E-E-A-Tの基本を解説!具体策やビフォー・アフターを紹介
近年、生成AIの普及によって、検索結果にはAIが作成した回答が急速に増えています。実際に、『Generative AI and News Report 2025』では、調査対象国の54%が過去1週間のうちにAIが生成した検索回答(AI Overviewなど)を目にしたと回答しており、AIによる情報提供はすでに多くのユーザーの日常になっています。
こうした環境だからこそ、Googleは「その情報は信頼できるのか」「誰が、どのような経験や専門知識をもとに書いたのか」をこれまで以上に重視しています。その判断基準となるのがE-E-A-Tです。今回は、E-E-A-Tの基本から、SEOやAI時代に重要視される理由、すぐに実践できる具体的な対策まで分かりやすく解説します。
E-E-A-Tとは?
GoogleのE-E-A-Tとは、WEBサイトやコンテンツの品質を評価するための基本方針です。体験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、そして信頼性(Trustworthiness)の4つの頭文字をとった言葉です。Googleは、ユーザーに高品質な情報を届けるためにこの基準を設けています。ただし、E-E-A-T自体が検索順位を直接決める要因にはなりません。
SEOでE-E-A-Tが重要な理由
検索順位を伸ばすためには、キーワード選定や内部対策だけでなく、Googleから信頼できる情報だと評価されることも大切です。その評価基準として重要なのが、E-E-A-Tです。E-E-A-Tを意識してコンテンツを作成することで、SEOでも長期的に評価されるWEBサイトを目指せます。そこで、なぜSEOで重要視されているのかについて詳しく解説します。
信頼性の高い情報を検索結果に表示するため
GoogleがE-E-A-Tを重視するのは、検索ユーザーに誤った内容を伝え、不利益を与えてしまうことを避けるためです。特に医療、金融、法律といった、私たちの生活に重大な影響を与えるテーマ(YMYL)で、間違った内容を伝えれば深刻なリスクが生じます。
さらに、生成AIの普及によって誰もが簡単に大量の文章を作れるようになったからこそ、Googleは「誰が、どのような実体験や専門知識に基づいて発信しているか」を厳しく評価し、低品質なコンテンツをフィルタリングし、確かな情報を優先して届けようとしています。
低品質なコンテンツと差別化するため
Googleは画一的な大量コピーコンテンツと、人間が時間と手間をかけて生み出したオリジナリティのあるコンテンツを見分けるための評価基準としてE-E-A-Tを活用しています。そのため、これを意識してWEBサイトを運営することで、他のありきたりな低品質サイトに埋もれることなく、検索エンジンからもユーザーからも選ばれる差別化が可能になります。
AI時代にさらに重要になった理由
AIは既存のコンテンツを整理して綺麗な文章を作ることは得意ですが、実際に製品を試すなど生の体験や、確かな専門知識を自ら持つことはできません。また、現在の検索エンジンやAIツール(ChatGPTなど)は誤った情報を避けるために、E-E-A-Tが証明された信頼性の高いWEBサイトを優先的に引用する仕組みを採用しています。そのため、検索エンジンからもユーザーからも選ばれるためには、人間ならではの血の通った信頼性を示すことが重要な戦略といえます。
E-E-A-Tを高めるためにできる対策

E-E-A-Tは、一度対策すれば終わりではありません。一次情報の発信や著者プロフィールの充実、信頼性を高めるリンクの活用など、日々のコンテンツ制作の中で継続的に取り組むことが大切です。そこで、いますぐ実践できる具体策を分かりやすく解説します。ユーザーから選ばれるWEBサイトを目指すためにも、早速お読みください。
一次情報を発信する
E-E-A-Tを高めるには一次情報を発信することが重要です。実際に体験・調査した生のコンテンツこそが、Googleとユーザーの双方から強く信頼されるからです。
インターネットにある既存コンテンツをまとめ直しただけの内容とは異なり、実際に商品を使ったり、検証をおこなったりした独自の知見や、オリジナルの調査データなどを含めることで、情報の独自性が向上します。Googleは、ありきたりで中身の薄い大量生産コンテンツを厳しく評価する一方で、こうした具体的で独自性のある一次情報を優先して検索上位に表示します。
関連記事:一次情報とは?獲得するポイントや具体的な事例を解説
オリジナル画像を使用する
オリジナル画像を使用することも有効です。フリーのイメージ素材とは異なり、実際に製品を使用・テストしている様子や検証中の画面、独自で制作した図解などのオリジナル画像を掲載することで、情報の信頼性が飛躍的に高まります。さらに、GoogleやAI検索システムも、こうした一次体験を裏付けるオリジナル画像を高く評価し、検索上位やAIの引用ソースとして優先的に採用します。
著者プロフィールを掲載
著者プロフィールを掲載することは対策として必要不可欠です。そのコンテンツが誰によって作られたかを示することが、情報の専門性や信頼性をGoogleに対して証明することになるからです。Googleの品質評価ガイドラインにおいても、WEBサイトの責任者を明らかにすることは、E-E-A-T評価における「極めて重要な要素」と定義しています。
具体的には、著者の詳細な経歴、保有資格、受賞歴、その分野での活動年数などを各記事やプロフィールページに記載します。さらに、LinkedInなどの外部SNSで著作へのリンクを添えて透明性を示すようにしてください。
信頼性の高いリンクを張る
信頼性の高い外部サイトへリンクを張ることも効果的です。自社の主張を客観的な事実で裏付けることで、コンテンツの信頼性を飛躍的に高められるからです。個人的な意見や推測を書き並べるのではなく、公的機関や専門組織の研究、公式の調査レポートといった信頼できる一次ソースを引用することで、ユーザーはその情報が本当に正しいかを検証できるようになります。
GoogleやAIも、記事が丁寧なリサーチに基づいて作られていることを評価し、内容の正しさを補強する手がかりに活用しています。このように、適切なリンク設置は検索エンジンからの評価向上につながります。
関連記事:外部リンクとは?対策方法やSEOにおける注意点などを詳しく解説
連絡先の開示
連絡先を開示することも重要です。連絡先を開示すれば、ユーザーや検索エンジンに対して運営者の透明性を示すことができ、「信頼性(Trust)」を直接強化できるからです。Googleは誰が運営しているか分からないWEBサイトを信頼しないため、連絡方法や問い合わせ先が不明だと、WEBサイト全体の品質評価を下げることにつながります。
具体的な対策としては、WEBサイト内に分かりやすい問い合わせページを設置し、メールアドレス、電話番号、実店舗の住所、必要に応じて地図や担当者名などを正確に開示するようにしてください。ユーザーが疑問やトラブルを感じたときに、いつでも素早くアクセスできる仕組みを整えておくことは、E-E-A-Tだけでなく、ユーザーとの信頼を築く土台にもなります。
【ビフォー&アフター】E-E-A-Tの改善例
ここではビフォー・アフターで改善例を解説します。具体例を知っておくことで、自社で改善する際に役立てることができるからです。料理・旅行・家電・健康など身近な例をとりあげ、わかりやすくお伝えします。

著者情報を充実させる
Before
記事の最後に「管理人」とだけ記載されている。
After
著者プロフィールを掲載し、「料理教室講師として10年間活動」「調理師免許を保有」「これまでに500種類以上のレシピを考案」などの経歴や実績を紹介する。
解説
ユーザーは初めて訪れたサイトで、この情報は本当に信用できるのだろうかと考えます。その際、誰が記事を書いたのか分からない状態だと、離脱の原因になります。一方で、著者の経歴や資格、実績などが明記されていれば、「信頼できそうだ」と判断しやすくなります。特に専門的な内容を扱う記事では、著者情報を充実させることが、ユーザーとGoogleのの両方に専門性や権威性を伝えることにつながります。
実体験を盛り込む
Before
「この炊飯器はご飯がおいしく炊けます」
After
「実際に3か月間毎日使用したところ、お米の粒立ちが良く、冷めても甘みが残っていました。一方で、炊飯時間は以前使っていた機種より約10分長く感じました」
解説
実際に使った感想や体験談は、その人しか書けない一次情報です。インターネットには商品の特徴をまとめただけの記事が数多くあります、こうした記述ではユーザーもGoogleも信頼してくれません。逆に、実際の使用感やメリット・デメリットまで書かれている記事は、価値が高くなります。
引用元を明記する
Before
「睡眠時間は7時間が理想です」
After
「厚生労働省では、健康維持のために十分な睡眠を確保することの重要性を紹介しています」
解説
データや専門知識を紹介する際は、どこからえた情報なのかを示すことが重要です。引用元がないと、ユーザーはその情報が正しいのか判断できません。一方で、公的機関や大学、研究機関など信頼性の高い情報源を引用すれば、記事全体の説得力が向上します。また、引用元を明記することは、情報の透明性を高めることにもつながり、根拠のある記事としてユーザーから信頼されやすくなります。
記事を定期的に更新する
Before
旅行の記事が5年前の情報のままで、営業時間や料金も変更されている。
After
施設の営業時間や料金、アクセス方法などを最新情報に更新し、「最終更新日」も表示する。
解説
インターネット上の情報は時間の経過とともに古くなります。営業時間や料金、制度などは変更されることも多いため、古い情報のままでは読者に誤解を与えてしまう可能性があります。定期的に記事を見直して最新の内容へ更新することで、ユーザーは安心して情報を参考にできます。また、「このサイトは情報をきちんと管理している」という印象にもつながり、サイト全体の信頼性を高める効果も期待できます。
運営者情報を公開する
Before
WEBサイト内に会社概要や問い合わせ先がなく、運営者が分からない。
After
運営者情報ページを設置し、会社名や所在地、お問い合わせ方法、プライバシーポリシーを公開する。
解説
運営者情報がないWEBサイトでは、何かあったときに連絡できないのではと不安を感じさせてしまいます。一方で、運営者情報や問い合わせ先が掲載されていれば、安心してWEBサイトを利用できます。これはGoogleが重視する「Trustworthiness(信頼性)」につながる重要なポイントです。
独自情報を追加する
Before
観光地について、他サイトにも載っている情報をまとめただけの記事
After
実際に現地を訪れて撮影した写真や、混雑状況、所要時間、おすすめの時間帯など、自分で体験した情報を掲載する
解説
他サイトに書かれている内容をまとめるだけでは、ユーザーに新しい価値を提供できません。一方で、自分で現地を訪れてえた情報や写真、体験談などは、その記事ならではのオリジナルコンテンツになります。こうした独自情報は、ユーザーの役に立つだけでなく、このWEBサイトだから読みに来る価値があると感じてもらえます。AIでも一般的な情報は作成できますが、実際に体験した内容や独自に収集した情報は簡単に再現できないため、今後ますます重要になるはずです。
E-E-A-Tのよくある質問
ここでは、よくある質問をとりあげ解説します。自社のWEBサイトを長期的に成功させるためには、必要不可欠な知識なので早速お読みください。
Q.被リンクはE-E-A-Tの向上に影響しますか?
Answer)影響する可能性はあります。権威性の高いWEBサイトから引用されれば、その分野で評価されている証拠となるためです。例えば、「コーヒーの美味しい淹れ方」を紹介する記事を公開したとします。その記事が、コーヒー器具メーカーや有名なコーヒー専門メディアなどから「参考になる情報」としてリンクされた場合、Googleは専門性が高いと判断します。
Q.AI生成コンテンツはE-E-A-Tに影響しますか?
Answer)AI生成コンテンツでも、独自の体験や検証結果、専門的な知見を加えて価値を高めれば、E-E-A-Tの観点でもコンテンツが高く評価される可能性があります。例えば、「初心者向けサイクリングコース」をAIで作成しても、一般的な情報になりがちです。しかし、実際にそのコースを走行し「坂道は約1km続きます。そのため初心者はギアを軽くしないと頂上まで到達できません」、「途中の亀田公園には休憩スペースや自動販売機があります。初心者なら、ここで一休みしてください」などの体験談を加えれば、独自性と信頼性が高まります。
Q.新しいWebサイトでE-E-A-Tをどう高めればよいですか?
Answer)新しいWEBサイトでも、体験に基づく一次情報を発信し、著者プロフィールや運営者情報、問い合わせ先を充実させることで、WEBサイトの透明性を高められます。例えば、新しく整体院のWEBサイトを立ち上げた場合、「肩こりの原因」だけを解説するのではなく、実際の施術事例や改善までの流れ、ストレッチ方法を写真付きで紹介するなどのことが可能です。また、院長の資格や施術歴をプロフィールページに掲載するなどのこともできます。このように、専門知識に加えて、実際の経験や運営者プロフィールを積極的に公開することは、新しいWEBサイトでも実施できます。
まとめ
E-E-A-Tは、検索順位を直接決めるランキング要因ではありませんが、Googleが目指す「ユーザーに信頼できるコンテンツを届ける」という考え方を理解するうえで欠かせない重要な指標です。生成AIが普及した現在では、実体験や専門知識、独自の視点、信頼できる引用先など、人間だからこそ提供できる価値がこれまで以上に評価されるようになっています。まずは一次情報の発信や著者プロフィールの充実、引用元の明記など、取り組みやすい施策から始め、ユーザーに信頼できると思ってもらえるコンテンツ作りをしてください。
参考文献・出典
[1]GoogleSearchCentral:ユーザーを第一に考えたコンテンツ
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content
[2]GoogleSearchCentral:AI生成コンテンツ
https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content
[3]Search Quality Evaluator Guidelines
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/en//searchqualityevaluatorguidelines.pdf?utm_source=chatgpt.com





