Webマーケティングとは?注目される理由と抑えておきたい手法を解説!
- 2021.09.18
- マーケティング
近年、インターネット広告市場が急速に発展することに伴って、Webマーケティングへの注目も高まりつつあります。また、Webマーケティングは今や他媒体の広告よりも重視される時代となりつつあることも事実です。

Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、Webを活用して、多くの消費者を集め、自社の商品やサービスの購入を促す一連の活動の流れを指します。そこで、Webマーケティングの特徴について詳しく見ていきましょう。
Webを活用して売れるしくみを作る
Webを活用して売れるしくみは、全てWebマーケティングに含まれます。普段利用しているSNSの広告や、YouTubeで流れる広告もすべて商品を売ることを目的としてWebマーケティングの手法を活用しています。
最近ではスマートフォン等の普及によってインターネットが身近な存在になっている影響からWebマーケティングの領域が拡大しつつあり、あらゆるWebのツールを駆使して売れるしくみを作る企業が増えつつあることが特徴です。
Webマーケティングの範囲は?
Webマーケティングに明確な範囲はなく、Webを使って集客するしくみ全般はWebマーケティングの一部だという認識が一般的です。
そもそもマーケティングとは「自社の商品・サービスを売るための活動」を指しており、マーケティング自体は日常的に触れる機会が多くあります。例を挙げると、テレビCMや雑誌の広告等で集客を行い、商品に興味を持って来店した人に販売をすることも全てマーケティングの一部です。
デジタルマーケティングとの違いは?
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いは、扱う範囲が異なる点です。
デジタルマーケティングもWebマーケティングと同様にWeb上の施策を指すため、同じものであると誤解されがちですが、正確にはデジタルマーケティングの一部にWebマーケティングが含まれます。
デジタルマーケティングは、ビッグデータやIoT等を含むデジタルデータを活用した施策を指していることから、Webマーケティングよりも幅広い範囲を指す点が特徴です。
Webマーケティングの歴史
Webマーケティングは、インターネットの登場やスマホ・SNSの普及によって時代とともに大きく変化してきました。Webマーケティングの歴史と、各時代の特徴について詳しくみていきましょう。
インターネット黎明期(1994〜1999年)
1994年頃、日本国内の学校や企業へインターネットサービスが普及することとなりました。
この頃にYahoo!JapanやInfoseekといったサービスがスタートしており、今では日常的に利用される検索エンジンの存在が認知され始めた時代です。
しかし、当初は人の手によってWebサイトをカテゴライズし、表示も五十音順であったため、バナー広告やリスティング広告といったWeb広告を利用するに留まっていました。
ブログ・EC成長期(2000〜2002年)
2000年には日本国内でGoogleが日本語検索サービスの提供を開始しました。それに伴い、Yahoo! JapanもGoogleの検索エンジンを活用し、本格的にSEOがスタートした時代です。
しかし、当時のGoogleは現在のようにユーザーの満足度が高いコンテンツを上位表示させるものではありませんでした。SEO対策も外部リンクを大量に貼り付けたり、ページ内に必要以上にキーワードを埋め込むといった形で行われていました。
SNS登場・ブログ隆盛期(2003〜2009年)
この時期には、個人ブログの開設が増加し、自分自身の特技を活かして発信活動を行う人が増えてきました。また、TwitterやFacebookといったSNSの登場も個人の発信を加速させる要因の一部です。
ブログやSNSを通じて自分の意見を自由に発信できるようになったことで、芸能人のように人気を集める一般人も誕生するようになりました。特に、「バズる」というワードが誕生したのもこの頃であり、Webを通じて個人の発信力が急速に強まりつつあった時代です。
スマホ台頭期(2010〜現在)
スマートフォンが人々の生活の一部となったことで、アプリを用いたマーケティング施策も誕生することとなります。
また、日本にコンテンツマーケティングが広まり始めたのもこの時代です。コンテンツマーケティングが広まることで、ブログサイト型のオウンドメディアを運営する国内企業が急速に増加しました。
Webマーケティングが注目される理由
Webマーケティングの歴史について紹介してきましたが、なぜ時代とともにWebマーケティングは形を変えながら注目されてきたのか疑問に思うかもしれません。ここでは、現代においてもWebマーケティングが注目を集めている理由について解説していきます。
スマートフォンやタブレットの普及
Webマーケティングが注目される理由の1つが、スマートフォンやタブレットが急速に普及した点です。
スマートフォンが普及する前には、インターネットを利用するためにほとんどの人がパソコンを使用していたため、決して日常的にWeb広告を目にする機会が多いとは言えませんでした。
しかし、現在は暇があればスマートフォンやタブレットを触る人が多いことから、Web上の広告やコンテンツが消費者の目に入る機会が増加し、Webマーケティングを効率的に活用できる場面が増えるようになりました。
コロナ禍による非対面営業が加速
Webマーケティングが重視される要因として、コロナ禍の影響によって営業手法が制限された点も挙げられます。
Webマーケティングの手法を利用すれば、消費者と直接対面することなく、集客や販売活動を行うことができるため、多くの企業が注目しはじめました。
Webマーケティングを活用するメリット
具体的にWebマーケティングを利用することでどのようなメリットが得られるか気になるかと思います。ここでは、Webマーケティングを活用して得られるメリットについて見ていきましょう。
低コストで活用できる
Webマーケティングの手法は、低コストで活用できる点が大きなメリットです。その理由として、Webマーケティングはすべての施策がネット上で完結するため、現実世界で「モノ」を用意する必要がありません。
他のマーケティング手法と比較すると、テレビCMはキャラクターや芸能人をキャスティングする必要があったり、チラシ広告なら必要な枚数分の印刷を依頼することが必要です。
施策効果が数字でわかる
Webマーケティングはあらゆる施策の効果を数字で確認できます。
例えば、自社サイトにアクセスした人数や時間帯、サイトに滞在した時間等もすべて分析ツールを使用することで可視化することができます。
これはテレビCMやチラシ広告のような媒体では難しく、Webマーケティングを活用する大きなメリットです。
細かいターゲティングが可能
Webマーケティングを活用すれば、細かいターゲティングに基づいて広告を掲載することが可能です。
SNS等が普及する以前の雑誌広告や、現在も目にするテレビCMはどうしても大衆向けの日広いターゲティングしか行うことができません。
しかし、Webマーケティングを活用すればSNS等を通じて年齢や興味関心を絞り込んで、細かいターゲティングを行うことが可能です。特定のユーザーの趣味嗜好に刺さる可能性が上がるため、効果的に集客や商品の購入を促すことができます。
Webマーケティングを活用するデメリット
Webマーケティングは正しく活用できれば大きな武器になる一方で、いくつかのデメリットを抱えていることも事実です。ここでは、Webマーケティングのデメリットについて解説します。
トレンドに敏感になる必要がある
Webマーケティングの領域は、非常に変化が激しい点が特徴です。このような変化に乗り遅れないために、ネットビジネスのトレンドに常に敏感であることが必要です。
実際に、スマートフォンが登場する以前と以降では、たった数年間で新たなWebマーケティングの手法が多数生まれました。
今後も新たな技術やSNSの登場等によってトレンドは変化していくため、Webマーケティングの領域に関わる際には自力でリサーチを行ったり、社外からサポートを受けることで知識をアップデートしていくことが大切です。
担当者のリテラシーが求められる
Webマーケティングを活用する場合、担当者には相応のネットリテラシーが必要です。
多くの媒体が登場し、各媒体の特徴や仕組みを理解した上で、自社にとって最適な媒体や施策を取捨選択し、常に効果測定を行うことが求められます。Webマーケティングの担当者は、トレンドに乗り遅れないように最新の手法にキャチアップするようにしましょう。
地域密着の手法が少ない
Webマーケティングは、簡単に多数の人間に自社の商品を認知してもらえる可能性がある一方で、地域に根ざした事業とは相性が悪いというデメリットがあります。
例えば、遠方のユーザーがネット広告を通じて自社商品に興味を持ったとしても、販売しているのがごく一部の地域に限られていると最終的に売上につなげることが難しくなってしまいます。
このような事態を防ぐためにも、オンライン販売等を行うことで興味を持ったユーザーがどこでも商品を購入できるようなしくみを併せて準備することが必要です。
Webマーケティングの主な手法
最後に、Webマーケティングにおいて用いられる主な手法を紹介します。現在Webマーケティングの主な手法としては次にあげる手法が用いられます。
- SEO
- リスティング広告
- メールマーケティング
- SNS広告
- バナー広告
- アフィリエイト広告
- アドネットワーク広告
- リターゲティング広告
- チャットボット
ここでは、各手法の特徴についてご紹介します。
SEO
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称であり、日本語では検索エンジン最適化を意味します。検索エンジンで消費者が特定のキーワードを検索した際に、自社のサイトが上位に表示されるようにWebページ内のコンテンツを作成する施策です。
また、検索エンジンを提供しているGoogleは定期的にアップデートを行い、ユーザーの検索意図に応えられるサイトを上位表示しようとします。よって、自社のWebページもアップデートによって大きく検索順位が変わってしまう可能性がある点には注意が必要です。
関連記事: SEO対策とは?|初心者のためのSEO対策
リスティング広告
リスティング広告とは、特定のキーワードを検索した際に検索結果画面の上部に広告を掲載する手法です。自社サイトを上位表示できるため、SEOと同水準以上のアクセス増加が期待できます。
CV獲得が期待できる取引型クエリからの獲得に向いており、顕在層へリーチしやすい点が魅力です。
関連記事: SEOとリスティング広告の違いとは?集客の最大化を図る使い分け方を解説
メールマーケティング
メールマーケティングとは、MAツールで獲得したユーザーをセグメント分割して、特定のセグメントに対してメールを送信し、集客に繋げるマーケティング手法です。
セグメントごとにコンテンツをカスタマイズしているため、離脱が起こりにくく、CV獲得が見込めます。MAツール導入にコストがかかるため、導入時には注意が必要です。
SNS広告
SNS広告は、TwitterやInstagram等のソーシャルメディアに広告を掲載する手法です。
各ソーシャルメディアが大量のアクセスログを保有していることから、ユーザーの興味カテゴリやエリアなどでターゲティング設定ができることから、自社製品・サービスと相性の良いユーザーに対して、効果的にリーチできる点が魅力です。
ただし、広告の機能があまりにも充実しているため、運用には専門知識が必要となります。また、各媒体のアップデートが頻繁にあることから、媒体のアルゴリズムや仕様についての理解も必要となる点に注意しましょう。
関連記事: SEOとSNSについて
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は個人ブログや他社サイトに広告を掲載してもらい、自社サイトへのアクセスを促す手法を指します。
アフィリエイト広告の大半は、商品が購入された段階で広告費が発生する「成果報酬型」を採用しているため、成約するまでは広告費がかからない点が特徴です。
しかし、集客方法について明らかにされないため、悪質なアフィリエイトサイトから自社サイトにアクセスしたという顧客がいる可能性にも注意が必要です。
関連記事: アフィリエイトでSEO対策が必要な理由とは?対策と注意点を解説
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、複数のWeb広告媒体に対してまとめて広告を配信する手法です。
一度に複数の媒体で広告を配信できるため、1つ1つの広告掲載依頼をせずにユーザーの目に触れるしくみを作ることが可能です。
一方で、広告掲載先の選定は自社で行うことができません。
よって、掲載したいWebサイトやSNSを明確に定めている場合は、一括で掲載せずにそれぞれ広告を作成し、掲載依頼を行うことがおすすめです。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、ユーザーが過去に閲覧したWebサイトを元に、関連広告を掲載する手法です。「追跡型広告」とも呼ばれており、ユーザーの興味や関心に基づいて繰り返し広告を表示することが大きな特徴です。
サイトを初めて訪問したユーザーを刈り取れなくても、再訪した際にコンバージョン獲得ができる可能性があり、機会ロスを減らす効果があります。
チャットボット
チャットボットとは、「Chat」と 「bot」を組み合わせた言葉であり、ユーザーが入力した言葉に対してコンピュータが自動で応対してくれるサービスを指します。
チャットボットはコンピュータが自動で会話をしてくれるため、24時間365日稼働し続けることができます。ユーザーが自社商品を利用しようと決断した瞬間を逃さずに対応することができるため、機会損失することなく売上につなげることが可能です。

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