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UNIQUE関数とは?SEOにおける使い方、データ抽出方法を解説

UNIQUE関数とは?SEOにおける使い方、データ抽出方法を解説WebサイトにおけるSEO対策は、データの取り扱い方が結果に直結すると言っても過言ではありません。SEOを分析するディレクターや担当者がデータを適切に分析し、分かりやすく可視化させる必要があるからです。最終的にライターがデータを正しく共有できるレベルにならなれば、最終的なアウトプットは、SEOフレンドリーとは程遠くなってしまいます。

 

そこで、SEOのプロジェクトではスプレッドシートがよく利用されます。スプレッドシートは、データ管理と分析、プロジェクト管理、市場調査と分析などを一元にまとめることができ、SEO対策におけるワークフローと非常に相性が良いです。スプレッドシートのスキルを高めれば高めるほど、SEO対策に関するプロジェクトのデータや指示のクオリティが高まります。

 

SEOコンサルタントSEOにおけるスプレッドシートや分析の質を高めるために、特に覚えておくと良いのが、UNIQUE関数です。今回は、UNIQUE関数における知識から、SEOにおける最適な使い方、データ抽出方法などを分かりやすく掘り下げて解説していきます。

 

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UNIQUE関数とは

UNIQUE関数とは、Google SheetsやMicrosoft Excelで使用される関数の一つです。UNIQUE関数は、スプレッドシートで指定された範囲内の重複を排除し、一意な値のリストを返す関数です。

 

UNIQUE関数の概要

UNIQUE関数の基本を押さえるためには、覚えて良い知識は主に4つです。

 

  • 使用法と構文
  • 一意な値の抽出
  • 動的なデータ管理
  • ユースケース

 

以下、説明します。

 

使用法と構文

UNIQUE関数の基本的な構文は至ってシンプルで、「=UNIQUE(範囲)」です。(範囲)の部分に、一意な値を抽出したいデータのセル範囲を指定します。

 

一意な値の抽出

UNIQUE関数は、指定された範囲内で重複しない一意な値を抽出します。これにより、データの重複を排除して重要な情報を把握できます。

 

動的なデータ管理

UNIQUE関数はデータが動的に変化する場合にも対応しています。データが更新されると、関数は新しい一意な値を反映します。これにより、リアルタイムでデータの変化に対応できます。

 

ユースケース

UNIQUE関数は、大量のデータから特定の項目や属性に関する一意な値を取得する現場でよく利用されます。そのため、企業のデータ分析部門から、財務および経理、営業・マーケティング部門、プロジェクト管理部門など、多様なビジネスの現場で役に立ちます。

 

UNIQUE関数の使い方

UNIQUE関数の使い方は、主に2つあります。

 

  • 単列の範囲を指定してデータを抽出する
  • 複数列の範囲を指定してデータを抽出する

 

以下、説明します。

 

単列の範囲を指定してデータを抽出する

ある列を選び、その列の範囲を指定することで、その列の中にある重複したデータを削除して、データを抽出します。

 

例えば、「SEO対策」というキーワードに関する複合ワードをツールで抽出した際に、以下のような列になったとします。

 

<第2キーワード>
やり方
わかりやすく
費用
基本
キーワード
初心者
わかりやすく
初心者
やりかた

 

これをUNIQUE関数で指定すると、以下になります。

 

<第2キーワード>
やり方
わかりやすく
費用
基本
キーワード
初心者

 

データの被りがなくなり、記事にすべき複合ワードの量が一気に分かりやすくなります。ツールなどで大量のデータを解析すればするほど、UNIQUE関数は役に立ちます。

 

また、単列ではなく、行を軸に(横並びに)データを並べている場合は、単行でのデータ抽出もできます。

 

複数列の範囲を指定してデータを抽出する

<キーワード> <ボリューム> <競合性>
seo対策 1万~10万
seo対策 事例 10~100
seo対策 企業 10~100
seo料金 10~100
seo 費用 100~1000

 

このような場合に、<ボリューム>と<競合性>のデータ列を全範囲選択すると、以下になります。

 

<ボリューム> <競合性>
1万~10万
10~100
10~100
100~1000

 

SEOの複合ワードに関するユニークなニーズと競合性が可視化されます。複数のデータにおける共通項を抽出して、分析に当てる際などに役立ちます。

 

SEO対策におけるUNIQUE関数の使い方・活用例

より有効なSEO対策のために、UNIQUE関数を使う具体的な例は主に5つあります。

 

  • キーワードの一意なリスト作成
  • 内部リンク構造の分析
  • クローラーやツールのデータ整理
  • 外部リンクのドメイン分析
  • ページの重複コンテンツの検出
  • メタデータの最適化
  • リダイレクトの調整
  • データのクリーンナップとレポート

 

以下、説明します。

 

キーワードの一意なリスト作成

Webサイトの異なるページやコンテンツで使用されているキーワードの一意なリストを作成します。サイト内の各ページやブログ記事からキーワードを取得し、UNIQUE関数を使用することで、一意なキーワードのリストを作成することができます。

 

そのリストをGoogleトレンドやキーワードプランナー、複合ワード一括抽出ツールの結果と比較し、含まれていないものがあれば、次に作る記事やページのキーワード候補にすることができます。

 

UNIQUE関数を使用すれば、SEOの現状をリスト化し、他のツールの結果と比較して、足りないものがすぐに理解できます。

 

参考:SEOとキーワード数の関係性は?適切な設置場所や調整ポイントを解説

 

内部リンク構造の分析

各ページの内部リンクをトラッキングし、UNIQUE関数を使用して一意なリンク先のページをリスト化します。

 

すると、内部リンク構造を分析し、重要なページやコンテンツのリンクパターンを簡単に把握することができます。重要な記事にも関わらず、被リンクのリストに上がっていない記事などを発見し、サイトの改善に役立つことができます。

 

クローラーやツールのデータ整理

クローラーやSEOツールの出力から必要なデータを抽出し、UNIQUE関数を使用して一意なURLやエラーコードのリストを作成します。自動で取得できるクローラーやツールは、便利な反面、大量な重複データが出る側面があります。

 

SEO対策では、様々な自動取得ツールで、幅広いデータを扱うため、UNIQUE関数を利用すれば、横断的な分析作業が非常に明瞭になります。

 

参考:内部リンクとは?SEO強化のための内部リンクのポイント

 

外部リンクのドメイン分析

バックリンクデータから外部リンクのドメインを抽出し、UNIQUE関数を使用して一意なドメインのリストを作成します。このことにより、外部リンクのドメインを分析し、バックリンクの品質や分布を評価することができます。

 

参考:外部リンクとは?対策方法やSEOにおける注意点などを詳しく解説

 

ページの重複コンテンツの検出

各ページのコンテンツを取得し、UNIQUE関数を使用して一意なコンテンツをリスト化します。重複したコンテンツがないか検出し、SEOの品質向上に役立てることができます。

 

参考:重複コンテンツとは?コピペ率を確認する方法や取るべき対策をわかりやすく解説

 

メタデータの最適化:

ページのタイトルやメタディスクリプションが一意であるかどうかを確認することができます。検索結果ページにおいて、一意かつ魅力的なメタデータはクリック率を向上させ、ユーザーの注意を引きます。

 

参考:メタディスクリプション(meta description)とは?メリットやSEO効果を徹底解説!

 

リダイレクトの調整

UNIQUE関数を使って古いURLと新しいURLのリストを比較し、重複や不要なリダイレクトを特定できます。正確で効果的なリダイレクト戦略は、検索エンジンがページの評価を適切に行うのに役立ちます。

 

参考:リダイレクト(redirect)の意味とは?目的やSEOで必要な場面・設定方法を解説

 

データのクリーンナップとレポート

ウェブサイトのSEOデータを整理し、UNIQUE関数を使用して異常値や重複データを検出することで、分析やレポートの信頼性が向上します。正確なデータは戦略の改善や進捗のモニタリングに役立ちます。

 

このように、SEO対策において、UNIQUE関数を使用してデータを整理し、サイト内の重複やパターンを発見することで、SEOの効果を継続的にモニタリングしやすくなります。データの整理と一意性の確保は、戦略の改善ポイントを素早く特定し、迅速な対策へのアシストとなります。

 

参考:データドリブンとは?概要やメリット、実践プロセスなど解説

 

UNIQUE関数と他の関数の組み合わせ方

 

UNIQUE関数と他の関数の組み合わせることによって、より便利に柔軟な活用を見出すことができます。

 

  • SORT関数と組み合わせる
  • SUMIF関数と組み合わせる

 

以下、説明します。

 

SORT関数と組み合わせる

SORT関数とは、指定された範囲のデータを昇順または降順にソート(並び替え)することができる関数です。UNIQUE関数と組み合わせると、=SORT(UNIQUE(A2:A100)のようになります。

 

SEO
API
MEO
KPI
MEO
SEO
ARPU
API
SEO

 

の列の範囲をUNIQUE関数とSORT関数で組み合わせると、以下のようになります。

 

API
ARPU
KPI
MEO
SEO

 

SUMIF関数と組み合わせる

SUMIF関数は、指定された条件に一致するセルの合計を計算するための関数です。SUMIF(A2:A10,K3#,C3:C8)といった形で利用します。

 

ユニーク関数でカテゴリーを出力し、そのデータをもとにSUMIF関数を利用するという組み合わせ方が便利です。

 

<記事ID> <カテゴリー> <クリック数>
001 SEO対策 10
002 インターネット広告 10
003 マーケティング 20
004 SEO対策 150
005 Web制作 140
006 SEO対策 140
007 SEO対策 120
008 インターネット広告 120

 

上記のデータの、「カテゴリー」を任意の列に出力します。すると、[SEO対策、インターネット広告、マーケティング、Web制作]が抽出されます。

 

その後、SUMIF関数で、SUMIF(“抽出する前の表の「カテゴリー」の全データ”,”抽出した「SEO対策」のセル”,”抽出前の「クリック数」の全データ”)を指定すると、SEO対策のカテゴリーに属するクリック数の合計を導くことができます。

 

抽出したデータから、さらにカテゴリー分けして、そのカテゴリーに関する合計を知りたい場合には便利です。

 

UNIQUE関数の注意

UNIQUE関数を使う際に、よくハマってしまう注意点が4つあります。知っておくことで、作業がよりスムーズになります。

 

  • 空白のセルは0で表示される
  • 全角・半角は区別されない
  • 英語の大文字・小文字は区別されない
  • 日付の書式がシリアル値になる

 

以下、説明します。

 

空白のセルは0で表示される

空白のセルがあった場合、UNIQUE関数のデータ抽出は「0」を出力します。この「0」が不必要なデータになるため、削除するためには、範囲の指定の後に「&””」を加えます。

 

全角・半角は区別されない

全角と半角が区別されずに、同様のデータとして重複されます。そのため、どちらかが優先され表示され、データがまとまります

 

英語の大文字・小文字は区別されない

大文字と小文字でまったく同じ単語やフレーズが入っている場合は、それらは同じデータと見なされます。

 

日付の書式がシリアル値になる

日付の出力がシリアル値に変換されるため、セルの書式設定から、表示形式を変更する必要があります。

 

UNIQUE関数のよくある質問

 

Q:UNIQUE関数とは?

Answer)UNIQUE関数とは、指定した範囲から重複するデータを取り除いて、抽出してくれる関数です。「=UNIQUE(A2:A10)&””」といったかたちで入力します。

 

Q:ユニーク関数とはどういう意味ですか?

Answer)ユニーク関数とは、データセット内で重複のない一意な値のみに再構成する関数という意味です。ユニーク関数の「ユニーク(UNIQUE)」は、「唯一の」「他にはない」「重複のない」といった意味です。選択した範囲に並んでいるデータを、重複のない唯一なデータが並んでいる状態にする関数という意味になります。

 

Q:ExcelのUNIQUE関数の使い方は?

Answer)ExcelのUNIQUE関数の使い方は、UNIQUE(範囲,列の比較,回数指定)です。UNIQUE(B5:B100,false,false)といった記述になります。「関数の挿入」ダイアログボックスでUNIQUEを検索し、関数の引数を指定して処理を行うこともできます。

 

Q:UNIQUE関数のtrueとfalseの違いは?

Answer)UNIQUE関数のtrueとfalseの違いは関数の挙動です。例えば、UNIQUE(A1:C10,true)とした場合、ユニーク関数は行方向(縦方向)に対して一意な値を抽出します。UNIQUE(A1:C10,false)とした場合は、各行において一意な値が抽出されます。この第三番目の引数は、by_col(バイ・カラム)パラメーターというオプションです。そのため、省略が可能です。

 

Q:UNIQUE関数で0を除く、0を表示しないようにするには?

Answer)空白セルが0で表示される場合は、「=UNIQUE(A2:A10)&””」といったように、範囲の指定の後に「&””」を加えます。ユニーク関数を使用して、0を除く一意な値のリストを表示するには、元のデータから0を含む行を除外します。例えば、IF(UNIQUE(A1:A10)<>0, UNIQUE(A1:A10), “”)、=IF(UNIQUE(A1:A10)=0, “”, UNIQUE(A1:A10))などで、0を表示しないようにすることが可能です。また、表示された一意な値のセルにフィルタリングによって0を表示しないようにすることで、0のデータを除くことができます。

 

 

まとめ

SEOコンサルタント時代が進むにつれて多様化するSEOの世界では、豊富なデータの取得によってその施策の質が大きく変化します。キーワードリサーチ、コンテンツ最適化、バックリンク、クローラビリティ、サイト速度、ユーザーエクスペリエンス、ローカル、トレンド、モバイルフレンドリーなど、データ分析項目が幅広く、同時にそれらのデータを集積するツールも数多く利用することになります。特にツールでの自動集約は大量なデータを過多に取得する傾向があり、今回のUNIQUE関数はデータをすっきりとシンプルに可視化させることに非常に有益です。運営サイトからとにかく分かる内容を入れ込んでいき、あとから重複を取り除くというデータの入力フローの際も有効活用できます。非常にシンプルな関数で、SEOの分野では、小さな労力で、大きな成果に繋がるスキルになります。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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