SEOコンサルタントに転職するには?求められるスキルを解説!
近年、さまざまな企業がWEBマーケティングに取り組んでいます。そのなかで重要なポジションを占めるのがSEOコンサルタントです。
SEOコンサルタントの活躍の場は増えつつあり、多くの企業は優秀なSEOコンサルタントを探しています。SEOコンサルタントの需要は非常に高いのです。

SEOコンサルタントの仕事とは
SEOコンサルタントとはクライアントの求めるものを汲み取り、クライアントの望むWEBサイトを構築していく仕事です。
具体的にはクライアントのWEBサイトを検索結果で上位表示させクライアントが利益を得るようなSEO施策をおこないます。
SEOコンサルタントはSEO対策に精通したプロフェショナルという立場でクライアントが求めるSEO施策の企画をおこない提案して実現していきます。
クライアントへの提案
SEOコンサルタントはクライアントのWEBサイトの検索エンジン最適化(SEO)をはかり、売上や集客などの成果を出すための施策を考えクライアントに提案します。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で検索エンジンの最適化を意味します。検索エンジンとはインターネット上のWEBページや画像、動画を検索するためのものでGoogle、Yahoo!JAPANが日本のトップシェアを占めています。
クライアントのWEBサイトのアクセス数やユーザー層を分析ツールを活用しながら調査をおこない必要なSEO対策についてまとめ、SEO戦略の概要や期待される効果、予算などについてクライアントにプレゼンテーションをおこないます。
WEBサイトの設計
クライアントへの提案がとおれば実際にSEO対策に向けた設計を進めていきます。
エンジニアやライターなど関係者と情報を共有してデレクション作業をおこなうのもSEOコンサルタントの重要な役割です。
場合によってはコンテンツのカテゴリの見直しやWEBサイトの設計そのものを見直すこともあります。SEOコンサルタントはWEB全般の幅広い知識が要求される仕事です。
SEO施策の実行
設計に沿ってSEO対策を実行します。実際の施策は次のようなものです。
- ページタグや見出しタグ(h1〜h6)の変更、追加など小規模の改修
- 必要に応じてコンテンツの充実や拡充をはかる
- サイトを部分的にリニューアルする
- ユーザビリティを考慮してデザインを変更する
一般的にはSEOコンサルタントが実行段階も担当しますが、企業によってはWEBディレクターやSEOディレクターが担当することがあります。この場合SEOコンサルタントは、監修や監督の立場で関わることになります。
SEO対策の評価
SEO対策を講じてから効果が表れるまでには数ヶ月単位の期間が必要になることもあります。成果が出ない期間が続いても施策が正しいことを信じて取り組みを持続する姿勢が求められます。
しかし、成果が出ないのであれば施策自体に間違いはなかったかという検証をおこなうことも重要です。
SEO対策にはこれが正しいという答えはありません。常に施策の検証と実行を繰り返しながらWEBサイトを上位表示する目的に向かい根気よく地道に作業をおこなうことが重要なのです。
SEOコンサルタントの真価が問われるのはクライアントのWEBサイトを上位表示させることができたという結果です。結果が得られてはじめてSEOコンサルタントとしての価値が認められます。
SEOコンサルタントの将来性
SEOコンサルタントの需要はますます高まると考えられます。現代では必要なものを買うときや必要なサービスを探すときにインターネットで検索するのが当たり前の時代です。
企業はWEBマーケティングに力を入れて自社の商品やサービスを消費者に訴求しています。その際、重要なポジションになるのがSEOコンサルタントです。
WEBサイトを上位表示させることは企業にとっては生き残りをかけた戦いです。優秀なSEOコンサルタントは企業にとって必要不可欠な存在になるのです。
しかし、SEOコンサルタントの仕事は甘くはなく常に結果を求められる仕事です。検索エンジンのアルゴリズムの変化やユーザーが求める情報も刻々と変化していきます。
変化に対応しながら求められるSEO施策を講じることができる高いスキルを持つことで、将来有望なSEOコンサルタントとして活躍することができるのです。
SEOコンサルタントに求められるスキル
SEOコンサルタントに求められるスキルは多岐にわたります。実務的なスキルから人間力という人間性まで問われるのです。SEOコンサルタントのスキルを身につけることで今後WEB業界で仕事をする上で大きく成長することができます。
SEOに関する最新の知識
SEOコンサルタントにはSEOに関する知識は必須ですが、それだけではなくWEB全般に関する知識も求められます。
SEOコンサルタントの仕事はクライアントの望むWEBサイトを構築していくことです。クライアントが望むのは自社のWEBサイトへのアクセス増加や売上増強を目指すことです。
そのためにさまざまな施策を打ち出さなければいけません。SEOコンサルタントはWEBサイトの基本的な構造や仕組みを知らなければ実効性のある施策を考察することができません。
SEOコンサルタントは、SEOを含めWEB全般に関する知識に精通していることが求められます。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは物事を結論と根拠に分け、その理論的なつながりを捉えながら物事を理解する思考法です。日本語では論理的思考法といいます。
現状のWEBサイトが抱えている課題や問題点をデータから読み解き必要な施策を見極めるには論理的思考や分析力が求められます。
課題の原因を考え、目標に対して現状足りないものは何かを検証していきます。SEO対策は数字を扱うのが仕事です。数字を扱うことが好きである、得意であるという人に向いている仕事です。
営業力とコミュニケーション能力
SEOコンサルタントはコミュニケーション能力も非常に重要になります。クライアントのWEB担当者や、SEO施策を成功させるためにチームの関係者との円滑なコミュニケーションをとることがSEO施策を成功させるために重要になるからです。
また、仕事の紹介を受けたり新規開拓につなげるための営業力も必要です。営業力は企業で働く場合もフリーランスとして働く場合も重要なスキルのひとつです。SEOコンサルタントとして成功を望むなら人間性を磨くことも重要になるのです。
プレゼンテーション能力
クライアントに対して魅力的なプレゼンテーションをおこなえることも重要なスキルといえます。魅力的なプレゼンテーションとはクライアントが納得できるプレゼンテーションです。
マーケティング用語は難解です。マーケティング用語をわかりやすく説明して理解してもらうことは重要なポイントになります。
SEOコンサルタントとしてSEO施策の能力が高くても、クライアントが理解できないプレゼンテーションではクライアントは価値がわからず、プレゼンテーション自体が失敗に終わるばかりではなくクレームにつながることもあります。
プレゼンテーションはクライアントの理解を深めるためにおこなうものです。使い慣れているマーケティング用語であっても、クライアントが理解できるように説明することもSEOコンサルタントに求められるスキルです。
地道な作業ができる根気
SEOコンサルタントは非常に泥臭く地道な仕事です。コンサルタントとはいえ作業の多くは毎日、Excel、Googleアナリティクス、Googleサーチコンソールを分析しながら頭を悩まします。その作業の多くは施策に対する効果検証で常に施策のことを考え検証をおこないます。
施策によりどれだけ数値が変化したのか情報を常に監視し、情報を元に新たな施策を打ち出していくという地道な根気が必要になるもので、実際にはパソコンに向かい黙々と検証作業を繰り返すものです。コンサルタントと呼ばれていますが、SIer(エスアイヤー)やエンジニアに近いのです。
施策の結果はすぐに表れるものではありません。数ヶ月もしくは年単位の時間がかかることもあります。地道な作業を実行していく根気もSEOコンサルタントには重要なスキルになります。
WEB広告会社での経験
SEOコンサルタントはWEB広告会社での経験が重要視されます。WEB全体の幅広い知識が要求されるためWEB業界でのリアル感や知見があること、なおかつ経験していることが求められるのです。
WEB解析の資格や経験
SEOコンサルタントとして仕事をしていくなら、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを検証できるスキルも必要です。また、WEB解析士の資格やGAIQなどGoogleが提供している資格を取得するとスキルアップを目指せます。
WEB解析の能力は独学でも身につけることができます。勉強することでインプットし実際のWEBサイトでアウトプットして実践を積むことは大きな力になります。
WEB制作の経験
WordPressを使いWEBサイトを制作した経験は転職では有利に働きます。
SEOコンサルタントは、基本的なHTMLやサイトの成り立ちが理解できていることが重要になります。WEB制作とWEBマーケティングの両方の知識が必要です。
SEOコンサルタントの年収
WEBマーケティング(SEO・SEM)の平均年収を年齢別に表したものが以下になります。

画像出典:Webマーケティング(SEO・SEM)の年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計) (転職会議)
実務経験が2年以上のスキルがある場合の年収400万円以上の求人が多く、インセンティブがある企業だと月間の売上の10%〜15%が給料に還元されることもあります。成果によっては年収600万円、管理職のポストに就くとそれ以上も可能な業種です。
SEOコンサルタントは成果によって収入に幅があるのが特徴で、結果を出せる有能なSEOコンサルタントになれば大きく稼ぐことも夢ではありません。厳しい仕事ですが日々の頑張りが収入に反映されるためやりがいのある仕事です。
SEOコンサルタントに転職するには
SEOコンサルタントに転職するには自分で探す、転職エージェントを使うというという方法があります。未経験、経験者ともに需要が高い職種です。次で未経験と経験者のスキルについて解説します。
- 未経験からの転職
- 経験者の転職
未経験からの転職
SEOコンサルタントは未経験でも採用している企業は多くあります。実務未経験でも次のようなスキルがあれば転職がしやすいです。
- SEOの基礎知識を持っていること
- 顧客折衝経験があること(法人営業など)
- ディレクションの経験があること
- HTMLやCSSの知識があること
- データ分析が好きなこと
- 資料作成スキル
自分でWordPressを使いWEBサイトを制作しポートフォリオして使うと、企業の採用担当者は具体的なスキルのイメージを掴みやすいため転職では有利に働きます。
経験者の転職
SEOコンサルタントの経験者の転職は求められるスキルにより変わります。一般的に求められるスキルは次のとおりです。
- SEO戦略・戦術設計
- KPI設計
- 施策ロードマップ作成
- キーワード戦略立案
- 内部施策提案
- ディレクション
- プロジェクト進捗管理
- 顧客折衝(初期提案から改善提案まで)
具体的に提示できる過去の実績があれば転職に有利に働きます。
転職で注意するポイント
転職の際にはいくつか注意するポイントがあります。
たとえば、大手のSEOコンサル会社に転職できても新規クライアントを開拓するための営業ばかりで実際にSEOコンサルタントの仕事ができないこともあります。
また、世の中にはSEOコンサル会社はたくさんありますが、その会社のSEO施策がほかでも通用するものなのかを見極めることも重要です。1つのジャンルでしか通用せずほかの分野で適応できないSEOコンサル会社は自分のスキルアップにつながらないため、やめたほうがいいです。
転職しようとしているSEOコンサル会社が実際にSEOマーケティングに成功しているか確認するには、その会社が運営しているオウンドメディアの状況を確認することで実態を把握できます。
設置されているSEOコンテンツの質や量、SEO関連の検索キーワードで上位表示されているかをチェックする必要もあります。
SEO会社の実態
中堅から大手のSEO会社では毎月決まったルーチンをクライアントに投げているだけで、本質的なSEOができない可能性もあります。小規模のSEO会社は単独で実績を上げられるようなコンサルタントが集まって少数精鋭で仕事をおこなっています。小規模と中堅以上ではまったく実力が違うのも事実です。
ただし、中堅以上では会社に業界ごとの推移や過去の手法が蓄積されているためSEOの勉強になります。
注意すべきはSEOコンサル会社からSEOコンサル会社に転職する場合です。転職前にSEOコンサルタントとしてスキルアップできていれば問題ありませんが、ルーチンワークをおこなっているだけの場合には顧客課題を見つけられないという理由で次のSEO会社にキャリアアップで採用されない可能性があります。
また、現在自分のWEBサイトでアフィリエイターやブロガーとして活躍していてもSEOコンサルタントとしての仕事はできない可能性が高いと考えられます。SEOコンサルタントはコンテンツを作る人ではありません。コンテンツを作って収益を得ることとSEOコンサルタントの仕事はまったく違うものだからです。
SEOコンサルタントの求人
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まとめ
SEOコンサルタントは成果と結果が求められる厳しい仕事ですが、クライアントのWEBサイトを上位表示するという目的を果たしたときに非常に大きな喜びを感じることができます。地道な作業を繰り返しおこなった結果、目標を達成したときに得られる充足感は仕事を続ける上で大きなモチベーションになり自分自身のステップアップにもつながります。SEOコンサルタントは今後ますます活躍できる仕事です。未経験、経験者を問わず自分がSEOコンサルタントに向いていると感じるのであれば転職することで未来がひらける可能性は限りなく高いといえます。