お酒の販売ビジネスで集客するには?お酒販売向けのSEOキーワードもご紹介
ここ10年ほどで、お酒に対する家庭の消費額が大きく伸びました。この背景としては、2020年以降のコロナ禍で、家飲みのニーズが拡大したこと、物価高で外食控えが増えたことなどが挙げられます。そして、家飲みが定着したためか、コロナ禍の特需の時期が過ぎた2023年においても、お酒の消費額が高水準で推移し続けています。
そこで、お酒を販売する事業者としては、自社の存在感を高めるためにも、SEO対策などのWEB施策の重要性が高まっています。
食のSEO対策 | ||
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パン屋 | 食品販売 | お酒販売 |
フードデリバリー | 飲食業界 | ECサイト |
レシピサイト | 業種別 | – |

お酒の販売でSEO対策すべき理由
近年では、家庭におけるお酒の消費量が高水準で推移しています。こうしたニーズを確保して商品販売の底上げを図るためにも、SEO対策などのWEB施策を通じて、酒飲みの層にリーチすることが重要になってきます。
家飲みのニーズが高まっていて、家庭のお酒の消費額が増えている
総務省統計局が公開する家計調査をみると、近年では、酒類に対する家庭の消費額が伸びていることがわかります。
西暦 | 消費支出の費目(二人以上の世帯) |
2010年 | 3万8,412円 |
2015年 | 3万7,692円 |
2019年 | 4万716円 |
2020年 | 4万6,272円 |
2021年 | 4万5,228円 |
2022年 | 4万4,376円 |
2023年 | 4万5,696円 |
※表のデータは、家計調査年報をもとに、東京SEOメーカーが集計したもの
データの推移をみてみると、2020年以降、酒類の消費が急速に拡大しています。この理由としては、コロナ禍で外食控えが起こり、いわゆる、家飲みのニーズが生まれたためです。また、外出規制の緩和以降も、物価高などの要因も手伝い、家飲みのスタイルが定着した人が増えたともいわれています。そのため、家庭における酒類の消費額が高水準で推移を続けていると推測されます。
お酒販売向けのSEOキーワードの例
お酒販売のECサイトでは、取り扱うお酒の種類やブランド名、お酒の飲み方などに関連するキーワードを設定すべきです。また、実店舗の酒屋サイトに集客する場合は、地域キーワードの優先度が高まります。
関連記事:SEOキーワードの選び方とは?WEB集客に成功する効果的なキーワード選定のコツなどを徹底解説!
※本項目で記載する月間検索件数は、2025年5月単体のもの。また、検索結果(SERPs)は、2025年7月調べで、原則として位置情報が東京都内のものです。
お酒の類義語や購入方法
お酒の購入を検討している人は、検索クエリの主語として、「お酒」や「アルコール」といったキーワードを用いています。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
お酒 | 検索件数:165,000
検索結果:酒屋のECページ / 酒類メーカーの案内ページ |
アルコール | 検索件数:60,500
検索結果:解説記事 / 酒屋のECページ / 血中アルコール度数の判定ツール |
まず、「お酒」のキーワードの検索結果をみてみると、上位枠のほぼすべてがお酒のECページに占拠されています。具体的には、KURAND(クランド)、SAKE People、カクヤスといったECサイトをが並んでいます。このうち、クランドでは、オリジナルのお酒のみを販売しています。
また、飲んだことがないお酒に出会いを楽しめる、「酒ガチャ」というユニークなサービスが人気を博しています(なお、「酒ガチャ」のキーワードは、8,100回の検索ボリュームをマークしています)。このほかでは、キリンが販売する商品案内ページがランクインしていました。
その一方で、「アルコール」の場合、言葉のニュアンスに科学性や医学性を伴なうことから、「アルコールと健康」をテーマとした、厚生労働省などの解説記事がメインに表示されています。このような記事が目立っている理由は、「アルコール」のキーワードがYMYLと呼ばれるテーマに該当し、E-E-A-T評価が高いサイトを優先的に上位表示しているためです。
また、検索ユーザーは、お酒の購入場所を求めて、次のように検索します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
酒屋 | 検索件数:673,000
検索結果:酒屋のECページ |
検索結果では、1ページ目のすべての枠にお酒を販売する酒屋のECページが並んでいます。たとえば、1位に矢島酒店、2位にかがた屋酒店と、歴史ある酒店が続き、希少な酒類のみを扱うものがたり酒店が3位にランクインしています。そして、それぞれの酒屋ページでは、オンライン販売とともに、実店舗の案内情報を載せています。
お酒の種類
お酒は嗜好品ですので、酒好きの人は、好みの種類のお酒を飲んでいます。そこで、検索ユーザーは、お酒の種類をキーワードにして検索します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
日本酒 | 検索件数:301,000
検索結果:ECページ / 比較・ランキング記事 |
ビール | 検索件数:301,000
検索結果:ECページ / 比較・ランキング記事 / 酒類メーカーの案内ページ / 新商品の情報ページ |
ワイン | 検索件数:301,000
検索結果:ECページ |
ウイスキー | 検索件数:246,000
検索結果:ECページ / 酒類メーカーの案内ページ |
焼酎 | 検索件数:90,500
検索結果:ECページ / 比較・ランキング記事 / 解説記事 |
検索結果では、お酒のECページがもっとも目立っています。このほかでは、酒類メーカーの商品案内ページや解説記事、お酒の人気ランキングといった記事が露出しています。そして、事例キーワードのうち、「ワイン」では、すべての上位枠がECサイトで埋まっていました。
例を挙げると、ENOTECA(エノテカ)、SUNTORY FROM FARM Online Shop、オンラインワッシーズなど、ワインの販売に特化したサイトが並んでいます。そして、この3ページの共通点として、タイトルタグやdescriptionに、「ワイン」のキーワードを盛り込んでいる点が挙げられます。
このように、強みとなるお酒のジャンルを持つケースでは、主語となるキーワード(ワインなど)をサイト内で強調することで、上位表示を狙いやすくなります。
お酒の商品名
晩酌が習慣化している人は、同じお酒を飲み続けることがあります。または、購入したいブランドが明確になっているケースもみられます。そのため、検索ユーザーは、次のように商品名をキーワードとして入力します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
山崎 ウイスキー | 検索件数:74,000
検索結果:酒類メーカーの案内ページ / ECページ |
養 命 酒 | 検索件数:49,500
検索結果:酒類メーカーの案内ページ / ECページ / 口コミページ |
金 麦 | 検索件数:33,100
検索結果:酒類メーカーの案内ページ / ECページ |
十 四 代 日本酒 | 検索件数:22,200
検索結果:酒類メーカーの案内ページ / ECページ / 解説記事 |
トリス | 検索件数:22,200
検索結果:酒類メーカーの案内ページ / ECページ |
事例キーワードは指名検索に当たりますので、製造元のサイトが目立って表示されます。とくに、国内の酒類業界で売上高トップを誇るサントリーホールディングス株式会社では、同社商品の「山崎 ウイスキー」「金 麦」「トリス」の全キーワードで、1ページ目の2枠以上を抑えています。
このほかでは、それぞれの商品を扱うECサイトが上位に食い込んでいます。つまり、具体的な商品の名称をキーワードとした場合、商品の製造元がSEO面で有利に働くということです。
お酒の知識や飲み方に関連するキーワード
お酒には、その種類に応じた嗜み方や飲み方があります。また、お酒はアルコール成分を含みますので、人の体質によってさまざまな影響を及ぼします。そのため、酒飲みには、正しいお酒の知識が求められます。そこで、検索ユーザーは、次のようなキーワードでお酒の基本情報を探します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
太らない お酒 | 検索件数:9,900
検索結果:解説記事 |
日本酒 の 飲み方 | 検索件数:8,100
検索結果:解説記事 |
シングル モルト と は | 検索件数:6,600
検索結果:解説記事 |
宅 飲み | 検索件数:4,400
検索結果:解説記事 / レシピページ / ECページ |
お 酒 に 強く なる | 検索件数:2,400
検索結果:解説記事 |
検索結果をみると、ほぼ全てのキーワードで解説記事が並んでいます。また、解説記事の配信元をみると、酒類メーカーや酒類販売を手がける事業者のサイトも露出しています。たとえば、「太らない お酒」のキーワードでは、月桂冠、お酒買取専門店リンクサスがランクインしています。
また、「日本酒 の 飲み方」では、阪急百貨店オンラインストアのほか、山本本家や沢の鶴が運営するオウンドメディアの酒みづきといった酒造メーカーのコラム記事が上位に表示されています。「日本酒 の 飲み方」の事例のように、自社のメイン商品に関連するコラム記事を配信すると、上位表示しやすくなる傾向がみられます。
酒屋の地域キーワード
お酒好きの人のなかには、実店舗の酒屋でお酒を購入するケースが多々あります。このとき、自身の生活圏内に立地する酒屋を探す必要があります。そこで、検索ユーザーは、「酒屋 ○○県」の要領で、地域キーワードを交えて検索します。
キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
酒屋 近く | 検索件数:60,500
検索結果:酒屋の案内ページ / まとめページ |
池袋 酒屋 | 検索件数:2,400
検索結果:酒屋の案内ページ / まとめページ |
札幌 酒屋 | 検索件数:1,900
検索結果:酒屋の案内ページ / まとめページ / 比較・ランキング記事 |
京都 酒屋 | 検索件数:1,300
検索結果:酒屋の案内ページ / まとめページ |
東京 酒屋 | 検索件数:720
検索結果:酒屋の案内ページ / 比較・ランキング記事 |
検索結果をみると、酒屋の案内ページが上位枠の大半を占めています。配信元としては、酒屋の企業サイトが散見され、店舗案内の情報が掲載されています。
たとえば、「池袋 酒屋」のキーワードでは、地域に根付いて活動する升新商店のほか、大手酒屋の酒のやまや 池袋東店、お酒を扱う大手百貨店の東武百貨店 池袋店の酒Market(酒マーケット)と、さまざまなタイプの酒類販売店舗の姿がみられました。
このうち、升新商店の案内ページがトップで表示されており、地元における酒屋のニーズの高さがうかがえました。
お酒販売で効果的なWEB施策の手法
お酒を販売するうえでは、主に、ECサイトを構築する、モールECに出店する、実店舗を構える、といった3つの流通経路が存在します。本項目では、それぞれの流通経路における、効果的なWEB施策をご案内します。
- データベース型サイトを導入する【ECサイト構築の場合】
- ECモール内で露出を高める【ECモール利用の場合】
- Googleビジネスプロフィールに登録する【実店舗の場合】
また、あわせて、SNSを用いたお酒販売事業者の成功事例をご紹介します。
- SNSでユーザーの生の声を聞き、商品改良に反映する
データベース型サイトを導入する【ECサイト構築の場合】
データベース型サイトとは、データベース内の情報をもとに、WEBページを自動生成するシステムを導入したサイトのことです。ECサイトの場合、取り扱う商品ごとに購入ページを設ける必要があります。
すると、膨大なページ数を生成することになります。そこで、データベース型サイトを導入すると、商品スペック(商品名や価格など)のデータを入力するだけで、ページ生成や更新作業ができるようになります。
東京SEOメーカー(本サイト)では、データベース型サイトの構築、そのためのSEO対策を支援するサービスを提供しています。ECサイトの構築やリニューアル時には、下記よりご相談ください。
ECモール内で露出を高める【ECモール利用の場合】
手軽にEC事業を展開したい場合には、ECモールを利用することが推奨されます。ECモールとは、EC機能を備えた巨大プラットフォームを指し、テナント(サブディレクトリなど)を借し出すサービスのことです。
このサービスを利用することで、自社専用のECサイトを構築することなく、オンラインの通信販売を展開できます。ただし、モールECを利用する際には、その集客方法として、SEO対策とは別に、ECモール内で自社ページの情報の露出を高める施策が重要になってきます。ECモールの詳細については、下記リンク先の記事を参考にしてください。
関連記事:ECモールとは?3つの種類や導入するメリットを徹底解説
Googleビジネスプロフィールに登録する【実店舗の場合】
Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップ上に掲載される店舗や施設の情報を管理するためのツールのことです。同ツールに店舗の住所などの情報を登録すると、該当する位置に自社の店舗の情報を載せることができます。
そして、このように、マップ上に店舗の露出を高める施策のことをMEO対策といいます。一般的には、店舗サイトにおける地域キーワードの設定とセットで運用されて、ローカルSEOの一環として扱われます。
関連記事:Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)とは?集客ツールとしてのメリットや登録方法などを解説
SNSでユーザーの生の声を聞き、商品改良に反映する
SNS上では、一般の消費者が商品やサービスに対する感想を投稿するケースが多々みられます。そして、商品やサービス事業者は、こうしたユーザーの生の声を商品改良などに役立てています。
EC酒屋のクランドを運営する、KURAND株式会社は、SNSのユーザーの声を商品に反映することで、大きな成功を納めています。まず、同社では、2018年末に「初売りKURAND福袋」と称して、お酒の福袋を販売しました。
そのところ、この商品を指して、SNS上で「酒ガチャ」と表現するユーザーがいました。そもそも、「ガチャ」とは、古くはカプセルトイのガチャガチャが発祥とされる言葉です。昨今では、ゲームアプリの課金要素として知られています。こうした背景から、ランダム性を有する物事を「○○ガチャ」と表現するネット文化が形成されつつあります。
そこで、同社では、2019年以降、「KURAND福袋」の商品名を「KURAND酒ガチャ」に変更して装いを新たにしました。そのところ、SNS上では、「酒ガチャ」というネーミングに対して大きな反響が起こりました。具体的には、「アプリのガチャに課金した」ならず、「酒ガチャに課金した」と表現するなど、ユーザー間でユニークなコメント投稿が展開されていきました。
クランドさんの45万回プレミアム酒ガチャ、超大当たり来ました!(*´˘`*)ノ
天琥30年、翠波峰16年が当たったの嬉しい(ノ*°▽°)ノ
#酒ガチャ pic.twitter.com/KbiTRQYCF2— 遊兎 (@reiga5yuuga) April 17, 2025
このように、「酒ガチャ」の知名度が高まっていき、2025年4月には、「酒ガチャ」が45万回購入されたことを公表するなど、定番の人気企画に成長しています。
お酒におけるSEO対策のよくある質問
お酒のSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
Q:お酒ECサイトでは、どのようなSEO対策が効果的ですか?
Answer)ECサイトで重要なSEO対策としては、SEO内部対策が挙げられます。
ECサイトの場合、取り扱う商品ごとに、購入ページを生成することになります。そのため、大規模なサイトになりがちです。そこで、データベース型サイトの導入が推奨されます。そして、そのためのSEO対策として、サイト内部を最適化するSEO内部対策が重要となってきます。
Q:酒屋サイトで優先すべきSEO対策とは?
Answer)酒屋サイトでは、実店舗に顧客を集めることが重要ですので、ローカルSEOを優先してください。具体的には、地域キーワードの設定、MEO対策の2つの施策を実施することになります。
Q:お酒のECサイトや店舗サイトで集客がうまくいかないときは?
Answer)SEO対策の専門会社に相談することを検討してください。
東京SEOメーカー(本サイト)は、これまでに2,000社以上の企業にWEB施策を提供してきました。そして、お酒ECで重要なデータベース型サイトの構築とSEO対策、店舗サイトで不可欠となるローカルSEOの施策にて、多数の成功事例を有しています。まずは、下記リンク先のフォームよりお問い合わせください。>>東京SEOメーカーの問い合わせ窓口
まとめ
