せっかくWEBサイトを設置したにもかかわらず、アクセス数が増えないといった悩みの声をよく耳にします。アクセスを増やす手段は多数ありますが、検索エンジンからの流入といった手法を視野に入れてください。

そして、WEBページをGoogle検索エンジンの検索結果で上位表示するためには、SEOと呼ばれるテクニックが用いられます。SEO対策するうえで重視すべき事柄が、Page Quality（PQ / ページ品質）と呼ばれる概念です。

今回は、Page Quality（ページ品質）について解説します。初心者の方にもわかりやすいように、検索品質評価ガイドラインの情報を基に、SEO専門メディアの東京SEOメーカーが詳しく解説しています。

Page Qualityとは

Page Quality（PQ / ページ品質）とは、WEBページが「どの程度、そのページの目的を達成しているか」を評価する指標を指します。

WEBサイトの管理者にとっては、SEOを考慮するうえでも、Page Qualityの評価を高めることが重要になります。そこでWEBサイトの管理者は、コンテンツや企画のクオリティを高めて、ページ目的の達成を目指すことになります。

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Page Qualityは検索品質評価ガイドラインで定義されている

Page Qualityは、検索品質評価ガイドラインと呼ばれるもののなかで定義されています。このガイドラインでは、次のような項目が紹介されています。

Page Qualityの評価を決める要素

検索品質評価ガイドライン によると、Page Qualityの評価は、下記の要素で決定されると定義されています。

ページ目的の有無

WEBページの目的は、検索ユーザーを満足させることにあります。ただし、検索ユーザーが満足する条件は、WEBページのテーマやジャンルによって異なります。この項目では、そもそも、ページ目的が設定されているか否かが問われます。

WEBページの安全性

WEBページは、検索ユーザーにとって安心して使われるべきものです。そのため、安全性が担保できておらず、検索ユーザーに危害を与えるページは、最低品質の評価が下されます。

ページテーマとYMYL領域か否か

ページテーマは、Page Qualityの評価基準として用いられます。さらに、ページテーマがYMYL（Your Money or Your Life）領域に該当する場合は、ページ内で発信する情報の信頼性が厳しく問われることになります。

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広告やサイドコンテンツの役割が適切か

通常、WEBページの訪問者は、ページ内のメインコンテンツと呼ばれる領域から情報を獲得します。このとき、メインコンテンツの利用に対して、広告やメイン外のサイドコンテンツが妨害しているケースがあります。そして、サイト訪問者としては、利用しづらいと感じてしまいます。

ここで問題となるのは、広告やサイドコンテンツの有無ではありません。それぞれ、WEBサイトの運営上、必要な要素ですので、適切な役割を担っていれば問題ないと判断されます。ここでは、広告やサイドコンテンツによって、「メインコンテンツの利用を妨害しているか否か」が問われます。

WEBサイトとコンテンツ作成者の有無

WEBサイトやコンテンツ作成者の情報は、ページの信頼性を裏付ける要素として扱われます。ここでは、WEBサイトが作成者の情報を提供しているか否かがチェックされます。

メインコンテンツのクオリティ

そもそも、メインコンテンツ（Main Contents / MC）とは、WEBページの中核となる部分を指します。そして、一般的には、WEBページの作成や投稿といったものは、メインコンテンツを用意することを意味します。たとえば、東京SEOメーカー（本サイト）の記事の場合は、下記画像で印をつけた部分がメインコンテンツに該当します。

メインコンテンツの役割は、ページ目的の達成率や検索ユーザーに良質な体験を与えられるかということです。そのため、品質の高さが求められます。検索品質評価ガイドライン では、メインコンテンツの品質を決定付ける要因として、次の要素を挙げています。

さらに、YMYLに関わるテーマを扱う場合は、専門家の監修を受けるなど情報の正確性を裏付けることが求められます。

WEBサイトとコンテンツ作成者の評判

WEBサイトやコンテンツ作成者の評判は、WEBページの信頼性に大きな影響を与えます。これは、E-E-A-Tにも関わる重要な要素です。

WEBページの信頼性（E-E-A-T）

E-E-A-T（イーイーエーティー）とは、検索品質評価ガイドライン 中で提唱されている、Google検索エンジンにおけるWEBサイトの評価指標です。

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E-E-A-Tは、次の4つの言葉の頭文字で構成されています。

具体的には、WEBサイトが発信する情報の正確性を測るための指標として、E-E-A-Tが用いられています。これは、検索利用者に対して価値のある情報を提供することを目的に、検索エンジンに組み込まれた仕組みです。要するに、E-E-A-Tの評価が低いWEBサイトは、検索結果の上位表示は困難だということです。

Page Qualityの評価基準

引用：検索品質評価ガイドライン

Page Qualityの評価は、5段階で構成されています。WEBページの品質に応じて、それぞれランクわけされます。

Highest

Highestは、「最高品質ページ」と訳されます。そして、下記のように定義されます。

Highest quality pages serve a beneficial purpose and achieve that purpose very well. The distinction between High and Highest is based on the quality of MC, the reputation of the website and content creator, and/or E-E-A-T.

引用：検索品質評価ガイドライン

Highestは、ページとしての目標を果たして、かつ、Highよりも優れたWEBページに対する評価です。HighestとHighの評価は、メインコンテンツの品質、WEBサイトとコンテンツ作成者の評判、E-E-A-Tによって差別化されているようです。

そのため、Highestに該当するものは、前提として次のような要素を有している必要があります。

さらに、下記の観点からページ品質を見極めていきます。

High

Highは、「高品質ページ」と訳されます。また、次のように定義されています。

High quality pages serve a beneficial purpose and achieve that purpose well. High quality pages exist for almost any beneficial purpose you can imagine, from providing information to selling products to making people laugh to artistic expression.

引用：検索品質評価ガイドライン

Highは、ページとしての目標を果たしている状況のWEBページに対する評価です。HighのWEBページでは、情報や販売ページ、ユニークなコンテンツと、さまざまな側面でページ目的を実現しています。

HighのWEBページは、Highestと同じく、次のような要素を持っています。

さらに、下記の要素の点でも優れた評価を獲得しています。

Medium

Mediumは、「中品質ページ」と訳されます。そして、下記のとおり定義されています。

Medium pages have a beneficial purpose and achieve their purpose. There is nothing wrong with Medium quality pages. Expect to encounter many Medium quality pages in PQ rating tasks.

引用：検索品質評価ガイドライン

Mediumは、ページ目的を達成できる状況のWEBページに対する評価です。WEBページとしては、大きな課題を抱えておらず、大半のWEBページが該当すると予測されています。

MediumのWEBページは、HighestやHighと同じく、前提として下記のような要素を保有しています。

さらに、ページ品質をみてみても、次の要素でも課題が見当たりません。

Low

Lowは、「低品質ページ」と訳されます。検索品質評価ガイドラインでは、下記のとおり定義されています。

Low quality pages do not achieve their purpose well because they are lacking in an important dimension or have a problematic aspect. Low quality pages do not meet the standards for Lowest but may have similar though milder undesirable characteristics.

引用：検索品質評価ガイドライン

Lowは、なにかしらの問題により、ページ目的を達成できていない状況のWEBページを指します。ただし、Lowestほどの重大な課題を抱えているわけではありません。

LowのWEBページは、次の3要素で課題を持ちます。

それを踏まえて、次の要素を精査する必要があります。

Lowest

Lowestは、「最低品質ページ」と訳されます。検索品質評価ガイドラインでは、下記のとおり定義されています。

Lowest quality pages are untrustworthy, deceptive, harmful to people or society, or have other highly undesirable characteristics. The considerations for Lowest quality include quality of the MC, reputation, E-E-A-T, etc., but there are special checks you will need to complete first.

引用：検索品質評価ガイドライン

Lowestは、信用性や有害性など、致命的な問題を抱えているWEBページを指します。

LowestのWEBページは、下記の3要素で致命的な問題を抱えています。

さらに、次の要素を洗い直してください。

Page Qualityの評価を高めるためにするべきこと

Page Qualityの評価を高めるためには、次の点を見直してください。

WEBページの目的を把握する

通常、WEBページの目的は、ページの性質によって左右されます。たとえば、ニュース記事のWEBページがあったとします。このとき、WEBページは、下記のような役割を担います。

ここで大切になってくるのが、次のような点です。

このように、ページ目的を設定できると、そのWEBページを作成するために必要な要素を洗い出すことが可能です。こうした要素が浮かび上がってくると、WEBページ作成のために、なにをすべきかも明確になります。

WEBページの安全性を担保する

WEBページに安全性が担保されていないと、サイト訪問者が不利益を被る危険があります。とくに、決済機能を有したサイトや個人情報を入力するコンテンツなどの場合、訪問者が甚大な不利益を被ることにつながります。そして、安全性が担保されていないWEBサイトは、サイト訪問者にとって、敬遠したいメディアになります。

たとえば、WEBサイトのセキュリティを高める技術の1つとして、SSL化が挙げられます。これは、サイト上でやりとりされるデータを暗号化するといったものです。これにより、サイトのハッキングや改ざんといったリスクを防ぐことが可能となります。

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こうした、安全性の確保に対する取り組みは、WEBサイトを構築するうえで絶対に必要な前提条件です。

E-E-A-Tを考慮する

E-E-A-Tに対応することで、サイト訪問者やGoogle検索エンジンに対して、自サイトが発信する情報の正確性を裏付ける効果があります。

具体的な対策方法としては、下記のようなものが挙げられます。

関連記事：E-E-A-Tとは

YMYLを考慮する

WEBサイトやページがYMYLの領域の話題を展開するとき、Google検索エンジンから信頼性を強く求められます。YMYLとは、人生において重要な情報を含む可能性があるトピックのことなのですが、具体的には下記のようなものが該当します。

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こうしたテーマは、原則として素人が扱うべきではありません。ただし、それぞれに対する専門家であれば、E-E-A-Tを徹底的にサイトへ反映してください。

適切なページタイトルをつける

ページに適切なタイトルをつけると、検索ユーザーにとって利便性が高まります。さらに言うと、ページのタイトルは、SEO上で最高峰に重要な部分です。ですので、適切にタイトルを設定してください。

適切なタイトルとは、わかりやすく言うと、本文の要約になっている状態を指します。

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コンテンツ作成者の情報を載せ、作成者の評判を高める

E-E-A-T対策をしていれば、コンテンツの作成者の情報は載せているはずです。しかし、未対応の場合は、はやめに対応してください。

さらに、コツコツと良質なコンテンツを作り続けて、WEBサイトや作者自身の評判を高めることも大切です。

メインコンテンツのクオリティを高める

メインコンテンツのクオリティが低いということは、コンテンツの価値が低いことを意味します。価値が低いものには需要がありませんので、メインコンテンツを高品質化する必要があります。

具体的には、下記のような点を意識して作り直してください。

広告やサイドコンテンツの配置を最適化する

広告やサイドコンテンツをWEBページに組み込むと、レイアウトが崩れるといった現象が懸念されます。とくに、下記のようにメインコンテンツの利用を阻害してしまっている場合には、早急な改善が必要です。

Page Qualityのよくある質問

Page Qualityについて、よくある質問をFAQ形式でご紹介しています。
 

まとめ

Page Qualityの評価を高めることで、SEO効果を獲得できます。Page Qualityの評価を決定づける要因は、さまざまな要素があります。まずは、それぞれの要因を把握して、自社で運用しているWEBサイトに当てはめて、課題を抽出してみてください。そのうえで、1つ1つの問題を解決していくことで、徐々にSEOに強いWEBサイトに成長させることができます。

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この記事の監修者

アドマノ株式会社　代表取締役　天野　剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析（Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持）コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。