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ブログとコーポレートサイト、どちらを強化すべき?

どちらか一方ではなく、役割を分けて両立させるのが正解です。

企業が運営するWEBサイトは、大きく分けて2つの種類があります。それは、コーポレートサイトとオウンドメディア(ブログ、採用サイトなど)です。そして、コーポレートサイトとブログは役割が異なります。

たとえるならば、

  • コーポレートサイトは、自社の信頼や実績を伝えるための窓口
  • ブログ(オウンドメディア)は、検索流入を生み、集客するための装置

といえます。

どちらか一方に絞るのではなく、それぞれの役割を理解したうえで、2つのメディアを連携させることで相乗効果を見込めます。

そもそも、企業がブログやコーポレートサイトを運用する目的は、収益の向上にあります。ただし、その手段や中間目標(KPI)は、事業内容によって大きく異なります。つまり、「何を成果とするか」は一律ではなく、事業モデルごとに設計されるべきものです。

そして、事業別に考えたとき、WEBサイトの目的を下記のように整理できます(あくまで一例です)。

事業の種類 WEBサイト運用の目的の一例
メーカー 自社商品やブランドの認知を高める
小売業 商品の販売件数を増やす
サービス業 問い合わせ(予約、見積もり依頼など)件数を増やす

こうした目的を達成するためにも、

  1. ブログとコーポレートサイトの役割を整理する
  2. ブログを構築して、コーポレートサイトの集客装置に利用する
  3. コンバージョンしやすいサイト構造を設計する

の3つの考え方を踏まえて、ブログとコーポレートサイトを連動させることが大切です。

今回の回答者

大瀧典宜

SEOコンサルタント/Webマーケター

広告運用と求人採用支援に長年携わるスペシャリスト。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。広告代理店に20年勤務し、マーケターとして求人分野を中心に各種広告コンテンツをトータルで支援。アドマノ参画後は、主に求人サイトSEO・オウンドメディアの戦略立案コンサルを担当。

point01

ブログとコーポレートサイトの役割を整理する

ブログとコーポレートサイトは、同じWEBサイトの1つでありながら、役割が明確に異なります。

まず、それぞれのターゲットと役割をざっくりまとめると、

  • コーポレートサイト:すでに自社を知っている人に向けた窓口
  • ブログ(オウンドメディア):まだ自社を知らない人を呼び込む入口

となります。

さらに、ブログとコーポレートサイトの役割と目的を詳しくまとめると、下記のとおり分類されます。

メディアの種類 メディアの役割と目的
コーポレートサイト コンテンツ:自社の情報(会社概要、サービス内容など)
ターゲット:ステークホルダー(取引先、消費者など)
KPI   :コンバージョン(問い合わせなど)の達成率
ブログ(オウンドメディア) コンテンツ:検索意図を満足させる情報
ターゲット:未認知の潜在層(一般の検索ユーザーなど)
KPI    :検索流入、PVなどの達成率

コーポレートサイトは、主に社名やサービス名などの指名検索に対応し、会社概要、事業内容、実績などの情報を伝える役割を担います。また、ユーザーと自社の接点となる、問い合わせフォームのページを設置することが大切です。

そして、この問い合わせページが資料請求や予約申し込み、見積もりの依頼といったコンバージョンポイントになります。

その一方で、ブログ(オウンドメディア)では、まだ自社を認知していない検索ユーザーを呼び込む役割を担っています。具体的には、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツ(記事や動画など)を揃えて、検索流入の獲得を狙います。

この違いを無視して、片方だけのメディアを強化しても、集客と成約のいずれかが欠けた状態に陥りますので注意しましょう。

point02

ブログを構築して、コーポレートサイトの集客装置に利用する

ブログ(オウンドメディア)は、単なる情報発信のツールとしてではなく、コーポレートサイトに対する集客を担う入口として構築すべきです。

とくに、下記のような流れでブログを構築すると、SEOやLLMOの評価が高まりやすくなります。その結果、コーポレートサイトの集客装置としての役割を果たすブログに成長します。

  1. ブログとコーポレートサイトの設置場所を決める
  2. トピッククラスターを構築する
  3. 内部リンクを設置する

まずはじめに、ブログの設置場所を決めることになります。仮に、コーポレートサイトのURLを「example.com」としたとき、次のような場所にブログを配置します。

  • コーポレートサイトのサブディレクトリ(URLの例:example.com/blog/)
  • コーポレートサイトのサブドメイン(URLの例:blog.example.com)
  • コーポレートサイトと別ドメイン(URLの例:blog.com)

このうち、サブディレクトリとサブドメインのイメージとしては、前者が「会社内の部屋」であるのに対して、後者は「同じ会社だが別の建物の部屋」に近い関係です。

また、両者では、SEO評価の扱いが異なります。一般的には、サブディレクトリは、コーポレートサイトの評価が統合されやすく、サブドメインは評価がわかれやすくなる傾向があります。

したがって、コーポレートサイト(自社の事業)と同じテーマのブログであれば、サブディレクトリを利用するケースが一般的です。

次に、実際に記事を作成するときには、トピッククラスターと呼ばれる施策を導入すべきです。トピッククラスターとは、単発の記事を量産するのではなく、検索意図ごとに記事群を構築する考え方です。

たとえば、「テーブルマナー」というテーマのブログ記事を作成するとします。このとき、テーブルマナーをテーマにするページを用意し、そのトピックの関連ページを揃えていきます。具体的には、次のような記事を作成していくことになります。

  • テーブルマナーとは(トピックとするページ)
  • 洋食やフレンチのマナー(関連ページ)
  • 和食や日本料理のマナー(関連ページ)
  • 中華料理のマナー(関連ページ)

さらに、それぞれの記事を「関連記事」として、内部リンクで紐づけることで、1つの大きなクラスターを形成でき、「テーブルマナー」に対する専門性の高さをアピールできます。

オウンドメディアのSEO対策についてはこちら
point03

コンバージョンしやすいサイト構造を設計する

SEOで成果を出すサイトは、ユーザーの意思決定のプロセスに沿った構造で設計されています。

まずはじめに、ブログからコーポレートサイトに集客する一般的な流れは以下のとおりです。

検索ユーザー側のアクション WEBサイト運営側の施策
検索エンジンを利用して、記事を探す SEO対策で、検索ユーザーをブログに流入する
記事(ブログ)を閲覧し、興味ある情報を取得する ブログ内にコーポレートサイトのリンクを設置し、ユーザーを誘導する
コーポレートサイトにアクセスし、サービスの理解を深める ユーザーが信頼するコンテンツを作成し、コンバージョンに誘導する
サービスに関する問い合わせをする 見込み顧客の確保に成功する

一般的にユーザーは、「認知→情報収集→検討→行動」という、4つの段階を踏みます。そのため、各段階に応じたコンテンツの配置が必要です。

そこで、ブログには、「認知」と「情報収集」の役割を担わせます。一方、コーポレートサイトは、「検討」と「行動」といった、コンバージョンまでの流れを受け持ちます。

実際にサイト設計する際には、ブログ側でユーザーに興味を引く情報を与えて、「意思決定を進めるための導線」としてコーポレートサイトのリンクを設置することが大切です。

仮に、検索ユーザーに「テーブルマナーとは?」をテーマとする解説記事を閲覧させ、ユーザーが興味を持つ「洋食やフレンチのマナー」の情報を与えたとします。さらに、サービスページ(この例でいうと、「テーブルマナー講座」の申し込みなど)へと段階的に誘導しました。すると、ユーザー側はサービスに対する理解を深めた状態で、購買(契約)を検討できるようになります。

また、コーポレートサイト側では、成果地点を複数設置することが大切です。複数の成果地点を用意すると、資料のダウンロード、無料相談、コミュニティ登録などと、そのブログ記事の温度感に合わせた誘導が可能となります。

重要なのは、ブログで認知を獲得し、コーポレートサイトで信頼を補完するという分業の構造を設計することです。

企業サイトのSEOについてはこちら

INSIGHTS

ブログでユーザーに認知させ、コーポレートサイトで意思決定させると、コンバージョン率の上昇を見込めます。

サイト間の連携を構築すると、ユーザーの購買意欲を高めることが可能です。ブログからコーポレートサイトにユーザーを誘導する流れを作ることが大切です。

ブログとコーポレートサイト間にて、ユーザーの意思決定プロセスを分担することで、大きな効果を発揮します。この2つの役割を分断せずに連携させることで、コンバージョンにつながる一連の導線を設計できます。

ブログでは、検索流入を通じて、潜在層にアプローチします。そして、そのユーザーの課題を解決しつつ、自社サービスを認知させる役割を担います。一方、コーポレートサイトでは、サービスの詳細情報や実績などを提示します。最終的には、ユーザーの不安を解消し、意思決定を後押しする役割を持ちます。

さらにいうと、ブログ記事内で自社サービスを認知したユーザーを内部リンクで誘導し、段階的に理解度と納得感を深めていくことが重要です。すると、ユーザーは十分な情報を得た状態でコーポレートサイトに到達し、問い合わせや資料請求といったアクションに移行しやすくなります。

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