Yoast SEOとは?SEOのための使い方や初回設定手順など
- 2021.11.18
- ワード プレスSEO
SEO対策をするうえで「Yoast SEO」という言葉を耳にした方もいるでしょう。Yoast SEOは、SEOを最適化するための便利なツールです。SEO対策に詳しくない会社こそ、入れるべきプラグインでしょう。

Yoast SEOとは
Yoast SEO(ヨーストエスイーオー)とは、SEOを最適化するためのプラグインです。「All in One SEO Pack」とともに、SEO対策をするサイト運営者に好まれて使われるプラグインです。
SEO対策をするにはコンテンツ制作はもちろんのこと、適切な内部リンクの設置やリンク切れの管理といった細かな対応が必要になります。そのすべてを手動で把握するのは、手間も時間もかかります。
そこで活用できるプラグインが、このYoast SEOです。サイト内部の問題や更新を洗い出し、より簡単に細かなSEO対策ができるようになります。
関連記事: All in one seoの設定方法と導入するメリット・デメリットを解説
WordPressのプラグインとは
「WordPress」についてよく理解していない方は、こちらも参考にしてください。WordPressとは、簡単にサイトを作れるコンテンツ管理システムのことです。コンテンツ管理システムのなかで、もっとも大きなシェアを占めるのがこのWordPressです。
そしてWordPressのプラグインとは、WordPressの機能を拡張するための機能です。いわば、スマホのアプリのようなものです。
何もアプリが入っていないスマホの場合、基本機能しかないので、ふだん利用するには不便です。そこで必要なアプリをインストールしていくことで、スマホの機能を拡張させていきます。
WordPressも同様です。WordPressも、何もプラグインを入れていない状態では、サイト運営するには少々不便です。そこでプラグインを追加することで、機能を拡張させて、より便利にSEO対策できるようにします。
SEO対策に便利なYoast SEOの使い方
それでは、SEO対策におけるYoast SEOの使い方について見てみましょう。
SEO対策のキーワード設定
Yoast SEOでは、SEO用に各ページのキーワード設定できる機能があります。記事の編集画面で下のページのほうに行くと「フォーカスキーフレーズ」という項目があります。
フォーカスキーフレーズには、その記事で対策しているキーワードを入力しましょう。フォーカスキーフレーズを設定する目的は、Yoast SEOにSEO対策で不足する部分を評価してくれる点です。
たとえばフォーカスキーフレーズでエラーが出る場合、次のようなエラーが表示されるケースがあります。
<フォーカスキーフレーズのエラーメッセージ例>
- 【冒頭のキーフレーズ】 キーフレーズまたは同義語が第一段落に含まれていません。今すぐトピックを明確にしましょう !
- 【小見出しのキーフレーズ 】H2 または H3 レベルの小見出しで、もっとキーフレーズまたは類義語を使用してください。
- 【スラッグ中のキーフレーズ】キーフレーズ (の一部) がスラッグ中にありません。変更しましょう !
逆に良い結果となったとき、次のようなフレーズが表示されます。
<フォーカスキーフレーズのよい結果メッセージ例>
- 【キーフレーズの長さ】 いいですね !
- 【以前使用されたキーフレーズ】 このキーフレーズは過去に使用されていません。
このようにSEO対策で必要な対応がわかるので、Yoast SEOは便利なツールです。
関連記事: SEOキーワードの効果的な入れ方と選定方法!競合に勝つためには?
XMLサイトマップを自動生成
XMLサイトマップとは、サイト内各ページのURLや優先度更新頻度などが記述された、XML形式のファイルです。Googleに適切にインデックスしてもらうために、XMLサイトマップの生成は非常に重要になります。
Yoast SEOで便利なのは、このXMLサイトマップを自動で生成してくれる点です。XMLサイトマップを表示する手順は、次のとおりです。
<XMLサイトマップを自動生成する方法>

- WordPressにログインする
- 左メニューの「SEO」から「一般」を選ぶ
- 上のタブから「機能」を選ぶ
- XML サイトマップの「?」を選ぶ
- 「 XML サイトマップを表示」を選ぶ
- 遷移先のURLをコピーする
- Google Search Consoleにログインする
- 左メニューの「インデックス」から「サイトマップ」を選ぶ
- 新しいサイトマップの追加に、コピーしたURLを入力する
このようにXMLサイトマップを、Yoast SEOなら簡単に生成できます。XMLサイトマップを作りたいと考えているサイト運営者には、ぴったりのプラグインです。
関連記事: サイトマップにSEO効果がある!?実はリスクがあるサイトマップ
パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、サイトに訪れたユーザーが今どこにいるかをわかりやスク表示した箇所をいいます。複雑化しやすいサイトにおいて、ユーザーが自分の居場所を知ることで「どのようなジャンルのコンテンツに触れているのか」を明確にできる、便利な機能がパンくずリストです。
パンくずリストは、Yoast SEOを使うことで簡単に表示できるようになります。パンくずリストの表示に苦戦している方は、ぜひ以下の流れで設定してみてください。
<Yoast SEOでパンくずリストを設置する方法>

- WordPressにログインする
- 左メニューの「SEO」から「検索での見え方」を選ぶ
- 上のタブの「パンくずリスト」を選ぶ
上記の手順で、パンくずリストの設定画面に移ります。いろいろと入力する項目はありますが、以下の4つは必ず設定しておきましょう。
<Yoast SEOの「パンくずリストの設定」設定しておきたい項目>
- パンくずリストの間の区切り→パンくずリストをつなぐ記号を自由に設定できる(「>」や「≫」など)
- ホームページ用のアンカーテキスト→こだわりがなければ「ホーム」で構いませんが、できるなら「サイト名」にしておくのがおすすめです
<Yoast SEOの「コンテンツタイプのパンくずリストに表示するタクソノミー」設定しておきたい項目>
- 投稿→カテゴリーを選択
<Yoast SEOの「テーマにパンくずリストを挿入する方法」設定しておきたい項目>
- テーマのパンくずリストを有効にする→基本的に「有効」で構いません。無効化した場合は、コード追記部分のパンくずリストが非表示となります。
以上で「変更を保存」をクリックすれば、パンくずリストの設定は完了です。非常に簡単にできるので、パンくずリストの設定に困っている方は、ぜひYoast SEOを使ってみてください。
関連記事: パンくずリストとは?設置メリットと設置方法
All in One SEO Packとの違い
SEOを最適化する代表的なツールに「Yoast SEO」と「All in One SEO Pack」には、どのような違いがあり、またどちらのほうが便利なのでしょうか?
結論から言えば、2つの機能に大きな違いはありません。しかし、片方にしかない機能もあるので、必要に応じて選ぶのがおすすめです。
<Yoast SEOとAll in One SEO Packに共通する機能>
- タイトルタグ設定
- OGPタグ設定
- メタディスクリプション設定
- XMLサイトマップの自動生成
- robots.txt の編集
- .htaccessの編集
逆にYoast SEOしかない機能もあります。以下の機能を使いたい場合は、Yoast SEOを選ぶのがおすすめです。
<Yoast SEOにしかない機能>
- 投稿記事ごとのSEO解析
- パンくずリストの設定
- 内部リンクのモニター
一方All in One SEO Packには、Googleアナリティクスと連携できる機能があります。Googleアナリティクスのアクセス解析を反映さえたい場合は、Yoast SEOを選びましょう。
無料版と有料版の違い
Yoast SEOは無料でも利用できますが、より機能を拡張したい場合は有料版もあります。1年につき89ドル支払えば、有料版を利用できます。
公式によると、有料版には次のような機能が付与されます。
<Yoast SEOの有料版>
- 同義語と関連キーフレーズでのランク向上
- Facebook と Twitter でページをプレビュー
- 内部リンクの提案をリアルタイムで受けられる
- デッドリンク (404ページ) を避けられる
- 年中無休のメールサポート(ただし英語)
- 広告なし
ただし機能としては、無料版のものでも十分効果を発揮しています。特別な事情がなければ、無料版のものを使うほうがコスパはいいのでおすすめです。
Yoast SEOのインストール方法
「Yoast SEO」をWordPressにインストールする方法は、ほかのプラグインと変わりません。「Yoast SEO」をWordPressにインストールする手順は、次のとおりです。
<「Yoast SEO」をダウンロードする手順>
- WordPressにログインする
- 左メニューの「プラグイン」の「新規追加」を選択
- 検索ボックスに「Yoast SEO」を入力
- 作者Atlas Gondalの「Yoast SEO」から「今すぐインストール」を選択
- ダウンロード後「有効化」を選択
上記の手順で「Yoast SEO」のインストールは完了です。なおYoast SEOの設定は、次の手順で編集できます。
<「Yoast SEO」の設定画面を見る手順>
- WordPressにログインする
- 左メニューの「SEO」を選択する
以上の流れで、Yoast SEOの編集が可能です。
Yoast SEOの初回設定方法
Yoast SEOには初回のSEO設定が必要です。そこで初回SEO設定の方法について紹介します。
<Yoast SEOの初回設定方法>

- WordPressにログインする
- 左メニューの「SEO」から、初回SEO設定の「設定ウィザード」を選ぶ
- 環境→サイトをネット上に公開したいなら、「選択肢 A: サイト公開中で、インデックスされる準備ができている」を選ぶ
- サイトタイプ→サイトの一番近いタイプを選択
- 組織または個人→「組織」または「人(個人)」を選び、SNSなどの必要情報を入力
- 検索エンジンでの表示→すべてのページをインターネット上に公開したければ「検索エンジンの検索結果に「投稿」を表示」「検索エンジンの検索結果に「固定ページ」を表示」どちらも「はい」を選ぶ
- 複数の作成者→1つのサイト内に複数のアカウントがコンテンツを制作している場合は「はい」を選ぶ
- タイトル設定→タイトル間の区切りを設定できます。よくわからなければ、飛ばして構いません。
- Yoast SEO の改善にご協力ください→サイトの内の情報をYoastに送っていい場合は「はい、私のサイトのデータをトラッキングできます!」選んでください。
- 学習を続ける→学習コンテンツを閲覧するためにメールアドレスを登録します。ただしコンテンツはすべて英語なので、わからなければ飛ばしてください。
以上で、初回SEO設定の手順は完了です。

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