Notion AIとは?できること・使い方・料金・ChatGPTとの違いを解説【2026年版】

Notion AIは、ドキュメント作成やタスク管理ツールとして知られる「Notion」に搭載されたAI機能です。文章作成や要約、翻訳、アイデア出しに加え、近年では議事録作成や社内情報検索など、業務効率化を支援する機能も強化されています。現在は、生成AIツールの種類が急増しており、単純なAI性能だけでなく、「どの業務に向いているか」で比較する重要性が高まっています。
Notion AIは、単独のAIチャットツールというよりも、Notion上のドキュメント管理や情報共有を効率化するためのAIアシスタントとして設計されています。そのため、社内ナレッジ管理や議事録整理、タスク管理との相性が良い点が特徴です。本記事では、Notion AIの基本から、できること、使い方、料金、ChatGPTとの違い、向いている人の特徴までを整理しながら、2026年時点の最新動向も踏まえて分かりやすく解説します。
Notion AIとは?AI機能を搭載したワークスペースツール
Notion AI(ノーション AI)とは、Notion上で利用できるAIアシスタントを指します。複数の大規模言語モデル(LLM)が活用されていて、高度なコンテンツ生成や応答を実現します。
そもそもNotionとは?できることを簡単に解説
そもそも、Notionとは、さまざまな作業で役立つツールが集まったワークスペース型のクラウドサービスのことです。ワークスペース(=社内のチームで業務を共有できる空間)と呼び、一般のオフィス向けのツールがまとめられたクラウドサービスとして提供されています。
Notion AIは、そんなNotionの機能の1つと位置付けられています。そして、同プラットフォーム上のページ作成ツールなどと連動して、業務上の作業効率を高める役割を担います。
ツールURL(外部):Notion
参考:Notion AIとは?エージェントを含む主な機能や使い方、活用事例6選を解説
AIミーティングノート・議事録作成にも対応
近年のNotion AIでは、会議内容の整理や議事録作成を効率化する機能にも注目が集まっています。たとえば、会議メモを整理したうえで要点をまとめたり、タスクを抽出したりできるため、議事録作成の負担軽減につながります。
また、Notionカレンダーやワークスペースと組み合わせることで、会議後のタスク管理まで一元化しやすい点も特徴です。特に、社内の情報共有をNotionで統一している企業では、会議内容・タスク・ドキュメントをまとめて管理できるメリットがあります。
Notion AIの主な機能
Notion AIには、主に次のような種類の機能があります。
AIチャット・検索機能
チャットツールを利用して、Notion AIとコミュニケーションをとれます。用途としては、Notionを利用する際のヘルプ、その他の一般的な情報のリサーチの2つにわかれます。
前者では、Notion内に掲載されたヘルプページなどの情報を基にAIがユーザーの質問に回答します。主に、Notion内におけるツールの使い方で不明点がある際などに役立ちます。
さらに、Notion AIには、大規模言語モデル(LLM)のGPT-4のほか、Anthropic社、Cohere社が提供するAIモデルが搭載されています。そのため、後者のように、一般的な事柄に対して質問すると、正確で精度が高い情報を応答してくれます。
文章作成・要約・議事録作成機能
Notion AIは、Notion上のページ作成ツールと連動しています。そのため、生成AIとしての役割を果たし、文章作成や編集が可能です。
とくに、生成できる文章のタイプが豊富な点が特徴として挙げられます。たとえば、ブログ記事、SNS投稿文、営業メールなど、さまざまなフォーマットのテキストを生成できます。このほか、コンピュータ言語のプログラムコードなども生成可能です。
Notion AIでできること
Notion AIの機能を応用することで、業務上で必要な作業を簡略化できます。具体的には、Notion内のページ作成ツールを通じて、下記のようなことができます。
多種多様な原稿や書類を自動生成できる
Notion AIは、さまざまな種類の書類や原稿を自動で生成できます。具体的には、下記のようなコンテンツを作成できます。
- ブログ記事
- SNS投稿用の文面
- 詩やエッセイ、物語など創作物
- プレスリリース
- 求人募集要項
- 営業や求人募集メール
作成したテキストを校正できる
たとえば、ブログ記事の原稿を作成したとして、その原稿をNotion AIに校正してもらえます。また、Notion AIは、テキストのトンマナを変更したいとき、加筆したいときに自動で編集作業することも可能です。具体的には、次のような機能があります。
- 文章の改善
- スペルや文法の修正
- 文章を加筆する
- 文面のトーンを変える(フォーマルタイプ、カジュアルタイプなど)
テキストの翻訳や要約ができる
Notion AIを使うと、テキストの翻訳や要約ができます。具体的には、ページ作成ツール上に自身で作成したテキストに対して、翻訳や要約機能を利用できます。
ただし、PDFやドキュメントなど、外部ファイルを直接的に翻訳/要約はできません。外部ファイルをNotionにインポートしてテキスト化する、またはコピー&ペーストでページ作成ツール上にテキストを貼るといった工夫が必要です。
プログラムコードを自動生成できる
ページ作成ツール上で、「○○するためのプログラムコードを書いて」と指示すると、該当するコードを表示してくれます。
ただし、Notion AIは、外部情報の検索機能に制限があります。原則的に、プログラムコードを生成するために、外部のWEB情報を検索しません。GPT-4が有する知識を情報源として、自己完結でコードを生成する仕様となっています。そのため、一般的なプログラムコードには対応できますが、特殊な用途のプログラムコードは生成できないケースがあります。
タスク管理できる
Notion AIを利用すると、Notion上のワークスペース作業におけるタスクの進捗を管理できます。
たとえば、下記の2つのタスクが発生したとします。
- ページ作成ツールでブログ記事を作成して、編集したうえで記事公開する
- ページ作成ツールでデザイン用のCSSコードを作成する
このタスクとしてNotion AIで登録すると、「1.」と「2.」の優先度や締め切り期限を設定できます。さらに、都度、それぞれの進捗を確認できるようになります。とくに、社内メンバー間でプロジェクトのタスク管理をしたいときなどに役立ちます。
アイデアを提案してもらえる
Notion AIの「アイデアのブレインストーミング」を利用すると、プロンプト(指示文)に対するアイデアを提示してもらえます。プロンプトの例としては、「自社商品の売上を伸ばす方法を5つ提示して」といったものがあります。
一方、Notionでは、別途用意されているビジネスアイデアを出すためのヒントに関するテンプレートが用意されています。このテンプレートを参考にすると、プロンプトになにを書けばよいかわからない方でも、具体的にどのような指示を出せばよいのかをイメージが湧きます。
外部ツールの情報を検索できる
Notion Labs Japanは、新たな機能として、外部ツールの情報を取得するNotion AIコネクターを2024年6月19日に発表しています。本機能を使うことで、Slackなどと連携して、外部の情報を検索できるようになります。
Slack・Google Driveとの連携が強化されている
Notion AIでは、外部サービスと連携する「Notion AIコネクター」の強化が進んでいます。SlackやGoogle Driveなどと連携することで、ワークスペース外の情報も横断的に検索しやすくなりました。
たとえば、Slack上の会話内容やGoogle Drive内の資料を参照しながら、Notion AIに質問できます。社内情報をまとめて確認したいケースで活用されています。ただし、利用できる連携機能や対象サービスは、プランや提供状況によって異なるため、導入前に公式情報を確認してください。
Notion AIのメリット・デメリット
Notion AIには、Notion上で文章作成や情報整理を完結しやすいメリットがあります。一方で、生成AI単体として見ると制限もあります。
メリット
- Notionと連携して作業できる
- 議事録やドキュメント整理に向いている
- タスク管理と組み合わせやすい
デメリット
- ChatGPT単体と比較するとAI機能の自由度は低い
- 最新情報の検索性能は用途によって差がある
- Notionを利用していない場合は恩恵が小さい
そのため、「AIチャットを使いたい」のか、「業務管理とAIをまとめたい」のかで向き不向きが変わります。
Notion AIとChatGPTの違いを比較
Notion AIとChatGPT Plusを比較すると、次のような点が異なります。
| Notion AI | ChatGPT | |
| 主な用途 | Notion上の文章作成・要約・情報整理 | AIチャット、文章作成、調査、分析など |
| 強み | Notion内の情報や外部連携サービスと組み合わせやすい | 汎用性が高く、幅広い作業に対応しやすい |
| 向いている人 | Notionで業務管理や情報共有をしている人 | AIを単体ツールとして幅広く使いたい人 |
| 料金 | NotionのプランやAI機能の利用条件によって異なる | プランによって利用できる機能が異なる |
Notion AIの料金や利用条件は、Notionの契約プランやAI機能の利用状況によって異なります。無料トライアルやAI機能の利用条件は変更される可能性があるため、導入前には公式の料金ページで最新情報を確認することが重要です。
ChatGPTでは複数のAIモデルが提供されており、用途に応じて使い分けられるようになっています。そのため、AIチャット単体の機能や自由度を比較する場合は、ChatGPTのほうが幅広い用途に対応しやすいといえます。
Notion AIは、一般的な検索エンジンのようにWeb全体を自由に検索する用途よりも、Notion内の情報や連携済みの外部サービスを横断して確認する用途に向いています。現在はNotion AIコネクターにより、SlackやGoogle Driveなど外部サービスとの連携も強化されています。
Notion AIはNotionユーザー向けのサービス
そもそも、Notion AIは、一般的な生成AIサービスと異なり、原則的にはNotionのツールをサポートするためのAIアシスタントです。そのため、Notionユーザーが利用します。
つまり、AIサービスとオフィスワークのツールを同時に導入することを検討している場合は、Notion AIの利用を推奨できます。とくに、Notionのツールを一元化して、AIでタスクの進捗を管理できるなど、業務の実務で役立つ側面を持ちます。
Notion AIの使い方
Notion AIの基本的な使い方をご紹介します。
ページ作成ツール上で要約する手順
- メニューのアカウント情報の横にあるアイコンをクリックして新規ページを作成する
- ページ作成ツール内で「/ai」を入力する
- 任意のAI機能を選択してAIを呼び出す
- (「要約」を選択した場合)要約するテキストの範囲を指定する

Q&A機能でAIチャットする手順
- 画面右下の「AIに質問」のボタンをクリックする
- プロンプトを入力して、送信する

Notion AIの料金プラン
Notion AIには、無料トライアルが用意されています。ただし、アカウントごとに回数制限が設けられていますので、回数を使い切ったら、有料版を購入することになります。
Notion AIの料金体系は、Notionのプランとは独立して用意されています。利用中のNotionプランに追加して専用のアドオンを購入すると、Notion AIを無制限で利用できるようになります。Notion AIのアドオンの価格は、どのプランに加入していたとしても、月額10ドルで提供されています。
Notion AIはどんな人に向いている?
Notion AIは、単体のAIチャットツールというよりも、「Notionでの業務効率化」を重視する人に向いています。たとえば、次のようなケースと相性があります。
- 社内ドキュメントをNotionで管理している
- 議事録やタスク整理を効率化したい
- 情報共有を一元化したい
- AIを使った文章作成を業務に取り入れたい
一方で、「最新情報を調べたい」「高度なAIチャットを使いたい」という目的が中心の場合は、ChatGPTなど他ツールとの比較も重要です。
Notion AIのよくある質問
Notion AIに関する、よくある質問をまとめています。
Q:どのような人がNotion AIを利用するべきですか?
Answer)Notion AIは、一般的な生成AIサービスと異なり、原則的にはNotion内のツールと連動する機能です。こうした特徴から、すでにNotionを利用している、または、これからNotionの導入を検討している人にとって親和性が高いAIツールです。
Q:Notion AIは無料で利用できますか?
Answer)無料トライアルなどを活用することは可能です。しかし、利用回数には制限が設けられています。詳細な条件は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。
Q:Notion AIは、PDFのテキストを要約や翻訳できますか?
Answer)PDFが公開されているURLリンクを指定すると、要約や翻訳が可能です。このほか、PDFをNotionにインポートしてテキストを抽出することで、間接的にNotion AIで要約や翻訳ができます。ただし、PDFファイルをアップロードして、直接的に要約や翻訳することはできません。
Q:Notion AIは、動画や音声データを文字起こしできますか?
Answer)Notionでは、AI Meeting Notesなど会議内容を記録・要約・整理する機能が提供されています。
ただし、利用できる機能や対応範囲はプランや提供状況によって異なります。動画ファイルや音声ファイルを自由にアップロードして文字起こしする用途では、専用の文字起こしツールと比較して確認が必要です。
Q:Notion AIコネクターとは?
Answer)Notion AIコネクターとは、Notionと外部ツールを連携できる機能です。2024年6月19日にスタートしたばかりの新たな機能で、今回はSlackとの連携開始について発表されました。今後、Google Driveなど、さまざまなツールと連携していく予定とのことです。
Q:Notionのテンプレートとは?
Answer)Notionで作成したページのテンプレートのことです。Notionでは、ページのコンセプトに基づいて作成されたテンプレートが配布されています。ユーザーは、テンプレートを取得したうえで、Notion AIでカスタマイズしていくことで、ページを一から作る手間を省けます。タスク管理用といった有用なテンプレートも用意されているのでチェックしてください。
参考(外部):Notionテンプレート
まとめ
Notion AIは、文章生成だけでなく、情報整理やタスク管理、社内ナレッジ共有までを支援するAI機能として進化を続けています。特に、Notionを日常業務で利用している企業やチームでは、議事録整理や情報検索の効率化につながる場面も増えています。
一方で、AIチャット単体の性能や自由度を重視する場合は、ChatGPTなど他サービスとの違いも理解したうえで比較することが重要です。どのAIツールが優れているかではなく、「自社の業務フローに合うか」という視点で考えることで、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。現在は、Notion AIコネクターなど外部連携機能の強化も進んでおり、今後さらに活用範囲が広がる可能性があります。Notionを活用した業務効率化を検討している場合は、最新機能や料金体系を確認しながら、自社に合った使い方を整理してみてください。





