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Needs Met 評価とは?評価基準やページ品質の関係性を解説

Needs Met 評価とは?評価基準やページ品質の関係性を解説通常、WEBサイトやページを検索するときに、目的意識があります。

 

たとえば、昼食時に近場の飲食店を探すとします。このとき、スマートフォンで検索をかけて、近所の飲食店情報をチェックしてお店を決めます。

 

このときに、表示される検索結果がユーザーの検索意図を満たせているか見極めるために、Needs Met(ニーズメット)と呼ばれる指標が用いられます。

 

SEOコンサルタント今回は、そんなNeeds Metについて解説します。検索品質評価ガイドラインを参考にしながら、SEO専門メディアの東京SEOメーカーがわかりやすくまとめています。

 

SEOコンサルティング

Needs Metとは

Needs Met(ニーズメット)とは、検索結果が「どの程度、検索ユーザーのニーズを満たせるか」を判断する指標のことです。

 

WEBサイトの運用者としては、WEBサイトが「どれだけ検索ユーザーのニーズを満たせているのか」を判断する指標として利用しています。つまり、Needs Metは、SEOにおける評価基準の1つと位置付けられています。

 

関連記事:SEOとは

 

Needs Metを対策するうえでは、検索ユーザーが「どのようなことを知りたくて検索したのか」を考えることが大切です。このことをユーザーの検索意図と言います。さらに、このときに検索されるキーワードのことをクエリ(Query)と呼びます。

 

関連記事:検索意図とは

 

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Needs Metは検索品質評価ガイドラインで紹介されている

Google社は、WEBサイトの運用者に向けて、高品質コンテンツの作り方を伝えるガイドラインを用意しています。そして、このガイドラインのことを検索品質評価ガイドラインと呼びます。

 

Needs Metは、このガイドラインのなかで紹介されています。ガイドラインでは、下記のとおり、Needs Metに関連する項目がまとめられています。

 

  • Needs Metの評価基準について
  • Needs Metとページ品質の関係
  • Needs Metにそぐわない不適切コンテンツに対するフラグ付け
  • 複数の検索意図を持つクエリについて
  • 具体的なクエリとWEBページについて
  • Needs Metと情報鮮度について
  • クエリの誤字脱字と検索結果について
  • URLクエリと検索意図について

 

関連記事:検索品質評価ガイドラインとは

 

Needs Metの評価基準

Needs Metの評価基準

引用:検索品質評価ガイドライン

 

検索ユーザーの満足度に応じて、もっとも高評価であればFully Meets(FullyM)、逆であればFails to Meet(FailsM)といった要領で、Needs Metを5つの段階で評価わけしています。

 

 

評価 解説
Fully Meets ほぼすべての検索ユーザーが満足している。ほかの追加情報を必要としていない。
Highly Meets 大多数の検索ユーザーにとても役立っている。ただし、一部では追加情報が求められるケースもある。
Moderately Meets 一般的な検索ユーザーにとても役立っている。ただし、追加情報が求められるケースもある。
Slightly Meets 一部の検索ユーザーに役立っている。ただし、多数で追加情報が求められている。
Fails to Meet ほぼすべての検索ユーザーに役に立っていない。そして、ほぼすべての検索ユーザーが追加情報を求めている。

 

Needs Metの5つの段階について理解が進めば、WEBサイトの構築時に、どのようなキーワードを設定すれば良いのかが見えてきます。

 

Fully Meetsの定義と具体事例

Fully Meets(FullyM)は、「完全に満足する」と訳されます。Fully Meetsは、検索品質評価ガイドラインで下記のとおり定義されています。

 

A special rating category, which only applies to certain queries and results. All or almost all users would be immediately and fully satisfied by the result and would not need to view other results to satisfy their need.

引用:検索品質評価ガイドライン

 

Fully Meetsとは、ほぼすべての検索ユーザーを満足させて、追加情報を必要とせず、ほかのWEBページ閲覧が不要である状況を指します。

 

そして、Fully Meetsであるためには、下記のような条件があります。

 

  • クエリと検索意図が明確であること
  • 再検索を必要としないこと

 

具体的には、下記のようなサイトがこの条件に当てはまります。

 

  • 検索意図が特定サイトにアクセスすることで、その対象になっているWEBサイトやページ
  • 掲載している情報が正しくて、信頼性が高い情報源を提示しているWEBサイトやページ

 

検索クエリ「amazon」の場合

検索クエリ「amazon」の場合

引用:Amazon

 

 

クエリ amazon
検索意図 Amazonに訪問すること
該当サイト Amazon

 

「amazon」、または「アマゾン」と入力する検索ユーザーは、ほぼ全員がECサイトのAmazonを訪問するという検索意図を持っています。例外として、「運営会社やサービスの概要を知りたがっている」というケースもあります。ただし、Amazonには企業情報なども掲載されています。そのため、例外のケースも含めて、Amazonを訪問することですべての検索ニーズを満たすことができます。

 

Highly Meetsの定義と具体事例

Highly Meets(HM)は、「非常に満足する」と訳されます。そして、Highly Meetsは、次のように定義されています。

 

 

Very helpful for many or most users. Some users may wish to see additional results.

 

引用:検索品質評価ガイドライン

 

Highly Meetsとは、大多数の検索ユーザーにとって非常に役立っている状況のことです。ただし、一部の検索ユーザーは、追加で情報を求める可能性があります。

 

Highly Meetsとして検索結果に表示されるものは、検索クエリの検索意図に合致している情報を配信しているWEBサイトやページが該当します。とくに、次のような要素を兼ね備えています。

 

  • コンテンツ品質
  • 信頼性
  • 最新情報

 

ただし、医療ジャンルのように専門性が高い情報を掲載する場合は、注意点が必要です。情報の確かさを裏付けるために、専門家に監修してもらう必要があります。

 

検索クエリ「セブンイレブン」の場合

検索クエリ「セブンイレブン」の場合

引用:Google

 

 

クエリ セブンイレブン
検索意図 近くのセブンイレブンを探すこと セブンイレブンの企業サイトを訪問すること
該当サイト Google Map / セブンイレブンの企業サイト

 

「セブンイレブン」と検索する人は、主に、2つの検索意図にわかれます。まずは、モバイル端末から位置情報を用いて、近所のセブンイレブン店舗を探している、といった検索意図が候補に挙げられます。その一方で、WEB上でセブンイレブンの企業サイトに訪問したい、といったニーズがあります。

 

仮に、この検索意図のうち、前者を目的とする検索ユーザーがいたとします。この検索ユーザーがセブンイレブンの企業サイトに到着したとしても、位置情報を通じて近場の店舗を探すという目的に達することができません。そのため、再度検索しなおして、Google Mapを利用する必要があります。

 

Moderately Meetsの定義と具体事例

Moderately Meets(MM)は、「適度に満足する」と訳されます。Moderately Meetsは、下記のように定義されています。

 

 

Helpful for many users OR very helpful for some users. Some or many users may wish to see additional results.

 

引用:検索品質評価ガイドライン

 

Moderately Meetsとは、多くの検索ユーザーか一部の検索ユーザーにとって、非常に役立っている状況のことです。しかし、多くの検索ユーザーか一部の検索ユーザーは、追加で情報を知りたがる場合があります。

 

Moderately Meetsに属するコンテンツは、Highly Meetsと比較すると、需要が少なくなる傾向にあります。

 

Moderately Meetsでは、検索クエリの検索意図に対しては、コンテンツの情報が合致しています。ただし、下記のような課題を抱えている可能性があります。

 

  • 情報が網羅されていない
  • 最新情報に更新されていない
  • 情報源に信頼性が乏しい

 

検索クエリ「東京 渋谷」の場合

検索クエリ「東京 渋谷」の場合

引用:Google

 

 

クエリ 東京 渋谷
検索意図 東京都渋谷区のニュース、地図などの情報を探すこと
該当サイト Google Map / ニュースサイト / 天気情報サイト / 乗り換え案内サイトなど

 

「東京 渋谷」と検索する人は、複数の検索意図にわかれます。たとえば、下記のようなものがあります。

 

  • 地図を閲覧したい
  • 関連のニュース記事を読みたい
  • 天気予報を知りたい
  • 乗り換え情報を知りたい
  • 観光スポットを知りたい

 

このケースでは、そもそも、クエリが曖昧で検索意図の特定が困難です。このクエリに対して、情報を網羅するWEBサイトが存在しません。それぞれのサイトで価値ある情報を提供しているにもかかわらず、この検索結果はModerately Meetsに分類されます。

 

Slightly Meetsの定義と具体事例

Slightly Meets(SM)は、「少し満足する」と訳されます。Slightly Meetsは、下記のとおり定義されています。

 

Helpful for fewer users. There is a connection between the query and the result, but not a strong or satisfying connection. Many or most users would wish to see additional results.

引用:検索品質評価ガイドライン

 

Slightly Meetsとは、一部の検索ユーザーにとって、役立っている状況を指します。ただし、多くの検索ユーザーは、追加で情報を欲しがっています。

 

このケースでは、検索クエリと関連性はあり、役立つことがあります。ただし、検索意図に合致するほどの情報は掲載されていません。その理由として、次のような原因が挙げられます。

 

  • コンテンツ品質が低い
  • 古い情報が掲載されている
  • 検索クエリに対してニッチな情報が多い
  • 検索クエリに対して風呂敷が広すぎる

 

検索クエリ「ホンダオデッセイ」の場合

検索クエリ「ホンダオデッセイ」の場合

引用:ホンダオートニュース

 

 

クエリ ホンダオデッセイ
検索意図 ホンダオデッセイの商品情報を知りたい
該当サイト ホンダオデッセイ2010年モデルのスペックページ

 

「ホンダオデッセイ」と検索する人は、ホンダオデッセイの商品情報を知りたがっています。ただし、原則的には、最新モデルのスペック情報を求めています。こうしたときに、2010年に発売されたホンダオデッセイの情報を求めている検索ユーザーは少数派です。

 

Fails to Meetの定義と具体事例

Fails to Meets(FailsM)は、「満たさない」と訳されます。Fails Meetsは、下記のとおり定義されています。

 

 

Completely fails to meet the needs of the users. All or almost all users would wish to see additional results.

 

引用:検索品質評価ガイドライン

 

Fails Meetsとは、検索ユーザーのニーズを満たせない状況を指します。そのため、ほぼすべての検索ユーザーが追加の情報を欲しがります。

 

評価としては、検索ユーザーがまったくいないか、ごく少数の検索ユーザーのみ役立つことがある情報といったところです。そもそも、検索クエリと無関係の情報となっている可能性さえあります。

 

このほか、不快であったり暴力的な描写のコンテンツは、検索ユーザーに悪影響を与えかねません。そのため、こうしたコンテンツには、Fails Meetsの評価が下されます。

 

検索クエリ「田中」の場合

検索クエリ「田中」の場合

引用:Google

 

 

クエリ 田中
検索意図 田中という人物、または企業などの情報について知りたい
該当サイト すべての検索結果

 

「田中」と検索する人は、田中という人物の情報を知りたがっています。ただし、日本には田中という苗字を持つ人物が多数います。この検索クエリでは、具体的に、どの人物を指しているのかの特定が困難です。

 

さらに、国内には「田中貴金属工業」や「串カツ田中」といった「田中」を含む企業が多数存在します。検索結果として表示されるWEBページのうち、検索ユーザーを満足させる情報が多岐に渡りすぎるため、検索ユーザーが満足のいく検索結果を表示することは非現実的です。

 

Needs Metとページ品質の関係性

Needs Metとページ品質(Page Quality)の関係性について、検索品質評価ガイドラインでは、下記のようなルールを設けています。

 

  • ページ品質が高くても、検索結果上で役立たなければNeeds Metは低評価になる
  • クエリに合致していて役立つ情報でも、ページ品質が低いとNeeds Metの評価が落ちる

 

Needs Metとは、クエリと検索結果の両側面から「検索ユーザーの役に立つか」を判断する指標です。そのため、Needs Metでは、検索結果に表示するWEBページにページ品質を求めます。

 

一方、ページ品質とは、あくまで「ページ目標の達成度」を評価する指標です。ただし、ページ品質が高いからといって、Needs Metで高く評価されるかは別の話ということです。

 

関連記事:Page Quality(ページ品質)とは

 

Needs Metの評価を高めるためにするべきこと

Needs Metの評価を高める場合は、下記の2点について対策してください。

 

  • クエリの検索意図を把握する
  • ページ品質を高める

 

クエリの検索意図を把握する

クエリの検索意図を考慮することは、Needs Metを高めるうえで大前提となります。クエリの検索意図は、下記の4つに分類されます。

 

 

Knowクエリ:知りたい

Doクエリ:やりたい

Buyクエリ:買いたい

Goクエリ:行きたい

 

 

たとえば、「扇風機」という検索クエリがあったとします。このとき、筆頭として考えられるのが「どのような扇風機を買えばいいのか知りたい(Knowクエリ)」ということ。そのために、扇風機の情報を記事化していきます。具体的には、下記のような要素をカバーしていく必要があります。

 

  • 扇風機 おすすめ
  • 扇風機 小型
  • 扇風機 おしゃれ
  • 扇風機 電気代
  • 扇風機 価格

 

その一方で、「扇風機を買いたい(Buyクエリ)」といったニーズもあり得ます。このときは、下記のような要素を網羅します。

 

  • 扇風機 amazon
  • 扇風機 楽天
  • 扇風機 ヨドバシ
  • 扇風機 ヤマダ電機
  • 扇風機 ホームセンター

 

さらに、記事を作成する時には、検索ユーザー目線で書いていくことが大切です。

 

関連記事:検索意図とは

 

関連記事:検索クエリとは

 

ページ品質を高める

ページ品質(Page Quality)とは、そのページの目標がどのくらい達成されているかを指す指標のことです。下記のような条件が揃っていると、ページ品質が高い状態に近づきます。

 

  • WEBページの目的を把握する
  • WEBページの安全性を担保する
  • E-E-A-Tを考慮する
  • YMYLを考慮する
  • 提供する情報を精査する
  • 適切なページタイトルをつける
  • コンテンツ作成者の情報を載せ、作成者の評判を高める
  • メインコンテンツのクオリティを高める
  • 広告やサイドコンテンツの配置を最適化する

 

検索品質評価ガイドライン上でも、ページ品質はNeeds Metの評価に影響を与えることが明確に示されています。そのため、こうしたページ品質の底上げは必須となります。

 

高品質のページの詳細は、下記リンク先の記事を参考にしてください。

 

関連記事:Page Quality(ページ品質)とは

 

Needs Metのよくある質問

Needs Metについて、よくある質問をFAQ形式でご紹介しています。
 

Q:Needs Metとは、どのような意味ですか?

Answer)検索ユーザーに対して、Google検索結果がどれくらい満足させられたかの指標のことです。

 

Needs Metは、Google社が定義した考え方です。詳細は、検索品質評価ガイドライン 上で公表されています。

 

関連記事:検索品質評価ガイドラインとは

 

Q:Needs Metはランキングに影響を与えますか?

Answer)Google社は、ランキングに対して影響を与えると明言していません。

 

ただし、Needs Metの評価は、検索ユーザーの検索意図と密接な関係にあります。そして、SEOにおいて、検索意図は非常に重要な要素です。Needs Metの考え方をWEBページに反映すると、結果として、Google検索結果のランキングに影響を及ぼすと考えられています。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントNeeds Metとは、検索結果が検索ユーザーにもたらす影響を指標化したものです。そのため、WEB運用者にとっては、SEO対策時の1つの指標として捉えられています。Needs Metには5つの評価基準があるのですが、まずはそれぞれ評価基準の定義を把握する必要があります。そのうえで、ユーザーの検索意図を考慮してWEBページを作るようにしてください。Needs Metの評価を高めるためには、クエリの検索意図に対する理解だけでなく、ページ品質の底上げも求められます。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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