごとの収益やSEOに関連するコスト(マーケティングコスト、広告費、専門家の給与など)を記録し、それらの変動を評価します。これにより、SEO対策の効果が企業の経済的な状態にどのように影響しているかを理解できます。

 

資産の長期的な価値の観点

SEO対策は通常、長期的な成果を追求します。バランスシート上でデジタルアセットや関連する収益、費用を追跡する際に、長期的な視点を重視します。SEOの効果が短期的には見られないこともありますが、長期的な戦略としての価値をバランスシートで理解することは、持続可能な成長や企業価値の向上を評価する上で重要です。

 

特に競合が多く、予算を掛けたSEO対策を行う場合は、上記の3点を考慮し、バランスシートを通じて適切に評価することで、SEO対策の成果を正しく把握することができます。

 

PL/BSをよりSEO対策に生かす方法

PLやBSをSEO対策により最適に生かす方法は主に3つあります。

 

  • 独自の重み付けによる二次データの作成
  • キーパフォーマンスインディケーター(KPI)の活用
  • コスト対効果の分析

 

以下、説明します。

 

独自の重み付けによる二次データの作成

PLやBSの算出データの元になったあらゆる数字を同等に扱うのではなく、特定の項目に重みを付けて、二次的なPLやBSを作るという方法です。

 

コストや利益に対して、トラフィック数、コンバージョン率を掛け合わせることで、Webサイトの価値をより正しく図ることに繋がります。顧客ニーズ、市場動向、競合との差をスコアし、期間ごとに比較することができれば、SEO対策の長期的な価値、資産としての積み上がりを正しく把握することにも繋がっていきます。

 

キーパフォーマンスインディケーター(KPI)の活用

SEO対策の成功を測定するために、キーパフォーマンスインディケーター(KPI)を定義し、これをPLやBSに組み込むことが役立ちます。例えば、Webサイトのトラフィック、コンバージョン率、新規顧客獲得数などがSEOの成功を示す重要な指標です。これらのKPIを適切に監視し、結果を財務諸表に反映させることで、事業の健全性や成長をより詳細に把握することが可能です。

 

参考:KPIとは?KGI、KSF、OKIとの違いとKPIマネジメントの方法や達成までの手順を解説

 

コスト対効果の分析

SEO対策にかかるコストとその対効果を具体的に分析し、これをPLに反映させることが重要です。具体的なSEO施策にかかる費用(コンテンツ制作、リンク構築、広告費など)を詳細に追跡し、同時にそれがどれだけの価値やリターンを生んでいるかを明確にすることで、経営者や投資家に対して事業の効果を説明しやすくなります。これにより、将来の投資戦略の決定や施策の最適化にも寄与します。

 

PL/BSのよくある質問

 

Q:PLとBSとは何ですか?

Answer)PLとは損益計算書のことで、は企業の収益と費用を示し、利益を算出します。BSとはバランスシートのことで、企業の資産、負債、純資産を示し、財務状態を反映します。

 

Q:簿記のPLとBSの違いは何ですか?

Answer)簿記における、PL(損益計算書)は一定期間内の収益と費用をまとめたもので、企業の利益を算出します。一方、簿記におけるBS(貸借対照表)は特定時点での企業の資産、負債、純資産を示し、財務状態を反映します。PLは時間軸に沿った収支を表現するのに対し、BSは特定時点での資金状態を示す点が違いです。

 

Q:PLとBSはどちらが先ですか?

Answer)PLは、特定の期間内に発生した収益と費用をまとめ、その差から企業の利益または損失を算出します。したがって、PLはBSよりも先に作成されます。PLの収支がBSに反映され、資産と負債がバランスする仕組みです。

 

Q:PLと BS どっちが大事?

Answer)BSとPLどちらが大事になるかはケースバイケースです。BSは企業の支払い能力は安定性を評価する際に役立ちします。資金調達や投資家向けの情報提供ではBSが注目されます。PLは、企業の将来背の成長の可能性や収益の安定を図る際に役立ち、経営や事業への戦略を検討する際に注目されます。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントPLやBSを活用し、SEO対策やWebマーケティングの成果を評価することは、単なる数字だけでなく、事業の健全性や市場への影響を把握する新たな視点を提供します。これらの財務データはデジタルマーケティングのROIや投資収益率を明示し、顧客行動や市場動向の変化に対応する方針を見つけ出す手助けとなります。PLはキャンペーンの効果を数値で示し、BSはデジタルアセットの価値を反映します。これにより、企業は財務だけでなくデジタル事業の成果を包括的に理解し、最適な戦略や改善策を見つけることが可能です。PLやBSを含む多様な数値指標の継続的な分析は、持続可能なSEO対策の大きな手助けとなります。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
facebookで共有 Xで共有 LINEで共有

新着記事

人気記事

WEBマーケティング

SEO対策