資格ビジネスのWEB集客と検索されるSEOキーワードについて解説
スマートフォンやタブレットの普及に伴ない、スマホアプリや動画配信サービスなど、WEBコンテンツが充実してきました。
その影響は、実生活にも大きな影響を与えています。そして、資格取得のための学習においても例外ではありません。学習の方法が多様化していて、Youtubeやアプリを用いて勉強する人も増えてきています。
そこで、資格講座を提供する事業者としては、受講者を確保するためにも、集客を強化することの重要性が高まっています。とりわけ、WEB施策の軸となるSEO対策で自社サイトの露出を高めることが大切になってきます。
関連記事:業種別SEO対策について解説!業界ごとの施策や市場動向など解説

資格ビジネスがSEO対策すべき理由
近年では、WEBコンテンツが充実していることから、学習においてもYoutubeなどを利用する人が増えています。つまり、学習方法が多様化しているということです。こうした環境下においては、資格ビジネスを展開するうえで、SEO対策などを通じて集客強化を図ることの重要性が高まっています。
学習方法が多様化している
資格情報メディアの日本の資格・検定のアンケート調査の結果をみると、資格取得のための学習方法が多様化していることがわかります。下記は、「資格取得のための学習方法は?」の質問に対する回答です。
学習方法 | 全世代の回答割合(複数回答あり) |
テキスト | 82.4% |
問題集 | 78.5% |
インターネット | 24.2% |
Youtube | 20.7% |
スクール | 18.4% |
オンライン講座 | 17.7% |
通信講座 | 15.2% |
スマホアプリ | 13.5% |
eラーニング | 8.9% |
その他 | 2.1% |
定番的な学習スタイルのテキストや問題集を使用する人が大半を占めています。そんななか、インターネット、Youtube、オンライン講座、スマホアプリ、eラーニングと、WEBコンテンツを用いて学習をする人も多いことがわかります。
資格ビジネス向けのSEOキーワードの例
資格ビジネスの事業者サイトでは、資格名や資格が必要な職業、資格取得のための試験に関連するキーワードを設定することが大切です。
関連記事:SEOキーワードの選び方とは?WEB集客に成功する効果的なキーワード選定のコツなどを徹底解説!
※本項目で記載する月間検索件数は、2025年5月単体のもの。また、検索結果(SERPs)は、2025年7月調べで、原則として位置情報が東京都内のものです。
資格取得のサービス
一部の資格では、試験の受験条件に学位や専門士の取得が不可欠です。ただし、大半の資格は、試験をパスすると取得できます。そこで、このような資格の取得を目指して、勉強することになります。その1つの方法として、講座を通じて学ぶという方法が挙げられます。
ただし、「資格を取得するための講座サービス」を定義する用語が定まっていない様子が見受けられます。そのため、検索ユーザーは、下記のように、さまざまなキーワードで資格取得に向けて学ぶ場を探します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
資格 | 検索件数:60,500
検索結果:資格のランキング記事 / 資格講座の案内ページ / 資格情報ページ |
資格取得 | 検索件数:8,100
検索結果:資格のランキング記事 / 資格講座の案内ページ / 資格情報ページ |
通信教育 | 検索件数:5,400
検索結果:資格講座の案内ページ / 通信教育の案内ページ / 資格のランキング記事 |
通信講座 | 検索件数:2,400
検索結果:資格講座の案内ページ / 通信教育の案内ページ |
資格通信 | 検索件数:1,300
検索結果:資格講座の案内ページ /通信教育の案内ページ / まとめページ / 比較・ランキング記事 |
資格学校 | 検索件数:1,300
検索結果:資格講座の案内ページ / 比較・ランキング記事 |
資格講座 | 検索件数:590
検索結果:資格講座の案内ページ / まとめページ |
事例のキーワードの大半は、多様な解釈を持っています。そのため、検索意図と検索数が分散している様子がうかがえます。そして、資格取得のための学習、学校法人の通信教育、生涯学習、義務教育のための学習など、さまざまな目的の学習の情報が入り乱れています。
そんななか、「資格取得」のキーワードの結果をみてみると、資格の人気ランキング記事、資格講座の案内ページが上位に表示されています。このうち、資格の人気ランキング記事の配信元をみてみると、ユーキャンが1位、TAC(タック)が3位となっています。
この理由としては、「資格取得」のキーワードに、「どのような資格があるのかチェックしたい」といった検索意図が含まれるためと推察されます。そのため、資格講座のサービスを提供するサイトが上位表示を目指すうえでは、ランキング記事のようなコンテンツを作成することで効果を見込めます。
資格名
資格取得を目指す場合、すでに具体的に取得したい資格が決まっている人が大半を占めています。こうした人は、資格の名称をキーワードにして検索します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
英検 | 検索件数:368,000
検索結果:試験の案内ページ / 模擬試験ツール |
宅地建物取引士 | 検索件数:90,500
検索結果:試験の案内ページ / 解説記事 / 資格講座の案内ページ |
ファイナンシャルプランナー | 検索件数:90,500
検索結果:解説記事 / 試験の案内ページ |
登録販売者 | 検索件数:60,500
検索結果:解説記事 / 試験の案内ページ |
証券アナリスト | 検索件数:18,100
検索結果:試験の案内ページ / 解説記事 / 資格講座の案内ページ |
検索結果では、試験の案内ページがもっとも目立っていました。次いで、解説記事や資格講座の案内ページが露出しています。まず、試験の案内ページとしては、公益財団法人日本英語検定協会、一般財団法人不動産適正取引推進機構と、資格取得のための指定の試験機関が並んでいます。
その一方で、資格講座の案内ページでは、日研学院の宅建講座など、試験に備えて学ぶ場を提供する事業者がランクインしています。
また、解説記事では、TACやユーキャンの「ファイナンシャルプランナーとは」といったテーマの記事が食い込んでいます。解説記事の内容をみてみると、それぞれの資格に対する説明をするとともに、自社の講座サービスに誘導するテクニックを使っていることがわかります。
職業と資格の関わりを示すキーワード
将来的になりたい職業がある場合、まずは、その仕事に就く条件を把握する必要があります。そこで、検索ユーザーは、下記のように検索して、その業務に必須の資格、取得すると有利な資格を探します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
医療事務 資格 | 検索件数:49,500
検索結果:解説記事 / 試験の案内ページ / 資格のランキング記事 / 比較・ランキング記事 |
溶接 資格 | 検索件数:6,600
検索結果:試験の案内ページ / 解説記事 |
生成AI 資格 | 検索件数:6,600
検索結果:試験の案内ページ / 資格のランキング記事 |
不動産 資格 | 検索件数:6,600
検索結果:資格のランキング記事 / 解説記事 / 試験の案内ページ |
通訳 資格 | 検索件数:1,600
検索結果:試験の案内ページ / 解説記事 |
資格名のキーワードの検索結果と同様に、試験の案内ページと解説記事が目立っていました。このほか、資格のランキング記事が上位に表示されていました。そして、解説記事やランキング記事の配信元をみてみると、資格講座の事業者サイトの姿が散見されました。
たとえば、資格の大原、ヒューマンアカデミー通人講座、伊藤塾、アガルートアカデミーといった事業者が露出しています。この結果からは、資格講座の事業者にとって、資格に関連するコラム記事の作成がSEO対策として優れた施策であることが読み取れます。
このほか、下記のように、職業に就く課程や労働環境に関するテーマの解説記事も効果的です。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
弁護士 年収 | 検索件数:12,100
検索結果:解説記事 / 法律事務所の案内ページ |
社労士 勉強時間 | 検索件数:6,600
検索結果:解説記事 / FAQページ |
教師 になるには | 検索件数:2,900
検索結果:解説記事 |
そして、このように、高品質の記事を揃えていく施策のことをコンテンツSEOといいます。
試験に関するキーワード
資格を取得するためには、試験に合格することが不可欠です。そこで、資格取得に向けて勉強中の人は、試験に関連するキーワードで検索して、受験の申し込み方法や試験日などの情報を探します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
宅建 試験日 | 検索件数:49,500
検索結果:試験の案内ページ / 解説記事 |
中小企業診断士 申し込み | 検索件数:12,100
検索結果:試験の案内ページ / 解説記事 |
toeic 会場 | 検索件数:3,600
検索結果:試験の案内ページ / 解説記事 |
事例キーワードの場合、時期によって大きく検索ボリュームが変化するといった特徴があります。たとえば、「中小企業診断士 申し込み」の検索ボリュームをみてみると、2025年5月に1万回を超えています。
しかし、2024年6月の数値をみると、480回となっています。この理由は、中小企業診断士の申し込み期間と関係しています。中小企業診断士の試験は、年1回開催されるのですが、その申し込み期間が例年の4月から5月となっています。
5月で締め切られてしまうため、6月以降、「中小企業診断士 申し込み」の検索ニーズ自体がなくなります。つまり、試験に関連するキーワードで検索流入を狙う場合、そのキーワードのニーズが高まる時期に上位表示を実現することが大切ということです。
資格ビジネスで効果的なWEB集客の手法
資格ビジネスの集客においては、下記のようなWEB施策が効果的です。
- コラム記事を作成して、資格に関する情報を提供する
- LLMO対策を導入する
- Youtubeチャンネルを立ち上げて資格講座を提供する
コラム記事を作成して、資格に関する情報を提供する
資格の関連キーワードで検索すると、解説記事が上位表示するケースが目立っています。この要因としては、資格の関連キーワードには、「資格に関する情報を知りたい」という検索意図があるためです。具体的には、次のような情報が求められています。
- 資格の利用用途
- 資格取得の利点
- 資格の取得方法
- 資格取得に必要な費用
- 資格取得に必要な学習時間
そこで、資格講座の事業者としては、それぞれの資格に関するコラム記事を作成すると、検索ユーザーの役に立つとともに、SEO効果を見込めます。そして、こうしたテクニックのことをコンテンツSEOといいます。
LLMO対策を導入する
LLMO対策とは、生成AIの回答文に対して、自社サイトのページを引用することを促す施策のことです。近年では、AI技術の発達にともない、生成AIの性能が進化しています。そのため、利便性の高まりとともに、利用者が増加しています。
そこで、検索エンジンの対策(SEO対策)と生成AIの対策(LLMO対策)を同時に実施することが推奨されています。なお、東京SEOメーカー(本サイト)では、LLMO対策の支援サービスを提供しています。LLMOに取り組むことを検討している方は、お気軽にご相談ください。
Youtubeチャンネルを立ち上げて資格講座を提供する
資格を取得するとなると、試験に向けた学習が不可欠です。そして、学習講座は、動画コンテンツと極めて相性がよいです。実際に、学習講座形式のYoutubeチャンネルが多数存在します。資格ビジネスの事業者も例外ではなく、下記のようなチャンネルがあります。
資格サービス | Youtubeチャンネル名と登録者数 |
資格の大原 | 資格の大原社労士講座(社労士24)
5.15万人 |
資格スクエア | 【資格スクエア公式チャンネル】
4.34万人 |
日建学院 | 日建学院-Nikken Gakuin-
3.5万人 |
アガルートアカデミー | 【社労士資格】アガルートの最短ルートTV
1.35万人 |
このうち、資格の大原のチャンネルでは、社会保険労務士の資格に関連する情報を発信しています。同チャンネルでは、主に、講義、過去問の解説、勉強のコツやスケジュールの立て方について解説しています。
そして、大半の動画が数万回再生に達しており、社会保険労務士の資格取得を目指す人にチェックされている様子がうかがえます。また、資格の大原の場合、社労士だけでなく、それぞれの資格に特化したチャンネルを立ち上げて動画を配信しています。下記は、その一例です。
関連記事:YouTube SEOとは?YOUTUBEのSEOについて解説
資格ビジネスにおけるSEO対策のよくある質問
資格ビジネスのSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
Q:資格ビジネスのSEO対策では、具体的になにをすべきですか?
Answer)資格ビジネスのSEO対策では、コンテンツSEOを進めることが推奨されます。検索ユーザーは、資格取得に関するキーワードを入力する際に、「○○の仕事に就くために、どのような資格が必要なのか」といった検索意図を持つケースが散見されます。
そのため、それぞれの資格の利用用途、合格に必要な学習時間などの情報を解説するコラム記事を配信してください。
Q:資格ビジネスのWEB施策がうまくいかないときは?
Answer)WEBマーケティングやSEO対策の専門会社に相談してください。
東京SEOメーカー(本サイト)は、これまでに2,000社以上の企業にWEB施策の支援を提供してきました。資格講座の事業者にとっても重要なSEO対策やコンテンツSEOにおいても、多数の成功事例を有しています。まずは、下記リンク先のフォームよりお問い合わせください。
まとめ
