Zapierとは?使い方・できること・料金・他ツールとの違いをわかりやすく解説

Zapierは、複数のWebアプリを連携し、日常業務を自動化できるツールとして注目されています。しかし、具体的に何ができるのかわからなかったり、MakeやIFTTTとの違いが整理できていなかったりと、課題を感じている方も多いはずです。特に近年は、SaaSツールの増加により、データの手動入力や転記作業が増えやすくなっています。こうした非効率な作業を削減する手段として、Zapierの活用が広がっています。
本記事では、Zapierの基本的な仕組みから、できること、使い方、料金、他ツールとの違いまでを整理しながら、実務で活用するためのポイントをわかりやすく解説します。
特に「Zapier 使い方」「Zapier 料金」「Zapier とは」といった基本的な情報を整理したい方に向けて解説しています。
Zapierとは?できることと仕組みを初心者向けに解説
Zapierは、ノーコードでアプリ同士を連携できるiPaaS(Integration Platform as a Service)の代表的なツールです。WEBアプリやサービスを連携し、作業を自動化させることができます。例えば、Gmailで受け取った添付ファイルをドライブストレージのDropboxに自動保存するなどのことが可能です。
従来、この作業を行おうと思えば、Gmailからいったんデスクトップなどに保存し、その後手動でDropboxに保存する必要がありました。Zapierを使用すればこういった手間を一気に省くことが可能です。
Zapierでできること(主な機能)
Zapierは、複数のアプリやサービスを連携し、特定の条件をきっかけに処理を自動で実行できるツールです。主に以下のような用途で活用されています。
・メール受信をきっかけにファイルを自動保存
・フォーム送信データをスプレッドシートに蓄積
・顧客情報をCRMへ自動登録
・SNS投稿や通知の自動化
このように、日常的に発生する定型業務を自動化できる点が大きな特徴です。
Zapierを使用するメリット
Zapierを使用することで多くのメリットが得られます。1つずつ整理してお伝えします。
手作業を削減
Zapierを使用することで、複数のアプリにまたがっておこなっていた作業を自動化できます。そのため、社員の業務効率化が進みます。例えば、ノートアプリEvernoteを使用して特定のノートを作成したら、それが自動的にチャットワークに投稿されるなどのことが挙げられます。
拡張性が高い
Zapierは2026年現在、9,000以上のアプリに対応しており、Google WorkspaceやSlack、Notion、Salesforceなど主要ツールとの連携が可能です。
ノーコードで連携が可能
従来、アプリ間で連携をおこなうには、その都度プログラマーに依頼する必要がありました。しかし、Zapierを使用すれば大半のアプリをノーコードで連携することが可能です。
Zapierを利用すれば、自社がしたいことを選択肢から選ぶだけで実現可能です。例えば、下記のような希望があるとします。
- Gmailで特定のメールを受け取ったら、その内容をGoogleカレンダーに反映
この作業を自動化させるためには、作業の出発点である「Gmailで特定のメールを受け取る」を選択し、作業の終着点である「Googleカレンダーに反映する」を選択するだけです。
コスト効果が高い
Zapierは無料プランでも利用できますが、タスク数や複数ステップの自動化などに制限があります。より複雑な業務を自動化する場合は、有料プランの利用が必要になります。
Zapierで連携できる主なアプリと対応数【最新情報】
Zapierでは9,000以上のアプリに対応しています。しかし、実際に自社で使用しているアプリに対応しているのか気になるのではないでしょうか。
そこで、ここではZapierが対応している代表的なアプリを紹介します。
メール系
現在でもメールアプリを使用して、企業や顧客とやりとりをおこなう場面が多いのではないでしょうか。Zapierでは次のようなメールアプリに対応しています。
- Gmail
- Microsoft Outlook
- EmailOctopus
- Mailchimp
- Front
合計84のメールアプリに対応しています。
Chat系
近年、チームで仕事を進めることが多くなりました。そのため、Chatアプリを使用することが増えていると思います。Zapierでは次のようなChatアプリに対応しています。
- Slack
- ChatWork
- Microsoft Teams
- Twist
- Zoho Connect
Chat系アプリでは合計32種類に対応しています。
EC系
自社でECサイトを運営しているのなら、それらとも連携が可能です。Zapierで対応しているサービスの一例は下記の通りです。
- Shopify
- WooCommerce
- eBay
- Amazon Seller Central
- Gumroad
EC系では合計235種類のサービスに対応しています。
決済系
ECサイトを利用している場合、決済システムも同時に利用していることが多いと思います。そこで、Zapierが対応する決済サービスの一例を紹介します。
- Stripe
- PayPal
- Square
- Zoho Subscriptions
- Chargebee
対応する決済系サービスは合計97種類です。
分析ツール
WEBサイトを運営していれば、ほとんどの場合分析ツールを利用しているのではないでしょうか。そこで、Zapierが対応する分析ツールを紹介します。
- Google Analytics
- Quora Lead Gen Forms
- MonkeyLearn
- FullStory
- Zoho Analytics
分析ツールでは合計68種類に対応しています。
CRM (Customer Relationship Management) 系
インターネットビジネスをおこなう企業では、CRMを導入することが増えています。Zapierが対応しているCRM系サービスは下記の通りです。
- Salesforce
- Zoho CRM
- NetHunt CRM
- Wix Automations
- Dubsado
CRM系は合計695種類に対応しています。
カレンダー・タスク管理系
社内でカレンダーやタスク管理を共有して仕事を進めることが多いと思います。Zapierでは次のカレンダー・タスク系サービスに対応しています。
- Google Calendar
- Google Tasks
- Todoist
- Notion
- Zenkit
カレンダー・タスク系では合計92種類に対応しています。
SNS系
SNSマーケティングを導入している企業も多いと思います。Zapierが対応しているSNS系サービスは下記の通りです。
- YouTube
SNS系は上記のものを含め合計30種類に対応しています。
Zapierを使用する際に必要な用語
Zapierを使用する前に、下記3つの重要な用語を知る必要があります。
- Trigger
- Action
- Zap
- Task
上記3つの用語を説明するために、下記のフローを自動化するということを前提に解説します。
- WordPressに記事を投稿したら自動でTwitterに告知
Trigger(トリガー)
Triggerというのは、フローの出発点のことです。例えば「WordPressに記事を投稿したら自動でTwitterに告知」というフローであれば、WordPressに記事を投稿するというのがTriggerです。
Action(アクション)
Actionというのは、フローの終着点のことです。例えば「WordPressに記事を投稿したら自動でTwitterに告知」というフローであれば、Twitterに告知というのがActionです。
Zap(ザップ)
Zapというのは、フロー全体をZapと呼んでいます。WordPressの記事投稿から、Twitterに告知されるまでの一連の流れのことです。
Task(タスク)
Zapが稼働する回数です。例えば、100回のフロー(Zap)をおこなえば100Taskとしてカウントされます。Zapierの有料プランを利用する際に、プランごとにTaskの制限があります。
Zapierのアカウント登録
Zapierを利用するには、アカウントをつくる必要があります。アカウント登録は、メールアドレスもしくはGoogleアカウント、Facebookアカウント、Microsoftアカウントのいずれかがあれば1-2分程度で完了です。手順は下記の通りです。
- トップページにアクセス
- Sign Upを押す
- メールアドレスもしくはGoogleアカウントなどで登録
参照:Zapierトップページ
Zapierを使った基本的な連携方法
ここでは、実際にZapierでアプリやサービスを連携する方法を解説します。今回はZap(フロー)として次のものを例とします。
| 作業内容(Zap) | Gmailに届いた添付ファイルをGoogle Driveに自動保存 |
| 出発点(Trigger) | Gmailに添付ファイルが届く |
| 終着点(Action) | Google Driveに保存 |
Step1.CreateZapを押す
アカウントにログイン後、最初にオレンジ色のCreate Zapを押します。このボタンを押すとTriggerの設定画面に移動します。
Step2.Triggerの対象アプリを選択
出発点であるTriggerを設定します。ここでは、Gmailが対象のアプリなので該当のボタンを押します。
Step3.Triggerの内容を設定
Gmail内でどのようなことが生じれば、それをTriggerとするのかという定義をおこないます。例えば下記のようなものが考えられます。
- 特定のラベルがついたメールに添付ファイルが届く
- ラベルにかかわらず届いた新着メールに添付ファイルがある
Step4.Actionの対象アプリを選択
Actionとして使用するアプリを選択します。Google Driveに添付ファイルを保存したいので、該当アプリを選択します。
Step5.Actionの内容を設定
Actionとしてどのような作業をして欲しいのかを選択します。Google Driveに添付ファイルを保存したいので、Upload Fileというボタンを選択します。
Step6.テスト
テストを実施します。Gmailに添付ファイルを付けて送信してください。それが正しくGoogle Driveに保存されていれば完了です。
Zapierの活用事例|業務自動化の具体例
Zapierの連携方法は無数にありますが、ここでは典型的なパターンを紹介します。
GoogleスプレッドシートからTodoist/Trello
TodoistやTrelloはタスク管理ツールとして人気があります。そこで、スプレッドシートに一気にタスクを入力し、それらをTodoistやTrelloに反映します。また逆にTodoistやTrelloで登録しているタスクをスプレッドシートに書き出すなどのことも可能です。
GoogleカレンダーからChatWork/Slack
Zapierなら、Googleカレンダーで登録したスケジュールをChatWorkやSlackに投稿し、チームで共有するという使い方が可能です。このように連携することで、リアルタイムでスケジュールを共有することができます。
例えば、以下のような業務でも活用されています。
・問い合わせフォームの内容を自動でSlackに通知
・ECサイトの注文情報をスプレッドシートに記録
・営業リードを自動でCRMに登録
単純作業の削減だけでなく、対応漏れの防止にもつながる点が評価されています。
Zapierの料金プランと無料版の制限【最新情報】
Zapierには無料プランと複数の有料プランが用意されています。無料プランでは基本的な自動化は可能ですが、以下のような制限があります。
・実行回数(タスク数)に上限がある
・複雑なワークフロー(複数ステップ)が使えない
・実行間隔が遅い
有料プランでは、タスク数の増加や処理速度の向上、複数ステップのZap作成などが可能になります。業務で本格的に活用する場合は、有料プランの検討が現実的です。
※最新料金は公式サイトで確認してください。
Zapierと他ツールの違い(Make・IFTTTとの比較)
Zapierと似た自動化ツールとして、Make(旧Integromat)やIFTTTがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
・Zapier:初心者でも扱いやすく、対応アプリ数が多い
・Make:複雑な処理や分岐が可能でカスタマイズ性が高い
・IFTTT:シンプルな自動化に特化しており個人利用向け
業務用途であればZapierまたはMakeが選ばれるケースが多く、用途やスキルに応じて選択することが重要です。
Zapierについてよくある質問(Q&A)
ここではZapierに関するよくある質問をとりあげ、お答えします。
Q: Zapierの用途は?
Answer)Zapierはアプリやサービスを連携させてデータを移行することができます。例えば、Gmailに届いた添付ファイルをドロップボックスに移動させるなどのことです。
Q: Zapierは安全に使用できますか?
Answer)Zapierは、希望によって二段階認証を設定できます。また、個人情報を保護するためにGDPRやHIPAAなどの規制にも準拠しています。
Q: Zapierを利用するにはプログラマーが必要?
Answer)いいえ、必要ありません。Zapierはノーコードで利用することができます。
Q: Zapierを自社に導入すべきか迷う
Answer)まずは無料版から開始してください。1つZapをつくれば、利用イメージが湧きやすいです。その後、本格導入するか検討してください。
まとめ
Zapierは、複数のアプリを連携し、日常業務を自動化できるツールです。特に、メール・CRM・スプレッドシートなどを組み合わせた業務の効率化に適しています。一方で、無料プランには制限があり、業務で本格的に活用する場合は有料プランの検討が必要になるケースもあります。また、MakeやIFTTTといった類似ツールとの違いも理解したうえで、自社に合った選択をすることが重要です。まずは小さな自動化から試し、実際の業務にどの程度活用できるかを確認することが、導入判断の第一歩になります。





