Googleトレンドとは?基本的な使い方やSEOとの関連性
SEO対策を考えている企業が「Googleトレンド」という言葉を耳にする機会も多いでしょう。Googleトレンドは、ユーザーが関心のある時期にコンテンツを配信するために、重要なツールです。

Googleトレンドとは
Google Trends(Googleトレンド)とは、Googleでとある単語が時期ごとに検索されている割合や、今検索されているキーワードなどを把握できるツールです。Googleトレンドはその名の通りGoogleが提供しているツールで、無料で利用できます。
GoogleトレンドがSEOにどう役立つのか
Googleトレンドは、SEO対策をしている事業者によく使われるツールです。それでは、Googleトレンドは、SEOにどのように役立つのでしょうか?
季節ごとに人気の検索キーワードを対策できる
Googleトレンドは、年間でどの時期に検索されているのか把握できるツールです。そのため、とあ単語がどの季節で検索されるのか把握することで、適切な施策を打てるようになります。
たとえば「アイスクリーム」という単語は、以下の時期でよく検索されています。
<2021年 「アイスクリーム」で検索される割合が多かった時期>
- 5月2日~8日
- 7月8日~14日
- 8月8日~14日
上記のように2021年で検索されやすい時期を把握できれば、来年の同じ時期に合わせて「アイスクリーム」のコンテンツを多く配信すれば、多く読まれる可能性が高くなります。
このようにGoogleトレンドは、コンテンツSEOの施策や目標を設計するうえで、重要なツールとなるのです。
地域ごとに人気の高い検索キーワードを対策できる
Googleトレンドは時期ごとに検索される割合がわかるだけでなく、地域別の検索キーワードの人気度も把握できます。つまり、自分が住んでいる地域でどの検索キーワードに人気があるのか把握することで、地域にあった検索キーワードを対策できるようになります。
たとえば先ほどの例で出した「アイスクリーム」は、鳥取県が最も人気の高いキーワードでした。つまり鳥取県のアイスクリーム屋さんほど、アイスクリームに関するコンテンツを配信したとき、ユーザーに閲覧される可能性が高くなります。
このようにGoogleトレンドは「どの地域でどの商品が人気があるのか」を把握できるマーケティング戦略にも利用できるメリットがあるのです。
検索数が伸びている関連トピックを知れる
Googleトレンドは、入力した検索キーワードのほかに、人気度が高い話題を把握できます。それは入力したキーワードにあまり関係ない「関連トピック」と、入力した検索キーワードに関係した「関連キーワード」が表示されます。
たとえば「アイスクリーム」を例にした場合、入力したキーワードにあまり関係しない「関連トピック」には、次のようなトピックが表示されています。
<「アイスクリーム」の関連トピック>
- 国際展覧会
- ワサビ
- カステラ
- クレームブリュレ
- 開田高原アイスクリーム工房
※2021年11月14日時点
このように人気度の高いトピックが表示されるので、コンテンツで配信すればよく読まれたり、広告配信にも活用できたりします。
また「アイスクリーム」の関連キーワードには、次のようなキーワードが表示されています。
<「アイスクリーム」の関係トピック>
- アイスクリームが溶ける前に
- アイスクリームが溶けるその前に
- アイスクリームのコーンの由来
- ハッピーアイスクリーム とは
- アイスクリームのコーン 名前の由来は?
このように人気の高いキーワードも把握できれば、「アイスクリーム」と同時に対策すべきキーワード発見にも活用できます。
関連記事: SEOにおける検索意図の重要性!調べ方から利用方法まで
Googleトレンドの基本的な機能と使い方
Googleトレンドの基本的な機能と、その使い方について紹介します。
「人気度と動向」で検索されやすい時期を把握する
「人気度と動向」とは、特定の地域と期間において、検索される割合を相対的に表示したグラフです。100が最も人気度の高い時期であることを表しています。逆に、0の場合は十分なデータがないことを表しています。
100と0の半分の50は、人気度も半分であることを表しています。人気度と動向を見ることで「1年間でどの時期に検索されているのか?」を把握できます。
そのため人気度と動向を見ることで、コンテンツ配信のスケジュールを決めるのに役立ちます。
「小区域別のインタレスト」で地域ごとに人気の高いキーワードを知る
「小区域別のインタレスト」を見ることで、どの地域でその検索キーワードの人気度が高いのかを把握できる機能です。この地域とは「都道府県」と「市町村」の2種類で抽出できます。
ローカル集客に力を入れている店舗の場合は、対策キーワードを入れてみて、それが自地域で検索されているのかを把握するのに役立ちます。
「比較」で検索キーワード同士のトレンドを比べる
Googleトレンドはキーワード入力に関して、1つのみだけでなく、2つ以上のキーワードを入力し比較することも可能です。検索キーワードを2つ以上入力することで、各キーワードのトレンドを比較できるメリットがあります。
たとえば「牛」と「豚」の2つの検索キーワードを入力すると、次のようなことがわかります。
<「牛」と「豚」のキーワード比較>
- 2020年12月6日~2021年1月9日では、豚よりも牛のほうが検索されている
- それ以外の期間の多くは、豚のほうが検索されている
このように、同じようなキーワードを2つ以上を入力することで、季節性を反映したトレンドを把握できます。精肉店が上記のような事実を把握できれば、時期に応じて出すべき商品がわかるメリットもあります。
「関連トピック」「関連キーワード」で人気急上昇中のキーワードを知る
Googleトレンドで検索キーワードを入力したあと、それに関係する人気度の高いキーワードも把握できる副次的効果があります。「関連トピック」と「関連キーワード」とは、次のようなことを指します。
<「関連キーワード」と「関係キーワード」の概要>
- 関連キーワード…そのキーワードを検索するユーザーが、ほかにも検索しているトピック
- 関係キーワード…そのキーワードを検索するユーザーが、ほかにも検索しているキーワード
つまりGoogleトレンドは、キーワードを入力すればするほど、多くの人気の高いキーワードを把握できるメリットがあります。
Googleキーワードプランナーなどで対策キーワードを抽出すると同時に、Googleトレンドでトレンド性を把握しながら、キーワードを対策するのがおすすめです。
「急上昇ワード」で今検索されているキーワードを知る
「急上昇ワード」とは、リアルタイムで検索される回数が多いキーワードを把握できる機能です。Googleトレンドの左上メニューから「急上昇トレンド」を選択することで、閲覧できます。
急上昇ワードには、次のような種類があります。
<「急上昇ワード」の種類>
- 毎日の検索トレンド…日別の検索トレンドを表示
- リアルタイムの検索トレンド…24時間以内の検索トレンドを表示
急上昇ワードを把握することで、すぐにそのトピックを対策すれば、多くのユーザーに閲覧される可能性が高くなります。なぜなら、今そのユーザーが関心をもっているコンテンツだからです。
Googleでも、新しい情報ほど上位に表示されることがあるので、すぐにコンテンツを上位表示させたいときに急上昇ワードを閲覧するのがおすすめです。
「登録」でキーワードの最新情報が届く
Googleトレンドには、その場で検索キーワードを入力するだけでなく、あらかじめ検索キーワードを入力することで定期的に検索トレンドを把握できる「登録」があります。Googleトレンドの左上メニュー「登録」から、キーワードを登録できます。
登録の際には、次のような情報を入力します。
<「登録」で入力する情報(トピック)>
- 「検索キーワード」または「トピック」
- 地域
- 配信頻度(「週1回程度」または「月1回程度」)
<「登録」で入力する情報(急上昇ワード)>
- 地域
- 種類(「毎日の検索トレンド(上位)」「毎日の検索トレンド(大多数)」「毎日の検索トレンド(すべて)」)
- 頻度(「その都度」「1日に1回」「1週間に1回」)
自社で対策しているメインキーワードがあれば、それをGoogleトレンドに登録しておくのがおすすめです。
Googleトレンドを使ったSEO対策の活用例
Googleトレンドを使ったSEO対策の活用例を3つ紹介します。
検索されやすい時期に合わせてコンテンツを配信する
Googleトレンドで把握した検索されやすい時期に合わせて、コンテンツの配信スケジュールを決めるのがおすすめの使い方です。たとえば先に述べたとおり、「アイスクリーム」の検索トレンドは次のようになっていました。
<2021年 「アイスクリーム」で検索される割合が多かった時期>
- 5月2日~8日
- 7月8日~14日
- 8月8日~14日
コンテンツSEOでは、サイトが上位表示されるまでに最低3ヶ月以上の時間が掛かります。そのため検索されやすい時期から、前もってコンテンツを仕込んでおくのがおすすめです。
自社製品が検索されやすい時期に販促を強化する
「アイスクリーム」のような検索キーワードでなくても、自社商品の名前を入力することで、どの時期に検索されるのか把握できます。
この場合、SEO対策だけでなく「自社製品がどの時期に関心を集めているのか」を把握するにも役立つ重要なツールです。ただし、自社製品の知名度が少ないと表示されないので、ある程度商品名が知られていることが条件になります。
ローカル集客ではエリアで検索されやすいキーワードを狙う
Googleトレンドでは、検索キーワードがどの地域で人気度が高いかを把握できます。都道府県だけでなく市町村でも把握できるため、地域からの集客を伸ばしたいリアル店舗に活用しやすいメリットがあります。
たとえば「長靴」と検索した場合、新潟市や札幌市で人気度が高いことがわかります。どちらも雪国であるため、雪が入り込まない長靴に対する関心が高いのでしょう。
このように地域別の検索トレンドを把握しておくことが、その地域で好まれる商品やそのトレンドを理解するのに非常に役立ちます。
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