SEO対策でSNS運用は意味がない?SEO効果が期待できる方法も解説
SNS運用をすることによってSEOに大きな影響を期待するのは難しいです。SNSでコンテンツが拡散されても、獲得したリンクは「nofollow」属性が付与しているため、被リンクを多数獲得してもSEOに対して、直接的な効果はありません。
しかし、SNSを使って多くのユーザーにコンテンツが広がれば、自身のブログやWebサイトが紹介されたり言及されたりして、ブランド力が高まれば結果として間接的なSEO効果が期待できます。

SEO対策でSNS運用は意味があるか
大前提として、SNSをやったからと言って急にサイトのランキングが上昇する等、大きなSEO効果があるとはいえません。一見、拡散されることで被リンクの量が増加するように思いますが、SNS上のリンクはnofollowがつくようになっています。
そのため、SNSからの被リンクが増加しても、SEO評価を受ける可能性は低いといえます。
しかし、直接的な影響はないとしても、最近のアルゴリズムは、そのサイトの専門性や権威性、信頼性を評価指標にしており、SNSをやることで間接的に好影響をサイトに与えることはできます。
SNS運用は間接的にSEO対策が可能
例えば、SNS上でのシェアや「いいね」などによって、話題性が高まり、情報が多くの人に広がっていくことで、結果的にリーチを増やすことができます。
拡散が進むことで、投稿のリンクを経由したウェブサイトへの訪問数が増加し、ユーザーが多数訪問し、サイトに滞在すれば、間接的にSEOでの好影響も期待できます。(SNS経由でユーザーがたくさんサイトに来るとSEOランキングが上昇するというアルゴリズムはありませんが、現在のアルゴリズムはブランド力なども考慮するのである一定の効果は期待できます。)
また、SNSを通じて自然なリンクが増加し、サイトへの信頼性や評価が高まることで、SEOにも好影響を与えることができるといえます。
SEO対策でSNS運用を行うメリット
SEO対策でSNS運用を行うメリットについては、以下の4つが挙げられます。
- 被リンク獲得の可能性が高まる
- サイテーションの獲得
- ユーザーとの関係性を深められる
- 若年層にアプローチできる
それぞれのメリットについて解説していきます。
サイテーションの獲得
サイテーションとは、他者による企業名やブランド名の言及されることです。SNSで企業名やサービス名が取り上げられることで、認知度を高めるきっかけとなるサイテーションを獲得する効果を、期待することができます。
また、サイテーションによるSEO効果を期待することができます。
関連記事:サイテーションとは?サイテーションの意味とSEO効果を解説
若年層にアプローチできる
若年層は日常的にSNSを活用し、自身の興味に沿った情報を発信・共有する傾向が強いので、企業やブランドにとってもこの場での存在感を示すことが重要です。
SNSを通じて若年層の興味を引きつけることで、露出が増え、検索エンジンにおけるランク向上にもつながりやすくなります。
また、SNS上で多くの「いいね」やシェアを獲得したものは、プラットフォームのアルゴリズムにより注目されやすくなり、より多くの若者に届く可能性が高まります。
こうした理由からも、SNSの積極的な活用は、若年層をターゲットにしたマーケティングでSEO効果を高めるうえで、有効な戦略となるといえます。
SNSを使用してSEO効果を高める方法
SNSを使用してSEO効果を高める方法については、以下の6つが挙げられます。
- フォロワーを増やす
- 質の高いコンテンツを発信する
- シェアしやすい環境を整える
- SNS上でユーザーと交流する
- 投稿頻度を高める
- インフルエンサーを活用する
それぞれの方法について解説していきます。
フォロワーを増やす
自社サイトにマッチしているフォロワーを見つけ、少しずつフォローをして、地道に増やすことをおすすめします。そうすることで、フォロワー(ユーザー)の興味が高いものを作ることができ、ファンを獲得することができます。
質の高いコンテンツを発信する
ここでの質の高さとは、ユーザーの興味関心をひきやすいものを指します。例えば、ユーモアがある、感動するなどの、ユーザーの感情に作用する内容があてはまります。
コンテンツを発信するときに、だれかと共有したいと思えるものであるかを確認すると良いです。ただし、負の感情を刺激するようなものは、避けることをおすすめします。SEOに悪い影響を与え、評価を落とす可能性があるからです。
関連記事:ユーザービリティとは?SEOにおける影響とアクセシビリティとの違いなど解説
シェアしやすい環境を整える
SEO効果を向上させるには、SNSを使用してサイテーションを高める戦略が非常に有効です。そのためには、ユーザーが簡単に共有できる環境を整えることが大切です。
具体的な方法として、まずは共有を促進するために、拡散したいもののページにSNSシェアボタンを設置します。この際、特に利用者が多いSNSプラットフォームを選び、それに対応したシェアボタンを導入することがポイントです。
これにより、ユーザーが興味を持った情報を即座に、友人やフォロワーと共有できるようになります。
インフルエンサーを活用する
コンテンツの質が高いことが前提ですが、フォロワーが数多くいるユーザーとの交流を持つなど、工夫することで効率的にフォロワーを増やすことにつながります。
SNSとSEO対策を両立するコツ
両立して運用するには、リソースなどの問題に直面する可能性があります。そのため、両立のコツについて紹介していきます。
コンテンツの充実
質の高いコンテンツを制作することで、SNSを通じて共有されやすくなります。その結果、自然なリンクなどが増加する可能性があります。また、検索での上位表示に役立てることができます。
フォロワーを増やす
ターゲットとなるユーザーに、関心を持ってもらえそうなものを定期的に投稿します。ユーザーの反応などをみて、コミュニケーションすることが大切です。また、キャンペーンなどを通じてフォローを促すのも良いです。
ハッシュタグの利用やほかのアカウントと交流をすることで、効率的にフォロワーを増やすことが期待できます。
コンテンツをSNSでも告知する
サイトに公開後にSNSで積極的に告知します。ハッシュタグやメンションを利用し、関連するインフルエンサーにリーチすることも効果が期待できます。
SNSのSEO効果のよくある質問
SNSのSEO効果のよくある質問については、以下の3つが挙げられます。
- SNSはSEOにどのような効果があるか
- SEOとSNSの違いとは
- SEO対策の種類とは
それぞれのよくある質問について解説していきます。
SNSはSEOにどのような効果があるか
企業やブランドがSNS上で存在感を示すことで、若い世代の関心をひきやすくなり、結果として検索エンジンでの認知度向上が期待できます。また、SNSでシェアや「いいね」の多いコンテンツはアルゴリズムによって注目されやすく、広がりやすくなります。
SNSで紹介されたコンテンツがシェアされたり「いいね」が多くついたりすると、ほかのユーザーの目にも留まりやすくなり、サイト全体の注目度も増します。このような拡散力を活かすことで、企業はウェブ上での露出を高め、検索順位の向上にもつなげることができます。
SEOとSNSの違いとは
SEOは、すでにニーズを持つユーザー層に対して強みを発揮する一方、SNSは潜在的な興味を持つユーザー層にアプローチするのに適しています。
SEOとSNSの特性を理解し、適切に使い分けることが重要となります。SEOでは、検索キーワードを基にユーザーを集めやすいですが、継続的な関係性をつくのは難しい傾向があります。
そのため、SNSを活用することで、ユーザーとの対話や信頼関係を深めるとともに、拡散力を活かして多くの人に届けることが可能です。
例えば、SEOで成功したコンテンツをSNS用に画像や動画に加工し再発信するのも効果的です。SNSは同じ内容でも異なる視覚的なアプローチが可能なので、関心を持つユーザーが増えやすくなります。
また、SEOの成果としてアクセス数やサイト滞在時間が高いもの、または一時的に注目を集めたコンテンツをベースに、SNS向けの新たな投稿として再利用するのもおすすめです。このように、SEOとSNSのメリットをうまく掛け合わせた運用が重要です。
SEO対策の種類とは
SEO対策の種類については、主に以下の2つが挙げられます。
内部対策では、サイト内のコンテンツやリンク構造を最適化し、検索エンジンのクローラーが情報を正確に取得できるようにする対策です。
また、訪問したユーザーにとってわかりやすく価値のある情報を提供し、自然なリンクを引き寄せることで、最終的に外部対策にもつなげる役割を担っています。
外部対策では、質の高い被リンクやほかサイトでのサイテーションを通じて、サイトの信頼度や権威性を高めることを目的にしています。
このように内部・外部の対策に加え、テクニカルSEOやコンテンツEOを意識して総合的に施策をすすめることが、SEO対策を行ううえで重要です。
まとめ
